真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

CIA本部ロビーの殉職者追悼壁に刻まれた日系二世のカウンター・インテリジェンス・オフィサー

2010-02-02 | 世間
じつはTed Gup教授の本にも出てくるようだ。執筆時点までの全員を取り上げたのだから、そりゃそうだろう。
The Book of Honor: Covert Lives & Classified Deaths at the CIA (Hardcover)

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Remembering CIA's Heroes: Chiyoki Ikeda
ホノルル生まれの日系二世イケダ・チヨキ(1960年3月、米国内の旅客機墜落事故で死亡)も、1997年5月に列星(←列聖を真似して、いま作っちゃった表現)。

戦後の日本での活躍のくだり、以下の如し:
After the war, Ikeda enrolled in an agent operations course at the Army’s Counterintelligence Corps Training School in Tokyo. During the next two years, he served as an Army intelligence officer, recruiting and handling agents.
Ikeda also helped screen returning Japanese POWs who had been held by the Soviets in Siberian camps since the end of the war. Ikeda managed the screening process that identified POWs who were trained by the Soviets to act as spies.
He trained and supervised the interrogators and organized teams to review the results of the screenings. Because of the program Ikeda managed, many Soviet agents were identified, helping thwart Moscow’s efforts to conduct espionage against U.S. interests in postwar Japan.

日本でイケダに「お世話になった」方々も多数おられるわけだな!
シベリア抑留中に、帰国後の協力を約束させられたが、イケダチームの尋問でばれて白状し、(スパイ行為をせずに済み)その後の人生を何事もなく過ごすことができた、という方も多数おられるのだろう。

また、ばれずに入国してソ連情報機関の指示で活動して無事に引退できた方もおられるだろうし、なかにはイケダチームの防諜作戦に敗れて、「事故死」されたなどというケースも、あるかもしれない(行方不明なんかも)。

そういえば、あの本はまさに抑留からの帰国者の話だったな。

イケダチームにリクルートされて、防諜作戦に従事された方もおられるはずだ。
ちなみに、エージェントというのは、ほとんどの場合、現地人なのだよ。

日本で活動したカウンターインテリジェンス班=使ったエージェントはほとんどが日本人、という意味になる筈。
(絵に描いたような白人の「スパイ」なんかを想像しないように、とのロ-バ心)

子孫は何も聞いていないので、何も知らない。うちのおじいちゃんは…ということは(知らないので)ないのだろう。
「せっかくシベリア抑留から帰ってきたのに、その何年か後に行方不明になっちゃって…」とか、「交通事故で…」というケースの中には、このパターンがあるかもしれない。

おばあちゃんは・・・だったりするケースも、じつはあるだろう。
ひいおじいちゃん、だったりして?

写真があった:
Chiyoki Ikeda Posthumously Honored at CIA

色々ありそうだな。追いかけてみようというライターはおらんか?
明らかにできる話はごく少ないのだろうな。無理か。
ガップ教授の本には2ページしか記載がないようだ。



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