京都丹後鉄道を運行するWILLER TRAINS㈱と㈱丹後王国は、貨客混載事業を明後日から開始することを発表した。
この事業では、農家が『丹後王国「食のみやこ」』へ運搬しているのを、久美浜駅への運搬に変更、農家の運搬に対する時間を短縮させることで、運搬負担を軽減させるだけでなく、農作物の生産に対する時間も拡大させる。
輸送区間は久美浜→峰山、輸送列車は12時15分発以外のデータイム下り4本に限定する。
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京福電鉄では2011年から採用し、ほくほく線では今年の4月から採用し、東京メトロでの採用が検討されている貨客混載輸送、今回は京都丹後鉄道が採用することになった。ただ、既に採用検討されているヤマトなどの配達業者の代わりをするのではなく、農家のクルマの代わりに列車が農産物を運ぶものになった。
現状だと、久美浜周辺の農家は「食のみやこ」まで20キロ以上の山道を運転して、農産物を持って行くことになっている。それがJAから5キロほどの距離にある久美浜駅へ持って行くだけで事足りる様になる。峰山駅からは、丹後王国のトラックなどが「食のみやこ」までの6キロを輸送すると思われる。農家の負担は減少するものの、農家から「食のみやこ」までの時間はそれなりに増えると思われる。産直が駅に近いところだったら、メリットがさらに大きくなるのだけどね。
輸送対象列車は、午前2本、午後2本と、久美浜周辺に限定した割には多く感じる。午前中だけだと、野菜とか売り切れるということなのだろうか。12時台だけ対象外になったのは何故だろうか。「くろまつ」のランチタイムは関係ないし。
今回は久美浜→峰山に限定しているが、今後は拡大を図ってほしいところ。特に加悦SL広場隣接の『道の駅シルクのまちかや』が4月に閉鎖され、農家にとっては販売場所が減ったから、与謝野から峰山へも農産物を輸送してほしいところだ。天橋立駅の中でも農産物を売っても良さそうだけど、今回の貨客混載は丹後王国ありきだから難しいだろうな。
こういった農産物の輸送は、他の3セクローカル線に広がっても良さそう。特に駅に隣接して道の駅などの直売所があるところで。あと、S-TRAINで秩父の野菜を輸送して、みなとみらいで売るというのも面白そうなんだけどね。
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