霊界入りした人と生きている人を
一度だけ逢える機会を取り持つツナグ
主人公の歩美が依頼者に逢うたびに
様々な思いを感じていくことに
共感しつつ涙しながら観ましたよ
主人公の祖母役、樹木希林さん、名優ですね
主人公でツナグを継ぐ孫役の
松坂桃李さんのさわやかな演技は
主人公が成長していく様子をよくとらえていたし
真摯な心向きの主人公を
一層引き立てたように思います
そして、この2人がそらんじて読む詩に
胸を打たれました
この詩は、ヘルマン・ホイヴェルズ神父著
「人生の秋に」という随想集にある
「最上のわざ、という詩
「この世の最上のわざは何?
楽しい心で年をとり、働きたいけれども休み
喋りたいけれども黙り、失望しそうな時に希望し
従順に平静に己の十字架をになう
若者が元気一杯で神の道を歩むのを見ても妬まず
人の為に働くよりも、謙虚に人の世話になり
弱って、もはや人の為に役立たずとも
親切で柔和であること-
老いの重荷は神の賜物
古びた心に、これで最後の磨きをかける
まことのふる里に行くために-」
脚本になかったけれど
樹木希林さんからの提案で入れたそうです
この詩があることで、物語に厚みがでているように思います
入れようと進言した樹木さん
素晴らしい感性だと思います
映画ツナグ
http://www.cinematoday.jp/movie/T0013629/video/1975
おススメ映画の一つです
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