ノスタルジック☆チャリ紀行

今日は、9:30くらいから、チャリで旅に出た。
奇跡的に薄晴れ。

このまちで、一番好きな場所に行く。
星の搭。
秘密の場所ってほどでもないけど、ウチにとっては、とっておきの場所。
でっかい虻がいっぱいいて、階段を通せんぼ。
裏からまわって登った。変わらない景色。
ずっと来たかったよ。
いろいろあったんだよ。
あの頃から、いつも勝手に登って、景色見て、ほっとしてたけど。
ちょっとだけ泣いた。
またねって手を振った。

おばあちゃん家の近くにも行った。
川にかかる橋、こんなに低かったっけと思った。川は、海に近い匂いがした。
鯉はもう、あんまりいなかった。
うんと小さい頃、お腹壊したウチを、おばあちゃんがおぶってあやしてくれた川辺のクローバー畑はセメントで整備されてた。
高３の頃、暗くなるまであぐらかいて座ってた土手に、同じポーズで座ってみても、あの日の気持ちは思い出せなかった。
しんとしたばあちゃん家。ピンポン鳴らしても、誰も出るはずない。
昔から家の前にあるポスト。JPの新しいシール。何かの縁か？
車に注意を促す立て看板、埃をかぶった軽自動車。じいちゃんの忘れ形見。いっぱい車乗せてくれて、ありがとう。

たまーに行ってた近くの妙見さまにお参りしてみた。
そばの池に、見たことないほどの数の亀がいて、ちょっと気持ち悪かった。
お参り。
20円のおみくじもひいてみた。
中吉。
難儀なときだけ神頼みする。普段から神様敬いなさい。
…今日の気まぐれなお参りを見抜かれてる？
恋愛・顔でなく心を選べ
…面食い(らしい)なウチのこと、なぜそこまで見抜いてる？
学問・己への甘えを捨て、精進せよ、みたいな感じ。商売は、改めて出発するが吉、みたいな。
染みます。
おみくじを木にくくって、またチャリを漕ぎ始めた。
海へ。

お邪魔します。島への入り口。
工場地帯を抜けたら釣り人。赤い大橋が迎えてくれる。右も左も海で、笑えてくる。なかなかな迫力。
さりげに日本夕日名所に選ばれてるらしい岬を通り抜けて、海水浴場に降りる。みかん色のガードレールと、緑と青の海と空と、砂浜の白、山の緑がキレイに組み合わさって、どんどん大きくなる。
こどもの日で、久々の晴れだから、家族連れもけっこう多い。
元カレと出会った場所にも、お弁当広げた人たちがいっぱい。
もう、ウチと同じ名前の彫ってある柱の傷は消えていた。
猫も今日はいない。
その日と同じ場所で、グリーン豆のかわりに、作ってきたサンドウィッチを食べる。昨日買った食パン。ギョニソーとキャベツの具。激ウマ☆
ちょっと休憩でメール打ったりしたあと、砂浜のほうに移動して、海を眺めた。貝殻を拾ったりした。
ずっと聴きたかった波の音。ムービー撮ってみた。東京で、寂しくなったら聴こう。
ケータイカメラや使い捨てカメラで、写真撮りまくった。
波打ち際に座って、ずーっとぼーっとしてた。こっちに帰る前、やりたいなって、ずっと思ってたこと。
なんだかいろいろどうでもいい気持ちになった。よいことなのかな？
忘れないように、目に耳に焼き付ける。しばらく来れないから。
友達と、少し電話した。波の音、おすそわけ。

潮が満ちて来るまで座ってたら、急に空が暗くなって、雷が鳴り始めた。
うそやろ！？
とりあえず退散。
島の宿泊施設に避難。すぐ日が照ってきた。

チャリで島をあとにする。満喫。
まちの市街地に戻る。そしたら、また雲ゆきが怪しくなって、今度はとうとう雨が降り始めた。
慌てて、近くのショッピングセンターに入った。
ぶらぶら。
100均で、MDと便箋買った。下着売り場で、かわいい下着買った。…買うものは、あの頃と違うねぇ(笑)

しばらくいて、外に出たら、夕暮れの日と小雨。帰れそうだから、フードを被って家路を急ぐ。

家に着いたら、さすがに疲れた。
でも、父方のばあちゃんから電話かかってきて、力を振り絞って、出た。
どんな仕事も同じやから、がんばれ、とか、あんたは肌が白いから、いろんな服着ておしゃれしたらええ、今がおしゃれのし時じゃぁとか言ってくれた。詳しい話知らないはずなのに、ばあちゃん、不思議。

おかんの作ってくれた晩ご飯。かぼちゃの煮物におから、筍とこんにゃくの煮物、焼きささみ、つやつやの炊きたてご飯。おとんとおかんと揃って食べる。めちゃくちゃおいしかった☆ついつい、いっぱい食べた。

ノスタルジックな一日。変わったものと、変わらないもの。分からなくなったことと、あの時知らなかったこと。複雑に絡んで、今に繋がってる。
笑えてる。
奇跡だよね。
嬉しいことや。

少し太陽アレルギーなのか、顔と手と足の、服から出てたとこが、真っ赤になって痛い。日焼けの季節なんやな。

(今日の天気:晴れ時々くもりのち雨)