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蔵馬ウケネタ、日常のことなど思った事を綴る。

花が綻ぶそのために/11月

2019年10月16日 22時49分40秒 | 蔵馬受けblog内小説


もうすぐ11月ですね!

と、
唐突に始まりました!

さくらです。
最近すっかりおひさまです。
わかる人だけ分かって下さい。
…日向坂のファンの名称ですね。

推しがなかなか決められなくて、今のところ
佐々木美玲ちゃんと高本彩花ちゃんです!

好きなのは
かとしと、きょんことミホワタナベ!ミホワタナベの
センスが大好きです。


欅坂46の影にいた頃から一生懸命で、バラエティも全力だった
みんなが、大好きです。歌も好きだし、かわいい子を見つめるのが好きなので。


🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸


ところで、11月の話ばかりですが、


飛蔵アンソロジーが!年号変わった今年出るんですよ!

奇跡ですよね。すごいです。
悲願です。

くらひアンソロジーは昔から何度も見たけど…飛蔵オンリーも
開催されなくなり、「中々飛蔵アンソロジー出ないな」
って悶々としたここ数年…ようやく飛蔵アンソロジーだ出ます!

やったね!

そしてその飛蔵アンソロジーに参加しております。
内容を細かく語ることはできないんですが、飛影と蔵馬、
二人の中にある恋心を切なく、燃え上がるような感じで描いています。
素直でありながら相手を煽る、うちの蔵馬らしさも
含んで、二人の愛情をしっかり描いています。


あと、WEB総集編の本を出します。


振り袖の蔵馬を抱く話とか、メイド服の蔵馬を抱く話とか、
蔵馬のひとりえっち、とか学園ものとか。

R18は激しめ、甘いものから切ない話まで色んな飛蔵詰め合わせです。


エターナルキャンドル、タイトルです。

今までの集大成の本で、最低限の部数だけ刷ることにした、そこそこ厚い本です。
100ページ超えたのでちょっと高いですが、色んな飛蔵を集めて、
飛影からの気持ちも色んな形で描いた、二人の恋を濃厚に詰め込んだ本です。

🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸



あと、ちょっとぶりに、ブログ小説です。



「蔵馬の看病する飛影の話」

→花が綻ぶそのために
🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸


「んっ…」
小さな声がした。枯れたような、はっきり形にならない声だった。

氷のような、頬より大きな手が、蔵馬の額に触れた。
「ひ、えい」
小さく、蔵馬は笑っていた。
うっすら開いた瞳に、眉を顰めた飛影が映っていた。
コフッとおとがして、激しく蔵馬は咳き込んだ。
「帰って、いいよ」
青白い唇が小さく告げた。
飛影がパトロールを放置していることを、蔵馬は知っている。
飛影は言わないけれど。

飛影が蔵馬の部屋を訪れたのは、数日前だった。
時間が出来たと言って、蔵馬の唇を奪った。
飛影が差し出したのは、小さな赤い石だった。
思わず、「ルビー…」と、蔵馬は呟いたのだった。小さく、
飛影は笑っていた。違うけれど、似た石だ。
似合うと、それだけ言って、飛影は黒の紐を通した。
偶然見つけたその石を見て、蔵馬が浮かんだのだ…と告げない。
飛影の荒い息で、蔵馬は切なげに石を握った。きっと時間がない中で…飛影は。

だから蔵馬は言った。「帰って…いいよ」飛影の時間を奪う気になれない。

ギシッと、ベッドの軋む音がした。蔵馬の肩を、飛影は押さえつけていた。
「だまれ!」
蔵馬の微笑みを引き裂きたかった。
「お前以外に、大事なものなどあるか」

ちゃんと飲めと、差し出されたペットボトル。それを見た蔵馬の瞳が、見開かれた。

「これ…」

魔界にある、薄ピンクの液体。知っている、吹きすさぶ冷たい風の中、
森の中に咲く僅かしか咲いていないという花の蜜。

「飲ませてやるから」
「んっ…」
次の瞬間、蔵馬の喉が鳴った。くいと、重なった唇を、飛影は抑えた。
喉が上下したのを見つめると、飛影はゆっくり蔵馬の髪を撫でた。


「ちゃんと治せ…」
そばにいる。


「笑わないお前は、嫌だ」


本当はただの風邪かもしれない。それでも、小さな病の理由を、飛影は感づいていた。


ふと立ち寄った幽助の店で…このところずっと蔵馬がきていると聞いた。は、と言いかけた飛影だったが、
次の言葉に、何も言えなくなった。
「あいつ、毎日遅くて、本当ただ食べるためだけに寄るんだよ」
何も言わず直ぐに帰って行く。
あくびをかみ殺した蔵馬の表情から伝わるのが、疲労だと、人間は知っている。


「ちゃんと休め」
俺が、みつめているから。
「俺も、お前を見て癒やされるから」

眠る蔵馬に、そっと囁いた。



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