さかな

魚屋さんの店先のささやかな素話...。

Pちゃん。

2007年04月12日 | 
家の前の菜の花がわたしの背丈と同じになりました。

今日は、Sさんの家に配達に行きました。

ダンナが売りに行くと、いつもたくさん買っていただきます。
今日はダンナはちがう場所へ売りに行き、
Sさんが、どうしても来てほしいということで、わたしが配達をしました。

さかなに刺身、パンに調味料、お豆腐、果物といろいろ・・・。
それとは別に、マグロの血合いを持っていきました。

Sさんの家に行くと、Sさんは入り口で待っていてくれました。
ずんぐりとした体が重たそうで、立ち上がるのがやっと。
声はしゃがれ声、耳はかなり遠いです。

「いつも、ありがとうございます。」
わたしは、声を張り上げてSさんに挨拶しました。

「いつも悪いですね。」
Sさんのしゃがれ声もかなり大きくて^^;。

「これ、どうぞ。」
マグロの血合いを差し出すと、

「ええっ?何?」
Sさんは聞こえません^^;。

わたしは息を吸い込み、お腹の底から大きな声を出しました。
「こ~れ。た・べ・て・く・だ・さい・ねーっ!」

「ああ、すみませんね~。
 コレ、煮てあげるとPちゃんが喜ぶんですよ。」と、Sさん。

すると、家の奥から
「ニャ~。」とPちゃんが出てきました。

Sさんは、血合いをPちゃんに見せて、
「ホラ、Pちゃん。
 さかなやさんにもらったよ。ちゃんとお礼言って。」と、言いました。

Pちゃんが、
「ニャ~。」と、お礼を言ってくれました。


そんな気がしました・・・^^;。


SさんとPちゃんは、毎日会話をしているんだな。と、思いました^^。

 デカイわたしもこの菜の花の中では隠れられる^^。

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