しーさるの鉄日記

小海線に観光列車


JR東日本長野支社は、小海線で観光列車『HIGH RAIL1375』を7月から運転することを発表した。

『HIGH RAIL1375』は、キハ110の2両編成を改造、エクステリアデザインは小海線の夜空と八ヶ岳の山々をモチーフに、インテリアデザインは座席モケットに星々をあしらわせ、窓枠はリベット調、壁面はアート調の装飾を施した黒板風とする。
小淵沢寄り1号車は、窓側を向くペアシート7組14席を運転台に向かって左側に配置、右側は窓に45度向いているシングルシート7席を配置する。また、ボックスシート2組8席を配置し、間にはテーブルも配置する。運転室背後デッキと客室の間には物販カウンターも配置する。
小諸寄り2号車は、リクライニングシート21席と乗降口、トイレを配置、車いすでも乗れるスペースも確保する。運転室と客室の間は、半球ドームの天井を持つ『ギャラリーHIGH RAIL』となっており、星空映像を投射させたり、天文関連の書籍を読めるようにする。

データイムは全車指定席の快速『HIGH RAIL』として1往復運転、小淵沢発1030小諸着1231、小諸発1422小淵沢着1654とする。夜間は、『HIGH RAIL星空』を小淵沢発1820小諸着2151で運転する。『HIGH RAIL星空』については野辺山で1時間停車し、星空観察会を行なう。
小諸行の『HIGH RAIL1号』ではオリジナルブランチを提供、乗車券、座席指定券とのセットした乗り通しの旅行料金は4,600円とする。小諸発の2号ではスイーツを提供、旅行代金は3,600円に、夜運転の『HIGH RAIL星空』では特製弁当とロゴ入りプランケット、レジャーシートがセットになり5,300円になる。なお、それらに8,800円をプラスした東京駅発着の旅行パッケージも発売される。

停車駅は、小淵沢、清里、野辺山、信濃川上、小海、八千穂、臼田、中込、岩村田、佐久平、小諸、運転日は金土日祝とするが、8月は火曜日を除いて毎日運転する。

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飯山線に続いて小海線もキハ110改造の観光列車を設定、星に比較的近いところを走るためか星空をイメージした観光列車となった。野辺山には宇宙電波観測所があり、沿線からは彗星捜索家の木内鶴彦、宇宙飛行士の油井亀美也、星空を描くことの多いアニメ監督の新海誠を輩出しているからな。

『おいこっと』のような改造になると思っていたら、シートも含めて大きく変わった。『おいこっと』は定期の普通列車の運用があるけど、『HIGH RAIL1375』はリゾートビューと同じで営業列車への充当はないのだろう。そのためか、リゾートビューのようなリクライニングシートが設定された。

シートは、『越乃 Shu*Kura』のような2人掛けのペアシートが配置される他、1人掛けのシングルシートも配置される。八ヶ岳が見れるのはシングルシート、ペアシート側は信濃川上~小海まで千曲川が並行するが、その千曲川も小海以北ではシングルシート側を流れるようになる。号車の指示をしなければ、優先して割り当てられるのはシングルシート、ペアシートになるのだろうか。

『ギャラリーHIGH RAIL』は、ほくほく線のゆめぞら号のような感じになるのだろうか。小海線のトンネルは、信濃川上~佐久海ノ口の2駅間にしかないし、『HIGH RAIL星空』で暗さが違うとか。あまり暗いと、本が読めなくなるわけだが。

『HIGH RAIL1号』は、新宿8時の『スーパーあずさ』から37分接続、後続の『はまかいじ』からだとタッチ差で接続しない。小海線内は、現行ダイヤでもリゾートビューでも使っているダイヤを踏襲する。甲斐小泉で交換待ちのため4分の運転停車、野辺山では交換待ちなしの5分停車、佐久海ノ口でも交換するがタイムロスなし、そして岩村田で5分の交換待ちをして、所要時間は2時間1分となる。普通列車が最低でも2時間10分以上かかるのに対し10分ほど早い。佐久平での新幹線接続は、長野行7分、東京行29分といった具合だ。

『HIGH RAIL2号』は、1355発普通と1451発普通の間に設定、三岡で交換して、佐久平では東京発1304の『あさま』から7分で接続する。中込では交換のため13分停車、信濃川上でも交換で3分停車する。野辺山での停車時間は19分と1号より長く確保されている。1号と同じく甲斐小泉で交換待ちのため4分の運転停車、小淵沢では松本方面特急は8分で接続するが、新宿方面特急は47分も待たされる。ただし、日曜日は25分接続で特急が運転される。

『HIGH RAIL星空』は、松本方面からは『千葉あずさ』から15分接続を受けるが、新宿方面からの特急接続はないので、東京発1515の『かいじ』と普通列車を甲府で乗り継ぐことになる。甲府で緩急結合できれば、後続の『スーパーあずさ』から乗り換えられるのだけど。甲斐大泉で交換待ちの7分の運転停車のあと、野辺山では星空観察会のために63分停車する。その間に定期の普通小諸行に追い抜かれることになる。佐久海ノ口では少し運転停車して交換、八千穂でも交換待ちの14分停車がある。臼田でも11分停車するが交換列車なし、中込では5分停車して小海行と交換する。佐久平着は2138、最終の東京行『はくたか』には31分で接続する。長野行『あさま』へは18分で接続、この『あさま』は最終『かがやき』に接続する。

座席指定料金は820円と、通常の指定料金より300円高く、SL銀河、SL人吉と同額、グリーン車のホリデー事前料金より少し高い。全線通しの運賃に座席指定料金を加算すると2,310円になる。そうすると、オリジナルブランチは2,290円、スイーツは1,290円、特製弁当他グッズは2,990円となるということか。東京駅発着のブランチ込みパッケージは13,400円、東京駅から北陸新幹線の指定席、HIGL RAIL、あずさの指定席でぐるっと一周した場合、13,620円かかるからそれより安いことになる。

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