「どうして国を守らなければいけないの?」
これは本のタイトルです。
greenprogramで講師をしていただいた瀧澤中先生が
今から2年前に出版された本です。
当時、2009年8月の衆議院総選挙で政権交代を果たした
民主党の鳩山内閣が米軍基地の移転をおもな理由に、
2010年の6月に内閣総辞職、その後を管内閣が引き継いだ時期
瀧澤先生は、冒頭に下記のように宣言しています。
本書はある少年の「どうして国を守らなければならないの?」
という疑問に私が答えたものです。-中略-
ただし、文責はすべて著者にありますことを、
御礼とともに、記しておきます。
わたしたちは、自分の言葉で答えを示すとしたら、
外国の友人に、子どもたちに、そして隣国の人々に何と答えるでしょうか。
この本のなかでは、
今の状況を予知しているかのような言葉が多くあります。
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離島のことだから、私たちは実感がわかず、
ついつい無関心になってしまいがちです。
でも「国」というものを一つの「家」に例えれば
同じこと(大事なこと(注))なのです。
※注は前後文書省略のため、私が追加しました。
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私たちの未来は、私たち自身で決める。
日本の未来は、日本人自身の手で決める。
そのためにも、
日本という国を守らなければいけないのです。
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また、軍事力も含め、侵略されない国づくりが
重要であることに瀧澤先生は触れています。
しかし、一方で下記のような言葉の記しています。
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世界の中で、味方を増やすこと。
それが外交の一番大切な役割です。
じつは外交は外交官だけがやるのではありません。-中略-
国家組織とはあまり関係ない人々の、何気ない親切や支援が、
どれほど外交の根幹を太く正しく伸ばすかは、
ご理解いただけたと思います。
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反日教育は、その国の「専管事項」であり、否定はしない。
真の友好関係を気付けないその国に育ち子どもたちが不幸である。
日本を強くする「外交」は、
わたしたちが個人が、日常的にできることだとだと。
日本は多くの国に囲まれているにも関わらず、
自国の領土・領海を意識するような教育は、
今の日本には多くありませんでした。
しかし、今回を機に、読みなおした本書を手本に、
隣国の政府が犯している過ち(反日教育)に流されることなく、
国家がすべき「外交」(今の政府はできていません)と、
私たちがすべき「外交」
(先人に学べばできること=隣人に接する態度)を
あらためて考えてみようと思います。