第1部 太平洋戦争への道(昨日の友は今日の敵;日本海軍の迷走;国家の運命か部内の事情か)
第2部 検証 日本海軍の作戦(日本海軍に戦略なし;賭博師、大バクチに敗れる;勝敗の分岐点は情報軽視にあった;海軍にだまされた;指揮官の無能無策;完敗マリアナ沖の七面鳥撃ち;海軍の背信が日本の運命を決した;支離滅裂の大海戦;軍事的合理性を否定した悲劇;千載一遇のチャンスを失う)
第3部 日米海軍の比較(意思決定法の優劣;年功序列か能力主義か;戦略や戦術がどうだったのか;装備の性能はどちらが優れていたか)
第4部 ムダの標本 陸海軍の競合(おなじ国の軍隊でもお互いに関係ない;艦隊決戦あるのみで輸送船の保護など論外;陸軍が空母を持っていた;まったく没交渉の航空部隊;名称からして違うレーダー;しべてが違う機関銃の口径)
文庫化 潮書房光人新社(2018/09発売)
光人社NF文庫
海軍善玉論の嘘―誰も言わなかった日本海軍の失敗
著者 是本 信義(3期)
「帝国海軍は主力をもって陸軍と戦い、一部をもって米国と戦った。」(大西瀧冶郎)のですって!
海軍と利害が一致した「海軍記者」による
新人物文庫「沈黙の提督井上成美 真実を語る 新名 丈夫【著】2009/07
とは好対照かも。