あれから１５年

新聞記者の目を通してみた阪神・淡路大震災のドラマを見た。



９５年１月１７日。当時横浜に住んでいて、朝テレビで第一報を見たのを覚えてる。

朝イチの時点では 詳しい情報が分かっておらず、「神戸で（だったか「兵庫県で」だったか「近畿地方で」だったか・・・）早朝に大規模な地震があり、被害が発生しているようだ」といった内容だったと思う。

その時点で実家に電話をしたらすぐにつながって、
・大阪でも大きく揺れた
・リビングのテレビが台から落ちたり食器棚が倒れた
・前夜にテンプラをした後の鍋が落ち、台所の床が油まみれになった
・両親と犬に怪我はない

といったようなことを母親から聞いた。

その後、徐々に詳細が報道されるようになったら、近畿地方への電話が殺到して回線がパンクし、実家への電話は全然つながらなくなった。
当時はまだ携帯もパソコンも持ってなくて、メールも普及してない時代だった。。。

数日後に電話したらやっとつながって、
実家の斜め向かいの家の石垣に亀裂が入ったことや、
当時、実家と同じ市内に住んでいた姉夫婦のマンションの外壁にヒビが入ったことや、
さらに、神戸に近い尼崎にある 親父の実家（喫茶店やってます）は幸いにも被害が少なく、店のガラスに大きなヒビが入った程度でおさまったといったことも聞いた。
尼崎という地域は 神戸とは異なる断層の上に載っているらしく、そのために被害が少なかったのだろうと。


当時勤務していた事業所の中にも 実家が被災した人がいて、急遽、１週間くらい帰っていた。
後日見せてもらった写真に映っていた その人の実家は、１階が半壊して２階に押しつぶされかかっていた。
「２階が１．５階になってた」と その人は笑い話にしていたが、そうとでも言わないと やってられんのだったろうね。




そんなことをつらつら思い出しながら、ドラマを見た。
自分の親族にはたいした被害が及ばずに済んだことで、同じ近畿圏に地元をもちながらも 身につまされる地震ではなかったけれど、ドラマの最後のほうで、珍しく目頭にちょっと異常を感じてしまい。