JRグループは発足30周年を記念して、スペシャルツアーを企画したことを発表した。
●観光列車コース(9泊10日、12/5発)募集人員:60名 旅行代金:おひとり様39万~48万
1日目に、EH500牽引の『カシオペア』で上野を出発。2日目は『はやぶさ』で北海道に渡り、函館観光の後、『北斗』で札幌へ向かい札幌泊。3日目は『ノースレインボーエクスプレス』で新函館北斗へ、盛岡で『はやぶさ』から『なごみ』に乗り継ぎ、仙台泊。
4日目は『現美新幹線』で大宮へ、大宮から『MAXたにがわ』と『のぞみ347号』を乗り継ぎ一気に名古屋へ。名古屋からは、『ワイドビューひだ』に乗り下呂泊。5日目は『ぬくもり飛騨路』に乗るだけで高山泊。6日目は白川郷を観光した後、バスで金沢へ。金沢で昼食を取って、『花嫁のれん』か『能登かがり火』に乗り和倉温泉泊。
7日目は、『能登かがり火』『サンダーバード』を乗り継ぎ京都へ。さらに、『のぞみ』、『しおかぜ』を乗り継ぎ、道後温泉泊。8日目は、バスでしまなみ海道を経由して、今治城と糸山・来島海峡展望館を見物、福山からは『EVA500系』でゆっくり博多へ向かい、787系『かもめ』に乗って長崎泊。
9日目は、軍艦島を観光した後、『A列車で行こう』で新鳥栖へ、新鳥栖からは『さくら』で岡山へ向かい、岡山からは『サンライズ出雲・瀬戸』で東京へ帰る。
●新幹線コース(2泊3日、12/15発)募集人員:80名、旅行代金:おひとり様15万
1日目に、『はやぶさ』で新函館北斗を出発、東京駅を見学したあと、『のぞみ』で名古屋へ。リニア・鉄道館で300X、オハ35形、100系食堂車食堂を見物したあと、『のぞみ』で新大阪に向かい大阪泊。
2日目は、『さくら』と『アンパンマン列車』を乗り継ぎ、琴平へ。中野うどん学校でうどんを打った後、金刀比羅宮へ。白書院の中に入り、『おたから』を見物して、琴平に宿泊する。
3日目は、『南風』で岡山へ、吉備津神社を見物したあと、『さくら』2本を乗り継ぎ、鹿児島中央へ向かう。
なお、両コースとも、列車を模したオリジナルのピンバッジが付く。
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JR貨物を強引に巻き込んだような、JRグループ30周年企画、クラブツーリズムが全国一周ツアーを行なったり、JR北海道が全国縦断ツアーが行なったりしたことはあるが、JRグループ共同で主催するのは初めてである。ただの観光列車に乗るツアーだと思ったら、『なごみ』『現美新幹線』『A列車で行こう』は普段走行しない区間を走り、EH500牽引のカシオペア以外にも話題性に富んでいる。
観光列車コースは列車24本を乗り継いで全国を廻るもの。全国を廻るといっても、日本海側は金沢~敦賀ぐらいで、大宮から北と福山から西は重複することになる。
価格は40万前後、クルーズトレインの1泊2日並みの価格だ。募集人員は60名とクルーズトレインの倍ぐらい、特急1両を貸切るくらいの人数だ。日本一周することを考えるとクルーズトレインより安く感じるが、4泊5日で稚内と西大山に行ける11万5千のクラブツーリズムよりは高く感じる。
1日目の上野駅発車時間は発表されてないが、いつもの16時20分13番線ホームになるのではないかと思う。12月は日が短いから大宮までには暗くなるのではないかと。上野からけん引してきたEH500は途中で交換することになるけど、郡山辺りで交換するのだろうか。はやぶさ95号に接続する奥羽本線普通は青森発8時22分だから、青森着は8時前後になるだろう。函館には10時46分に到着、函館での観光後、13時51分に北斗に乗って札幌には17時41分に着く。
札幌からは8時から9時ぐらいのノースレインボーエクスプレス、小樽泊で山線経由の方が良かったのに。新函館北斗13時15分の『はやぶさ』に乗って、盛岡着は1544、そこからE655系『なごみ』で仙台まで移動する。仙台以北をE655系が走るのは珍しい。札幌、仙台はビジホ泊なので各自夕食を取ることになる。
現美新幹線の仙台発は9時台前半で、はやぶさ、はやこま、やまびこに追い抜かれて、大宮着11時過ぎと予想。大宮発は11時35分の『たにがわ』に対し、東北新幹線は23分、31分着が連続するからな。東京駅は40分接続、その間に各自昼食を買うことになる。『のぞみ347号』は臨時のため、運転日によっては700系が充当されることがある。名古屋は27分接続で、下呂には16時25着、下呂駅からは水明館まではバス移動、その距離はわずか400mぐらいだけど、60名乗せるバスを使うのだろうか。翌日のホテルアソシア高山リゾートは、距離的にバス移動になるけど。
下呂から和倉温泉までは、土日の移動なので移動距離を最小限にして、混雑を避ける。また、高山から金沢までは長いバス移動となる。5日目に唯一乗る『ぬくもり飛騨路』は臨時急行だが、一般客と一緒の乗車となる。高山には12時10分に着くので、半日を高山で過ごすこととなる。夕食は付くが、昼食は各自でとることになる。6日目はバスで50分かけて白川郷へ、さらに1時間20分かけて金沢へ向かうことになる。目的地を富山にして、富山から金沢間を北陸新幹線(E7またはW7)での移動にするのは難しいのだろうか。金沢からは、14時15分の『花嫁のれん』か、15時ちょうどの『能登かがり火』で和倉温泉へ向かうことになる。
7日目からは平日になるので再び長距離での移動となる。そのため、朝は比較的早く、和倉温泉は8時41分の『能登かがり火』で出発することになる。金沢は9分接続で京都着は12時09分、京都は18分接続で岡山着は13時27分、岡山は8分接続で松山には16時16分に到着する。和倉温泉から8時間ほどで道後温泉に着くことになる。
8日目の午前中はしまなみ海道経由のバス移動、しまなみ海道の玄関口は新尾道だが、福山まで戻り、13時06分発の『EVAこだま』に乗車する。博多には15時39分に到着して、787系『かもめ』には36分接続、長崎には18時23分に到着する。9日目は、『A列車で行こう』の時間が不明だが、新鳥栖17時27分の『さくら』に乗ることを考えると、長崎発14時台になると思われる。岡山には19時27分に到着、22時34分のサンライズまで各自夕食を取ることになる。サンライズは248あるB寝台のうち60を使用することになる。出雲と瀬戸に分かれる形になるだろう。
新幹線コースは、名古屋と琴平、岡山に寄りながら、日本を縦断するツアー、新幹線以外で乗る車両はJR四国のキハ2000で、JR北海道の車両には乗らないことになる。
1日目は北海道から大阪までの長距離移動となる。新函館北斗発7時34分の『はやぶさ』に乗って、東京着は12時04分、東京駅の中を観光した後、13時40分発の『のぞみ』で名古屋へ。これも臨時なので700系が充当される可能性がある。リニア・鉄道館へは、あおなみ線でなくバス移動、並行する高速道路がないから少し時間がかかりそうだ。名古屋発18時30分のN700系臨時『のぞみ』に乗って新大阪着は19時20分、夕食は各自取ることになる。
2日目は、新大阪発10時09分と1日目と比較してだいぶ遅い。岡山では10分接続で琴平には12時05分に到着する。午後は昼食を兼ねた琴平観光だ。3日目は琴平発8時40分の『南風』で岡山着は9時38分、吉備津神社へは10時15分の桃太郎線でも行けるが、日曜日の桃太郎線に80名も乗ると混雑するよでバス移動となる。岡山発12時56分の『さくら』を博多で下車、35分接続の九州島内800系『さくら』で鹿児島中央を目指す。岡山からそのまま鹿児島中央を目指しても良かったのだけど、わざわざ博多で降りたのは、800系に乗るためなのだろうか。鹿児島中央着は16時53分、鹿児島中央発17時16分の『さくら』で折り返せば、その日のうちに東京まで帰ることも可能だ。ツアーは金土日で行うから、木曜日に東京発19時20分の『はやぶさ』に乗れば、金曜日に有給とるだけで済む。
ツアー価格は15万、これは4年前に行われたJR北海道主催の稚内から西大山までの4泊5日ツアーと変わらない。但し、このツアーは鹿児島から新千歳までの飛行機代込みで、鹿児島で離脱すると13万になる。
観光列車コースについては10分で完売、先日のJR西日本30周年乗り放題のようにサーバーが混雑した状況でタイムアウトになったのだろうか。新幹線コースについては、発売から一週間後の25日でも売れ残っていた。リニア・鉄道館で珍しいものが見れるけど、イレギュラーなところを走る観光列車に比較するとね。
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