雑草魂で 踏まれても踏まれても

大道芸人や森の生活をへて、高校で物理を教える教師に・
なります。 クラブの指導記録やどんなことしてるか書いてみます

帝京連覇

2011-01-17 20:29:14 | Weblog
先日、行われた帝京大学対早稲田の一戦

帝京にとっては二連覇がかかる一戦。圧倒的なFWを前面に押し出し早稲田を破った。

FWだけでは勝てない。帝京の目を見張るのは、ディフェンス力の高さではないだろうか。

日本が海外のトップ10を目指すために何をしなければならないか。を考えさせる一戦だったように思えた。
なぜなら、圧倒的なFWとディフェンス力に対してなかなかボールを保持して攻めることできないからだ。

県立横須賀対法政二高

2011-01-16 19:19:12 | Weblog
神奈川県 高校新人戦大会 準々決勝 県立横須賀対法政二高
それは、すさまじい試合だった。
接点ではやや法政に分があった。さらに、法政のセンターの突破力は輝いていた。そこにSOの洗練されたアタック    

 それでも、ことごとく低いタックルと裏に出られたときはボールを殺すタックルで仕留めていく。ラインアウトを含め、キッキングゲームではやや横須賀が有利であり、また攻撃ではFW近辺のモールの作り方が巧みでそこを起点として横須賀が前半戦の試合を優位に進めた。たまらず、法政はフォワード近辺での2度の反則を与えてしまう。横須賀は比較的簡単なPKをはずして得点をあげることができなかった。横須賀にとっては嫌なムードに 法政がスクラムで横須賀の3番を圧倒する。
 この嫌なムードを断ち切るかのように、ベンチがスクラムの強い選手を投入した。このあたりのベンチワークは見事。

 法政は後半戦、突破力のある大きな選手を投入。接点で圧力をかけていく戦いを法政ベンチは臨んだように思う。

 後半戦も互いに引かない試合展開。

 0対0のまま後半は25分が過ぎていく。ついに得点が横須賀に入る。法政の反則からのPK しかも今日2本はずしている同じような位置から。キッカーの交代はなかった。見事にゴールを決めて3対0 

 このままノーサイドかと思われたがここから、法政の怒濤の攻撃が始まる。優位であった接点でタックルを引きずりながらも前進をはかる。ついにゴール前に、法政FWが何度もアタックを仕掛けてついにトライ。ゴールをはずして3対5 時計の針は30分をまわった。ロスタイム 法政の後半から出場した選手がベンチの期待にこたえた。

 横須賀のドロップキックからを法政が落ち着いてキャッチし、法政がラックをつくりながら時間を消費する。3度ほどのラック後、ショートサイドに横須賀の選手が少ないことを見て、法政は人数が少ない方向へアタックをする。

 これのアタックが勝負を大きく分けた。
 横須賀は必死のディフェンスで法政からボールを奪い取り、FWのまとまりで攻める。たまらず法政が反則を犯す。
 距離にして40m・・・。狙うか、攻め続けるか。ここでの選択は キッカーに託された。 

 スタンドが静まりかえる中、キッカーがボールをけり上げた。当りはよい。まっすぐにゴールバーの上を通過した。

 観客がどよめいた。会場が揺れた。

 そのままノーサイド。
 6対5 

 勝負の女神は横須賀に輝いた。
 アップセットともいえるこの一戦。ラグビーの奥深さを感じた試合だった。格上の相手に対して、ディフェンスで奮闘し塊で攻撃をする。
 今日は、心が震えました。



祝 桐蔭学園 ラグビー部 優勝!

2011-01-08 16:56:05 | Weblog
 ついに、やりました。桐蔭学園が初の全国制覇!!両校優勝です

東福岡の選手の圧力に負けずにFW、BKともに奮闘した様子がうかがえました。
 
 とくに、FWが60分間通して、体をまっすぐにラックに入り続けることができたこと。
試合前半に覚悟を決めて、自陣から果敢にアタックし続けたこと。本当に勇気あるプレーに感動すら覚えました。
なぜなら、決して東福岡のディフェンスが悪いわけではないからです。
東福岡のFWはしっかりレッグドライブしてタックラーごとのりこえてきます。自陣でターンオーバーされると桐蔭学園としては劣勢にならざるを得ない。ゴール前でのターンオーバーからの攻撃は相手の強力FWのもっとも得意とすることだからです。その恐怖を乗り越えて、覚悟してのプレーだったのでしょう。

 さらに、CTB西橋選手とSO小倉選手の充実も光りました。この二人でしっかりと攻撃の起点をつくれたことが竹中選手のトライをうみだしました。大阪朝鮮高校戦での西橋選手のビッグタックルから松島選手がトライをして突き放したことを思うと、このチームは西橋選手の活躍が非常に大きかったということになります。

 桐蔭学園は準々決勝の東海大仰星戦でみられた不用意な反則もあまり見られなかったことも大きな要因となったと思います。

一方、東福岡はその修正能力の高さに驚かされます。立ち返るFW周辺での攻撃に後半は戻って勝負したところはみごとです。さらにFWに固執せず、余ったところで、BKに供給して最後のSOのトライに結びつけたことも冷静な判断だったように感じます。

 逆にFWで攻めつづけていると、BKに展開したり短いパスをFWが出すことは怖いのです。
0のチャンネルを攻め続けると相手も狙いが絞りやすくなって堪え易くなります。FWにこだわりすぎるとそこで責めている側が反則をとられたりします。FWで勝負しゲインしつつ、SOが斜めに走る込んでワンステップ切るような攻撃の仕方はゴール前では有効です。そのあたりも交代して出場した選手が良くつかんでいたように思いました。

 東福岡の懐のふかさを知ったような同点劇でした。

 この試合本当に見ていてわくわくドキドキする試合でした。決勝戦はどうしても大差になるケースが多かったのでこの試合は最後まで楽しかったです。こんな試合を見せてくれた選手、監督、スタッフ、TV局、それからスポンサーになった東芝や神戸製鋼に感謝です。


桐蔭学園2年連続決勝進出

2011-01-06 18:39:50 | Weblog
神奈川の代表 桐蔭学園がやってくれました。2年連続決勝進出
松島 竹中の二人がボールを持つと、会場にどよめきが起こる。その迫力は見るものの心を奮わす。

是非決勝は観戦してください。ただし東福岡高校強いです。総合力では東福岡高校が勝っているので、桐蔭学園がどのような戦い方を選ぶのか。セットプレーから攻撃の起点として使うのか。フィニッシャーとしてつかうのか。後者なら他の選手の頑張りが重要です。
又、昨年度の大会で東福岡がエリアをとってラインアウトでプレッシャーをかけ、FWでゲインからの布巻を中心としたバックス攻撃が機能すると点差がひらいてしまうので、桐蔭FWの頑張りがまた重要でしょう