上巻は図書館の除籍廃棄本の文庫、下巻は(文庫版を上下一括廃棄した模様で登録なしのため)単行本版を借りて読むの巻。
暗愚なる覇者〈上巻〉―小説・巨大生保 ←文庫
腐蝕生保〈下巻〉 ←単行本
元はといえば、週刊ダイヤモンド連載(2004/12/11-2006/8/26)「小説・巨大生保 王国の崩壊」を改題の上加筆修正したものである、と。
改題好きだねぇ。2回もしてるし。
現実の出来事の名前をちょっと書き替えるお得意の(?)手法がなんか気持ち悪い。
日本産業銀行、通称産銀の有力OBの山中一平、などなどw
名前を書き換えた現実と、創作との境界が不明な点も気持ち悪い。
モデルと見做された人々はさぞ激怒したのでは中廊下/なかろうか。
同社(!)及び業界の関係者に詳細取材などもされたのだろうな。
大阪弁(熱血エリート社員である主人公の親友や理解者などが大阪人)の会話が適切かどうか怪しい~とってつけたような気持ち悪さ。
当方、マザータン(mother tongue)は大阪弁ではないものの、マザーと母方グランマの会話は大阪弁になったっけ。
ゆえに、TVドラマで下手な大阪弁を聞かされるのに耐えられない人なのね。
そういうときと同じ感じがした。
ベトナム在住の方?による便利な対照表みっけw
2021年9月 :暗愚なる覇者―小説・巨大生保 (高杉良)