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神奈川県 高校新人戦大会 準々決勝 県立横須賀対法政二高
それは、すさまじい試合だった。
接点ではやや法政に分があった。さらに、法政のセンターの突破力は輝いていた。そこにSOの洗練されたアタック
それでも、ことごとく低いタックルと裏に出られたときはボールを殺すタックルで仕留めていく。ラインアウトを含め、キッキングゲームではやや横須賀が有利であり、また攻撃ではFW近辺のモールの作り方が巧みでそこを起点として横須賀が前半戦の試合を優位に進めた。たまらず、法政はフォワード近辺での2度の反則を与えてしまう。横須賀は比較的簡単なPKをはずして得点をあげることができなかった。横須賀にとっては嫌なムードに 法政がスクラムで横須賀の3番を圧倒する。
この嫌なムードを断ち切るかのように、ベンチがスクラムの強い選手を投入した。このあたりのベンチワークは見事。
法政は後半戦、突破力のある大きな選手を投入。接点で圧力をかけていく戦いを法政ベンチは臨んだように思う。
後半戦も互いに引かない試合展開。
0対0のまま後半は25分が過ぎていく。ついに得点が横須賀に入る。法政の反則からのPK しかも今日2本はずしている同じような位置から。キッカーの交代はなかった。見事にゴールを決めて3対0
このままノーサイドかと思われたがここから、法政の怒濤の攻撃が始まる。優位であった接点でタックルを引きずりながらも前進をはかる。ついにゴール前に、法政FWが何度もアタックを仕掛けてついにトライ。ゴールをはずして3対5 時計の針は30分をまわった。ロスタイム 法政の後半から出場した選手がベンチの期待にこたえた。
横須賀のドロップキックからを法政が落ち着いてキャッチし、法政がラックをつくりながら時間を消費する。3度ほどのラック後、ショートサイドに横須賀の選手が少ないことを見て、法政は人数が少ない方向へアタックをする。
これのアタックが勝負を大きく分けた。
横須賀は必死のディフェンスで法政からボールを奪い取り、FWのまとまりで攻める。たまらず法政が反則を犯す。
距離にして40m・・・。狙うか、攻め続けるか。ここでの選択は キッカーに託された。
スタンドが静まりかえる中、キッカーがボールをけり上げた。当りはよい。まっすぐにゴールバーの上を通過した。
観客がどよめいた。会場が揺れた。
そのままノーサイド。
6対5
勝負の女神は横須賀に輝いた。
アップセットともいえるこの一戦。ラグビーの奥深さを感じた試合だった。格上の相手に対して、ディフェンスで奮闘し塊で攻撃をする。
今日は、心が震えました。