新・台所太平記 ~桂木 嶺の すこやかな日々~

N響定期会員・桂木嶺の、家族の介護・闘病・就職・独立をめぐる奮戦記を描きます。パーヴォ・ヤルヴィさんへの愛も語ります。

母に、訪問入浴サービスがきました(^_-)-☆ 母、ゆず湯にゴキゲン♪

2018-12-21 22:14:46 | 両親と、パーヴォと、私。

きのうの夜は、母の世話で家事にてんてこ舞いな父にかわって、部屋の大掃除と整理整頓を大決行 はじめかなり、部屋の中がちらかっていたので、心配していたのですが、きのうの午後は、地元の100円ショップに行って、もろもろたのしいグッズを買ってきまして、大整理を敢行したら、おかげさまでずいぶんお部屋の中がすっきりしたので嬉しい限りです。

父や母の世代だと100均製品を使うのは抵抗があるのですが、実際につかってもらうと・・・

「わっ、すごく便利だね!」

「これらがぜーんぶ100円なの!すごいオトクだね!」

とビックリされました。

始めは父も「そんな100均だなんてみっともないよ!へんな無駄遣い、するんじゃないよ!」と言っていたのですが、実際につかって便利なことがわかると、ご機嫌になって、

「うん、使い勝手がいいな」

とホクホク顔。

お部屋の整理整頓にかなりてこずっていたようだったので、大変喜んでもらえて嬉しかったです。

このブログも、実家にきたら、ネタがないかなぁ・・と思っていたら、まぁ、父というキャラクターが大変ユニークな(いわゆる昭和の頑固おやじではありますが)ひとで、かれのコメントや「昭和10年生まれの、くらしのくふうのアイディア」を紹介するだけでも、ブログネタがいっぱいつまっていますし、母は実は要介護5なのですが、もともと明るい母なので、なんでも身の回りのことを笑いに変えてしまうので、彼女のことを書いていくだけでも、ブログネタが尽きないことがわかり・・・すみません、親の事をネタにするなよ!とツッコミを受けそうですが、しばらく、「わが家の物語」におつきあいいただければと思います。

きょうの午前中は、母の入浴サービスがありました。寝たきりでお風呂に入れない母のために、調布市が訪問入浴サービスをしてくれるのです。来てくださるのは、男女3人組のスタッフのみなさん。若いながら大変気立てがよく、明るく元気な方々ばかりなので、母も入浴中、大爆笑しながらスタッフのみなさんとおしゃべりを楽しんでいました。

母が入浴中は、父は、テレビタイム。いつもはディーライフを見ている父も、きょうは私につきあって、NHKBSプレミアムの、渡辺保先生がご出演されている、「西行法師と白洲正子」の座談会を見てくれました。保先生がよもや西行法師までお詳しいとは思いませんで、先生の博識ぶりに改めて瞠目しますが、父の保先生評がなかなか面白いので、ご紹介します。ちなみに父は1935年4月生まれ、保先生が1936年1月10日生まれです。

父「(・_・D フムフム、この保先生という、チコちゃんの恩師は、なかなか色気のある人だなぁ 俺とたいして年が変わらんけど、若々しいな!」

私「やっぱり大学とかカルチャーセンターで、女性の生徒さんやファンのひとにたくさん囲まれてるからかなぁ(笑)」

父「保先生、結構バリっとしてるぞ。眼鏡もいい眼鏡をかけてるし、スーツの仕立てもいい。ちょっとしゃべり方は、このひと江戸っ子かな?シャキシャキしていて口跡がいいな」

私「日本橋の生まれだそうよ、保先生」

父「それでなのか。道理でしゃれてるな。うーん、パパもこのくらいバリっとすれば、女性にモテるかなぁ(笑)」

父は、西行法師の禁忌の恋をとうとうと語る、保先生にいたく興味深々でした(笑)おっとよしよし(^_-)-☆

父「俺もこういうことに興味をもてばいいのかな(笑) 女性はママだけときめてるんだがな(笑)」

母(入浴しながら)「恋がどうしたですって?パパ!」

父「なんでもないよ!(笑)」

なんだかたのしい夫婦漫才を繰り広げる、父と母でした。

その会話を、訪問入浴サービスのスタッフのみなさんが、フムフムときいていて、なんだかてれくさかったです。私が父に、三津五郎さんの思い出を話すと、

父「三津五郎って女好きだったんだろ?でも、芸は熱心だったんだなぁ」(すみません、三津五郎さんのおうちのみなさん…父はなんでもポンポン言ってしまうんです(笑))

私「講演会とかでお話すると、ずば抜けて頭の回転の速いひとでビックリしたよ。とってもいいひとだった」

父「そうか。チコちゃんがいうなら、いい人だったんだろうな」

私「道元の月とか、すごくよかったよ」

父「三津五郎もいい役者だったよなぁ」

その様子を、入浴サービスの人が、「わぁ~!」という顔をしてみているのでした。(なんか、そんなにふしぎなことを言ったかな。いつもこんな会話なのです、父と私は。映画論、人生論、政治論、宗教論・・ある意味すごく議論を戦わせてたのしいひとですね)

母はクスクス笑って、「もうすっかり仲直りね」と申しており、スタッフの人たちもクスクス笑っていて、或るプレゼントをくれました。

それが、こちらです!

 

調布の農家の方から譲っていただいた、「ゆず」でした。いま部屋の中でとてもゆずのいい香りがします。スタッフのみなさんは、母のために「ゆず湯」を入れてくださったのでした。

父も「そろそろそんな時期かなぁ」と感慨ぶかげ。私が「お風呂も昨日掃除したから、もっと綺麗にしたら、パパも入れるよ」といったら、父が「うん。たのむよ」とニッコリしたので、私もとてもうれしくなりました。

午後は、私は地元の銀行や郵便局に行ったり、年賀状を仕上げたり(ちょっと引っ越したばかりで、お友達全員の方には送れないのですが・・よろしくお願いします)、買い物に行ったりと、たのしくすごせました。

父もディーライフの「キャッスル」という全米で超人気ドラマを見て、ご機嫌な一日をすごせたようで、よかったです(^_-)-☆

明日、明後日は介護サービスはどなたもいらっしゃらないので、親子水入らずですごしたいですね!

 

 

 



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