満ちるは桜。

好きなものを書いてる普通の人日記。

あなたが好きです

2017年02月18日 00時20分20秒 | A.B.C-Z創作
最近、恋を知りました。
これが恋だと初めてわかりました。
恋をしたら、何もかもがどうでも良い気がしたんです。
その人の手が大きくて、力強くて、抱きしめられると想像するだけで嬉しかった。
わかってはいます。本当は彼と付き合うべきじゃない。
でも、それでも、彼が好きなんです。
彼が、私に全力で来る気がない事はわかっていました。
愛する気持ちを花束にして届けられるとすれば、
どんな気持ちであれ、私は彼に届けたいと願います。
でも、彼は持っているフリこそすれ、私に花束を届けには来ないのです。
薔薇の花束でも、何の花束であっても、何でも良い。
私に気持ちを届けに来てくれるのを待っていました。
彼は私を見つめて、話してくれます。
そんな彼が好きだと自覚してしま った日、涙がでました。
失敗したと思うのは、彼の前で涙をこらえられなかったことです。
彼は私をただ見つめていて、気まずい空気だけが流れました。
泣かなければ良かった。何も知らなければ良かった。
少し彼の腕が動いた気がしたけれど、
何の言葉も発せぬまま、その日は別れました。
初めてキスをした日を良く覚えています。
彼のまなざしを夜が隠していました。
初めて彼と体を重ねた日。
「好き」という言葉は吐息に混じり、まつ毛が触れそうなほど近かった。
彼とは、どうなることもできた。
でも、もう知らなかった日には戻れない。
彼がいなければ知りえぬさびしさを知りました。
もう、彼がいない事がさびしい。
彼を好きだからこそ、私は決断しなきゃいけないと思っていました。
彼の事は好きだけど、でも・・・
もう、このままの関係であっても、2人一緒にいられるならば良いと願う。
そんな想いだけが胸にあります。
今日、彼の腕が、手が、私に触れました。
抱き返そうとした私の腕と交差しました。

もう、嘘だろうと構わないのです。
彼といられるなら。

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