真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

古典的名著~日本語を流暢に話す外国人が有利である(かもしれない)こと

2008-09-17 | 読書-2008
邦訳初版:代議士の誕生-日本保守党の選挙運動・・・サイマル出版会,1971
同新版:代議士の誕生―日本式選挙運動の研究・・・サイマル出版会,1983.7
原題:Election Campaigning Japanese Style
原著のAmazonのカスタマーレビューの筆頭にRice-Roots Democracyと評していて、なかなか洒落たことを。

『永田町政治の興亡』
原題:The Logic of Japanese Politics

「邦訳タイトルに違和感あるが、まあ仕方ないね」という点で見解の一致を見たどなたかの書評の例(興亡):
http://www.geocities.jp/collegelifecafe3666/0107rev.html
~「誕生」の方も、本当は「日本式選挙運動」を研究したもので、新版のサブタイトルの通りなのだが、でも「代議士の誕生」という邦訳タイトルは強烈にセンスがある。
洋画(映画ね)の邦題も昔はセンスがあったのに、近年崩壊しているが、それはまた別の話。

著者いわく「日本の政治がどう動くかを内部から見た、外部の者の見解」だそうで(興亡)、まさにそのとおりなのだが、そこが興味深い。
日本の政治記者諸兄姉も十分に「内部から見」る経験は日夜されておられる筈なのだが、彼らはもはや「外部の者」ではなく「内部の者」になってしまっているのではないかいな?
だもんで(内部者になっちまったもんで)、「そんな事くらい俺らも知ってたよ」ということが山ほどあっても書けない、のではないか?

それをしらっと書いてしまうから、某ジャーナリスト(元代議士秘書~先生が朝ごはんを作ってくれることで有名?、元米紙記者・・・)は既成大手マスコミの非若手から罵倒される(若手からは支持される)というわけか、あはは。

まあ、政治家先生方が外国人(特に日本語を流暢に駆使するとなおさら)だと通常日本人には言わないことまでサービスしてしまう傾向があることも否定できない、かもしれない?しれなくない?

1983年版(誕生)を読んだもので、若きカーティス青年が大分県の選挙区の津々浦々に出没している様子を紹介した大手邦字紙なども紹介してあり、「政治と秋刀魚」に記載されていたように「青い目」が云々と確かに書いてあったわ。
大先生いわく、自分の目は本当は茶色なのに、ということで、当時の某Aシンブンの常套句であったことが裏付けられた(笑)。
6/15付青い目について


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 元旋盤工・作家 | トップ | いま解ける「エト緊」のひみ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

読書-2008」カテゴリの最新記事