しーさるの鉄日記

JRグループ2020春ダイヤ改正(四国編)


JRグループ春のダイヤ改正、JR四国、土佐くろしお鉄道の改正概要は以下の通り

●四国水族館の開業に合わせて、全ての特急「南風」を宇多津に停車させる。

●「ミッドナイトEXP高松」の設定時刻を繰り上げる。

●「あしずり15号」を30分繰り上げる。また、多ノ郷に停車させる。

●「南風6号」を中村~岡山での運転を高知~岡山に変更、中村~高知間では「あしずり2号」を運転する。

●「うずしお」の一部、土休日の「いしづち23号」の指定席を増やす。

●「宇和海22号」の伊予中山への停車を取りやめる。また、「うずしお30号」の讃岐白鳥への停車を取りやめる。

●高松での予讃線普通列車の発車時刻を26分、52分に揃えてわかりやすくする。また、データイム午後時間帯の高松~坂出間普通を多度津発着に延長変更させる。

●北伊予~伊予横田間に「南伊予」駅を新設する。

●高徳線朝一番の高松行の時刻を繰上げ、「いしづち」と「しまんと」に新たに接続させる。

●鳴門発18時51分の徳島行を19時07分に繰上げ、運転間隔を平準化させる。また、勝瑞での「うずしお」への乗り換え時間を短縮させる。

●土休日運休の普通列車8本を毎日運転に変更する。

●中村発8時10分の窪川行を8時発に繰り上げる。

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JR四国のダイヤ改正、特急は停車駅の見直しなどだったが、普通列車は減便が行われた。普通列車の減便については、次に回す。

宇多津の「南風」停車は2014年の改正以来1本ずつ増えていったが、今回の改正では3往復が停車することで全ての「南風」が停車することになった。そのきっかけとなったのは駅から歩いて12分のところにできた四国水族館である。新たに「南風」が停車する時間帯は11時台前後、13時台、15時台と、水族館の利用客も見込めそうな時間だ。宇多津の乗車人員は2,200人ほどと丸亀の4,000人、坂出の5.500人と少ないけど、観光需要を考えると、岡山までの特急は毎時2本確保した方がいいのだろう。

「ミッドナイトEXP高松」は30分ほど繰上げ、この影響で新大阪発での新居浜方面への最終は22時05分だったのが21時38分に繰り上がる。ビジネス需要はともかく、呑んで夜遅くなる需要はコロナ禍で減っているからな。特急も終電繰上げの風潮になりそうだ。多ノ郷は17時台以降の下り特急4本全てが停車するようになる。須崎より町の中心に近いからな。

「南風6号」は高知で分断、瀬戸大橋開業以来続いた高知以西から岡山への直通列車は消滅する。高松への直通は「しまんと10号」のみが残ることになる。高知スルーが減ったのは、高知以東に2700系を集中投入したためだと思ったけど、「あしずり」の運用も植えているからな。土佐くろしお鉄道所有の2700系ができるくらい。高知をスルーする客が少なければ、2700系が「あしずり」運用直通が復活する可能性は薄いだろう。中村~高知間での折返しだったら、瀬戸大橋などでの輸送障害の影響もないわけだし。

「宇和海22号」は17時06分の内子線伊予中山停車をやめることに。駅降りの時に停車したのを見たけど、利用客はいなかったからな。伊予中山では普通列車との緩急接続も行っていたが、普通列車の時刻を繰り上げて、伊予市での緩急接続となった。讃岐白鳥も高松方面への20時台の需要ということになるからな。

高松での普通列車の発車時間は再びパターン化することに。南風リレーが走り出した頃はキレイなパターンダイヤで2015年くらいまでは各時台同じだったが、ここ数年は10時台、13時台、15時台がずれていた。多度津まで延長する高松~坂出間普通はデータイムの2往復全て、このうち下り1本は多度津~観音寺間列車を吸収して高松~多度津間での運転となる。この多度津発着列車は上下ともに坂出でのマリンライナーへの接続がいいので、つい最近まであった観音寺・琴平~岡山間普通の代わりとなっている。

南伊予駅は車両基地、貨物駅に併設した片面ホーム駅で、北伊予からは1.6キロ、伊予横田からは1.1キロ離れている。周辺には建物とかは建っておらず、これから再開発すると思われる。伊予鉄道の沿線沿いは家が密集しているが、予讃線は本数が少ないので沿線は発展していない。

高徳線は朝一番の引田発4時58分の列車を4時54分に繰り上げ、高松での特急への接続を見直す。この繰り上げの影響で、栗林で交換する徳島行も造田まで4分繰り上げている。鳴門線も夕方の列車を16分繰り上げることに。鳴門からだとバスで引田駅に出ても、同じ『うずしお』に乗り継ぐことができる。

土休日運休から全日運転になるのは、土讃線が夕方の高知~伊野間1往復、高徳線が朝の高松~オレンジタウン間1往復、夕方の高松~三本松間1往復、徳島線が徳島~阿波川島間の午前1往復といったところ。いずれも定期外需要を見込んだものになると思われるが、コロナ禍で利用者が少ない日が続いた。高徳線は本数が少ないから、琴電に乗客を持っていかれているイメージがあるけど、実際のところはどうなのだろう。一部の普通列車は延長したり運転日が増えたりしたが、大量の普通列車が今回の改正で廃止や区間短縮された。それについては、次のブログで触れることにする。

土佐くろしお鉄道は、朝上り普通の繰り上げくらいだ。沿線の通学客の利便性向上のための繰り上げなので、土佐佐賀で17分停車して、その先は改正前と同時刻で走ることになる。

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