「蜩ノ記(ひぐらしのき)」葉室麟原作のテレビ作品観る 27.12.23
役所広司が主演、最後家族と別れ死出の場所=切腹場所へ出向いてゆくシーンで終わる。
その際、妻と語る。
木々の一部が紅葉しており、秋の初めかな、蜩の鳴く夏の終わりなのでおかしいかな・・・・・?
旧暦なので、紅葉もおかしくないかな?
7ch開局記念作品とのこと。
妻が死に装束を縫いながら泣くシーンは身につまされる。
死に装束を揃え、短刀を抜き確かめ、袋に収める。
この袋を持ち、ひょうひょうと死に場所に向かい、歩いて行く主人公・・・・・。
切腹時期の3年前から、物語が進んでいく。
時代劇は、ゆったり進み、感傷にひたれ、妻ともども喜んでいる。
最近めっきり減り、残念がっています。
既に2回読んだが、葉室麟氏の「蜩ノ記(ひぐらしのき)」を、また読んでみようと思っています。
- 葉室麟氏の作品について、初めての読書感のブログ
葉室麟 作品集 「橘花抄(きっかしょう)」 1
葉室麟の小説に出会ったのは、確か「蜩ノ記」であったと記憶する。
現在、葉室麟の作品集にはまっている状況で、ほぼ毎日読んでいる。
NHKの木曜2000からの時代劇でも、取り上げられた。
この4~5日で、「橘花抄(きっかしょう)」を読み終えた。
筑前黒田藩をめぐる内紛を描いたものだ。
この内紛のなかで、藩主に対し家臣はどうあるべきかを、「自己の生きる道」を全うすべきはどうするかが刻銘に描かれているようにも思われた。
時代背景は、1700年前後、3代光之~4代綱政藩主をめぐる親子の葛藤が内紛の元凶である。
主人公は、卯乃(うの)という女性であり、この内紛に翻弄されながら、悩み悩みながら自分の道を探し当てていく姿が描かれている。
葉室麟氏は、女性を描くことが非常にうまく、この作品では、和歌および香(香を聞く=香をかぐ)を随所に入れ、こまやかで揺れる女性の感情を綴られています。
皆さま、どの作品でも読んでみてください。
たぶんはまってしまうと思います・・・・・・ごめんなさい独断で。
時代背景は違うと思いますが、おおいに人生の指針になるかと思います・・・・・・・・。