音訳ボランティア サークル声

音訳ボランティアについて活動内容の紹介や課題などについて紹介してまいります。

写真の説明

2020-10-28 23:38:30 | その他

空がどんどん高くなって、いろんな形の雲が高い所を飛んでいる秋になりました。ただいま、サークル声。掛川市立図書館の地下録音室で11月号を作成中でございます

 

今日、私、すごいんですよ 初めて、新しいメンバーさんにパソコン操作教えれたんですよ。すごーくちょっぴりなんですけどね。もう、ドキドキです

新しいメンバーさんの、ギッシリと書き込まれたメモを横目に。「あ~すごいなぁ~。頑張ってるなぁ~。私も頑張らないとなぁ~」と。サークルに参加を始めた頃の真摯さを思い出させていただきました はい。初心わするべからずで精進します 

 

私事ですが、今回、「表紙」を担当させていただきました。先輩が流れを用意して下さって、しっかりサポートを受けながら、なんとか録音を終える事が出来ました 

「広報かけがわ」の表紙は、いつも大きな写真一枚をドンっと使い、町のニュースをとりあげています。タイトル程度の言葉しか載っていません。QRコードが記載されていて、そこからはニュースの記事が読む事が出来ますが、年配の方には少々難しい・・・。記事の説明を抜粋して文章を作ったり、写真を見て説明文を作りました。

 

さて。今月の表紙を見て、私が作成した文章を読んでみてください。どんな写真か、想像できましたでしょうか??? 

 

「 今月の表紙に、時を超え受け継がれる機関車の勇姿とあります。 「汽車ぽっぽ公園」の愛称で親しまれている中央公園で10月17日、保存されている蒸気機関車 C5849 の塗り替え完了記念イベントが開催されました。この蒸気機関車は昭和46年に子供の教材としての保存・利活用を目的に、日本国有鉄道から譲り受けましたが、塗装の老朽化が進んでいたことから、東海鉄道OB会掛川支部がボランティアで塗装しました。」(ここまでは記事の要約)

「 写真の説明

新しく色を塗り替え 黒光りした蒸気機関車の正面に 日の丸の旗が二本クロスして飾られ、正面中央には「とどろけ汽笛号」と書かれた丸いエンブレムが飾られています。

蒸気機関車の前には 短髪で白髪頭のおじいさんと若い男性が それぞれ小さなお子さんを抱っこして微笑んでいます。子ども達は ほっぺに人指し指をあててポーズをとっています。

 写真説明終わり 」

さて。読まれて、想像した絵を頭に浮かべてみてください。

ジャ~ン!!! この写真の説明でした 私なりに頑張ってみましたが、伝わりましたでしょうか??? いや、もっと詳しくも出来たんでしょうけど、短い方が印象的かな・・・と(言い訳)

ちなみに、家でダンナに写真を見せずに聞いてもらって修正しました。「正面」が重なって2回使ってあるのは「ないと横向きをイメージしちゃう」と言われたからです。「まぁ、この絵に近いイメージは浮かんだ」と言ってもらえたのですが。まだまだ、もっと上手な言い方や表現があるんだと思います。これまた、今後、精進ですね

写真や図の説明は悩みどころですが、AIにはできない、音訳する人ならではの「伝える技術」が活かされる場面です。頭をしっかり使って「よりよく伝える」技術を高めていきたいなぁ~と思いました。

 

今日は妹尾の雑感でした


ホームページ アプリ等の紹介

2020-10-01 16:49:27 | 視覚障がい情報

9月29日に行われた音訳ボランティア講習会の中で話題に上がったホームページ等のリンクを掲載します。

 

サピエ 「サピエ」は、視覚障害者を始め、 目で文字を読むことが困難な方々に対して、さまざまな情報を点字、 音声データなどで提供するネットワークです。

 

国立国会図書館 国立国会図書館では、視覚障害などで資料や情報の利用に困難のある方々のために、当館の資料や情報の利用に際して様々なサービスや支援を行っております。

 

ことばの道案内 認定NPO法人ことばの道案内(略称、ことナビ)は、主に地図や画像等を理解することが困難な視覚しょうがい者や視力の低下した高齢者の方々のために、言葉の説明による道案内、言わば、言葉の地図を制作することを大きな活動の目的にしております。

 

Be My Eyes 視覚障がい者または低視力のユーザーがアプリを通して支援を依頼すると、ビーマイアイズは複数のボランティアに通知を送信します。 このアプリは、視覚障がい者・低視力の人と、目の見えるボランティアを、利用する言語と時間帯をもとに結びつけます。 最初にリクエストに応じたボランティアは、リクエストした視覚障がい者と接続され、視覚障がい者のスマートフォンの背面に向いているカメラからライブビデオの情報を受取ります。 音声により、視覚障がい者とボランティアは課題を一緒に解決できます。

 

タップタップシーなど 見たい物を写真撮影し、認識結果を機械翻訳してくれるアプリです。公式の説明サイトが見つかりませんでしたので、アプリの説明をして下さっているサイトをリンクします。

 

日本ライトハウス 日本ライトハウスは、目の見えない方・見えにくい方のための総合福祉施設です。

 

ご参考までに掲載します。リンク先に不具合があった場合はお知らせください。


音訳ボランティア講習会

2020-10-01 16:48:03 | イベント

9月29日 掛川市立図書館で、音訳ボランティア講習会が無事に開催されました。

参加者の方々にはコロナ感染症予防対策として、検温や手指の消毒、窓の開放(換気)、終日のマスク着用にご協力いただき、本当にありがとうございました。

広い会場で座席を離す為、机一つに一人ずつ。試行錯誤しつつ会場設営を行いました。

 

 講師の安田知博さんからの自己紹介。コロナ禍で講演会が激減した事や、各地の様子などのお話がありました。中止にされたり、オンラインでの開催の所もあり、今回は貴重な対面講演の機会となりました。今後、Withコロナの時代の講演等や音訳活動のあり方も考えていかなくてはいけないと考えさせられました。

 各地の「音訳」の現状として、本の点訳は3ヶ月かかる。パソコンの読み上げ機械だと1ヶ月でできる。でも、音訳は半年かかってしまう。とても時間がかかってしまうし、今では明瞭な発音で機械の方が正確。それでも、全てが機械の合成音声で良いというわけではない。選択できる体制がある方が聞き手にとっては良い。ところが、どこでも音訳をするボランティアは減っている。シニアは仕事が延長され、専業主婦は少なく仕事をする人が多い。音訳する人がいないから合成音声で我慢しろ・・・という話にはしたくない。音訳が継続できるシステム作りが大事とのお話がありました。

 また、各地のボランティアの連携についても、問題提起をされていました。ボランティアであるがゆえに各地で活動しているが、音訳する作品が重複してしまっていたり、その場で留まってしまっている。ローカルな本の音訳など、集中して検索できるようにするなど、サービス同士の連携ができると良いとの事でした。

 自己紹介の後、テキストの文章を参加者が順番に読んでいきながら、「文章を読む」という事について、センテンス事に細かく解説を頂きながらご指導頂きました。

 AIの作り出す「合成音声」は、人が読み編集するのに比べてとても早く対応する事が出来ます。合成音声そのものも、AIに学習させていく事で、最近では随分と滑らかになってきました。それでも「人が読む」事も必要なのは、文章の意味をくみ取って、「伝えたい事に焦点を合わせて伝えていける読み方」ができるという事。その為には、文章を読み込んで、「何を伝えたいか」を明確に理解する「読解力」が大事である事を、テキストを読みながら学んでいきました。「伝えたい事」がはっきりしてくると、「どう読んだら、そう伝わるのか」という「音読の技術」が生きてくる。同じ、鍵カッコ内の読み方でも、速さや音の高さが違ってくる。息継ぎの場所が違う事で、聞いた時の「文意」も変わってくる。文章の「句読点」を正確に読むだけでは伝わらない。テキストを読みあいながら、実感していきました。

 文章の意味をくみ取り、伝えたい事の「意味のまとまり」を作るのは、「読み人」である。「読み人」として、「必要な情報を正確に伝える」ことが「音訳」なのだと、改めて思いました。

 

 今回、開催にあたり、市の福祉課や中央図書館の皆様には大変お世話になりました。サークル声では、講演会活動を通して様々な世代の方が「音訳」に関心を持ち、その後、スタッフとして参加して下さってます。様々な立場の方々にも協力して頂きながら、活動を「継続」していく事の大切さについても考えさせられた講習会になりました。 ありがとうございました。


音訳ボランティア講習会のお知らせ

2020-09-01 10:00:00 | イベント

計画の段階から、開催できるのだろうか・・・。そして、今でも、無事に開催できるのだろうか・・・と。不安がたくさんある中ではありますが、今年も音訳ボランティア講習会を開催する事に決定しました とはいえ、まだ予断を許さない状況ではありますので、コロナ感染症予防をしっかりとしながら、無事に開催できますように、祈っています。

 

申し込みは9月1日から開始です。例年であれば希望者にはできる限りお越しいただいていたのですが、今回は会場のソーシャルディスタンスを保つために、15名限定での開催になりました。マスクや消毒、進行上の急な変更など、いろいろとお手数をおかけする事になると思いますが、ご応募、心よりお待ちしております。楽しく学ぶ時間を参加者スタッフ全員で作り上げたいですね。

講師はフリーアナウンサーの安田知博氏をお迎えします。先天性の視覚障がいをお持ちです。高校生の時に全校高校放送コンテストで3年連続優勝。選抜高校野球大会で式典アナウンスなどを担当されていました。現在はフリーアナウンサーとしてのお仕事や音訳指導、「日本ライトハウス」で点字図書やコンテストの審査などの仕事をされています。尺八をされ邦楽のバンドを組まれるなど多彩な活動をされています。今回、ご縁があり、掛川に来ていただける事になりました。貴重な機会となると思います。

 

安田先生。参加者のみなさんにお会いできる事を、スタッフ一同、心から楽しみにしております。無事、開催できますように

 

 

 


次回は良いお知らせ(乞うご期待)

2020-08-26 20:49:11 | 活動

長雨からの酷暑となりましたが、ふと気づけは蝉時雨が聞こえなくなり、夕暮れになると鳴き出す虫の音に秋の訪れが感じられるようになりました。とは言って、まだまだ日中はじりじりと暑いですね。たくさん水分をとって熱中症には気をつけましょう!!!

しばらく更新が滞っておりました(すみません)が、サークル声の活動はもちろん続いております。 一時はメインスタッフが機材を持ち帰り、自宅での録音となっていましたが、図書館の録音室での録音が再開し活動できる事になりました。ボランティア室など、窓は全開放で換気。できるだけ距離を確保し感染予防をしながら活動しています。こんなご時世ですが、新しい仲間が続々と参加して頂ける事になりました。うれしい限りです 仕事上、コロナ感染症予防の為参加できないスタッフもいるので、早く、心おきなく、全員が集える日が来ますように 今はそれぞれが、それぞれの場所で、出来る事を一つずつですね。

 

現在、9月号の録音が始まっています。

新しいスタッフさん達がパソコンを前に真剣な顔で取り組んでいます。そうそう、初めはコワイ顔になっちゃいますけど、だんだん「お手の物」になりますから、慌てずのんびり、一緒に頑張りましょうね(ワタクシも、久しぶりだと、今だにいろいろ忘れてしまってます一緒に頑張ります)

 

さて。次回には良いお知らせが一つ、準備中でございます。音訳をされている方、興味のある方には是非見ていただきたいので、時折覗いていただけると嬉しいです。9月1日更新予定です。乞うご期待!!! よろしくお願いします