満ちるは桜。

好きなものを書いてる普通の人日記。

火曜日かぁ

2023年09月06日 02時21分00秒 | A.B.C-Z創作
戸塚くん、guerrilla love更新ありがとう☺️

ラジオ番組A.B.C-Z 今夜はJ’s倶楽部の伊達Pから、
「とっつーさんは反抗期?」
って書かれちゃってるし、お酒のことは心配です。

そんな私は今眠気の中にいます😅

頑張ります😤

眠気がすごいので、今日は、ここら辺にしておきます。

ではでは。

おやすみなさい😴

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期待してしまうんだよ

2023年01月18日 23時53分35秒 | A.B.C-Z創作
guerrilla love読んだよ〜っ

更新ありがとう☺️

その前に。


↑なんだこれ?なんだこれ?!なんだこれ!

guerrilla loveの人がguerrilla love着てる

guerrilla love…

silentといえばドラマ見てました。珍しく。
「君の手がささやいている」とか好きだったのもあって、
何か見てしまった〜〜〜泣いた〜〜〜
奈々ちゃんが想を好きな気持ちとか、もう、もう…!
その後の春生先生とのやりとりとか、出会いとか。
主人公カップルは共感できず( ̄▽ ̄;)
何より想の良さがあまりわからず…( ̄▽ ̄;)
好みってあるよね〜。
何よりヒゲダンの「subtitle」がすんごいタイミングよくかかるのよ。
めちゃくちゃ泣かされたって。
好きなのに…みたいな気持ちとかね。
雪が溶けても残っているような、
そんな消えない、心に残る言葉をあげたいし、
それを諦めきれないって歌詞。歌詞〜〜〜

私も戸塚くんに伝えてたい〜〜〜

と思いながら聴いてました。
(結局戸塚くんの話へ)

で、guerrilla loveですよ。

guerrilla love…グッズだすの?個展?
突然動画に出てくるguerrilla loveグッズ

アーティストになりたかった、からの?

というか、ここから自分の話絡めた感想になりますが、
やっぱ期待してしまうんだよね。
なんか、こう、わかってるんだけど、
「こう言って欲しい」「こう見て欲しい」。
そうはならないとわかってるし、
どこか割り切れた気がしていたのに、
ふとした一言に傷ついてしまう。
そんな事を考えたりしました。

というか、すんっっっごい私の単純さだと、
戸塚くん書いてた諸々の事とか抜きにして、
親から鬼の形相でそんなこと言われたらショックだよ〜

だって、私なら褒められたいもん。

そりゃさ、「ん?」ってとこ親からしたらあるかもしれないけど、
そこは褒めてよ!と思っちゃうもん。

前に進むには味方がいても良いじゃないですか。
お互い頑張ろ。って声がけするような。

ま〜、それは相手が私じゃないなら永遠に秘密にしててくれって感じなんだけど(笑)。
ごめんね。心狭いから。番組で仕事としてのファンとの密なふれあいすら嫌な位なんで。

いやだから本当、好きな風に踊ってて良いんだって

傷ついたよね。つーか傷つくわ。
フリーで何しても良い数秒で、フリーに踊ったら変なことすんなって鬼の形相で怒られたとか自分ならヘコむわ。

正直どこの歌唱シーンだったのか気になっています…

戸塚くんに坊主にはなるなっていうのは、
衝動的に何かしてしまうなみたいな事?
それともシンプルに坊主似合わないよって事?

どっちなんだろー。

戸塚くんピンクのポニーテールにするのかなって期待してるんですけど。

戸塚くんが変か変じゃないか論争?

動きが面白い感じになったのかもしれないけど、
戸塚くん変なの?
戸塚くんて好きな人の真似するの好きな人なんだなと思って見てるよ。

でもそれも、わかりやすくするためなん?

わからーん。

動きが変わってる時あるなら、
それはその動き変わってる…だけど。

なんかこう、どうやったら伝わる?!
逆にどうしたら伝わるのこれ?!

戸塚くんは私の中でめっちゃ普通(この言い方もどーよw)なんだけど。
いや好きだからやっぱ引っ掛かりがあるわけだけど。
変わってて面白いとこあって好き〜面白い〜

なんだけど。

奇行とか変な人とか、違うな。
おかしくないよ。

戸塚くんにとってのアイドルはアーティストなんだね。
それはそれでいいと思うよ。
変じゃないよ。好きなものは好き。

それとまた自分の仕事での振る舞いは違うからね。

私だってA.B.C-Z好きだからって、
仕事先にA.B.C-Zの写真貼り付けた痛バックで行ったりしないし、
戸塚くんとおそろのバンダナとサングラスして勤務しないもん。

でも本当、したいことはした方が良いよ。

私本当〜に馬鹿だなぁ。

何となく戸塚くんは、始まりこそ親御さんキッカケだったけど、
映画に携わったりとかお芝居したりとか、
したい事を仕事にできてるのかなと思っていたのです。

でもそうじゃないのか!

そんなとこまで自分よりだったのか。
(もっとこう、好きなこと能動的に決めてきた的な感じかと思ってたのです)

ああでも、これからって事なんだね。

頑張れ👍🔥

応援してます。

今日も更新ありがとう☺️
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汗だくな日

2022年07月25日 05時13分00秒 | A.B.C-Z創作
眠い( ̄▽ ̄;)

自分比で早めにベッドに寝転んでダラダラしてたら、
すっかり寝落ちしての今。
頭が働きません!笑

今日本当朝から動いて歩き回りました。

一万歩超えててすごいと自画自賛。
いつもは「4000歩せめて歩いてください」
とか言われるレベルなので。


そういう中でもguerrilla loveは見ています!
更新ありがとう☺️

そんな、目の前に山があるからみたいな…(笑)。

まぁ確かに本選びの際に作家さんの性別を考えて読まないかもね。
自分だって「そういうの読んできたから手を伸ばしやすい」
とかだし、好みで選ぶもんな、漫画。

でも、その後の言葉の選び方といい、優しいね。
そう書かれると何読んだかめちゃくちゃ気になります。

戸塚くん、今日も更新ありがとう☺️
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んー??ん? 

2022年04月28日 01時36分00秒 | A.B.C-Z創作
準備が最終的に終わるまでには時間がかかると判明。

なんてこった!

まぁ、ひとまず仮終了。

明日ドタバタしつつも準備完了出来ると良いな。

今日は、先週勉強しなきゃ〜みたいなことを書いていたのの結果が出ました。

無事合格☺️

一つは満点だったから点数報告する!笑
資料持込み可だけど、嬉しいものは嬉しい。
持ち込めないやつも9割いったもんね〜
合格すれば点数関係ないけど、
良い点なの嬉しい😊

だからこそ素直にguerrilla loveの最後の言葉を受け止めます!
吹き出しの言葉ね。吹き出しなくても書いてるね。

_人人人人人人人人人_ 
> 突然の吹き出し < 
 ̄Y^Y^Y^YY^Y^Y^Y ̄

漫画度がアップしたね。

寝具はここ数年季節によって替えてないかも。
パジャマは冬用夏用替えてます。
小さい頃は冬は毛布使ってました。
重みがいい感じのやつ。
夏は夏掛けで薄くて軽くて涼しいやつ。

ここ数年地元も夏はあっっっついので、
朝起きると汗が💦という日も夏にありますが、
今のところ肌寒い夜です。冬用パジャマ着てるもんなぁ。
日中どんなに暑くなっても今は夜は冷えます。
ストーブつけたりするし。今もついてる。
でももうコート着てると日中は暑い😵
夜は着ないとスースーしますが。
朝と夜で寒暖差があります。

明日は自分比で早く起きたいな〜

頑張ります!
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2020/03/31

2020年03月31日 02時37分00秒 | A.B.C-Z創作
とけたならおもいで

また金曜がきた。
約束なんてないようなものだけど、
今日断りの連絡は来なかった。
だから私はいつものように、
いつもは乗らない路線で目的の場所に行った。
街路樹は夜の街頭に照らされてうっすらと白い。
私のはいてるヒールの音だけがそこには響いていた。
「何号室だっけ?」
いつまでたっても、覚えたと思えなかった。
絶対に間違えてはいけない部屋番号だからこそ、
何度も行ったはずだし、覚えているはずなのに連絡してしまう。
部屋にいるかどうかの確認でもあった。

それで合ってる

そう返事が来たのと同時に、
見えているのだろうか?オートロックは解除されて私はマンションに入った。
エレベーターが開いて、目的階まで辿り着く。
歩き始めると、部屋のドアが少し開き、そこに彼がいた。


「私の友達がさ、演劇の学校に通ってたんだよね」
そう友人に言われたのはいつだっただろうか?
そういう繋がりで彼と出会った。
TV越し、舞台の上、どんなに物理的な距離が近づこうと透明な壁の向こうにいた彼は、
その夜居酒屋でビールを飲んでいた。
彼は絶対に仕事関係のことを口走らなかった。
写真を撮るのもダメ。今回1時間だけ参加すると言う話だった。

私の友達は「急な残業で1時間は遅れる…今回悪いけど一人で対処よろしくお願いします」
という内容の連絡を入れてきて、
彼の友達含め3人で話を開始したものの、その友達に電話がきて席を離れた。
こんな偶然あるだろうか。彼と2人になった。
「ごめんなさい。写真ダメとか気を使ってるのに、
今2人ですよね…本当申し訳ないです」
そう私が言うと、彼が初めて私に向かって話しかけてきた。
「うーん、一応個室だし、自分の目で人が来るの何となく見えるような位置にしてるから」
「そうですか」
「うん、だから大丈夫」
そう言った彼は柔らかな笑顔を私に向けた。
「そういえばさ、インスタってしてる?」
彼はそう突然聞いてきた。
「あー…ずっと前にアカウント作りましたね。」
「今はインスタ映え〜とか更新してるの?」
「映え〜って(笑)。いや、むしろ公式アカウント見る為に〜みたいな感じです。みてますよ、公式の」
「おー、ありがとうございます」
「っていうか、私が更新したら見てくれるんですか?フォローとかは無理なんだし」
「……見る」
「今ちょっと間があったんですけど」
「いや、あの、俺も実は見る用のアカウント持ってんの」
「そうなんですか?」
「うん」

そういうやりとりだっただろうか?
彼との連絡はインスタグラムのDMしかしてない。
私は全然アップしてなかったインスタを時々アップするようになった。
彼はそのインスタを時々見ているようで、会うと
「めっちゃ美味しそうだったー」
とか、
「あそこ、テレビでもよく特集組むけど、本当に人多いんだね」
とか、ポツリと感想を伝えてくれた。

※※※※※


「今日仕事終わってから来たの?」
「そりゃそうだよー仕事だよー」
「お疲れ様〜」
「そちらこそ、お疲れ様でした」
「ツイート読んだ?」
「読んだ読んだ。」


いつもどおりのやりとり。
なんとな話して、彼の部屋でなんとなく一夜を過ごす。
なんとなくで、確定的な言葉もなかった。
彼は私に好きだと言わなかったし、
私も言わなかった。
私が好きだと言えば、彼はどう思うのだろう。
ファンが本気になってしまったと思うのだろうか。
目の前にいて、一緒に一年過ごした彼は確かに人間で、普通で、それでいて特別だった。
その彼を見てきた上で考えれば、好きと伝えても、冷たくなるような人ではない。
けど、事実としてあるのは、好きだとは言わない彼と、
インスタのDMしか知らないことと、
いつもこの部屋でしか会わない事実だ。
 
ふと部屋の中に目をやると、見慣れないギターがあった。
「あれ、ギターどうしたの」
「あ、ちょっとね」
仕事のものなのか、彼はそれ以上は言わなかった。
「そういえば、誕生日って来週?」
そう彼が聞いた。
「うん」
そう言いつつギターを見ていたら彼が隣に来た。
指が触れる。
こうなるとダメなのだ。
私の頭は機能する事を放棄して、心だけが反応してしまう。
彼の好きなんて、私の好きの前では消えてしまって、
真心なんか、彼の指先から溶けてしまう。

薄暗い部屋では彼しか目に入らない。
手を伸ばさずとも彼がいる。
私に触れて、本当の現実なんて消えてしまう。
そうして彼と溶けてしまえれば良かったのに。
次の日、私は何食わぬ顔をしてマンションの住人みたいに部屋を出るのだ。

『ごめん、今夜は無理』

その連絡が来たのは久しぶりだった。
『わかった』
とだけ連絡をした。
先週誕生日と話したのに、よりによって今夜は無理なのか。
あえて確認して断られたのだろうか。
気付くと彼から新しく連絡が来ていた。

『今日誕生日だよね。
会えなくて申し訳ない。』



『お誕生日おめでとう㊗️好きだよ。』

※※※※※

恋に落ちるって一瞬だ。
例えば、彼から初めてDMが来て舞い上がった。
彼から連絡が来るなんて!と、喜んだ。
そして、そんな些細なことすら友達に言えなかった。
この幸せが壊れる要素は1ミクロンだって介入させたくなかったから。
本当は友達だって連絡位とるだろうに。

何もなくても金曜日が来たら部屋に行って、
時にお酒を一緒に飲んで、他愛もない話をして眠る。
朝になれば、遮光カーテンの隙間から、かすかにもれる光が部屋に入って、
なんとなく見つめた彼も起きていて、目があって笑った。 
ずっとずっと見てた彼の日常と私の日常が少しだけ交わって、私の生活に彼が実在する様になって、
私はふとした時に彼のことを考えてしまう。
あ、このお茶飲んでたな、とか、
あ、これ好きだって言ってたな、とか、
今度、これを持っていったら喜ぶだろうか…とか。
そういう、ほんとに、些細なこと。
偶然、彼と2人きりになれた居酒屋で、
初めて彼と対等な人間同士になれた気がした。
その時に、私は彼を本気で好きになってしまったのだ。
彼を知りたくて、触れたくて、
全てを知りたくなってしまった。
だから、インスタも教えたのだと思う。


好きの魔法は一瞬にして私の判断を鈍らせて、
好きな気持ちだけを残していった。


彼は、誕生日に好きって言っておけば大丈夫、
位にしか思ってなかったのに。

※※※※※



「体調大丈夫?」

「何か悪いことしたなら謝る」


あの日以来、彼の所に行けない自分がいた。

でも、何となく、インスタは更新していた。
写真を撮って、今日しんどいな、とか、
めんどくさい構ってちゃんのギリギリを狙いながら。
絶対キモい構ってちゃんになりつつ、
絶対ウザがられると思いながら、
いつか、どうせすぐに彼からのDMも止まってしまうだろうと思いながら。

それでも、私は、アカウントが消せなかった。

この1年かけて、ゆっくりと強くなっていた魔法が、
間違いなく、あの日解けたのに。

「今夜は無理?」

珍しく金曜日当日にもメッセージが来て、
私は無視出来なくなって、彼の部屋に行くことに決めた。

※※※※※


彼の部屋にいると彼の生活が透けて見えて、
私はいつも無駄な想像を繰り広げ消耗する。
彼が好きなのに、彼のいない所で考えてしまうからだ。
時々抑えきれなくなって、彼に質問すると、
仕事のことはなかなか教えてくれないけど、
学生時代の思い出とかは教えてくれた。

これまでの日々をなんとなく思い返しながら電車に乗ると、
驚くくらいはやく駅に着いた気がした。
マンションまでの道は既に覚えきってしまったし、
近くのコンビニで何度か買い物したし、
あの店は彼が好きだと言っていたな、なんてことを今更思い返していた。
そんなことを考えていたら、
あっというまにマンションに着いてしまい、
私は彼の部屋番号を問うことなく、
部屋番号を押した。
彼は少し驚いて、でも、すぐ部屋に通してくれた。

「お疲れ様〜」
私はなるべくいつも通りに接した。
「お疲れ様、今日は来てくれて良かった。ありがとう」
「いや、忙しくて返信とかなかなかしてなかったし、ごめんなさい」
「会えたから良いよ」
「それなら、ありがとう」

ぎこちない空気が何となく流れたけど、
私と彼はあくまでいつものようにソファに腰かけた。


「これ、買ってきたから飲もうよ」
と、私が言うと、
「あ、それ飲んでみたかったやつだ。
ちょっと待って、俺も飲み物出すわ」
と彼が言った。
彼はソファに戻ってきて、
「…あのさ」
と言った。
「何?」
そう言って手慣れたように私はグラスに手を伸ばす。
「あの」
「うん?あ、このビール私も飲みたいからコレに入れて良い?」
そう私が言うと、
「俺、愛してるから」
とだけ彼は言った。そして、
「必要だと思ってる」
と続けてくれた。
「あはは、何言ってんの。ありがとう」
「本当だから」
「そうなんだ」
「……一周まわって?」
「一周まわって…」
彼は私の言葉を真似て、そう言った。
「この前は本当に会えなくてごめん。」
「会えないなら仕方ないよ」
「いや、その…ギター」
「ギターって、この前の?」
「練習してた」
「そうなんだ。慣れてないなら大変だね」
「うん、指が全然思う通りに動かない」
「仕事でギター弾くんだ?」
「まぁ、そう」
嘘だろうな、と思った。

そして彼はいつもどおりに私を抱いて、
私は、そんな彼を忘れないようにずっと見つめていた。
私の大好きな、一生懸命な顔。

夜が明ける前に、家を出た。
魔法が解けて思い出にするのは、
あなたじゃなくて、私が決めるから。
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終電を超えて〜Christmas Nightが好き

2017年12月04日 01時59分56秒 | A.B.C-Z創作
クリスマスと言えばシャンメリーですよ。

今回はそのままズバリA.B.C-Zの新曲聴きながら考えた話です。
でも一番しか読んでないので全体聞いたら物語変えなきゃってなるかも(笑)。





この下から話です。











「映画楽しかったね〜」

テレビ画面に流れるエンドロールを彼の部屋のコタツでくつろぎ見ながら呟く。すると、
「でしょ!?やっぱさ、この監督の映画は面白いと思うんだよね!」
と隣にいる彼が私の方を向いて熱っぽく話した。
「好きだね〜」
そう返すと彼は
「あ、ごめん、熱くなって」
と謝ったので、私は慌ててこう返した。
「え?面白い映画だったし、謝ることじゃないよ?」

……


とは言ったものの申し訳ないが、彼の好きな監督の映画が面白いか面白くないかより、私には考えていることがあった。

今夜、どうするの?

ってことだ。
私はこのまま帰り支度を始めて帰らないと終電に間に合わない。
既に終電までのカウントダウンは始まっているのだ。
でも、彼は悠長に熱く映画を語り始めそうなのだ。
かと言って、彼が楽しげに話しているのに素っ気なく帰るのもしたくない。
でも、ここは彼の家なのだ。
今日は彼が「映画観ようよ」って誘ってくれてたから午前中は最新作の映画を映画館に観に行った。
そして知らない間に予約されていたレストランで食事をとり、
「俺の好きな映画観ようよ」なんて自宅に誘われている。
気合を入れて着てきたデート服はレストランにはマッチしていたが、
彼の部屋のコタツでは流石に浮いている。
部屋着でミカンを食べたいくらいの部屋なのだ。
でも、私は何とか足を広げないとか女らしい態度を取るようにしなきゃ!
足臭かったらどうしよう…足ケア用品つけたい…
など、彼が気にしているかわからない事柄に気を遣い、
女らしく振る舞わなきゃ!とか、
そもそも彼は何で急にこんなクリスマスイブの当日に自宅に誘うんだ?とか、
もう、全然理解できないままに彼の自宅で彼のオススメ作品を数本鑑賞していた。
宙ぶらりんというか、どう振る舞えばいいのかわからないまま、
彼と楽しく映画を観ていたものの、
私は午後から始まった鑑賞会(?)の異常な長さに少し戸惑っていた。
途中から外は暗くなり、夕飯はデリバリーを取ることになり、
でもひたすらに映画を観て、映画が終わると彼がしばらくの間感想や想いを語っている。
時折聞き返されるので、観た感想は伝えるし、映画の感想なので話は盛り上がった。
最初は楽しかったし、彼のオススメ映画は確かに私にとって面白い作品ばかりだった。
でも段々と21時も過ぎた辺りから終わりがいつなのか気になりだしてしまった。
だって、「泊まって良いよ」とか「時間を気にしないで良いよ」は言わないから!
21時の段階で新しく映画を観ようと準備していた彼に「今夜どうする?」と私からは聞けなかった。
だから、私はこれから帰り仕度をしなきゃいけないではないか。
雪がチラついていたものの、さっさと帰れば何の支障もなさそうな天候の今夜。
私は彼に内緒で明日の有給は取得していたものの、
それだって何となく言い出せなかった。
だって、彼の自宅に来るのは今回で二度目なのだ。
この前は「明日仕事だしね、そうだね、帰らなきゃね」
なんて21時も過ぎると彼に言われて自宅まで送ってもらった。
それに、「明日私お休み取ったんだよ」ってなに?
それだけ言ったところで意味がわからないし「だから泊まらせて」って、彼の部屋に急遽来たのに言うの?
もしや、21時に映画観ようとしてた段階で彼を止めるか私は試されてた?
そう考えると考えがまとまらなくなった。
となると、やはり今の私に残された選択肢は「帰る」しかない。
コートをなんとなく着る素ぶりをしながら、
「あのさ、外雪積もってる?」
そう彼に尋ねた。
雪が降っていれば、その分歩きが遅くなる。
早めに家も出なきゃならない。
車を出してもらえれば時間も多少は気にしなくて良くなるが、
久しぶりの雪道
アイスバーンの可能性
彼は明日仕事
私を送ってからの帰り道
全てを考えたら私が歩いて電車に乗るのが一番。
そう思って聞いた。
「え?あー、雪降ってるよ!」
と、彼がカーテンを少し開けて窓の外を覗きながら答えた。
いや、積もってるか聞いてたはずなんだけど。

「あ、やっぱ降ってるんだね〜」

「猛吹雪だよ?」

「嘘?」

「嘘」

「はぁ〜???私帰るんだから嘘やめてよー。びっくりしたじゃん」





「えっ!」




「えっ?」



お互いの言葉がその瞬間「えっ」だけになってしまった。
「いや、終電もう少しだし家でないと間に合わないしょ」
本当は帰りたくなどないが、こう答えるしかなかった。
「猛吹雪じゃないけど雪だよ?」
「…?雪は降るでしょ?天気予報とかでも言ってたじゃん」
「いや、その、雪降ってるじゃん」
「うん、降ってるから急いで帰らないと」
だって、勝手に居座れない。
「その…」
「あ、遅くまで家にいてごめんね。」
「…!」
彼が言葉に詰まっていた。
すると、横を向いて少しため息に似たような息を吐いた。

「あのね、今日は、家にいてください。」
「それに、もう、遅いから。危ないから。」

彼の目が真剣だった。

「明日月曜日…」
「あ、そっか、休みじゃないよね…」
「いや、私は休みなんだけど」
「え?休みなの?」
「あ、いや、あの、うん」
「なんだ、良かった。俺も代休で明日休みなんだよね」
「え?初めて聞いた」
「なんだ、お互い明日休みなんだ」
「本当だ(笑)」

思わずお互い目を合わせて笑う。
意識し過ぎていつもなら言う予定すら告げられてなかった。

「じゃあコートもう着ないよね?ハンガーにかけるから貸して」
「あのね」
「うん」
「コンビニ行きたいからまだコート着る」
「コンビニ?」
「なんも泊まる用意してないもん」
「あ、そっかそういう準備があるもんなのね」

そして、終電に乗るはずだった私は結局彼と二人で近所のコンビニへ向かう事になった。
外は雪が降っていて、芯から冷えそうな夜だ。
「家から本当にコンビニ近いよね」
歩いて数分のコンビニは本当に便利だと思い、彼に意味もなく話しかけてしまう。
「うん、もう少し先行ったら違うコンビニもあるよ」
「そうなんだ。それにしても寒いね〜こたえる寒さ」
「確かに気温マイナスだし寒いね」
「あー、具体的なこと聞くと余計に寒い〜」
「はは(笑)、さみーのはしゃーない」
彼はそう言って私の手を握り、彼のコートのポケットに入れた。
「これ転んだらヤバいね(笑)」
そう言う私に
「うん、本当にヤバいから慌てて転ばないでね」
彼が笑いながら答えた。

merry Christmas!
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えすとい ろか ぽる てぃ

2017年04月12日 20時25分04秒 | A.B.C-Z創作
ラジオは昨日仕事で聴けなかったから、
深夜に少し聴いて今夜また聴こう…
としたら全部昨日聴いちゃった(笑)。

アレは全部塚ちゃんが持ってった感ある!!!
って位聴いてて楽しくてニヤついた!

良いなぁ。救済措置バンザイですね。
あのコーナーもっと聞きたい。
この番組こんな楽しかったんだな〜。








以下日記〜









こぼれ落ちた
星の海に
広がっていく 胸のときめき

距離も時も超えて
今この心が
伝われば良いのに



消えていった
桜の中
広がっていた さびしさすべて

声の届く距離が
知ったその重みが
心満たしてく


A.B.C-Z を思い浮かべると出てくるワードをヒントに歌詞書いた!
これ本当に歌った(笑)!
作詞って楽しいですね。
戸塚さんの書く歌詞が本当好きなので、
今年も戸塚さんの新しい作詞曲に出会えると良いなぁ。

記事タイトルはスペイン語をひらがなで書いただけ。
このスペイン語って合ってるのかなー?と思いつつ。
スペイン語が気になるのは単に学生時代勉強したから。単純だね!


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あなたが好きです

2017年02月18日 00時20分20秒 | A.B.C-Z創作
最近、恋を知りました。
これが恋だと初めてわかりました。
恋をしたら、何もかもがどうでも良い気がしたんです。
その人の手が大きくて、力強くて、抱きしめられると想像するだけで嬉しかった。
わかってはいます。本当は彼と付き合うべきじゃない。
でも、それでも、彼が好きなんです。
彼が、私に全力で来る気がない事はわかっていました。
愛する気持ちを花束にして届けられるとすれば、
どんな気持ちであれ、私は彼に届けたいと願います。
でも、彼は持っているフリこそすれ、私に花束を届けには来ないのです。
薔薇の花束でも、何の花束であっても、何でも良い。
私に気持ちを届けに来てくれるのを待っていました。
彼は私を見つめて、話してくれます。
そんな彼が好きだと自覚してしま った日、涙がでました。
失敗したと思うのは、彼の前で涙をこらえられなかったことです。
彼は私をただ見つめていて、気まずい空気だけが流れました。
泣かなければ良かった。何も知らなければ良かった。
少し彼の腕が動いた気がしたけれど、
何の言葉も発せぬまま、その日は別れました。
初めてキスをした日を良く覚えています。
彼のまなざしを夜が隠していました。
初めて彼と体を重ねた日。
「好き」という言葉は吐息に混じり、まつ毛が触れそうなほど近かった。
彼とは、どうなることもできた。
でも、もう知らなかった日には戻れない。
彼がいなければ知りえぬさびしさを知りました。
もう、彼がいない事がさびしい。
彼を好きだからこそ、私は決断しなきゃいけないと思っていました。
彼の事は好きだけど、でも・・・
もう、このままの関係であっても、2人一緒にいられるならば良いと願う。
そんな想いだけが胸にあります。
今日、彼の腕が、手が、私に触れました。
抱き返そうとした私の腕と交差しました。

もう、嘘だろうと構わないのです。
彼といられるなら。
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ずっとLOVEから物語を考える

2016年03月25日 01時02分41秒 | A.B.C-Z創作
ずっとLOVEの歌詞が好きだ。
結構歌詞を読んで想像したりする。
例えば、どういうシチュエーションなのだろう。とか考える。
砂のグラスとかは特に考えて楽しんだりしていた。
(例えば、当然のように彼女に「お前はミルクティでしょ」
って言い放って勝手に注文する五関君と五関君の彼女が好きな戸塚さんとか)
それと似た感覚でずっとLOVEも考えたりしていたんです。
ずっとLOVEのイメージが結婚を決意するようなイメージなんですよね。
だから、何となく以前雑誌で戸塚さんが言っていたサプライズのプロポーズを想像しつつ、でもあのプロポーズはどうやっても実現が難しいよなって思ったので変更しつつ、こんな感じかなーって書いた。

何となく、戸塚さんの書いた他の歌詞とかをイメージしつつ書いたんだけど、
やっぱ話を想像はしても「ここで終ります!」ってするのは難しい。

というか、最初思い付きで書いたからどう終るんだ?ってなって、
今日ちゃんと一応終らせたから、ちゃんと一つにまとめました。









☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★






いつまでも側にいてよ、ずっと。



ずっと同じ景色を見てきた人がいた。
ずっと同じ景色を見てきたと思っていた。
例えばあの日の朝、私たちだけが知っている朝が来た。
あの陽を忘れる時は、多分一生来ない。
中学生の頃出逢った私たちの関係は、
いつしかお友達が彼氏彼女になり、
自分自身は学生から社会人になった。
大学卒業したら籍を入れる?なんて話題がのぼったのが大学4年の秋頃。
雪が降ってからその話が雪に埋もれたように出なくなって、
雪が溶けたように話は消えた。
月日は当たり前のように流れて早数年。
最近お仕事がしんどい。
アラサーの私には責任が寄り添うようになってきて、
私はその気配を感じつつも新人のままいたい気持ちだった。
帰り道にチェックするLINEが最近の心の支え。
スタンプひとつで良いから、来てないかな。そんな風に思う程度、今彼に本当は逢いたい。
それなのに心ない言葉を書いてしまった3日前、
即座に謝罪の言葉を書いたものの、
既読さえつかない吹き出しが今日も虚しく残っていた。

当たり前のように近くにいる存在が、
ある日些細なきっかけで疎ましくなって、
もうこの愛は終わりだ、なんて時もいつかは来るのかな。
そんな事がふと頭によぎった。
今日は残業だから、私からは電話もできないな…

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「下向いてんじゃねーよ。虹見えるっつったじゃん。」

そう言ったぶっきらぼうな声音が優しく響いたあの日。
私は彼と初めて友達になった気がした。

休み時間の時だった。
浅はかな正義感でクラスメートを注意してしまい、
気まずい空気が流れた教室。
その場にいられなくて、泣きそうな気持ちで教室を出た。
それでも放課後掃除当番だから教室に戻った時、
当番のはずのクラスメート数名がボイコットして消えていた。
私だけが掃除当番を律儀に守ったと思っていたら、こう言ったのが彼だった。

「は?」

「だから、この前理科の時言ってたじゃん。
 こういう天気の時虹見えるって。」

「あ、それは…」

「そんな下向いてたら何も見えねーし。」

「は?そんな下向いてないから!」

「ふーん。なら虹消える前に早く掃除して帰ろ。」

少しだけ照れながら、でも私に向かって発せられたその声に、訳もなく涙が出そうな気がした。

帰り道が一緒になって、
微妙な距離感を保ったまま歩いた通学路が、
私と彼を友達にしたんだと思う。

「朝の雨すごくなかった?」

「すごかったー。」

「ってか水たまりすげーな。」

「えー、私長靴だから平気!」

そう言って笑いながら水たまりに足をつっこむ。

「うわ、絶対長靴平気そうじゃねーし」

「なんも足冷たくないよ!」

そんな他愛もない事を話していた。


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初めてデートしたのは、小降りの雨がなかなかやまない午前10時からだったと思う。


「ここ来たことある!」

「マジで?」

「うん、家族と来た。」

「あー、車で近いもんなー。」

「そうそう、駐車場広いし車でこの前ここ来たさ。」

「マジか~…」

「でも、今日ここ来れたの嬉しいよ。」

「…あっそ。」

そう言った後差し出された手に、ぎこちなく手を添えたあの日。
あの日行った建物はリニューアルされて、
あの日2人で入った喫茶店は別のお店になった。


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残業帰りのタクシーで見た、ようやくついた既読の文字に、少しだけ安堵した。
一応読んでくれたから、これ以上余計な事は考えない事にする。


社会人で、俺が一人前になったら…
そんな台詞を聴いた記憶がどこかにある。
結局、その間にお互いが仕事で忙しくなってきた。
でも、実は彼が今どれ位具体的に忙しいかよくわかっていない。
以前、お互いが社会人になった頃、
どちらがいかに忙しく大変かふざけまじりに言い合っていたら、
気付けば本気の大ゲンカになっていた。
それから、お互い仕事に関して詳しく話し合うのは何となく止めたのだ。

少なくとも、LINEが読める時間はある、か。

返信はどれ位負担なんだろう。
スタンプひとつも選ぶ時間はない。
私にかける言葉を考える気持ちはないんだろう。

駄目だ、忙しいせいか言葉がマイナスにしかならなかった。

その時、電話がかかってきた。

「もしもし?」

久しぶりに聴いたような、
彼の声がいつもと同じで心底安らいだ。
私が聴きたかった声は、この声だ。

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デスクに無造作に置かれた新たな仕事が、
朝ようやく会社へと行く事に成功した気持ちをドン底に突き落とした。

それでも何とか仕事をこなし、
定時をとっくに過ぎたオフィスには、
もう自分しかいなかった。

仕事の終わりって何だろう。
毎日毎日お仕事があって、彼も忙しくて、
私も彼も物理的に逢う時間を作り出せなくて、
それは私らの努力不足なんだろうか。
同じよう事が頭をグルグル回って思考が停止しかけた時、
電話がかかってきた。

「もしもし?」

「もしもし?」

「今どこ?」

「会社だよー。」

「マジか~!」

「今どこ?」

「俺も会社(笑)。」

「そうなんだ、お疲れ様です。」

「お疲れ様。」

「お仕事終わりそう?」

「ってか俺これから帰る。」

「は?!」

「もう遅いから、電話するなら早くしなきゃと思って。」

「私は仕事まだ残ってるよー…」

「絶対、大丈夫。出来るよ。」

「根拠ないよー」

「俺嘘言わないもん。絶対出来るよ。」

「ありがとー。」

「じゃあおやすみ。」

「うん、おやすみなさい。」

たった5分程度の会話だったけど、心の軽くなる音がした。

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仕事の繁忙期が無事終って、
彼との連絡が無事取れるようになった。
そもそも、私と彼はそこまで頻繁に連絡を毎日するわけではなくて、
会おうってなったら暇?って聴いて会うスタンスだった。
そんなだから繁忙期はどうしても音信不通気味で寂しくなってしまう。

久しぶりに彼が運転している車の助手席に腰掛けながら、眠気と戦いつつ起きていた。

「眠いなら寝て良いよ」

「いや、やっぱ話し相手はいないと・・・」

「今寝てて話してませんからね」

「いや、寝てませんからね」

「は~。別に良いけど(笑)」

そんな会話をしつつ、ドライブを楽しんでいた。
今日は疲れを取ろうって話になって、日帰り温泉に行くことにしたのだ。
こんな風に車で出かけるのも何度目だろう。
中学生の頃から一緒に出かけるようになって、
いつからか隣にいる事が当たり前になった。

「ねー、起きてる?」

「寝てないって言ったしょ」

「あぁ、じゃあさ、今度学祭行かない?」

「・・・どこの?」

「そりゃ、俺らの母校ですよ」

「へぇ~、良いよ!」

「じゃあ、今度の土曜日にするみたいだからよろしく。」

「よろしくお願いします。」

「はい。」

次の約束がある日は、何だか嬉しい。

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元通学路で待ち合わせをして、一緒に学校へと向かう事になっていた。
通学路は会社への道とは違う為、
あまり通ることもなかったからすごく懐かしくてキュンとした。
学祭に行くなんて事はなかったし、学祭時期に開放されていることも忘れていた。
結局、私は別に学校自体に思い入れがあるわけではないから、
そんなに学校へ行くこともしていなかった訳で、何だか懐かしい。

待ち合わせ場所には彼が立っていた。

「おはようございます。」

「おはよう。」

そういって歩き出した。

「ねー、通学路とか懐かしいね」

「うん。」

「今日何してるんだろうねー。お昼とか買えるかな。」

「あー、どうなんだろうね。」

「何か、言葉少ないね?」

「そんな事ないよ。」

「ふーん。」

通学路は懐かしい思い出に満ちている。
例えば、待ち合わせの交差点でバイバイしなきゃいけなかったから、
立ち止まって話し込んだ事が何度かあった。
クラスメートがいるし、テレもあるから毎日帰るわけでもない。
それでも偶然を装って一緒に帰った日は、何だか嬉しかった。
バイバイといった後、視線を感じながら帰った事を今も覚えている。
ふと、信号が赤に変わって立ち止まった。

「結構学校近いね」

「ここから歩いて15分位だからね。まぁ近いよね。」

「え?15分だっけ???」

「まぁ。うん。」

そうか。私たち、ゆっくり歩いてたのか。
そんな事実に今さら気づいた。あの頃考えたこともなかったけれど。

「ふーん、そっかぁ。ゆっくりしてたんだねぇ。」

その言葉に返事はなかったから、思わず彼の左手をとった。

「良いねー。青春だったね私ら(笑)」

「はいはい。」

そういって私の右手を握り返してくれたから、学校まで手を繋いで歩いた。



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文化祭用の催しが開かれている傍ら、
理科室が休憩室として使われていて、
食べ物を購入した人たちが押し寄せて座っていた。

「懐かしいね、理科室!」

「ホント変わんないなー」

「ね。」

違う教室で買ってきたものを取り出し、休憩をとることにした。

「学校来るの久しぶりだね」

「だね」

「さっき教室の展示見たしょ?」

「うん」

「アレ、うちらの時と比べられない位ハイクオリティーだったね(笑)」

「俺たちは俺たちの味ってモンがあったんだよ(笑)」

「何その妙なライバル心は(笑)」

「っていうか俺らの学年の時は展示辞めて発表だったじゃん」

「そっか。私らが同じクラスの時はステージ発表だったね」

「そーだって。お前踊ってじゃん」

「おお、覚えてるんだ!!」

「・・・そりゃそうだろ」

そういって、プイッと横を向いた後、数秒黙った後彼が口を開いた。

「じゃあさ、虹が見える話覚えてる?」

「え?」

「理科のさ、この教室で言ってたヤツ。」

「・・・・・・」

「その顔、覚えてないでしょ」

「や・・・」

「すっげー勇気出して言ったのに。」

「それは理科室じゃなくて教室だよ」

「うわ、俺より覚えてる(笑)」

「・・・覚えてるよ、ずっと」

「これ、受け取ってください」

彼が渡してくれた包みは小さかった。

「ここで開けて良いの?」

「いや、ちょっとここまで人がいるとは思ってなかったからちょっと待って・・・」

そう言った彼は耳まで真っ赤だった。

覚えてる。覚えてるずっと。

この愛を叫ぶのは、帰り道にしよう。
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