真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

『歴史を見る眼を養う世界史』 (山内昌之さん 2012年)

2014-02-06 | 読書-歴史
朝日おとなの学びなおし!
歴史を見る眼を養う世界史
山内 昌之【著】
価格 \1,365(税込)
朝日新聞出版(2012/04発売)

第1章 トゥキディデスが見た古代ギリシア世界
第2章 『春秋左氏伝』から司馬遷へ、戦う古代中国の歴史家
第3章 “背徳の都”コルドバとエル・シド伝説
第4章 中世の美を描く歴史、ホイジンガと原勝郎
第5章 19世紀とランケの歴史学―君主制と人民主権の間で
第6章 ゲリラ戦術の先駆者、源義経とアラビアのロレンス
第7章 危機のリーダー、ウィンストン・チャーチル

やたらポップな、というか軽いカバーなので、並べると著者の既刊本の中でぎょっとさせるかもしれない?
が、しかし、じつは中身は深い。珠玉のお言葉の数々。

コルドバにモスクが1600宇、とか。

建物・屋根・天幕などを数えるのに用いる
そうで、知らなかった。

じつは未読の知恵の七柱、読むとするか。

朝日カルチャーセンター新宿教室

リーダーシップ―胆力と大局観

イスラームと国際政治

第7章 危機のリーダー、ウィンストン・チャーチル
チャーチルを震撼させた日本の機動部隊、から:
いまの日本では、戦史や軍事知識を教養として軽んじ、軍事に関わる歴史的事実を非常に嫌悪する傾向にありますが、これはよくありません。本当の平和を私たちが愛好し実現するためには、戦争の悲惨さをきちんと理解し人類がなぜにこうした愚行を繰り返してきたのかを理解する必要があります。戦争や軍事の教養にきちんと対面することを避けて、平和愛好を観念だけで語ってはいけないと思います。

そうなのだよ。
平和は唱えれば実現される、とか、「9条」を掲げさえすれば、諸国民が「ははぁーっ」と平伏してヘイワが保たれると信じているお目出度い方々が多数存在されるという奇妙な国。

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