もう火がつくくらい忙しくて、1月から予約していた土曜日の宿も泣く泣くキャンセルし、もう取るものもとりあえず(そう美容院に行く時間もなく

)悲惨な格好で、なんとか行くだけは行ってきました!下関文化らく~ざ。
いつもは暇なんですけど~~~(-.-);
ちょうどお昼に到着したので、まずは学食へ

レーンに並んでいたら、私の前の前にちょうど波田陽区さんがいて、小鉢を選びながら女子と楽しそうにおしゃべりされていました。とても感じのよい印象でした。

(デザートにフルーツヨーグルトを選んで、これで500円くらい。安い!)
食事をしながら午前中の講座を受講したチル友さんからいろいろお話を伺いました。
◆魂(YUSAKU)朗読&アート&音楽
女優の松田美由紀さんの朗読に合わせ、坂本弘道さんのチェロ演奏と、イラストレーターの黒田征太郎さんの絵画。
黒田さんが描かれた絵が即興とはとても思えなくて、最後には黒板に貼られたその絵で「YUSAKU]」の文字が浮き出ていたそうです。
(画像を見せてもらいました)
チル友さんたちはみんな後半からもう涙ぼろぼろで、こんな素晴らしい講座が500円だなんて信じられない!!と興奮冷めやらない様子でした。
受講できなくて本当に残念・・
さて、気を取り直してお昼からの講座に私も参加です。
◆真剣勝負 映画か文学か
佐々部清監督と田中慎弥さんの対談です。

大教室だったのですが、席がぎゅうぎゅう。大人気です。入る前から長蛇の列で、いい席を確保するのに苦労しました。
昨年の海峡映画祭で、田中さんが実は映画が大好きでたくさん観ていらっしゃるというエピソードを聞いていたので、今回のこの対談は興味津々でした。
田中さんは芥川賞を受賞された『共喰い』が映画化され、この秋公開ということで、そのことについても少し触れていらっしゃいました。
完成された作品はもう観られたそうで、主演の若い俳優さんの演技が素晴らしいと言われていました。
そして、映画の最後に出てくる『共喰い』というタイトルが、実はちょっとひねってあるらしく(文字の一部分の色が変えてある)、田中さんもその意図を聞いて「ああそういうことか」と。それでぜひ映画を観て、その意図を感じてみてくださいみたいなことを言われていました。
「映像で観せる」ということはそういうこともあるのですね・・
佐々部監督は、『共喰い』は下関が舞台なので、「また下関で映画が撮れるね」と友達に言われたけど、自分にオファーが無かったと笑って言われていました。
すると田中さんが「佐々部監督の作風とは全然違いますから」と言われたのですが、「いや、ぼくも10本目まではそうだったかもしれないけれど、11本目でうつ病を取り上げて、その次の新作では暴力も出てきますよ。あ、その原作者が北九州出身なんですけどね」と最新作『東京難民』についても少し紹介してくださいました。
なんと佐々部監督初のR15らしいです。
田中さん「もちろん『共喰い』もR15です」
佐々部監督が田中さんに質問された中で面白かったのは、登場人物の名前をどうするか?ということ。
田中さんはこういう人ならこういう名前かなと考えて、音の響きも大切にするし、あとは「字面」で入るときもあるとのこと。
文字で全て表さないといけない世界なので、例えば画数の多いぎゅうぎゅうの字面にしたり、また逆に隙間のある方がいい場合もあるし・・と言われていました。
例えば『共喰い』の主人公遠馬は、シ・ノ・ガ・キという音の響きと、また字面もきつきつにしたかったとのことでした。
『チルソクの夏』のとき、佐々部監督は中学・高校の同級生の名前をあちこち組み合わせて使ったので、あとから友達に「あいつのことが好きで、あいつのことは嫌いだったんか」とか全然関係ないことをかんぐられてしまうようなことがあったので、それからは気をつけているそうです。
で、裏技(?)として、お墓に行って名前を拾うようなこともしていると言われていました。確かにたくさん名前がありますものね~
あっという間の1時間。
次は地元を中心に活動されている映像作家さんたちの講義です。
◆映画を創ってみませんか
左から順番に、映画製作cinepos代表 鴻池和彦さん、 梅光学院大学職員 高松博由樹さん、映像作家 柴口勲さん
司会は演出家の武部忠夫さんです。

こちらの教室はけっこう若い方が多かったです。
早速三人の方々の映像を観せていただきました。
それで、さっきの講座で聞いたことと関連しての感想なんですが・・
ある作品の中で「としよ」という名前がキーワードのように繰り返し出てきたのですが、それが「としよ」なのか「としお」なのかちょっと聞き取りにくくて。
多分自分の聴力が年齢的に聞き取れなくなっているのもあると思って、でも、「音の響き」というのを大事にして、もっとはっきり聞き間違えることのない名前だったらよかったかもと思ってしまいました。
あ、それとも、これも意図的なものなのでしょうか?(本編を観ていないのでなんともわかりません)
下関文化らく~ざ、次回の開催をまた楽しみにしています。