しーさるの鉄日記

会津鉄道の4/21改正詳細


先日、会津鉄道のHPリニューアルとともに4/21改正ダイヤの詳細が明らかになった。改正概要は以下の通り。(AIZUマウントエクスプレス→AMEX

●会津若松~会津田島間の普通列車4往復の時間を調整して、東武の特急『リバティ会津』に会津田島で接続する『リレー号』として運転する。そのうち、会津田島発着14時台の1往復については、快速に格上げして会津下郷、塔のへつり、湯野上温泉、芦ノ牧温泉、西若松、七日町停車で運転する。

●会津田島発1425と会津若松発1353の『リレー号』の快速運転に伴い、会津田島発1326のAMEX3号と会津若松発1252のAMEX6号を会津田島以北において、各駅に停車させる。また、AMEX4号東武日光行も会津田島まで各駅停車とし、会津若松発を8分繰上げの752発とする。

●AMEX5号については東武日光延伸に伴い、設定時刻を2時間ほど繰下げ、会津田島以北各駅停車から会津高原尾瀬口以北各駅停車に変更する。

●東武から直通の『リバティ会津』については、下りはデータイム2本、上りは午前と夕方の2本を、七ヶ岳登山口、会津山村道場、会津荒海、中荒井停車とし、下今市以北で各駅に停車、それ以外2往復は、会津高原尾瀬口から会津田島まで無停車とする。

●会津田島発826の普通列車の設定を見直し、会津田島発901とする。なお、この列車は土休日運休なので、トロッコの設定がある冬季以外の土休日は会津田島発820の列車を運転する。また、会津若松発1016の会津田島行を平日のみ設定する。
●会津田島発1541の会津若松行、会津若松発1704の会津田島行を土休日運休とする。

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1月半ばのリリースでは、リバティ接続の『リレー号』が設定されること、『AIZUマウントエクスプレス』の東武日光直通が1往復から2往復に増えることしか発表されてなかったが、改正を2週間前に控えて改正後ダイヤの詳細が明らかになった。

まず、3往復設定されている東武直通の『AIZUマウントエクスプレス』だが、会津田島以北に主要駅に停車するのは2往復から午前中の下り1本だけに、2往復は会津田島以北も各駅に停車するタイプになり、最終下り5号に至っては会津鉄道内各駅停車で男鹿高原しか通過しない列車となる。男鹿高原しか通過しないのに時刻表での案内は快速、まるでJRの福知山支社のようだ。
その代わりに『リレー号』4往復のうち、1往復は快速として運転される。そのことで、会津田島以北で主要駅停車となるのは、午前中下りの『AIZUマウントエクスプレス』1本、『リレー号』1往復、臨時運転のトロッコ列車だけになる。会津田島以北も各駅に停車する『AIZUマウントエクスプレス』については、東武で消える区間快速種別を採用すればいいのに。日光・鬼怒川と会津若松の間で優等運転するのは、上三依塩原温泉口~会津田島間だけだし。特に野岩線内からは、会津田島以北も主要駅に停車する1号の方がイレギュラーになるわけだが、駅時刻表で文字色を変えるなどして、わかりやすく案内してほしいところだ。
なお、上三依塩原温泉口~会津田島間で会津高原尾瀬口にしか停まらないのは、5号を除いた『AIZUマウントエクスプレス』2.5往復の他、『リバティ会津』2往復が該当、会津高原尾瀬口~会津田島ノンストップと男鹿高原通過が必要十分条件じゃなかったら、もっとわかりにくかっただろうな。

快速『リレー号』は、速達化というより、利用客の少ない時間帯に駅を通過することで効率化を狙ったものだと思われる。北上線快速のように。昔の快速『アルペンライナー』もこの時間に設定されていたし。快速『リレー号』の所要時間は下り66分、上り60分、上りは駅を通過する分早いが、下りは普通列車とほとんど変わらない。会津下郷で上り快速交換の4分停車、湯野上温泉でトロッコ交換の5分停車を行なうからだ。

今回の改正で、浅草から会津若松間は、『スペーシア』・『AIZUマウントエクスプレス』乗継ぎ3往復、『リバティ会津』・『リレー号』乗継ぎ4往復が利用できるようになる。最速は、浅草8時丁度の『スペーシア』と『AIZUマウントエクスプレス』を乗り継いだ場合で、会津若松には12時02分に乗る。磐越西線には11時50分に着く快速があるが、その快速に乗るには上野902の新幹線に乗らない。発車時刻は1時間ほど違っても、上野まで混雑する列車に乗らなければならないこと、地下深い新幹線ホームまで降りなければならないことを考えると、東京東部からはこの乗継の方が有利である。
でも、4時間切りそうな乗継はこのケースだけ、ついで早いのが、浅草発1430『リバティ』、会津若松発658と752の『AIZUマウントエクスプレス』、会津若松発1353の『リレー号』が4時間20分前後、それ以外は下りは4時間半ほどかかり、上りに至っては5時間近くかかるもののある。5時間近くかかるのは、普通『リレー号』の所要時間が70分前後であること、会津田島での接続時間が20分以上あることが要因なのだろう。ちなみに『南会津』が設定されていた頃は、『アルペンライナー』関係なく4時間20分前後だった。

『リバティ』『リレー号』乗り継ぎは、『スペーシア』・『AIZUマウントエクスプレス』に比較して所要時間がかかるだけでなく、会津田島以北列車の車内設備が落ちることになる。にも関わらず、特急料金は会津田島から2110円と、鬼怒川温泉から1340円の『スペーシア』に比べて800円近くも高い。会津田島からの着席保証と言われればそうなのだけど、料金不要の『AIZUマウントエクスプレス』と料金要の『リバティ』の間に生じた矛盾である。

『AIZUマウントエクスプレス』『リレー号』以外の乗継を見てみる。まず下りは、浅草1130の『きぬ』と1230の『けごん』が新藤原行に接続、さらに会津田島行に乗り継げるのだけど、会津田島での25分ほどで浅草からの所要時間は5時間20分以上に。1230から乗継は会津田島から会津若松間で90分近くかかるというのもあるけど。浅草発1600、1700からは鬼怒川温泉、会津田島乗り換えだが4時間40分ほどだ。夜間で交換列車がないのは大きい。なお、1130、1600からの乗り継ぎは、平日のみで土休日はできない。
上りは、平日のみ運転の会津若松発1016が新藤原行に接続、新藤原で東武日光行、鬼怒川温泉で『きぬ』に乗り継いで浅草着1515と5時間かかる。あと、会津若松発1501が会津田島で下今市行に接続、この下今市行は、鬼怒川温泉でSL『大樹』に接続するものの、『きぬ』へは鬼怒川温泉で38分待ちとなってしまう。そのため、下今市で普通南栗橋行、南栗橋で急行中央林間行に乗っても北千住着は6分遅くなるだけだ。下今市で着席保証のない東武日光発に乗り換えるよりは、『きぬ』の方がいい。しかもこの『きぬ』は夜割適用だから、料金は『リバティ会津』の半額ぐらい、下今市までSL『大樹』を利用してもお釣りが来る。

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