しーさるの鉄日記

くりでんパークへ

今日は、宮城北部の方へドライブ、そのついでに廃止となったくりはら田園鉄道の若柳駅や車庫を活かしたくりでんパークに寄ることにした。

くりこま高原駅付近から車を運転すること10分、若柳の町の中へ、川を渡るとすぐに旧若柳駅に到着する。

道路の東側は旧若柳駅の構内でKD10形、KD95形、M153形といった歴代旅客車両の他、DB101やED203といった電気機関車、日本最古の貨車などを静態保存、駅構内に立ち入ることはできないので、車内に入るどころが、近づいて見ることもできなかた。若柳駅の駅舎も廃線当時のままだったが、中に入ることはできなかった。

道路の西側は、ミュージアムゾーンで今年4月にオープンした新しい建物、大正9年頃に作られた機関車庫、客車庫が構成されている。

新しい建物の受付で購入した入場券は硬券、ダッチングマシンに通して、駅名標が飾ってある通路を通って、機関車庫へ向かう。機関車庫には元名鉄のLEカーであるKD10形を静態保存している他、機械を加工する工具を展示、横川鉄道文化村のようなメカニカルな印象を受けた。KD10形は、車両の内部に入れるだけでなく、鏡を通して車輪間を裏側から見れるようになっていた。

機関車庫から隣の客車へ移動、客車庫にはくりはら田園鉄道廃止時に使われていたKD95形を静態保存、こちらも車両間の裏が鏡を通して見れるようになっていた。車庫の壁には、スクリーンが貼られ、くりはら田園鉄道にちなんだ映画が流されていた。

新しく建てられた建物には、くりでん沿線をイメージした全長16メートルのジオラマの他、栗原電鉄の歴史、この資料館ができるまでの歴史、栗原電鉄の一日をパネルで紹介したり、地元の郷土や観光をディスプレイを通して展示していた。

特にジオラマの出来は素晴らしく、有名な博物館の巨大ジオラマのように、大手メーカーのストラクチャーなしで沿線を忠実に描写、男はつらいよの撮影現場や飛び立つ白鳥といった遊び心のあるものもあった。始発駅である石越には485系、583系の姿が、途中でオーバーパスする東北新幹線の高架には200系があった。このストラクチャーの中をKD95形2両の模型が20分おきに走行、一部の駅にしか停車しないので、疑似放送では快速と案内している。また、模型の発車前にはモニターで模型の前面展望ビデオを楽しむことができる。このような施設の模型ジオラマで前面展望が見れるのはここだけかもしれない。

土曜の午後の3時半という時間だったが、自分ひとりの貸切状態、栗原市の施設だが少し不安になってしまう。展示パネルによると廃線前から歴史を調べたり、資料を収集していたりするなど、廃止になった鉄道とは思えない力の入れようだったようで。逆に言えば、廃止になったから、ここまで調べられたり、当時を再現しようとしたのかもしれない。でも、今後廃止になる路線でこういう施設ができる見込みはあまりないと思う。夕張支線は道の駅夕張に歴史の一部みたいな感じで展示してあるけどね。

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「ノンジャンル」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事