プロローグ
目次
第1部 ポーランド消滅(ヴィトルト・ピレツキのうまれた時代;ドイツとソ連に挟まれて ほか)
第2部 潜入!アウシュヴィッツの九四八日(働けば自由になれる;ダブルサーティーン―収容者番号4859 ほか)
第3部 ワルシャワ蜂起へ(解放感から蘇る記憶;ドイツ兵の銃弾をくぐり抜け ほか)
第4部 祖国との闘いそして死(亡命政府と臨時政権の対立;スターリンに支配される世界 ほか)
エピローグ
あとがき
註
参考文献・資料
ヴィトルト・ピレツキ - Wikipedia
Witold Pilecki: Auschwitz Volunteer Who Warned The World
祖国のために戦ったのだが、祖国が共産主義化してしまい、こんどは祖国と闘う羽目になる。
脱出せず、国内で活動する道を選び、捕えられ「アウシュヴィッツなんか可愛いもん」(大意)というほどの峻烈な拷問を受け、見せしめ裁判で死刑に。夫人の助命嘆願も大統領にさらりと無視される。
スターリンの支配する世界がどういうものだったか、(プーチンの世界が暴れている今)もっと注目されてよい本だわな。
夫人がピレツキの名誉回復を見届けることができたのは良かった。
著者はピレツキの娘と息子にインタビュー敢行。
保阪正康さん評
「アウシュヴィッツを志願した男」書評 権力の非人間性、捨て身で証明|好書好日
本人の報告書(英訳版の邦訳)も出版されているのだよね。