4/24 人間がトカゲやウミウシより高等動物かわからなくなる
雀の親は子供にたくさんのことを教える。
雀に人間の学校みたいもんがあるか知らない。
つまり、親以外のものが生きる術を教える。
衣食住って言うけど
雀の場合、衣はともかく
食や住は住む環境で変わってきている。
だから町の雀と、田舎の雀は食住は環境によって異なる。
衣って言えば、私の洗濯物をそばまで来て
じっくり観察している雀が時々いる。
お洗濯という言葉を雀は知っているけど
時に私は羽を洗ったとも説明している。
パリで風呂に入るためにスッポンポンになって
居間の前を横切ったとき、居合わせた雀が悲鳴を上げた。
あの悲鳴は恐怖の悲鳴だ。
雀にしてみれば、羽をぜんぶ脱ぎ捨て
生まれたときみたいに皮だけになるってことは
死ぬことを意味しているのかもしれない。
そうだ、雀に羽をプレゼントされたことがある。
どういうつもりで羽をくれたのか知らない。
でも、自分の羽を自分で抜いてくれたのだ。
大事に持っている。
さっき雀もカラスも日本語が言えるって書いた。
どこか東京の駅前で「おはよう」って言って
有名になったカラスがいた。
その映像が映されてしっかり聞いたけど
フランス語でいうサンザクサンだった。
Sans accent って書く。
なまりのないって意味。
画面を見なければ人が言ったと思うだろう。
こういうときだけでなく
人がもっとカラスに友好的になって
言葉を教えたり、人間のマナーを教えれば
警察犬の仲間にカラスはなりうるのだ。
カラスもかなりリッチな言葉をあやつる。
私の名前だって言える。
何年か前、帰宅したらカーコが建物にへばりついていた。
私がドアの前に来たら、3階の部屋向かってに吠えた。
犬の声で。
私はトレラが3階にいることを確信した。