先週末に2夜連続で放送された「女信長」
群雄を打ち破り、覇王となった織田信長
大胆な人材登用、新たな戦法の採用、楽市楽座、
それらはすべて女ならではの発想によるものだった。
そんな語りだしで始まる物語では、
天海祐希さんが織田信長を演じていました。
彼女が好きなこともありますが、
発想も面白く私は楽しめたのですが、
視聴率は一桁だったとのこと。
物語で絵がれた女性像について考える所もあり、
多くの人に見てもらえたら良かったのにと思いました。
今の世の中は、男、女であることよりも
個性の方が重視されることが多いけれど、
戦国の世では、男であるか、女であるか、
それによって歩く人生も大きく変わる。
原作は読んだことが無いのですが
私が感じた3人の女性像はこんな感じでした。
■信長
自分の天命を呪いながら、
天下布武を行うことができる「男」を探し、
女がそれを行うことは否定した「女」
■女である信長に嫁いだ斉藤道三の娘・御濃
自分の心に想う人(明智光秀)を愛し続け、
強かに、しなやかに全てを受け入れる「女」
■信長の妹である御市
「女は道具」という時代に、
それを受け入れ、嫁いだ相手を愛することで、
自分の価値を見出そうとした「女」
女という生き方に型を決め、従った御市
彼女は最期には嫁いだ柴田勝家と自害します。
女という生き方に型を求めなかったのは御濃
彼女は後の徳川の世に、平和な余生をすごします。
男という生き方に型を決め、
その対極としての女の生き方を求めた信長
彼女は最期には女としていきることを望みました。
男尊女卑な時代の女の生き方には共感できない部分が
あったけれど、
だからこそ、今の時代の生き方として、
「男女隔てなく、
自分とは違う存在の相手を敬い、尊び、
お互いを補うあう生き方が幸せだろう。」
とあらためて考えさせられるドラマでした。