映画「輪廻」清水 崇／監督

　『輪廻』観てきました。2006年最初の映画です。

　監督は清水崇、「呪怨」の監督ですね。キャストは優香　香里奈　椎名桔平　 杉本哲太など。

　ストーリーは、35年前にあったホテルでの大量殺人に基づいた映画を作ることになり、オーディションに参加した女優の「渚」。その頃から奇妙な出来事が身の回りにおき始め、そして撮影が始まって・・・。という話です。

　明らかになっていく真相も意外性があり、映画として「呪怨」よりもこちらの方がかなりよくできていると思います。

　ちょっと露骨すぎて、錯覚なのか、現実なのかという境目の段階がないことや折角の映画の撮影中の話でセットも頻繁に出てくるので、撮影中の錯覚とかもう少し演出上でさりげない感じが欲しいところですが、このあたりは単に好みともいえるでしょうし、観客側の分かりやすさとのさじ加減の問題かもしれません。

　シーンではいろんな恐怖映画のものを意図的に入れたりしているということです。このあたりはマニアも多い分野ですので、いい考えかもしれません。

　ただ、気になったのは並行するサイドストーリー部分。因果応報的な感覚が強すぎるのかもしれませんが、話の展開から行くとこの部分に登場する2人の女性のかかわり方が、少々おかしいと思いますが、どうなんでしょうか？
　
　上映時間は96分と短いので、もう少しサイドストーリーや錯覚か現実か分からないようなあいまいな違和感の感じをいれてもいいような気がします。

　意外性のあるストーリーや場面場面での怖いシーン・演出、ちょっと注文めいたことを書いてしまいましたが、この映画はホラー好きの方には是非見て欲しいと思います。
　
　結構怖かったです。