薬膳OLが行く!

漢方研究者の孫
アラサーOLのアジアンビューティーな日々

命を頂くということ

2017-05-01 22:42:29 | 中国人としての経験
私の出身地は中国の内モンゴル自治区にある「フフホト」という街で

普通に都市部ですが、モンゴル文化の濃い地域です。

朝にチャイを飲んだり

お肉といえば「羊肉」

そんな場所。





草原やパオは観光地化していて、移動民族?はいません。



今日はそんなふるさとで体験した、大切な思い出の話。



多分4歳頃。
朝起きて庭に出たら、がいた(笑)




もちろん食用。



都市部なので普通はこんなことないんだけど、

祖父母が贈り物でもらったらしい。


お散歩に連れていったり、

草を取ってきて食べさせたり

何週間か共に過ごして







いよいよ食べる日を迎えました。

でも既にその羊はもう私にとっては食用じゃなくて

お友達で



その日の朝、羊を見に行くと



こんな感じでうずくまってジッとしてた。

いつもはメェメェ鳴いて歩き回ってるのに。




殺されるその瞬間まで

1度も抵抗しなかった。




もちろん私は大泣きで、

次に羊に会ったのは食卓だった。



命を頂くということ。

日本に来てから

いただきます



ごちそうさま

という言葉を習ったけど、

もっと前から

私はその意味を体験してた。



泣きながら食べたあのお肉の味は今でも思い出す。



この話は、割りと大人になるまで

特に人に話すことはしてなかったんだけど

生肉を「気持ち悪い」と言うのに
火を通した料理は食べてる人が意外と多くて

ご飯を残す人も普通にいて

そういう場面に出会う度に

あの羊の姿を思い出して胸の奥の方がチクッと痛くなる。


でも「かわいそう」というのも違う。

私たちは色んな命に生かされている。


いただきます

ごちそうさまでした


「ありがとう」の気持ちで、無駄にしない。
それが大事。


スーパーにはキレイにカットされたお肉や魚が並ぶけど、

どんなに胸が痛くても、私は1度生きていた頃の姿を想像して

感謝するようにしてる。



ダイエットも

残すのではなく、最初から食べきれる分だけにする。


好き嫌い関係なく、目の前に出されたらなるべく残さず食べる。


そんな小さな決まりごとを

私は今日も守っています。


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