JR中野駅北口です。
見りゃあ分かるっつーの。
ぼくはよく知らないんだけど、今やこの街、オタクの聖地なんだそうです。
秋葉原よりも熱い。そう友人が申していました。
でも、それはいったいどの辺りなんでしょうか?
ぼくの目には、飲み屋とラーメン屋しか映りません。
ていうか、すごい数の飲み屋がひしめいています。
でも、目移りはしません。
目的はただひとつ!
昨夜、旅チャンネル(CATV)で放映された(『太田和彦の全国百名居酒屋』)店に行くことが、今回の目的です。
だから、ガンダムのプラモはあきらめて、
やってまいりました、“らんまん”です。
ここらで一曲流しましょう。
このアルバムから曲は「ALL OF ME」(このアルバムの一曲目だよ)。
そして店の紹介は、御存知ぼくのアニ、太田和彦センセイにお願いしたいと思います。
では、センセイ、どうぞ。
※戦前の建物で味わう最上の刺身
幾筋にもわたり居酒屋、ラーメン屋などがえんえんと続く中野駅北口飲み屋街に、忽然と古色蒼然たる銅葺き看板建築の魚料理屋がある。創業大賞11年の戦前の建物だ。中がまた網代の天井に、檜皮の小庇と往年の小粋な風情がたまらない。
ここは魚貝がすばらしい。ガラスケースにはすずき、こち、ひらめなど季節の最上品の立派な成魚が、さあどうでもしてくれと横たわる。鯛好きの私は春に必ず訪れ、赤貝、蛤などとともに楽しむ。冬のおでんはほっとさせる薄味でおいしい。酒は「松の司」「〆張鶴」など中堅名酒がそろう。
銀髪主人と壮年の板前に、お運びの若い娘のこぢんまりした店ながら、ここで魚を食べる会とかが、最上の黒鯛を頼んでおき、九人ほどで食べ尽くすそうだ。一人の私はカウンターに席をとり、最上の刺身で一杯。たまりまへんな。
以上、↑より抜粋。
まずはお通し。
これ、もったいないので、半分食べて残しておきます。
最初はビール(サッポロ・ラガー)でいきたいので、
おでんを注文。
ハフハフ…あつつつ……ングングング……プハ~!
そして、ここでようやく
をたのみます。
もちろん「松の司」を燗で。
隣に座ったお客さん、いきなり鯛の刺身をたのんでいました。(初めてみえたらしい。ひょっとするとアニのファンかな?)
その見事な鯛を横目で見ながら、ヨダレをぐいっと飲み込んで、必死にがまん。
だって、今夜はハモの気分なんだもん。
ハモの洗い。ウメのタレが絶妙でした。
ハモのしゃくしゃくとした食感がたまりません。
ウメの酸味がこれほど合う上等なハモはかつて経験がないほど、豊かな味わいでした。
そして、ぬる燗にした「松の司」で口の中を爽やかにし、残り半分の菜の花で、新たに春の風を楽しむのです。
嬉しかったのは、本日あります、
イカの塩辛が。
この塩辛だけで、何杯も飲めます。
上品な味のカヤク湯葉も最高。
手がこんでます。
ここでもう一曲inします。
このアルバムの最後の曲「忘れないよ」で〆ましょうか。
忘れないよ“らんまん”、いい店でした。
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