新・台所太平記 ~桂木 嶺の すこやかな日々~

N響定期会員・桂木嶺の、家族の介護・闘病・就職・独立をめぐる奮戦記を描きます。パーヴォ・ヤルヴィさんへの愛も語ります。

【一年前のうれしい思い出】明日はバレンタインデーですね(^_-)-☆

2019-02-13 04:38:40 | PJのこと。
明日はいよいよバレンタインデー!
 
でも、今年はお金がなくて、全然チョコとかパーヴォにおわたしできません・・・😢
去年は、実はとんでもないことを私はしでかしてましたので、自戒もこめて(笑)
 
というわけで、明日のバレンタインデーの記念に、
1年前のバレンタインデーと、それにまつわる想い出をお話しますね!
 
実は1年前のバレンタインデーは、
泉岳寺のNHK交響楽団の練習場に行って、
パーヴォには美味しいチョコと、パーヴォのお好きな赤ワインを、
そして、NHK交響楽団のみなさまに
義理チョコを100個おわたししてきたのです!
 
 
N響のみなさまは、守衛さんたちも含めて、
それはそれは喜んでくださったのですけれども・・・。
 
でも、お金がぴぃぴぃなので、
今年は、ちょっとパーヴォにだけ、ささやかに
チョコをおわたしするだけになりそうです。
N響のみなさま、ごめんなさい・・・!
 
というのも、昨年の2月15日に、代官山でトークイベントがあって、
嬉々として行ってきたのですが、
生まれて初めて、私は代官山に降り立ったので、あまりのおしゃれな雰囲気と、
ちょっと取り澄ました冷たい街の雰囲気に、怖気づいてしまって!
おもわず、パーヴォにメールを送りました。
「パーヴォ!代官山って怖い街だと思う・・助けて!!」と。
あまりの緊張で、私の病気(統合失調症)の症状が出てしまっていたのでした。
 
ところが、トークイベントが始まって開口一番、話題がバレンタインデーに及ぶと、
パーヴォが「僕はバレンタインデーなんて、大っ嫌いだ!」とトークイベントで
言い出したのです。
 
私達が「えっ?!どうしてなんですか?」と思っていたら、
パーヴォが「なんで日本人の女の子って、好きでもない男に
バレンタインのチョコを100個もあげたりするんですかね?
そんなのおかしいよ!」とブンむくれてたのです(笑)
 
司会の湯山玲子さんが「パーヴォ、それは義理チョコという日本の風習よ(^_-)-☆」と
説明したら、パーヴォが「えっ?それはなに?義理チョコってなに?」と
フンガイされたので、湯山さんが説明したら、
「そんなの絶対おかしいよ!バレンタインデーは愛するひとのためにだけ
プレゼントを渡すべきだよ!」と、
つよくパーヴォは(確かにその通りなんですけど)持論を展開。
 
私は、「あっちゃー・・・パーヴォ、カンカンにおこってる・・💦どうしよう・・😢」と
すっかり落ち込むやら、青ざめるやら、へこむやら。
N響のスタッフのみなさんも、「かつらぎさん、どーしましょー・・💦」とあせりまくり。
 
でも、パーヴォは私が差し入れした赤ワインを、自ら持ち込んで、
「みなさんは、今日はエストニアのお酒をのまれると思いますが、
僕は今日はこの赤ワインを、ある理由があってここで飲ませてもらいます!!」と
グビグビ飲み始めたので、みんな目がテン!
 
私は嬉しかったけど、なんだか面はゆいやら、
「なにもそんな公の場で公言して飲まなくても」と、
恥ずかしかった次第でありました💦
>パーヴォってなんでも公の場だったり、公共放送の場で、
ポンポンとんでもないことをいう癖がありますね・・(笑)
 
赤ワインは、パーヴォがNHK交響楽団の首席指揮者になった年、
2015年を記念して、2015年のヴィンテージ・イヤーの赤ワインを
プレゼントしたのですが・・・。
 
なんと、パーヴォはトークイベントで、そのボトルの赤ワインを
すべて飲み干してしまわれたのです!!!
その飲みっぷりのすごさには、私もみんなもビックリ(@_@)!!!
 
赤ワインが入ると、インタビューでパーヴォは「ボク、人格がかわるんです(笑)」と
苦笑いされていましたが、
日ごろの「温厚でやさしいマエストロ・パーヴォ」がどういうわけか、
「ポンポンなんでもいっちゃう、
ホンネ炸裂モードの、やんちゃなパーヴォ兄貴」に大変身💦!!
 
お好きな作曲家についても、ポンポン言いたい放題!
 
「リヒャルト・シュトラウスなんて、まだまだ音楽としては全然軽いですよ~(^^)/
そりゃマーラーとかブルックナーのほうが、ボク、全然面白いと思いますもの♡
メシアンもやってみたいな!」
といって、N響のスタッフのみなさんを慌てさせてました(笑)
 
なぜなら、リヒャルト・シュトラウスのCDと、「ウエストサイド物語 演奏会形式」の
発売&PRイベントとして、このトークイベントが企画されていたからです!!!
 
「僕がいちばん好きなアーティストは、ビヨンセとレディー・ガガですね(^_-)-☆ 
いつか会ってみたいな♡」とラブコールを寄せられたり、
「実はよく見ている番組は、(アメリカの人気番組)『サタデー・ナイト・ライブ』です!」と
打ち明けたり(実際その場でVTRを見てみたのですが、要はアメリカ版『笑っていいとも!』なんですね。かなりのおバカ番組でビックリ💦(笑))・・・。
 
といった具合に、パーヴォ、ホンネ炸裂トークを展開されてました!
 
「お酒が入ると、相当気さくで、面白いお兄ちゃんなんだな~、パーヴォって♡」と
ちょっとうれしくなった、かつらぎでありました。
このくらい人間的に魅力がなかったら、
パーヴォが世界中のオーケストラや人たちに
愛されるわけがないですものね(^_-)-☆
 
そういう意味では、私の赤ワインの差し入れも、うまく功を奏したかな?(笑)
 
でもね、私のことをいろいろ気遣ってくださっていることがわかってうれしかったです。
 
ちょっとね、実は私、持病のせいもあって、
大画面でわぁわぁ騒ぐタイプの、
バラエティ番組を見たりするのは得意ではないのです。
(自宅でもそうです💦 
だからどうしても、落ち着いた雰囲気のNHKが中心になります)
 
あと、クリスチャンさん(弟さんですね)の、バーンスタイン作曲の「ミサ」を聴いて、
(こんなこというと、怒られそうですが)あまりに奇妙な作品だったので、
私、ちょっと気分が悪くなってしまって・・・。
 
パーヴォは、私が顔をしかめるのをみのがさず、
「チコ、どうしたの?これ、ボクの師匠のバーンスタインの作品だし、
弟のクリスチャンの指揮だよ?」と、するどくにらんできました。
 
私は、すっかり困ってしまって・・・。
 
それに、ほかのパーヴォの熱狂的なファンの女性たちがお見えになっていて、
パーヴォはひたすらそちらにカメラ目線を送っていて、
私のことはガン無視状態で😢
 
それから、司会の湯山玲子さんという方が、
音楽評論家でもいらっしゃるのですが、
かなりキョーレツなおばさまで(苦笑)、
私のもっとも苦手なタイプの方でした(ごめん!)。
 
湯山玲子さんは「5時に夢中!」とか「バラいろダンディ」という、
TOKYO-MXの番組に出るような方なので、
毒舌もポンポンいうし、しゃべり方もずいぶんキツイ調子で話される方だったのです!
 
しかも、『ウエストサイド物語』で、彼女がいちばん好きだという
「クール」という曲を冒頭流したのですが、
いきなり、「Boy,boy,crazy boy,that's cool boy‼」
と大音量で流されたんですね。
 
湯山さんはうれしそうに、「私、この部分、だーいすきなの(^_-)-☆」といったので、
当時、まだ持病(統合失調症)のことを正直にパーヴォにメールでお話して、
いろいろパーヴォに相談メールを入れていた私は、真っ青になりました。
というのも、当時からずっとTwitterや2ちゃんねる、5ちゃんねるで
「きちがいのかつらぎなんか、歌舞伎座から出入り禁止にしてしまえ!」とか、
「NHKホールにくるんじゃない、キチガイのかつらぎ!」
(・・・そうなんです、本当に2ちゃんねる、5ちゃんねるの人たちは、
ひどいことをいうのです😢)といった、ひどい書き込みに悩んでいた私は、
大ショック!
 
「クレージー」とか「きちがい」という言葉に、ものすごくアレルギー反応を起こしてしまったので、途端に顔が真っ青になってしまったんですね。
 
それで、私、あろうことか、パーヴォのトークイベントだというのに、ぽろぽろと涙ぐんでしまったのです。
 
まぁ、いまだから言えるんですけど・・・パーヴォも私の病気のことを知って、ほんとは内心私のことをバカにしてるのかな?と思って・・
とっても情けなくなってしまったんですね😢 
 
それで、「もう私、気分悪い・・帰りたい・・・😢こんなところ、来るんじゃなかった・・」と、ずっと、べそをかいていたのでした。
 
パーヴォは、私が泣き出したので、ビックリ!
とたんに私のほうを向きなおり、「どうしたの?チコ?大丈夫?」といわんばかりに、
壇上からずっと私の顔を覗き込みました。
 
そこで、私の「異変」に気づいてくださった壇上のパーヴォにだけこっそり、
「スミマセン、パーヴォ!私、ちょっと気分わるくなっちゃったのです・・・助けて💦!!
一連のVTRを止められますか?」と、SOSサインを送ったのです。
 
ところが、湯山さんは全然私の変調に気づかず、ひたすらマシンガントークを繰り広げておられていて、私は頭はガンガンと痛くなるし、とっても落ち込んで悲しくなるし・・・・。
 
パーヴォは、私の異変に真っ先に気づいて、それまで笑顔だったのが、
パーっと顔色が青ざめたのでした!そして、
 
「ねぇ湯山さん、ちょっと気分の悪くなったお客様がいるから、VTRを止めてもらえるかな?」
 
と、やさしく言ってくださったのです(感謝!)。
 
パーヴォは、あんなにバレンタインデーの義理チョコを、私の目の前で公然と怒ったのに、私がべそをかいて、泣いていたら、パーヴォはオロオロと慌てだして・・・。
 
ところが湯山さんは、せっかく上機嫌で自分の大好きな「クール」をかけていたのに、パーヴォから止められて、ムスっとしてしまって。
内心、私は「どうしよう・・・💦」とあせりまくり。
 
でも幾度も壇上から、パーヴォはそんな湯山さんのことは完全に無視して、
「チコ、大丈夫?具合わるい?最後までがんばれそう?」
と励ましの目線を送ってくださいました。
 
私が「ううん、やっぱり気分わるいです、パーヴォ😢助けて!」と救いの目線を送ったら、とたんに優しいアイコンタクトを私に送ってきて・・。
 
「ねぇ、湯山さん!ちょっと話題を変えて『ウエストサイド物語』の【マンボ!】という曲、みんなで一緒に『マンボ!』って歌ってみませんか(^_-)-☆」
 
と、パーヴォは話の流れを変えてくださいました。(ますます感謝!)
 
私がちょっと明るくなったら、パーヴォもほっとして・・。
「じゃみんなで【マンボ!】っていいますよ、マンボ♪」
と私に向かって言ってくださったので、私はビックリ!
 
私がちいさく「マンボ♪」と返したら、パーヴォが大変ホッとした様子で、
「うん、やっぱりこういう流れのほうがいいですよ、湯山さん」
と言ってくださって!
 
パーヴォの一言に、湯山さんはちょっと気色ばんだのですけれど、
パーヴォのいうことに以降は従っておりました。
 
よかった~!!!助かった!!!
 
パーヴォはずっとそれから、私のほうを気にされていて、
「大丈夫?具合わるくならない?」と、ずっとアイコンタクトを送って下さって。
私が「うん、パーヴォ、わたしがんばる。」と頷いたら、
パーヴォがちょっと安心されたんですね。
 
それから、たのしいトークをいろいろ繰り広げてくださったので、
私もだんだん笑顔になって。
 
湯山さんが「じゃ、パーヴォはリヒャルト・シュトラウスをああいってましたけど、
私たちパーヴォファンとしては、やっぱりこれを聴きたいですよね~♡」
とおっしゃって、あの記念すべき「英雄の生涯」をかけられたのでした。
 
 
そのなんともいえない、素敵なロマンティックなメロディーが流れたとたんに、
みんなもとてもうれしそうに、「英雄の生涯」に聴き入っておりました!
私も、とっても嬉しくなって、それまで借りてきた猫状態だったのが、
満面の笑みを浮かべて、とっても元気になったのです!
 
するとパーヴォが私の顔を食いいるように見つめてくださって・・・。
とっても感激したように、こうおっしゃったのでした!
 
「湯山さん、ボク、まちがってました。・・・
ボク、『リヒャルト・シュトラウスはとても軽くて、
ボクそんなに大して好きじゃない』っていったけど、
リヒャルト・シュトラウスはすごい力があるのが、
今の皆さんの反応でわかりました。
ボク、とてもうれしいです!このCDを出せてよかったと思います!」
 
そうおっしゃって、破顔一笑!
とっても嬉しそうにニコニコしてくださったのでした。
私も、みんなも、そして、この時に仲良くなった、
実はパーヴォの大ファンとおっしゃる東急文化村のN社長も、
パーヴォの言葉に、大拍手!!!
 
とっても和やかな雰囲気の中で、トークイベントは終了したのでした!
 
時間は、なんと23時30分!
 
こんなに遅くまでパーヴォと、みんなと一緒にいられてうれしかった!!!
 
でも、湯山さんが「クール」で「この”クレージーボーイってところがあたしは好きなの」といったことはとてもショックで、帰る道すがら、実は結構傷ついてしまったんですね。
それで、そのことを、その夜、パーヴォにメールでお送りしたのです。泣きながら。
 
ところが、次の日が2月16日で、定期演奏会の日だったのです。
NHKホールで前から2列目に座っていた私を、パーヴォが目で探していて、
私をみつけて、いきなり「チコ!きのうはごめんね!ごめんね!」と幾度も
私に向かって手を合わせて謝ってくださるではありませんか!
 
私、パーヴォの優しさあふれる対応に、すっかり感激してしまって・・・♡ 
16日は嬉し涙に暮れる一日でありました!
 
パーヴォって、やっぱり世界一やさしい方なんだな、と思ったのでした!
 
バレンタインデーって、実は、前の夫との結婚記念日だったのですけれど、
いまは、パーヴォとの新しい思い出の日になりました。
 
明日はどんな一日になるかな?
 
パーヴォは、15日・16日のリハーサルでがんばっておられると思いますが、
ステキな一日になりますように(^_-)-☆
 
心からあなたを愛してます、パーヴォ♡
いつもあなたを信頼し、ついていきたいです♡
 
 
 
 
 
 


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