9/20 石川みのる デイリーライフ 雀 この10年で60%減と言った。
確かに餌が少ない。
いつだったか、親スズメが思い出したようにうちを見にきたことがあった。
どこにも餌がなかったんだろう。
待ってくれたら出したのだけど。
あの道で会ったおじさんは私の話を聞いて
金がかかるだろうと言ったけど
本当に うん なのだ。
雀が味を知っている話を数日前に書いた。
パリで昨日の残りに新しいのを追加したら、
ヒャーと雀が嫌な顔をした。
食器でご飯を出しているけど、
雀の衛生観念はかなりのもので、
中を汚す子なんかいない。
もらしてしまうのは本当に赤ちゃん雀だけだ。
雀だけではなく、カラスも減った。
フランスでは本当のカラスは絶滅してしまったらしく
似たのがカラス扱いされているらしい。
カラスは雀に比べれば大きいし、声も届く。
番犬にいいのだ。
国勢調査の封筒が届いた。
あのときのことを思い出した。
何かの調査で人間が来てやっていたとき、
その男の後ろで数羽のスズメが危険危険とパタパタやってくれた。
ヒッチコックの鳥の映画の中では小鳥も人間を襲ったけど
あれは作り話だ。
相当の数が来なければ人間を傷つけるなんてことはできない。
それが勇気を出して、危ないと私に知らせたのだ。
犬も危険な人はわかるけど、
雀、鳥の能力も相当なもんだ。
石川さん、60%減ですか?
どうやって調査できたんだろう?
雀に関して言えば、餌が少ないってことになると同じ場所にいない。
みんな分散する。
雀は人間だってできる人はそんなにいないはずなのに
食べ物が少なくなると、1羽、1羽が食べる量を減らして
なるべく多くの雀が食べられる工夫をする。
すごいよね。
雀は美食家だからおいしいものだけやるのは私にはむずかしい。