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しーさるの鉄日記

JR東海在来線ダイヤ改正

JR東海の在来線の2022年春のダイヤ改正、中央線以外の在来線の概要は以下の通り。

●関西線の区間快速を八田、春田に停車させる。

●深夜時間帯の一部列車を見直し、最終列車の時刻を繰り上げる。

●静岡地区において、ホームライナー全6本を土休日運休とする。


関西本線において、朝上りと夜下りに設定されている区間快速については、新たに八田、春田を停車駅に加える。このことで、八田、春田では、朝時間帯は16~18分間隔だったのが、7~10分間隔に、夜間も30分近いタイムラグの一部が解消される。八田駅の乗車人員を見ると、ここ最近は微増になったものの、ずっと増加傾向で2019年度は2000人を越えて、四日市に近づいている。春田もここ最近は微増だが、2018年度で3700人と、2200人に満たない近鉄戸田駅を上回る。関西本線の名古屋口でも5000人の桑名に次いで多く、蟹江と変わらない。ただし、東海道線や中央線に比べると、利用客は少ない。八田、春田が停車駅になったことで、区間快速の通過駅は永和と長島だけになった。普通と停車駅差が2駅だけだったら、普通に統一しても良さそうだが、単線区間があることから、利用の少ない駅を通過した方がダイヤを組みやすいのだろう。そのため、普通に格下げとなったのは後述の朝上り1本のみとなっている。

朝時間帯は蟹江までは大きな時刻変更はないが、その先は各駅に停車するようになったので、名古屋着が1~4分繰り下がる。4分繰下げとなった亀山発7時00分は、停車駅増というより八田で3分停車するようになったためだ。四日市発9時23分の区間快速は、普通に格下げした上で、9時16分発に繰り上げる。弥冨発は4分、蟹江発は3分繰上げ、名古屋着も1分繰上げの10時04分着となる。区間快速1本の普通格下げで、朝上りの区間快速は4本から3本に減らされる。夜間の蟹江発を見ると、大きく時刻を変えたのは4分繰下げの19時19分発と3分繰下げの22時48分発くらいで、それ以外は2駅の停車駅増によるタイムロスは少ない。19時19分発は永和での交換待ちを解消して、その先は改正前と変更ないが、22時48分発(名古屋発22時35分)は交換列車が少ないため、終点の亀山まで数分繰下げとなる。

関西本線の区間快速設定の影響か、名古屋発8時15分の普通四日市行を8時09分に繰り上げている。永和及び白鳥信号場で数分の交換待ちが発生したため、弥冨から富田までは改正前と変わらないが、富田での停車時間見直しで、四日市着9時12分を9時08分に繰り上げる。また、名古屋発18時54分の桑名行も51分に繰上げている。八田、白鳥信号場での停車を見直し、桑名着19時28分だったのを19時19分とし、34分だった所要時間を28分に短縮する。このことで、西桑名発19時24分の三岐鉄道楚原行、桑名発19時28分の養老鉄道に接続するようになる。ちなみに近鉄は名古屋発18時52分の準急が桑名着19時27分、18時46分の急行が桑名着19時08分となっている。

夜間時間帯は23時57分発の亀山行最終を四日市行に短縮変更して、代わりに23時39分の四日市行を23時40分の亀山行とする。このことで、四日市から先の最終は17分繰り上がり、名古屋着23時49分の東京方面からの最終『ひかり』からの接続がなくなる。名古屋着23時33分の臨時『のぞみ』の運転がある金日だったら、東京発22時00分と最終『ひかり』と3分差だが、その設定がない日は東京発21時30分んが四日市以南への最終となる。ちなみに近鉄の四日市方面への最終は、23時40分の準急で亀山行最終と同時発車だ。

東海道線は、23時台において16快豊 22普岡となっていたのを、16普岡 28快豊と入れ替える。このことで、大阪方面からの最終『のぞみ』で名古屋に20分に到着した場合、岡崎までが41分発の普通、岡崎から先が57分発の区間快速まで待たなければならなかったのが、28分の快速豊橋行にすぐに接続するようになる。快速通過駅も刈谷や岡崎で普通へ乗り継ぐことで改善となるが、刈谷までの快速通過駅は改正前と変わらない41分発の普通となる。上り『のぞみ』からの接続以外に16分着の近鉄特急『ひのとり』からも快速豊橋行に接続するようになる。名古屋止の下り『ひかり』からだと4分接続だから、階段付近から乗り換えないと少し厳しいだろう。また、18分、41分と偏った優等の運転間隔は、30分、29分と平準化されるようになった。

名古屋発23時57分の区間快速豊橋行は快速豊橋行に格上げとなり、相見、三ヶ根、三河塩津、三河三谷、三河大塚、愛知御津、西小坂井は通過となる。このことで、蒲郡着は4分繰上げの24時39分、岡崎着は9分繰上げの24時52分になる一方、名古屋から先述の通過7駅への最終は23時28分の快速から乗り継ぐことになり、29分も繰り上がる。対亀山より12分早い時間だが、名鉄の東岡崎以東の特急通過駅への最終の名鉄名古屋発23時00分よりはマシなのではないかと。
名古屋発24時20分の大府行は運転を取り止め、大府までの最終の時刻を21分繰上げの23時59分とする。ちなみに名鉄の最終は24時01分の鳴海行となっており、JRでは大高に相当するところまでの運転だ。

朝下りは、先日のブログで触れた通り、名古屋発7時08分の快速岐阜行を廃止する。代わりに7時01分の普通岐阜行(豊橋発5時49分、名古屋まで区間快速)を、7時00分の区間快速に格上げした上で大垣行に延長変更する。また、6時56分の普通大垣行(岡崎発6時01分)は、この区間快速に追い抜かれるようになり、7時02分に繰下げた上で岐阜行へ運転区間を短縮する。このことで名古屋発7時前後は46岐 56垣 01岐 08快岐 12特垣となっていたのが、46岐 00区垣 02岐 12特垣となる。大垣行が区間快速に格上げになった分、優等の運転間隔が平準化された形だ。

最終の名古屋発24時02分の大垣行に変更はない。

高山本線の岐阜発23時台において、25分発、59分発だった美濃太田行を10分発、40分発に繰り上げる。このことで、名古屋から美濃太田への最終は23時32分の区間快速関ケ原行最終からの6分接続だったのが、23時15分の新快速大垣行からの5分接続になる。ちなみに名鉄各務原線の名鉄岐阜発は13分、46分だから、鵜沼までは名鉄が逆転して少し遅い時間帯までの運転となる。多治見発22時32分の太多線経由岐阜行は22時27分に繰上げ、美濃太田での停車時間を見直し、23時09分だった高山本線最終を23時00分に繰り上げる。岐阜着は23時42分だったのを23時31分に繰り上げるが、豊橋行最終快速へは1分しか接続時間がなく、ホーム別なので乗り換えられない。その後の始発普通名古屋行も3分接続なので余裕はない。快速豊橋行と対面接続できればいいのだけど。鵜沼での最終は、23時20分だったのを23時11分に繰上げとなるが、各務原線の岐阜行最終は23時38分となっている。

静岡地区ではホームライナー6本が土休日運休となる。(沼津、静岡間朝1往復、夜上り1本、浜松、静岡間朝上り2本、沼津、浜松間夕1本)18きっぱーにとっては、ロングシート苦行区間を330円の課金でクリアできることで、特に沼津発浜松行は乗り得列車となっていた。とはいえ、JR東海はお盆ダイヤでないので、11日や土日を外せば、お盆時期でも快適な移動ができる。

JR東海独特のワイドビュー愛称も今回の改正で廃止になる。キハ85のデビュー時に、キハ82と区別するために付けたと思っていたが、『ひだ』『南紀』『伊那路』『ふじかわ』は1996年7月25日、『しなの』は同年12月1日に『ワイドビュー』が付けられた。タイミング的には373系が『伊那路』に投入された4ヶ月後で、全特急がJR車で統一されたのに合わせた感じだ。本の時刻表上などでの表記はあったが、放送されることはなく、しばらくの間付けているメリットは不明だった。

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