各方面絶賛!ほのぼの楽しい本:
『先生、シマリスがヘビの頭をかじっています![鳥取環境大学]の森の人間動物行動学』
ローレンツ著日高訳『ソロモンの指輪』を思い出した。
著者が大学生当時、帰省した際に実家に連れ帰ったシマリスが2階のカゴを抜け出して階段を降り、階下のテーブル上の湯飲み茶碗のお茶を飲んでいたところを母堂に目撃され、「随分と遠慮のないリスだね」と言われた話が愉快。
コンラート・ローレンツ博士が子供の頃からいろいろな動物を飼って騒ぎを起こしたがご両親が暖かく見守ってくれた…という話を髣髴とさせる。
さらに、素朴な挿絵もその連想を助長?
なんだか同じ類のノリという気がする。
というわけで、「ソロモン・・」また読みたくなったのだが、これが見つからんのよ。何処いったんだか。
名著「ソロモンの指輪」への賛辞の一例
Konrad Lorenz について、The Nobel Prize in Physiology or Medicine 1973 受賞者紹介のところにあった Autobiography http://nobelprize.org/nobel_prizes/medicine/laureates/1973/lorenz-autobio.html
スピーチ類はドイツ語だったりするのでお手上げです。このファイルは英語。
さてと、現代のアルテンベルク?鳥取での研究と教育の日々。
この本では、ローレンツの本については、『人イヌにあう』への言及がある。
テンプル・グランディン博士(当blogでは20080920記載)への言及もうれしい。
tsukiji-shokanサイト掲載の小林朋道氏略歴
研究開発支援総合ディレクトリ(ReaD)研究者検索 http://read.jst.go.jp/
検索結果を張るとエラーになるようなので、(時間のあるヒトは)氏名を入力して検索してみてね。
データ古いが、ま、いいでしょう。
鳥取環境大学教員紹介:環境マネジメント学科教員一覧
日本環境教育学会第18回大会(2007年5月鳥取)のご案内 小林教授は実行委員長
じつは小林教授、高校の先生時代にこんな本を書かれていたのね(著者略歴にも記載アリ)。
『通勤電車の人間行動学―男がきれいになる時代、女がかわいくなる時代』
小林 朋道【著】
創流出版 (1999/10/29 出版)
恋愛・流行・育児の裏に秘められた“遺伝子のたくらみ”って、あーた、ほとんどこの方のノリと一緒じゃありませんこと?
sankei/【正論】京都で共産党が元気なわけ 動物行動学研究家・竹内久美子/080307/
消えてしまったようだな・・
というわけで、家にあるはずの「ソロモン・・」はそのうち出てくるだろうということで、上記『通勤電車…』を借りてきて読む。ReaD検索結果と併せてみると、著者がその時点までに行った人間行動学研究のエッセンスをこれでもかと盛り沢山にぶち込んだ著書であることが窺える。
日高敏隆氏(日本における動物行動学の始祖で竹内・小林両氏らの恩師)による序文を読むと、小林氏の「シベリアシマリスにおけるヘビ臭塗りつけ行動」の研究をたいへん高く評価されていることが分かる。(小林氏はこの研究で京大から理学博士号授与される)
『先生、シマリスがヘビの頭をかじっています!』にも、著者が20年近く前に発見して学会で報告し注目を浴びたとの記載がある。
snake-scent application behavior=ヘビ臭塗りつけ行動、は日高先生の命名である由。
上記研究者情報検索でみる、小林氏のシマリス関係の論文(番号はリストのまま):
11. シベリアシマリスにおけるヘビ臭塗りつけ行動
Snake-scent application behavior in the Siberian chipmunk Eutamias sibiricus asiaticus.(共著)
Proceeding of Japan Academy (学術雑誌 、1981 )
…これが学部時代の韓国京畿道山中での観察の成果で別刷り請求300!かな。
1. シベリアシマリスにおけるヘビ臭塗りつけ行動の解析
An analysis of snake-scent application behavior in Siberian chipmunks(Eutamias sibiricus)(共著)
Ethology (学術雑誌 、1986 )
…これが学位論文かな。
このほか、シマリス関係(英語タイトルは省略):
4. シベリアシマリスにおける対ヘビモビングの生物学的機能I. 同種に対する信号的機能の可能性
Journal of Ethology (学術雑誌 、1994 )
5. シベリアシマリスにおける対ヘビモビングの生物学的機能Ⅱ. モビング行為者自身にとっての利益
Journal of Ethology (学術雑誌 、1996 )
6. シベリアシマリスはヘビを識別した上でヘビに反応しているのか
Journal of Ethology (学術雑誌 、1987 )
9. シベリアシマリスにおけるヘビのニオイをつけられた同種個体に対する反応
Zoological Science (学術雑誌 、2000 )
12. シベリアシマリスにおける見知らぬ糞尿マークに対する反応
Zoological Science (学術雑誌 、1986 )
13. シマリスにおける種子の貯蔵行動
動物学雑誌 (学術雑誌 、1980 )
15. ヘビに近づくのはなぜか-シマリスのモビング
アニマ (その他 、1986 )
「先生、…!」でもシマリスへの愛を語っておられるが、ほんと、シマリスに足を向けて寝られないな。
本書のタイトルのひみつ?
「シマリスがヘビの頭をかじっています!」は、環境大の学生が小林先生に報告しているのだと思わせて(普通そう思うよな)、じつはそうではなくて、岡山大の若き「小林君」が京大の日高教授(当時)に報告している大発見なのでした。ということが中身を読むと分かる、よね!
ついでに、人間行動学方面の論文のなかから、面白いタイトルを:
2. 地下鉄の乗客の姿勢関連行動の性差とその生物学的機能
Journal of Ethology (学術雑誌 、1994 )
3. 人間のハンサムな顔の形態に関する動物行動学的仮説
Journal of Ethology (学術雑誌 、1987 )
8. 通りを歩く日本の若いカップルで見られた「女性-左、 男性-右」現象の生物学的機能
Journal of Human Ergology (学術雑誌 、1999 )
ふうーん、研究者ってやつは、こういう論文書くのね。
『先生、シマリスがヘビの頭をかじっています![鳥取環境大学]の森の人間動物行動学』
ローレンツ著日高訳『ソロモンの指輪』を思い出した。
著者が大学生当時、帰省した際に実家に連れ帰ったシマリスが2階のカゴを抜け出して階段を降り、階下のテーブル上の湯飲み茶碗のお茶を飲んでいたところを母堂に目撃され、「随分と遠慮のないリスだね」と言われた話が愉快。
コンラート・ローレンツ博士が子供の頃からいろいろな動物を飼って騒ぎを起こしたがご両親が暖かく見守ってくれた…という話を髣髴とさせる。
さらに、素朴な挿絵もその連想を助長?
なんだか同じ類のノリという気がする。
というわけで、「ソロモン・・」また読みたくなったのだが、これが見つからんのよ。何処いったんだか。
名著「ソロモンの指輪」への賛辞の一例
Konrad Lorenz について、The Nobel Prize in Physiology or Medicine 1973 受賞者紹介のところにあった Autobiography http://nobelprize.org/nobel_prizes/medicine/laureates/1973/lorenz-autobio.html
スピーチ類はドイツ語だったりするのでお手上げです。このファイルは英語。
さてと、現代のアルテンベルク?鳥取での研究と教育の日々。
この本では、ローレンツの本については、『人イヌにあう』への言及がある。
テンプル・グランディン博士(当blogでは20080920記載)への言及もうれしい。
tsukiji-shokanサイト掲載の小林朋道氏略歴
研究開発支援総合ディレクトリ(ReaD)研究者検索 http://read.jst.go.jp/
検索結果を張るとエラーになるようなので、(時間のあるヒトは)氏名を入力して検索してみてね。
データ古いが、ま、いいでしょう。
鳥取環境大学教員紹介:環境マネジメント学科教員一覧
日本環境教育学会第18回大会(2007年5月鳥取)のご案内 小林教授は実行委員長
じつは小林教授、高校の先生時代にこんな本を書かれていたのね(著者略歴にも記載アリ)。
『通勤電車の人間行動学―男がきれいになる時代、女がかわいくなる時代』
小林 朋道【著】
創流出版 (1999/10/29 出版)
恋愛・流行・育児の裏に秘められた“遺伝子のたくらみ”って、あーた、ほとんどこの方のノリと一緒じゃありませんこと?
sankei/【正論】京都で共産党が元気なわけ 動物行動学研究家・竹内久美子/080307/
消えてしまったようだな・・
というわけで、家にあるはずの「ソロモン・・」はそのうち出てくるだろうということで、上記『通勤電車…』を借りてきて読む。ReaD検索結果と併せてみると、著者がその時点までに行った人間行動学研究のエッセンスをこれでもかと盛り沢山にぶち込んだ著書であることが窺える。
日高敏隆氏(日本における動物行動学の始祖で竹内・小林両氏らの恩師)による序文を読むと、小林氏の「シベリアシマリスにおけるヘビ臭塗りつけ行動」の研究をたいへん高く評価されていることが分かる。(小林氏はこの研究で京大から理学博士号授与される)
『先生、シマリスがヘビの頭をかじっています!』にも、著者が20年近く前に発見して学会で報告し注目を浴びたとの記載がある。
snake-scent application behavior=ヘビ臭塗りつけ行動、は日高先生の命名である由。
上記研究者情報検索でみる、小林氏のシマリス関係の論文(番号はリストのまま):
11. シベリアシマリスにおけるヘビ臭塗りつけ行動
Snake-scent application behavior in the Siberian chipmunk Eutamias sibiricus asiaticus.(共著)
Proceeding of Japan Academy (学術雑誌 、1981 )
…これが学部時代の韓国京畿道山中での観察の成果で別刷り請求300!かな。
1. シベリアシマリスにおけるヘビ臭塗りつけ行動の解析
An analysis of snake-scent application behavior in Siberian chipmunks(Eutamias sibiricus)(共著)
Ethology (学術雑誌 、1986 )
…これが学位論文かな。
このほか、シマリス関係(英語タイトルは省略):
4. シベリアシマリスにおける対ヘビモビングの生物学的機能I. 同種に対する信号的機能の可能性
Journal of Ethology (学術雑誌 、1994 )
5. シベリアシマリスにおける対ヘビモビングの生物学的機能Ⅱ. モビング行為者自身にとっての利益
Journal of Ethology (学術雑誌 、1996 )
6. シベリアシマリスはヘビを識別した上でヘビに反応しているのか
Journal of Ethology (学術雑誌 、1987 )
9. シベリアシマリスにおけるヘビのニオイをつけられた同種個体に対する反応
Zoological Science (学術雑誌 、2000 )
12. シベリアシマリスにおける見知らぬ糞尿マークに対する反応
Zoological Science (学術雑誌 、1986 )
13. シマリスにおける種子の貯蔵行動
動物学雑誌 (学術雑誌 、1980 )
15. ヘビに近づくのはなぜか-シマリスのモビング
アニマ (その他 、1986 )
「先生、…!」でもシマリスへの愛を語っておられるが、ほんと、シマリスに足を向けて寝られないな。
本書のタイトルのひみつ?
「シマリスがヘビの頭をかじっています!」は、環境大の学生が小林先生に報告しているのだと思わせて(普通そう思うよな)、じつはそうではなくて、岡山大の若き「小林君」が京大の日高教授(当時)に報告している大発見なのでした。ということが中身を読むと分かる、よね!
ついでに、人間行動学方面の論文のなかから、面白いタイトルを:
2. 地下鉄の乗客の姿勢関連行動の性差とその生物学的機能
Journal of Ethology (学術雑誌 、1994 )
3. 人間のハンサムな顔の形態に関する動物行動学的仮説
Journal of Ethology (学術雑誌 、1987 )
8. 通りを歩く日本の若いカップルで見られた「女性-左、 男性-右」現象の生物学的機能
Journal of Human Ergology (学術雑誌 、1999 )
ふうーん、研究者ってやつは、こういう論文書くのね。