真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

地図で読む戦争の時代―描かれた日本、描かれなかった日本 今尾 恵介【著】(2011/04発売)

2022-04-03 | 読書-歴史
地図で読む戦争の時代―描かれた日本、描かれなかった日本

目次
地図に表わされた戦争の傷痕(地形図に描かれた空襲―名古屋;市街地に残る幅広い傷跡 建物疎開―蒲田、名古屋、京都 ほか)
植民地と領土を地図に見る(朝鮮の干拓地に記された日本の県名;台湾の農村を縦横に走る稠密な線路網 ほか)
地図が隠したもの―秘匿される地図(描かれなかった等高線―横須賀;毒ガスは地形図の空白で作られた―広島 ほか)
軍事施設はその後どうなったか(軍用地はその後どうなったのか―東京砲兵工廠(後楽園)、成増飛行場
軍用鉄道の生まれ変わり―新京成電鉄、東急こどもの国線、西武拝島線 ほか)

『地図で読む戦争の時代』|感想・レビュー・試し読み - 読書メーター

内藤陽介さん評

ユニークな発想で結構なこと。
とはいえ、著者が「たぶんこうだったんじゃないか劇場」を全面展開しているようなので、当たっているところは多いのだろうけれど、細部は怪しいかもしれない。
それぞれの地元の詳しい人に聞いてみた場合、「いや、そうじゃない」があるような気もする。

中島飛行機武蔵製作所の空襲をめぐる記述などから、そのように思った。
建物別に破壊すべき目標と残すべき施設を正確に識別して照準を定めていた(大意)などは、大笑い。
想定を大幅に上回る強烈なジェット気流に押され、工場の敷地内に着弾させることがなかなかできずに周辺住宅地を破壊したことが分かっており、周辺住民の方が読んだらどう思うか、など。

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