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2019-10-12 16:44:48 | 社会
白杖女性転落死 京成立石駅の点字ブロック 地元団体、以前から改善要望

2019年10月12日・東京新聞

 視覚障害者の女性が1日、駅ホームから転落し、死亡した事故があった京成押上線の京成立石駅(葛飾区)。都盲人福祉協会(都盲協)は11日、ホームの点字ブロックに関する質問書を京成電鉄に提出した。区視覚障害者福祉協会は長年、点字ブロックを改善してほしいと同社に求めてきた。

 事故では、視覚障害のある無職秋谷喜代子さん(66)=荒川区=がホームから転落し、ホームに入ってきた電車にはねられ、死亡した。

 区視覚障害者福祉協会は約十五年前、同駅ホームの点字ブロックを改善してほしいと、同社への署名活動を展開。その後も幾度に渡り、口頭で訴えてきたが、同社から回答はなかった。

 同協会の古渡咲子会長(77)は「点字ブロックは命を守る手段。同社には障害者のことをもう少し考えてほしい」と声を落とし「区役所が近く、視覚障害者も多く利用している駅なのに、段差があってつまずきやすい。転ばないようにヒールがあるくつでのおしゃれはいけないと、自分にも言い聞かせている」と話す。

 都盲協によると、駅ホームの点字ブロックには段差が生じていた。また、一ブロック当たり四十一個の突起物があるタイプと二十五個のタイプが混在。国交省によると、法律に基づくガイドラインでは二十五個以下とすることなどを求めている。

 都盲協はこの日、同駅を訪れて視察し、ブロックに関する認識などを問う質問書を同社に提出。同社担当者は「内容を確認し、回答する。安全対策も検討していく」としている。

 駅ホームを十日に視察した成蹊大学の大倉元宏名誉教授=人間工学専門=は、「足や白杖(はくじょう)で分かりやすい国のガイドラインに沿ったブロックへの改修が望ましい。鉄道会社には利用者目線を大切にしてほしい」と話した。