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本棚に積ん読な本を読了したらばの備忘録。

北杜夫『楡家の人びと(上)』あらすじと感想

2009-08-04 17:46:16 | 紙の書籍
北杜夫『楡家の人びと(上)』を読了しました。

あらすじと感想をざっくりと備忘録として書きます。
※ネタばれがありますのでご注意ください。
※文中の敬称は省略させていただきます。





【目次】
第一部 第一章~第十章
第二部 第一章~第五章


【あらすじ】
大正から昭和にかけて変動していく世の中で、楡基一郎が経営する精神科の楡病院を舞台に、一風変わった楡家とその周囲の人々を描く。


【感想】
一冊でもかなり厚みのある文庫本なのに、上巻、下巻に別れている長編。長さにめげずにすらすらと読み進むことができたのは、北杜夫の力量に負うところが大きいのだと思う。長編は中だるみして、途中で読み進めるのが面倒になることがあるから。
この作品は北杜夫の実家がモデルらしい。どこまでがノンフィクションでどこまでがフィクションなのだろう?気になるところ。
この一風変わった楡家の人々の中で、唯一人間味あふれるのが三女の桃子。お行儀などはあまりよろしくないが。彼女が書き置きを残して我が子も置いたまま、男性と駆け落ちしてしまったところで上巻は終わっている。
お互いを尊重したり愛情を示したりすることのない、妙に「楡家」の者であることに誇りをもっている楡家の人々は、病院共々どうなっていくのだろう…。


【余談】
これから下巻を読み始めるところ。次の更新はいつになるやら。











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