小さな心・・・

先週から足を痛めたあやね・・・
その前から痛かったが我慢していた
先週やっと痛い事を伝えられた
当日も20分走った所で言われた私・・・
そこから走るのを止めさせた
次の日練習に来たくなかったのだろう
家でトレーニングするとお母さんからメールが来た
私は出来るだけ来るように返信した
今月も休まず練習に来ていたし、皆勤賞も懸っている
でも多分理由は分かっていた
みんなが頑張っている姿を見るのが辛いのだろう
そんなあやねには酷だと思ったが、私は練習に来るように言った

実際に日記でも見ているのが辛いと書いてあった・・・
あやねはそういう子なのだ
誰よりも負けず嫌いで強い気持ちを持っている
先週から私は「今週は様子を見るよ、だから走らせないから」と話していた
しかし今日あやねが「少しなら走れる」と言ってきた
私は「ビッコ引いている子は走らせられないよ」と話した
もちろん意地悪ではない
あやねの大きな瞳から涙が出て来た・・・
私にとって一番辛い瞬間だ
私も諭すように話しかけた
「練習で辛い時我慢して走る時もある、でも今は怪我を治すため走りたい気持ちを我慢する時だよ」
何を言っても溢れる涙・・・本当に辛いな～
まだまだ幼く小さな体、でも心はアスリートになっていた
「速くなりたい、強くなりたい」気持ちが伝わってきた

そんなあやねに「痛みが無くなったら走ろう、治すのも練習」
「必ずまた速く走れるようにしてげる、コーチを信じて」
「まだ3年生、焦らずゆっくりと歩んで行こう」
これを乗り越えた時、あやねはまた強くなっていると確信している
小さな体と小さな心、でも大きな志がそこにはあった