皆さん、こんばんは
11月半ばの晩秋
冷え込みが強くなりましたので
紅葉が進んできましたね
旋回のメルマガでもお知らせしましたが
京都・山科~伏見での
秋のエネルギーチャージワークショップ
先週末、行ってきましたよ
とっても素敵な時を
参加者の方々と過ごせて本当に幸せでした
当日の様子は、ひとつ前のブログに
アップしていますので
ぜひご覧くださいね
では、「同調ワークができるまで連載」
18回目です
< 第2章~体験したことを活かしてみるⅡ>
名古屋へ移動して
お仕事を始めることになったところまで
前回お話ししましたが
憶えていらっしゃいますか?
忘れちゃった、という方は
10月20日のブログを再読してみてください
さて
名古屋で仕事を再開した私は
子育てと仕事の両立の難しさに直面していました
2人の子どもたちは小学生になったものの
下校時間が幼稚園に通っていた時よりも早く
かぎっ子にしたくない、寂しい思いをさせたくない
当時、この思いが強かった私は
仕事先と私の希望がなかなか合致せず
隔日でお仕事をしていました
時間は午後の早い時間までに限定して
ベビークラス、マタニティクラス、
シンクロナイズドスイミングクラスを中心に
お仕事というよりは、積み重ねたことを
実践研究する場をいただいた、そんな感じでした
習いたかった音楽リズム教育法のリトミックも
年間スクーリングで勉強も始めていました
音楽、リズム、運動、人の気持ちが
合っていくと運動の仕方や様々なことの出来具合が
瞬時に変わっていくという面白さを
確認しては喜びを深めてもいました
一般的なベビークラスの
「泳げるようにする前段階」的な発想ではなく
赤ちゃんが持っている未知の力が
発揮できる内容を目指していきました
こうした経験の場は、どんどん与えられていて
今思い返しても、感謝するばかりです
リトミック研修の場では、一人異色の存在でした
ほとんどの方が音楽教育を生業としていましたので
その方々は簡単にできることでも
私はできるまでに時間がかかり
へこむし、恥ずかしいし、わからないこともたくさんあり
なんできちゃったんだろう・・・そんな気持ちにもなりましたが
やめたい、というう気持ちは起きず
落胆するときもありましたが
「私はダメじゃない、あきらめず」という
しぶとい思考を身につけて行けたと思います
違う職種の中に身を置くことで
人のリズムや思考の違いを感じたり
職種は違っても、同調していくプロセスを味わったり
運動とリズムの同調が与える心身の変化や
いくつかの要素が同調した時、
精神的な部分に与えられる影響など
新しい体験は、今までにない感動の連続でした
そうなんだ~こんなことになるのね~
心の中はいつも動いていました
仕事では、音楽とリズムと水中運動を合わせた
ベビースイミングのレッスン様式が
少しづつ出来てきたころに
絶妙なタイミングで出会いがやってきました
それは
最重度の障がいを持ったお子さんとの出会い
仕事先のスポーツクラブは
いくつかの系列クラブがあったのですが
その中の一つ、私のクラブからは
車で1時間30分ほど離れた場所にあるクラブで
エアロビクスインストラクターをしている方のお子さんでした
私のことを社内会議で知った
クラブマネージャーが紹介してこられたのです
ご両親は、お子さんを連れて私のクラブに会いに来てくださいました
金沢で出会ったKくんとは違う障がいでしたが
やはり座れず、話せず、アイコンタクトが頼りの
コミュニケーションが中心の厳しい重複障がいを持つ
男のお子さんで名前は、Iくん。
水の中に入れてあげると笑顔が出る、よい表情が見れるということで
スイミングの効果に、Iくんの成長、療育の
期待を寄せていらしたのです
どのクラブも受け入れが難しいと言われ続けて
なかば、すがるような気持ちで入会したい、と
遠路はるばるいらして下さったのでした
クラブマネージャーは、迷っていらっしゃいましたが
金沢での経験を話して、
何かができるようになるかは、わからないけれど
Iくんの笑顔が増えるお手伝いは
できると思うから、とお話しすると
お母さまとお父さまは身を乗り出し
精一杯通うから、と真剣な態度でお話しされたので
マネージャーも、承諾せざるをえず
Iくんは、翌月から通うことになったのです
年齢よりも小さな身体のIくんですが
日々の暮らしで、抱っこの時間はやはりキツイもの
お母さまとペアで行うベビースイミングは
スキンシップ、親子の触れ合い時間がタップリですが
水中では浮力があり、ラクに抱っこができて
親子ともに心地よく、笑顔でいやすいのです
レッスン内容は
水中運動にリトミック要素をたくさん入れて
鍵盤ハーモニカを演奏しながら
水中でレッスンガイドをする、という
新しい方法をとっていましたので
相手の動きに合わせた音、音楽のテンポ
ジャズセッションのように、即興で曲をアレンジしたりと
臨場感たっぷりで進めました
私はかなりのハードワーク、ではありましたが。。。
お休みしたり参加できたりと
順風満帆ではないものの、Iくんは回を重ねていく間に
微かですがこえを出して笑う、という場面が出始めて
お母さまは、とても喜んでくださいました
そんな光景を、スタッフたちやマネージャー
クラブ会員さんたちも、プールで生演奏があると驚きつつ
楽しい場面を見学しに来られるようになりました
観客がいると、もっと楽しくしよう
気持ちはどんどん燃えていきました
リクエストをもらって、好きな曲で自由に
水中親子ダンスを楽しんだり
決まった動きでない、自由性を
大切にしていきました
すると、子どもたちが
どんどん変わり始めたのです
潜るのを嫌がっていた子どもが
自分から飛び込みや潜りっこをしたり
Iくんに、一緒に遊ぼうと誘ってやさしく話しかけたり
おもちゃを持たそうとしたり
分け隔てないコミュニケーションで関わりはじめました
驚いたのは、親たちとIくんのお母さまでした
でも、
子どもたちの自由な発想、関わり方に影響されて
ほかのお母さまたちも、Iくんに声掛けしたり
身体に触れたり、新たなコミュニケーションを取り始めました
素敵な笑顔がいっぱいのレッスン風景が増えて
Iくんにはその雰囲気、場のエネルギーを感じ取れたのでしょう
笑顔を向けたり、手を出そうとしたり、こえを出そうという気配が
出てきたのです
ことばの対話をしているのですが、心のこえをことばと合わせる
同調させている子どもたちに習い
大人たちも、真似をするようになったのです
子どもたちが教えた、すてきなコミュニケーション
どんどん連鎖していきました
こうした動きを促してくれたIくんは、本当に素晴らしいですし
子どもたちはそのエネルギーを感じ取って
どんどん行動に移してくれました
いいわ、いいわ~みんなありがとうね~
お礼の気持ちを歌に込めて、メッセージしました
さらに楽しめるメニューを開発するぞ
子どもたちに教えられ支えられて
私の経験や研究は、心身、そして精神的に
深められていきました
それと同じころ
リトミックスクーリングは卒業の時を迎えていました
最後の研修の日
私は近しくなったクラスメイトのMさんと
会場へ行くために、待ち合わせをしました
始まる前に一緒にお茶をしたのですが
その時なぜか、
目に見えないものについてどう思うか、ど話を振られたのです
この時一瞬、話そうかやめようか躊躇したのですが
気づいたら、体験を話していました
内なる世界の話、エネルギーが同調したとき起こった
様々な出来事を、Mさんにしました
へえ~。。。と半ば言葉を失っていたMさんだったので
距離を置かれるかもしれないなと
小さな覚悟をしつつ会場へ行くと
すでに多くのクラスメイトがいて
席はまばらに空いていたので少し離れた席に座り
最後の授業が始まるのを待ちました
私は一番前の席で、その目の前に
いかにも音楽家です、といったスタイルで座っている
先生をじっと観察していました
最後の授業をしてくださる、会長先生でした
目と閉じて手と足を組み
騒がしい皆の方を一度も見ずに
ただただ、じっと
瞑想状態のように座っていたので
興味がわいてきて観ていました
しばらくして時間になると
先生は、やおら立ち上がり
私たちの前で、スッと両手を広げました
すぐに場内の話声がやむと
少し天を仰ぐような表情をされてから
静かに口を開かれたのです
その言葉は、音楽教育の場で出てくるとは思いもしなかったもので
いえ、今までの研修場面からは想像もしない言葉でした
そのことだまは、私の内面に電流のように走り
次の瞬間
このことばを聞くために
1年間のスクーリングにきたと直観しました
私はこの時、直観の受け取りから来る驚きで
口が少しあいていたと思います
それほど、私にとって大きな衝撃で
その後の行く道を決める威力があり
やっぱりね
私自身が感じてきたことは、
やはりそうだった、と確信することばでもありました
それは、どんなことば?
そう想われると思いますが
長くなったので
また、来月にお話ししますね