海流のなかの島々

狭く浅くな趣味のあれこれを
波の彼方から語ります

「恋の骨折り損」 @シアターBRAVA! 4/20

2007-04-23 18:34:47 | 演劇
蜷川さんお得意のall maleの舞台です。

演出:蜷川幸雄
出演:北村一輝、姜暢雄、窪塚俊介、高橋洋、内田滋、月川悠貴ほか。

シェークスピアの喜劇を観るのは初めて。役者が嘆いたり叫んだりするある意味ウザい舞台ばかり観ていたのでとても新鮮。そしてとても気楽に観られました。客席の上手、下手の両通路を美しく着飾った男女(勿論女性も男性が演じてます)が楽隊の音楽に先導されしずしずと舞台上へ進み軽やかに踊るオープニングは「今から芝居を観るぞ~」という高揚感を刺激され、とてもよかった

しかし、気楽に観られるとはいえやはりシェークスピア。次から次へと展開される言葉遊びのような台詞が理解できませ~ん 特に男前ばかりが出ている舞台ゆえ、彼らをうっとりと眺めているうちに台詞が右から左へと通り過ぎていってしまう 「しからばしか(鹿)をしかと見よ」的な駄洒落の利いた台詞をうまく翻訳した松岡和子さんには脱帽です。私にもう少し教養があればもっとニヤっと笑えたんでしょうが ケネス・ブラナーの映画もあるみたいなので、それを観たらもっと理解できるかしらん。

アドリブっぽい台詞がちょこちょこあったのもびっくり。蜷川さんの舞台でもこういうのはアリなのね。大阪出身の北村さんが「なにしとんねん!」とかこそっと言ってた


役者さんについて。

*北村さん
「夜王」を観てないので、私にとっての北村さんといえば単発ドラマで演じてた「横山やっさん」。実物は……顔は少々でかいけど(ファンの方お許しを)死ぬほど色っぽかった 犯罪並に色気がダダ漏れですよ、奥さん!

*洋くん
主役は北村さんになってるけど、洋くんが上手いからこそ成り立つ舞台でした。彼が主役と言ってもいいくらい。台詞量も彼のほうが多いですよね?蜷川さんがいかに彼を信頼してるかが窺えます。私たちのすぐ側の通路でかなり長い間芝居をやってくれたので、友も私も凝視凝視 こういういい役者を観られればチケット代も惜しくない。

*悠貴くん
とってもクールビューティなお姫様の役。女であることに胡座をかいて日々を過ごしているオノレが恥ずかしくなるほどの女らしさ。負けた…。

あと、アーマードー役の藤井びんさんと、コスタード役の大石継太さんがよかった。特に顔面白塗りで頑張ってくれた藤井さんは出番が待ち遠しいほど気に入ってしまった。  


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