くろさん亭、おかわり

間違った列車に乗っても~映画 めぐり逢わせの弁当

こどもたちの夏休みは、今日まで。

ムスメも高校生になり

”宿題は!?”

と、親のほうがきりきりとする夏休み最終日から縁が切れました。

あ~、よかった(笑)

で、おとなの夏休みの話でもいたしましょう。


           

今日の画像はすべて、先日、うかがった合志の”ガネーシャ”さんのランチ。

なぜ?

ええ、わたしの今年の夏休みはインド映画三昧だったからです。

内容にはほぼ関係ないのですが・・。

           

前回観たのが”マダム イン ニューヨーク”

そして、今回観たのが”めぐり逢わせのお弁当”

(あ、熊本ではまだまだ上映中なので、ネタばれにならない程度に語ります。)

           

インド・ムンバイでは、ダッバーワーラー(弁当配達人)が自宅から回収した

お弁当をオフィス街でを配って歩くという習慣があります。

なんと、その誤配率はハーバード大学の分析によると、”600万分の1”なんですって!

まあ、この映画はその誤配から始まるストーリー。

主婦イラが夫の愛情を取り戻すために腕を振るった4段重ねのお弁当(←これがおいしそう)

が、早期退職を控えた男やもめのサージャンの元に届けられるのです。

そして、お弁当箱にメモのような手紙をいれてやりとりをはじめるふたり。

メルヘンチックな恋愛かと思いきや。

実に心に沁みる映画でありました。

(姿を見せない、おばさんとイラのやりとりにクスっと笑い

 窓からやりとりをするスパイスや台所の様子に異国の生活を感じたり)

           

実際に会おうということになったふたり。

サージャンも待ち合わせ場所に行き、イラを見ているのですが

名乗り出ません。

なぜなら、その朝、身だしなみを整えたときに

「そこに自分しかいないのに、祖父の匂いがした」

・・自分が老齢になっていることに気づいたのです。

(父親ではなく、祖父、というところがポイント!)

そして、若く美しいイラを見て、出て行かないのです。

ああ、このもどかしさ!

そう、この映画のなかでは”伝わらない”もどかしさがよく描かれているのです。

メールでもケータイでもなく、手紙とおべんとうがつなぐかすかな絆。

スパイスや、雑踏の匂い、そしておいしそうなお弁当の匂いが漂ってきそうな画面。

間違いなく、インドの映画を観ているのですが、一昔前の日本映画を観ている

気分になったのは、なぜ?

そして、この映画の鍵になるせりふが心に残ります。

「人はたとえ間違った電車に乗ったとしても、正しい場所へと導かれる」

私は、ちゃんと正しい場所へ向かっているんだろうか・・・なんて思ったりして、ね。


それにしても、あの4段重ねのお弁当箱が実に、いいなぁ・・・。
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