鄭容順の直言!

日頃気が付いたこと徒然に。

多文化共生を実践している在日韓国人3世たち。

2007-01-12 22:17:16 | 直言!
43人が参加した。府内もいるがおよそ京都市内に在住する20歳を迎えた在日韓国人の新成人である。
男子はパジ・チョゴリを着ている人もいたがおよそ背広だった。女性は皆、チマ・チョゴリの民族衣装、色鮮やかな衣装はホテルの中をいっそう華やかにしていた。
新成人たちに私は何人かコメントを取った。
そして時代の流れを感じた。
10年前の新成人から聞くことはなかった言葉だった。
新成人たちは在日韓国人として日本で生きていく地域住民をきちんと意識している。「在日韓国人だから2つの成人式に参加できる。こんな機会はそうたくさんありませんから。今日は民族衣装で参加しました。明日(1月8日)は京都市の成人式に参加します。明日は着物です。両方の文化を体験できることはうれしい」と話していた。
そして今日、民団京都の新年会に参加して「新成人の式典」の世話にあたった青年会の人から聞いた。
7日に参加した新成人、京都市の式典に皆参加した。そして女子は皆着物を着ていった」と話した。
私は青年会の人に「時代は変わったな。10年前だったら聞かない言葉を聞いた。2つの成人式に参加できるのはまたとない機会と言っていた」と話したらその青年会の人も「僕らの時代には考えられない発想だ」と話していた。

ここまでの道のりは長かった。
1世が日本社会の共生を目指した。そして2世がその意志を引き継ぎ、文化交流や韓国語講座、福祉問題など地域の行政と共に歩む多文化共生を打ち出してきた。
このことをしっかり3世が受け止めて自治体の成人式にも物怖じしないで参加している。着実に多文化共生を実践している。
なかには民族衣装で参加するという新成人もしいた。自分をしっかりもっている在日韓国人の若者たちに誇らしく思った。

10年前、いや5年前だったら新成人から「2つの成人式に参加できることは在日韓国人だからできる。またとない機会を大事にしたい」と言葉がでていた。
もちろん中には帰化同胞も増えているが3世たちはたくましく自分を見つめている。2世がのせたレールをしっかりと歩いている。
在日同胞社会はきちんと民族を受け継がれていることを確認していた。
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