スロバキア、タトラ山脈の麓より

スロバキア人の夫と2人の娘と私の生活
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生きている証

2021-05-17 | スロバキア2021
重なるときって物事色々重なるものですよね。ここ数週間、家族に、職場に、自分にも立て続けに変化や困難が訪れ、落ち込んだり、不安になったり、腹を立てたり、高揚と消沈の入り混じった中を、一歩一歩踏みしめ進んでいます。大なり小なり困難にぶつかるのは生きている証なんですよね。「生きている証」不思議といつもこういうときに心に浮かぶ言葉です。ただ、さすがにブログを更新する気力だけはなくなってしまい、ちょっとお休みしていました。

色々あったことの一つは、私が普段運転している車の車検が通らなかったことです。
通らなかっただけでなく、車検で壊され、全く運転できない(してはいけない)状態で帰ってきたことです。古いとはいえ、メンテナンスはきちんとしていて、部品も小まめに交換していたので万が一通らなくても簡単な修理で済むもの(再検は必要だけど運転できる状態)と思っていただけに本当に驚くやら、腹が立つやら。昨年変えてまだ1年も経たないサイドブレーキを折られてしまったんです。日本じゃそんなことあり得ませんよね?
スロバキア生活の愚痴は滅多にこぼさない私ですが、さすがに今回ばかりは「今まで問題なく走っていた車を、車検に出して走行できない状態で返されるってどういうこと?」と腹は立つし、仕事を二つ掛け持ち、しかも一つの仕事は今月からフルタイムになり、もう一方はオンライン授業から学校での授業に戻り、子供の登下校や習い事、買い物どうやってこなしていけばいいのだろうと頭を抱えずにはいられませんでした。

そもそもこちらの車検は日本のように、サービスに出したらメンテナンスをして車検が通ったら返してくれる、ましてやその間代車をくれるなんて気の利いたサービスは一切ありません。
車のメンテナンスを業者か自分でした後、自分で車検場に持って行き、通らなかったら帰って言われた箇所を修理して再度検査に行くというものです。代車なんてありませんので、車検がすんなり通らないと本当に不便です。ただでさえ、公共の交通機関はあまり充実していなく、1~2時間に一本電車やバスが運行していれば良い方、区間によっては登下校に合わせた1日3本程度のところだってあります。さらにこのコロナ禍、公共の交通機関やタクシーの利用は極力避けたいところです。

運良くいつも車の修理でお世話になっているところですぐにブレーキを交換してもらえ、夫がが翌日車検に再度挑戦してくれましたが、やっぱり同じ問題があり通らないとのこと、今回は慎重にしてくれたのでしょう、とりあえずは折られることなく返ってきたので運転は出来るとのことでした。早速その車で子供たちを迎えに行くと今まで聞いたこともなかった振動音や摩擦音が聞こえ、とても語学学校へ行く高速道路を運転できるような状態ではなさそうです。夫が業者に苦情を入れると、「ブレーキに関する本でも読んで、300キロくらいテスト走行してみるといい」と答えたそうな。仕方がないので二人でYouTubeでサイドブレーキのメンテナンス方法を見て夫が車検前の状態までは戻してくれ、運転できるようになりました。

車の修理でも、家の工事でも、保険でも、何でも業者に一任できないのはスロバキアではよくあることです。だからみんな自分で色んなことが少しずつできるようになってしまうんですよね。本当に皆さん器用で逞しいです。

さて、新たな1週間、気分も改め頑張りましょう。

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