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も う ん た い ん 。

かつてはRCレースの楽しさを発信するブログでした。次は何についてのブログが良いか、ご意見募集中です。

TRF501X記録簿 第16回

2008-03-21 22:10:14 | RC記録簿(501X編)


- プ ラ ク テ ィ ス レ ポ ー ト -
< 第 10 回 - SIDE:B > 2007_1209 

 前回は初めての突撃となった和歌山・TMサーキットの概観をお伝えしました。今回も引き続き、その遠征の模様をお送りしたいと思います。後編ではサーキットのレイアウトやコンディション解説に加え、走行時の模様も詳しく見ていくことにしましょう。一見フラットに整えられていると見えたコースも、走らせてみれば中々の手応えで十分に楽しめました。

 この日の空は午前中のほんの一時以外、ずっと一面に雲が広がっているような状態。屋根があるのはピットだけですから、やはり何よりも恐いのは降られることなんですが、今回はなんとか予報通りに持ってくれたので助かりました。こちらとしてはお祭り並みの盛り上がった気分で行っているのに、そんな形で水を差されてしまうのはイヤですからね。


 それでは早速、コースレイアウトの紹介から進めてゆきましょう。構成そのものに大きく目を引く点はありませんが、だけは比較的珍しいと思われる性質のものが敷かれており、それがそのままこのコースの特徴と言えそうです。

【奇をてらわないオーソドックスな構成】
 右の写真は操縦台から撮影したコースのスナップショット。上から順に右側、真ん中、左側を納めたものですね。全体のイメージを把握しやすいgifアニメも用意しましたので、併せて参照されたい方はコチラをクリック。このオフロードコース、実は我々が訪ねる二日ほど前に大規模な改修を受けていたようで(TMサーキットの店長さんブログからキャッチ)、そういう意味ではかなり良いタイミングで走らせてもらったのではないかと思っています。ザッと見た感じでは直近の加西T&Tサーキットと同じく、中~高速域での走行帯が目立つレイアウトですね。敷地としてはかなり横長な印象で、奥行きは加西の半分程度しかないかも。コースウォールはよく見る軟質の樹脂製ホースですので、よほど激しい接触でもしない限り、マシンが壊れてしまうことはないでしょう。

 ジャンプ台は盛り土をした小さなものが4つ、ホームストレート中のテーブルトップタイプ(写真中赤丸をつけた箇所)が1つの計5台です。この内のテーブルトップに関しては直後に長いストレートが控えているため、派手に跳び越えるよりは向かいの斜面に落とし、素早く加速モードに入った方が速そうな感じ。ただそれだと面白みには欠けますので、あえてマシンを粉々にするくらいの勢いで踏み切る
  




のも一興ではあります。全てのジャンピングポイントには人工芝が綺麗に貼ってありますので、ピンのあるタイヤならグリップは十二分に稼げるはずですよ。

【難易度を左右するもう一つの要素とは】
 目で確認するだけではわからないこのコースの難しさは、先にも触れた特異な性質の土にあります。文章では現しにくいのですが(路面のアップ写真も撮っていません…)、土というよりは長微細な軽石のようなものが敷かれている感じなんですよね。○協に勤める友人Tは『苗の生育に使われる培養土みたい』と言ってました。ただオーナーさんの話ですと、使われているのは運動場のものなどもミックスされたブレンド土だとのこと。色は加西に比べるとかなり灰色っぽい感じで、これも軽石の類を想像させる一因となっています。…でですね、結局それがナンだという話になるのですが、つまりはアレです、この土がどうにもグリップしないという事が問題なんです。路面のμが極端に低い状態では、このコースの各所にもあるような中速コーナーで車体の安定を保ち続けるのが大変。掲載写真には所々、水色の矢印が書き込まれていますが、これらはいずれも上記の説明に該当する中速コーナーとなります。特に私の501Xはフロントワンウェイ仕様ですので、こういったポイントでは加速も減速も簡単には出来ないところがツライ。二駆のアルティマを持参していた友人Tは私以上に苦戦していました。


 加西に行った時は次のレースを見据え、それなりに練習の方針なども考えていたりするのですが、今回のような遠征時であれば、そんな細かいことに捉われることもありません。まぁ早い話が楽しんだ者勝ちということで、気の赴くままにやりたいことをやってきました。

【遠征時には必携の『あの』タイヤが今回も活躍】
 まずは様子見ということで、前後ともチビり気味の二軍タイヤを装着して走り始めます。路面の性質を見て大体の予想はついていましたが、さすがに全くお話にならない滑り具合で、真っ直ぐ走るのも難しいような状態。たまらず数周で引き揚げ、リアを ボウタイ M3 に換装します。このボウタイ、加西で走らせている分にはあまり出番の回ってこないタイヤなのですが、遠征に出る時はとりあえず持って置いた方が良いかな~…と思わされるものの一つですね。しまりのない路面に対してはかなり広く適応性があるようなので、今回も保険のつもりでキャリアーに入れておいたのです。走らせた印象ではTMとの相性も悪くはなく、結局この日のリアタイヤはずっとこのままでした。友人Tはロッシ系のタイヤも色々と試していたようですが、最終的にはやはりボウタイがいいという結論になったようです。

 一方のフロント。機体の挙動バランスとしては、フロントのグリップはむしろ多少甘い方が操縦し易い感じでした。後半はちゃんとピンのあるホールショット M3に交換してみたものの、つんのめっ



  たような動きが出るため一概に良いとも言い切れません。感覚的にもピンのないタイヤの方が、わかりやすい大きなミスは少なかったように思います。

【シークレットシューズの様なパーツを投入】
 中盤から気まぐれで装着したのが、J CONCEPTSよりリリースされているオフセットスプリングカップです。私はダンパースプリングにRC-10B4用のものを流用しているのですが、特にフロントはスプリングの全長が短い為、実用的な車高を得るためにリテーナーをかなり下げる必要がありました。しかしこの状態ではシリンダーにダンパーブーツを深く履かせることが出来ず、下手なつけ方ではすぐにブーツがズリ落ちてしまうので困っていたのです。今回交換したカップは、ストローク量を変えずにスプリング座位置を上げてくれますので、その分だけリテーナーも上に戻すことが可能。やたらと下に降りたリテーナーはビジ
ュアル的にも不恰好だと感じていた為、換装による満足度は何気に高いです。私と同じく、B4用のスプリングをお使いの方にはお勧めしたい一品ですね。

【交換をケチったツケを払わされる】
 ちょっとしたトラブルもありました。6パック目の終了間際、駆動系が突如ロックし、ブレーキを掛けたかのように急停止して動かなくなってしまいます。原因はかなり意外なところで、ボールデフのプロテクトシールが大きく破れてめくれ上がり、他パーツに干渉したことで起こったものでした。この日は走行開始直後より、アンダーカウルの損傷箇所(コレです、第12回を参照)から内部に砂がワサワサ入ってきてウンザリしていたのですが、この一件はその砂が引き起こしたトラブルと考えるのが自然でしょうね。新しいプロテクトシールを貼り直す為だけに、ボールデフを降ろすという作業は欝でした…。シールの保護を失ったボールデフ本体もジャリジャリでしたし、何だかトホホな感じです。

 それにしてもアンダーカウルの傷に関しては、加西では全然問題がなかったため油断していました。穴が開いていても砂の入りにくい場所なんだろう…などと勝手な解釈をしていたのですが、この日は入り放題だったところを見ると、実際は状況に拠りけりのようです。う~ん、そろそろ取り替えようかな…。





 いやぁ、今回も楽しい遠征でした。距離的にかなり近いことを考えれば、現地のオフロードブームを加速させる為にも、これから積極的に足を運んで行きたいところですね でもあれから一度も行ってない… 。まだ日帰り出来るところにもちゃんとしたコースがあるものだとわかって、ささやかな喜びに浸れた一日でした。それではまた次回。


TRF501X
【この日までの走行データ】
■総走行パック … 100 +10
■重量 … 1,865g ±0

< 破 損 パ ー ツ >
Nothing!

ロゴ
重量はバッテリー(IB3800バラセル:420g)を含む全備重量

京商 KYOSHO アルティマ ULTIMA RB5 DF-03 ダークインパクト DARK IMPACT キーンホーク KEEN HAWK アバンテ AVANTE DF-02 グラベルハウンド GRAVEL HOUND ライジングストーム RISING STORM DT-02 MS ファルコン FALCON サンドバイパー SAND VIPER デザートゲイター DESERT GATOR スーパーファイターG SFG
      

TRF501X記録簿 第15回

2008-03-14 00:21:28 | RC記録簿(501X編)


- プ ラ ク テ ィ ス レ ポ ー ト -
< 第 10 回 - SIDE:A > 2007_1209 

 RCを始めて二度目の遠征に行ってきました。ホームである加西T&Tサーキットが路面の全面修繕で一時閉鎖(12/09~12/16)となった為、これを機会にどこか違うところへ行ってみようという話に。当初は半年前にも訪れた三重・TRSサーキットが有力でしたが、どうせなら未経験のコースを走らせたいということもあり、同じ近畿圏内である和歌山県・紀の川市のTMサーキットさんを訪れる運びとなりました。前編であるこの回ではサーキット周辺の概要を、そして実際の走行レポートは次回、後編としてお届けしたいと思います。

 今回は特に気楽に楽しんで帰ろうという気持ちが強かったので、マシンはイージーにカッ飛ばせる四駆を選択しました。前回加西で走らせてから放置したままの状態で持ち込んでいますので、メンテナンス関連のトピックは一切ありません。…つまりこの前編では501Xに直接関係する話が全くないのですが、便宜上501X編として取り扱っています。


 紀の川市は和歌山県の北端に位置する都市の一つで、隣接する大阪府からは比較的気軽に行くことの出来る地域です。記事では遠征と表現していますが、実際私の住む吹田市からの直線距離は60km程で、いつも通っている加西のサーキットより近かったりするんですね。アクセスの詳細に関しては、先にリンクしておいたTMサーキットさんのHPをご参照下さい。

【ショップ併設・メインはオンロード】
 TMサーキットの周辺は山だらけ。ほのかな潮の香りを感じさせるTRSサーキットとは対照的なイメージで、雰囲気としては加西T&Tにほど近い感じです。お店の営業は10時からのようですが、我々は新大阪を8時半に出発し、途中SAで小休憩を取ってちょうど開店時刻くらいに到着することが出来ました。


   これ以降は写真を交えながら。TMでメインとなっているのは完全にツーリング系のマシンらしく、お店の目の前には立派なオンロードサーキットが敷設されています。聞いた話ではEP / GP混走だそうで、色々なスピードのマシンが仲良くコース内を周回しているみたいですね。

 一方のオフロードサーキットですが、こちらはお店から少し離れた所に作られています。沢山建っているビニールハ
ウスの間を歩いて抜けると、小高い山のような位置に目的のダートコースが出現。左の写真はそのオフロードコースの操縦台から撮ったもので、このカットからおおよその距離感は掴んで頂けるかと思います。因みに記事トップの写真は、入口からコース全体が入るように撮影した写真となります。

 サーキットの利用料は、休みの日の終日走行で2,000円となります。後述する超快適ピットのことを考えれば、この値段はむしろ安いと感じるくらいのもの。しかしショップ内の品揃えに関しては残念ながら、オフロード専門の我々からすればかなり物足りない内容となっています。バギー用のスペアパーツはまず見当たらないと言ってよいような状況でしたので、破損部品の現地調達は期待出来ないと考えて下さい。

【もやしっ子にはピッタリの温室ピット】
 続いて、オフロードコースの周辺環境を見てゆくことにしましょう。来訪者向けの建物がない加西では青空ピットが基本ですが、TMサーキットのオフロードコースには、ビニールハウスをそのまま利用したピットルームが用意されています。見た目がナンだと侮るなかれ、入れば中はとっても暖かくて快適なんですよ。特にこれからの季節(時計を12月に巻き戻して読んで下さい…)、冷たい風を凌ぐことが出来るこのピットの存在は大きいと思います。

 中にはテーブルと椅子が備え付けられています。電源もありますし、片隅にはコンプレッサーもしっかりと完備。この日オフロードメインで来ているのは我々四人組だけでしたので、室内のスペースはかなり贅沢に使うことが出来ました。最初のうちは他の方が来られることも考えていたんですが、お昼過ぎにはどのテーブルにも私の所持品が転が
  



  ってましたね…マメな片付けが出来ない人間なもので、広い空間もすぐに狭くしてしまいます。

 一方で立地上、ピットまでの機材の持ち込みが一苦労という点は、やむを得ないながらもウィークポイントと言えるでしょう。車が進めるのはお店の正面までということで、そこから先は自力で運ぶ必要があります。普段から電車で移動している私の場合、荷物は元からコンパクトにまと
められていますので問題ありませんが、加西では車内もピットの一部として使っている友人Tは大変そう。今回は丸ごと持ち出す必要があった為、ハウスと車の間を何往復かしていました。しかしピットと操縦台はご覧の通り、直結に近い感じで至極快適です。

 実は当日、何よりも有り難く感じたサービスはお弁当の代行手配でした。周辺地理に疎い我々はナビ頼りで現地に辿り着いた為、その行きしなでお昼ご飯を調達することが出来なかったのです。ショップには一応カップラーメンが置いてありましたので、おなかが減ったら取りあえずそれで済ますつもりでした。…が、お昼前になるとオーナーさんとおぼしき方がピットまで来てくれ、『お弁当を頼んであげるけど何がいい?』 と。まぁその時の私の目の輝きようといったら、それはもう他にはなかったと思います。お陰であったかいから揚げ弁当にありつけました。いつ訪ねてもやって頂けることではないかもしれませんが、こういった計らいは本当に助かります。

【お手軽にバギーを楽しむ地元の方達】
 実際にオフロードコースを使っているのは我々だけかと問われれば、全くそんなことはありません。というのも、普段はツーリングをメインに練習されている地元の方々が、時折バギー片手に連れ立ってこちらにやってくるのです。聞けばオフロードは息抜きとして、TMでもちょっとした流行りになってきているんだそうな。マシンは主にDT-02DF系で、よく見てみると復刻版のホーネットまでもがピョコピョコ元気に走り回っています。どの機体もノーマルに近い状態らしく、ワンメイクタミグラかといった感覚で楽しまれているようですね。現在のTMサーキットでは、オフロードコースを使っての本格的なレースイベントは開催されていないようですが、取りあえずこの調子で門戸が広がっていけば、将来的には期待しても良いのではないでしょうか。
 




 以上が私の視点から見た、TMサーキットのアウトラインです。努めて今後行こうと思う人に役立ててもらえそうなことを書いたつもりですが、いかがだったでしょうか。後編はコースレイアウトの解説からです、お楽しみに今はもう変わっちゃってるかも…

京商 KYOSHO アルティマ ULTIMA RB5 TAMIYA タミヤ DF-03 ダークインパクト DARK IMPACT キーンホーク KEEN HAWK アバンテ AVANTE DF-02 グラベルハウンド GRAVEL HOUND ライジングストーム RISING STORM DT-02 MS ネオファルコン FALCON サンドバイパー SAND VIPER デザートゲイター DESERT GATOR スーパーファイターG SFG
      

TRF501X記録簿 第14回

2008-01-31 20:44:21 | RC記録簿(501X編)


- プ ラ ク テ ィ ス レ ポ ー ト -
<第 9 回> 2007_1028 

 今回は四駆。9月のレース以来、約一ヵ月半ぶりの登板です。私のやる気メーターはまだ二駆寄りに傾いていたのですが、コースレイアウトが変わらないうちに一度、501Xでもラップカウンターによる計測を行っておくことにしました。アルティマ編と同様、レースリザルトも参考にしながら自身の走りをチェックしていきたいと思います。

 ガタガタ震えながら走らせていた先週から一転、この日は時節相応以上の暖かい日和となりました。路面は少しダスティな感じでしたが、もう11月も近いとあって、さすがに夏場お目に掛かるようなパウダー状の砂ではありません。ようやくコンディション的にも秋らしくなったといったところで、これから暫くはタイヤで迷うことも少なくなりそうです。


 あまりにもメンテナンスフリーであるが故、普段この項では全く扱われることのないブラシレスシステム。しかし前回の走行にて、遂にモーターの方が変調をきたしてしまいました。

【唯一の消耗品・ベアリングを交換】
 事があったのはレース終了後、復習がてらにコースを走らせていた時の話です。帰宅前最後の走行を終え、マシンをピックアップしてスロットルを握ってみると、『キュルキュル…』という乾いた摩擦音が出ていることに気付きました。駆動系の抵抗となっているようで、アクセルをオフるとすぐタイヤの回転が止まってしまいます。音の質とその症状から、取りあえずどこかのベアリングがイカれたのだろうということだけはすぐに想像がつきました。ピットに戻り、まずは元々傷みやすいナックルのベアリングから確認。駆動から切り離してみましたが、キャタピラ音は収まりません。ふーむ、そうするとデフの1510か、それともスパーセンターシャフト近辺か…。場所を特定出来ずにまごまごしていると、同じく501Xを駆る常連の方が通り掛かりでマシンを見てくれました。手でタイヤを回して例の音を聞かせるや否や、「1.5(mmの六角)をよこしなさい」とのお言葉。よくわからないまま手渡すと、どうやらピニオンギアのイモネジを緩めているようです。続いてスコスコ動くようになったピニオンの位置をズラし、スパーとの接続を切った状態にして再度確認。すると…キュルキュル音は出なくなりました。これで発生源はモーターであるということがハッキリしたわけです。さすがは経験豊富な熟練者、私などとは一線を画すカンの鋭さに、思わず脱帽してしまいました。

 扱いさえ間違えなければ、理論上は半永久的に安定した性能を発揮し続けるというのがブラシレスモーターのウリですが、ベアリングだけは定期的なメンテナンス・交換が必要となります。ノバック社のベロシティシリーズに対しては、スペアとして別途用意されているベアリングセットを購入すればOK。但し、前側(ピニオン側)のベアリングはフロントエンドベルに圧入されている為、

  外す際には慎重に力を入れて作業する必要があります。これを面倒に感じるのであれば、エンドベルごと交換してしまうスタイルのコチラを選択した方が良いでしょう。

 因みに私がこの作業を行った時は、上記のベアリングセットはまだ発売されていませんでした。…ので、インターネットで調べているうちに見つけたkimihiko-yano.net オンラインショップさんにて、フロント側ベアリングのみを
購入して対応しています。決め手となったのは、同ページ内からもリンクされているこの説明。有益な情報ですので、既にブラシレスモーターを使用されている方は要チェックです。

 ブラシレスモーターを分解するのは今回が初めてでしたが、作業を進めるに当たって、特に難解な部分はありませんでした。モーターメンテナンスの経験がない方でも、落ち着いて取り組めば問題は起こりにくいでしょう。バラす前の外観と、バラした順番さえ覚えておけば楽勝です。

【やっぱりコネクタはヨーロピアンが一番】
 久々にモーターを降ろしたついでです、接続ポイントのヨーロピアンコネクタ化もやっておきましょう。元を辿ればここは2ピンコネクタだったのですが、接触不良が原因と思われる過発熱で外れた際、直接ハンダ付けをしてからはそのままになっていました。メンテナンス性(ベルト交換時)の向上を図る為、一般的なスモールヨーロピアンを使った接続に変更します。個人的にはビジュアルもメカニカル
  
な感じになって気に入っているのですが、いかがでしょうか。但しこのままですと、万一コネクタが外れてしまった場合のショートが怖いですね。絶縁はもう少し工夫した方が良いかもしれません。


 計測に当たってのコンセプトは、アルティマの時と基本的に同じです。特にレースを意識したものではなく、ケースによって自分の感じ方と実測値にどのような違いが現れるのかなど、自己分析を主眼においた取り組み方で進めます。

【安定感に勝る四駆の特性がラップにも現れる】
 計測開始時のタイヤはF:ホールショット M3 / R:インサイドジョブ M3。どちらもチビり気味で、本来の能力から大体三割減といった状態のものです。取りあえずはこの組み合わせで、お昼過ぎまで淡々と計測を続けました。まず序盤に感じたのは、二駆の時に比べ、比較的最初からラップの粒が揃っているということ。コースへの慣れという点については、前より今日、今日より次の方が上ということもありますが、それを差し引いても四駆の恩恵があると考えて良さそうです。ラップファステストは19秒台で、バラつきは大体2秒前後といったところ。

【今週も!? 手応えの違いに計測値がリンクしていない】
 中盤以降はタイヤを変えてトライ。まずはフロントをほぼ新品のホールショット M3に換装します。得られた変化としては、リアのインサイドジョブがいよいよダメになってきていることもあり、前だけがやたらと踏ん張る操りにくい機体になってしまいました。やすやすとスロットルを握ることが出来ない、ストレスの溜まるフィーリングです。しかしカウンターが廻っていますので、スタックだけはなるだけ避けるよう抑え気味にまとめて終了。当然計測値に期待はしていませんでしたが、見てみると走行後の感触ほどは悪化していないことがわかりました。各ラップ間のバラつきはわずかに広がっているものの、ベストラップが19秒台であったことには驚き。う~む、少し不可解です。

 続いてリアタイヤも新品のホールショット M3へと変更。今度は前後のバランスが取れ、かつ絶対的な食いつき具合も朝のチビりタイヤとは異次元のレベルです。路面そのもののグリップ力も上がり始めているようで、一転攻撃的な走りが出来るようになりました。で、計測結果。やはりラップの揃い方は秀逸で、終始19秒~20秒台を中心とした数値が刻まれていました。しかししかし、ファステストラップで本日の最高値を叩き出せなかったことについては大いに不満。手応え的には絶対更新していると感じていただけに…う~む、かなり不可解です…。

【得た教訓は [無心になれ] 】
 ここまで計測を行ってきた時点で、少なくともいかに自分の感覚が頼りにならないか、ということだけは、いよいよもってハッキリしてきましたね。逆説的に考えれば、やはりレースの時はそういった感覚に惑わされず、とにかく全力を尽くすべきだということが言えるでしょう。こう書いてしまえば『当たり前だ』と返されそうなものですが、テンションの維持というものは、簡単に見えて結構難しいものだと思います。マシンは機械でも、操る我々はムラッ気の多い人間です。我々自身にも、いつでも同じ能力を発揮するための工夫を凝らすことが重要であると感じました。




  【想定外の事故に巻き込まれる】
 最後に一件、トラブルのご報告を。といっても今回は完全に事故です。記事トップの写真、奥にそびえるアバンテ Mk.II からの逆走攻撃を受けた結果、フロントダンパーのピストンロッドがポッキリと折れてしまいました。このアバンテを操っているのは同僚Nなんですが、まだよちよち歩きの彼は、コースからはみ出さずに走るのにも苦労しているような状態。実際この事故が起きた時は、豪快にコースアウトして瞬間的な逆走状態に陥っていました。そこへ運悪くやってきた私の501Xが正面衝突してしまったわけです…。前にも同じようなことがありました(あの時は逆側が折れました)が、どうも501Xのピストンロッドは衝撃に弱いようですね。

 毎度毎度、こんな調子でスーパービギナー振りを惜しげもなくさらしている同僚Nですが、そんな彼もいつかはレー
スデビューすべく頑張っています。私も替えのピストンロッドは山ほど用意しておきますので、サーキットを経験したいバギー野郎の方々は、どうぞご遠慮なく加西にお越し下さい でも逆走はいけませんよ 。 





 なんとなく見えてきた部分もありますが、ラップカウンターによる計測サンプルはまだまだ数が必要です。ロケーションが屋外である以上、条件を揃えるには限界がありますし、私自身のメンタルも毎回同じというわけではありませんからね。地道にやっていこうと思います。


TRF501X
【この日までの走行データ】
■総走行パック … 090 +09
■重量 … 1,865g +5

< 破 損 パ ー ツ >
モーターベアリング
F ダンパーピストンロッド

ロゴ
重量はバッテリー(IB3800バラセル:420g)を含む全備重量

アルティマ ULTIMA RB5 DF-03 ダークインパクト DARK IMPACT キーンホーク KEEN HAWK アバンテ AVANTE DF-02 グラベルハウンド GRAVEL HOUND ライジングストーム RISING STORM DT-02 MS サンドバイパー SAND VIPER デザートゲイター DESERT GATOR スーパーファイターG SFG
      

TRF501X記録簿 第13回

2007-11-26 02:24:15 | RC記録簿(501X編)


- レ ー ス 参 戦 レ ポ ー ト -
<第 2 回> 2007_0909 
加西T&Tサーキット 公式第五戦

 三ヶ月越しでようやく実現した、501X二回目のレース参戦。イマイチな結果で終わったデビューレース(五月)の無念を思い出し、今度こそはと血の気も荒く挑んできました。天気は前日から下り坂で、行きの道中でもパラパラと小雨が落ちてきた時はかなりやきもきしましたが、現場に到着してからは概ね良い天気。午前中にほんの一時天気雨があった以外は、晴れ間の中で気持ち良くレースを楽しみました。

 遠く石川県・一里野公園RCプラザでは、同じこの日からEPオフロードの世界戦が開催されていました。加西をホームコースとしている、関西エリアの有力ドライバーの方も何人か参加されていたようですね。その影響もあってか、この第五戦の参加人数はかなり少数に留まっています。しかしレース内容としては写真のnaoさん機とのデッドヒートなど、かなりエキサイティングな展開で満足感は十分でした。


 それではレース前のメンテナンスから。兼ねてから気になりつつも放置していた箇所に手を入れました。

【とっくにスポスポになっていたアジャスター】


   リアアッパーアームのアジャスター(ロッドエンド)とピローボールを新しいものに交換しました。写真の赤丸の箇所は結構前から簡単に外せてしまう状態で、特に最近は小指一本を引っ掛けて引っ張るだけでも抜けるくらいだったんですが、何故か走行中には取れないので放っておいたんですね。でまぁ、今回はレース前だからということで新調しようか、と。

 アームを外した状態で良く見てみると、傷んでいるのはアジャスターだけではなく…いえ、これはむしろピローボールの方が損耗が激しいように見受けられます。球の側面が大きく削られ、痩せ細って縦長になっていました。これではユルユルになるのも無理はありません。

 蛇足ですがキット標準のアジャスターはその脆弱性故、
501Xユーザーからは敬遠される傾向にあるようですね。トップ写真のnaoさん機には、信頼性の高いRPM社製のものが装着されています。しかし私個人としてはそれ程不満を感じているわけでもありませんので(現状交換した箇所以外は問題なし)、もうしばらくは純正品を使い続けてみるつもりです。

【六角ハブタイプのリアホイールを使う】
 タミヤ・京商タイプの六角ハブホイールを装着しようというこの試み、実は過去にも一度トピックとして扱っています。今回紹介するのは若干の工作を必要とする手法ですが、決して難しいことをやるわけではありません。必要な道具は電動ドリルドライバーと5mmのドリルビットだけ。一番上の写真はBOSCHのIXO-2に、100円ショップで買ってきたビット付きのドリル刃を装着した状態です。

 プロラインタイプのアクスルに国内六角ハブを組み合わせる際、最大の障害となるのがシャフト径の違い。プロラインタイプの方が太いので、加工なしで六角ハブを差し込むことは出来ません。そこで上のドリルを使い、穴の径を拡大してやろうというわけなのです。具体的には六角ハブとホイール、加えてトレッドを調整する為のスペーサーにもドリルを通します。あとは写真のようにアクスルに差し込んで、通常通りにナイロックナットを締め込めばOK。スペーサーは六角ハブとホイールの間、そしてホイールとナイロック間の2箇所に1mmをはさみ込んで下さい。この組み方ではプロラインホイールに比べ、トレッドが左右合わせて3mm弱狭まります。スペーサーはハブ⇔ホイール間に2枚仕込みたいのが本音ですが、あまり咬ませ過ぎるとハブの掛かりが甘くなってしまう為避けました。ホイール⇔ナイロック間のスペーサーは、アクスルのネジ切りが不足して
  



いるのを補正する為の処置。ないとホイールをしっかりホールド出来ませんので、必ず挟み込む必要があります。

 それにしてもなぜ、今頃になってこんなトピックを取り上げたのか? …理由は至極簡単。こうして使えるようになった手持ちの六角ハブホイールには、活きのいいタイヤが貼られたままになっているからなんです。今回レース前にこうしたタイヤも使えるようにしておこうということで、まとめて工作を済ませておきました。

【ベルトは前後とも新鮮な状態に】
 前回の練習で壊れたリアベルトを新品に交換。これでちょうどレース前に前後ベルト、ボールデフがリフレッシュされる形となりました。ベルト車の駆動系はメンテナンスサイクルが短いので、こういうタイミングで新調出来ると不安要素が減って良い感じです。


 雨がちな天気が朝方まで尾を引いていただけあって、現地入り当時の路面はヘビーウェット。聞けばちょっと前までは水溜まりもあったとのことで、早入りの参加者や運営の方々による吸水作業を経て、ようやく何とか走れるくらいのコンディションを取り戻したというのが真実だったようです。

【衝撃!! 周回方向が変わっている】
 到着後程なく、コース内で練習走行を始めたマシンを見て固まってしまった私。おぅっ…先週とは逆の方向、時計回りに周回しているではありませんか。改めてよく見てみるとジャンプ台も一つ消えていますし、いつの間にやらまた変更が入っていた模様です…それにしても逆走になってしまうとは参りました。とにもかくにもまずは走らせてみて、手応えを確かめなければなりません。ピット設営とエントリーを手早く済ませ、早速マシンをコースに入れます。タイヤはジュクジュクの路面状態に合わせ、前後ホールショットM3を選択。

 走ってみた感じではさすがにグリップは十分ですが、やはり慣れていない分安定感が無さ過ぎます。通過する度コースからはみ出てしまうジャンプ台とか…どこを走ってもフラフラで全くイケてません。そこで今回は気持ちを切り替え、予選も前半二回は練習と捉えて当たることにしました。最初から結果を出そうと焦らず、まずはコースに慣熟することを重視した走りに徹します。


 今回四駆カテゴリへのエントリー台数は14台。私はnaoさんと一緒に第一ヒート、友人Tは第二ヒートで予選を争います。普段の練習量がハンパではないnaoさんのプレッシャーは脅威ですが、先の決意を忘れぬよう、冷静にこなしていこうと改めて肝に銘じました。

【予選:1st ROUND】
 朝の練習走行ではタイヤが泥でコーティングされる程の状態でしたから、路面が水気を失うにはまだまだ時間が掛かります。引き続き前後にホールM3を装着し、わずかに与えられる五分の練習時間を有効に使うべく、集中力を高めて臨みました。予選としての結果は散々で、同ヒートの完走者全員が16周を刻む一方、私だけが14周ジャスト5分という体たらく振り。コースに適応するという主題の観点からは満足のいくものでしたが、現時点でここまでの開きがあるということを具体的に知ってしまうと、さすがにどっしりとは構えられなくなってきました。これは少々マズい展開かも…。

【予選:2nd ROUND】
 1Rの結果を受け、徐々に気持ちが浮き足立ち始めていた私。路面はところどころ乾き始めているところもあった為、思い切ってタイヤをブロックヘッド(R)-X2000(R)のドライセットへと切り替えます。使用していたホールショットはピンが飛び始めていたことも、この決断を促した理由の一つでした。しかし本番では、フロントはどっこいどっこいで何とかなったものの、リアが明らかに食いついておらず苦戦。変更が裏目に出た形で、終始不安定なオーバーステア挙動に苦しめられたラウンドとなりました。ところがリザルトは15周の5分10秒ということで、ゴール後の冴えない手応えの割にはキッチリとタイムアップしています。実感の無さから釈然としないものはありましたが、この事実は私の焦燥感をうまく取り除いてくれました。


 お昼休みも有効に使います、まずはタイヤの選別から。少しチビたホールショットと、まだまだ元気なインサイドジョブのどちらが上か、フロントをブロックヘッドに固定して比較してみます。結果、軍配はインサイドジョブに。急速に乾いてきている路面を見ればまだわかりませんが、午後のラウンドでM3を選択する場合はインジョブでいきます。その後お昼を取ってから、残った時間は走り込みに費やしました。

【予選:3rd ROUND】
 当初の私の計画上、唯一の予選と位置付けられている最終3R。2R終了時点で、友人Tは私より3秒早いタイムを出していますので、少なくともそれは超えておきたいところです。路面は乾燥が進んで大分白み掛かっていましたが、少しえぐればまだ湿気が残っている感じ。しかし砂は浮いてきており、タイヤの選択が難しいところでした。悩んだ末、フロントはブロックヘッド、リアはインジョブという、お昼休みそのままの組み合わせで出ることにします。

 計測開始からおよそ二分過ぎ。快調に走っていたところで前方のnaoさんがミスをやったらしく、ちょうど私の真後ろにつく感じで復帰してきました。当然猛プッシュを受け始めるわけですが、この状態になったことで私の方も完全にスイッチが入ります。予選とは思えないほどの集中力を発揮し、そのままnaoさんを抑えきってゴール。お昼休みの練習走行で自信をつけていた為、間近のプレッシャーにも心を乱さず対応することが出来ました。結果16周5分15秒という好タイムを叩き出し、少エントリー数ながらAメイン決勝への進出を勝ち取ったのです。


【決勝:FINAL ROUND】
 さあ決勝です。Aメインとは言っても私は最下位グリッド、つまりこれ以上は順位が落ちないという気楽なポジションからのスタート。目前には私のタイムを1秒上回ったnaoさん501Xがいますので、このマシンの撃破を目標に据えて頑張ります。タイヤチョイスに関してはますます迷いましたが、流れ的にはまた裏目に出てしまいそうで怖かった為、3Rの出走時そのままでいくことにしました。

 スタートは快心の飛び出し、コーナー二つ目をクリアした時点で4~5位あたりにつけます。ここから30秒くらいは、直ぐ後ろを走るプレデターX10からのプレッシャーに耐えつつ頑張っていたのですが、その直後に短時間で二度も転倒。あっけなく最下位に逆戻ってしまいます。その後はnaoさんの真後ろで上位を伺うという緊迫した展開となるも、結局パスするには至らず7位でのゴールとなりました。一台リタイヤがありましたので、完走車の中では最下位ですね。う~む、少し残念。


 …とまぁ大体こんな感じで終わったレースですが、今回は決勝でも6秒のタイムアップが果たせたことに満足しています。いつものような過剰な緊張状態に陥ることもなく、日頃の練習の成果をうまく出し切れたのではないかと感じました。好調の理由としては、naoさんという同じマシンを操るライバルがいたということも見逃せない要素でしょうね。今後も友人Tに負けず劣らずの発奮材料となってくれそうな予感です。





 これで二回目のレースが終了しました。スケジュールの都合もあって中々思い通りには参加出来ていませんが、これからも出場時は安定した成績が残せるよう、コツコツと練習に励んでいきたいと思います。それではまた次回。


TRF501X
【この日までの走行データ】
■総走行パック … 081 +06
■重量 … 1,860g ±0

< 破 損 パ ー ツ >
Nothing!

ロゴ
重量はバッテリー(IB3800バラセル:420g)を含む全備重量

アルティマ ULTIMA RB5 DF-03 ダークインパクト DARK IMPACT キーンホーク KEEN HAWK アバンテ AVANTE DF-02 グラベルハウンド GRAVEL HOUND ライジングストーム RISING STORM DT-02 MS サンドバイパー SAND VIPER デザートゲイター DESERT GATOR スーパーファイターG SFG

TRF501X記録簿 第12回

2007-11-11 14:09:55 | RC記録簿(501X編)


- プ ラ ク テ ィ ス レ ポ ー ト -
<第 8 回> 2007_0901 

 アルティマのレポートでもそれとなく触れましたが、結局8月の定例レースにも参戦は叶いませんでした。調整バッチリな感じで終えた直前練習は水の泡に…気を取り直して再度の仕切り直しです。もっとも、ホームコースのレースイベントは基本的に第二日曜の開催となっていますので、9月最初の週末であるこの日は早くもレース前最後の練習日。前回までのいいイメージを崩さぬよう、確認中心の堅実な走りで一日を終えられればよいという気持ちで挑みました。

 お天気は大体晴れ間半分、曇り半分といったところで、前週の殺人級の暑さに比べれば全然過ごしやすい陽気でした。予報ではかなり危ない風だったんですが、実際雨が落ちてきそうな様子は殆どなし。今年は特に逆のパターンで途中帰宅することが多いように感じていましたので、ほんの少し得した気分になりました。


 事前メンテナンスでは、前回の走行で変調をきたしていた二点を修理。レースに参加し損ねた為、ヒビ入りのリアダンパーステーにはもう少し頑張ってもらうことにします。

【アンダーカウルに対する処置】

   使用15パックにして、早くも破れてしまった二代目アンダーカウル。50パック耐えた先代の3分の1も働いていない計算ですので、まだまだ活躍してもらうためにここは修理してやります。とは言え、実際の作業内容は修理などと言うにはおこがましいもので、損傷が今以上に拡大しないよう、ささくれ立ったところをハサミで切り取っただけ。写真のとおり、防塵性は明らかに低下しています。最初は同じような形状にカットしたポリカ板をあてがってやろうかとも
思いましたが、なんとなく思ったような出来になりそうにない気がしましたのでやめました…。とりあえずこのままで行って、泥がわさわさ入ってくるようならその時にまた考えます。

【ウイングステーを新品に交換】
 激しいクラッシュの連発で、すっかりフニャフニャになってしまっていたウイングステーを新調しました。Bパーツには前後バンパーも含まれていますので、これらも同時に交換を実施。特にバンパーは擦り傷だらけでしたので、交換すると思った以上に見た目が綺麗になって良い感じですね。


 今回も何かとピット作業の多い一日となりました。中にはこれが練習ではなく、レース中に起こっていたら大変だったと思わされるようなものも。先週と同じく、一定の周期で交換が必要となる消耗パーツの破損が集中した感じとなっています。

【路面の変化に合わせてタイヤを換装する】
 この日到着時の路面はこげ茶色のライトウェット状態、前日の悪天候が尾を引いているようでした。夏場であってもこのコンディションなら、タイヤは前後ホールショットM3が優勢となります。しかしこの日は天候上、ここから乾燥が急激に進んでいくパターン。水気が無くなると同時に路面温度はグングン上昇し、また一度ふやけた砂地はマシンの走行によってガシガシと掘り返され、いわゆる『フカフカ』路面へとその姿を変貌させてゆきます。4パック目にはリアをX2000(R)に、次いで7パック目にはフロントもブロックヘッド(R)へそれぞれ換装。最終的にはいつもの夏タイヤに戻して走行するという運びでした。

【ワケありのフロントベルト破損】
 トラブルは1パック目から容赦なく501Xを襲います。スロットルON時に『ブボボッ』という聞き覚えのある音(ジャンピング音)が出るようになり、加速力も鈍くなってきました…どうやらベルトに寿命が来たようです。マシンを手元に手繰り寄せてチェックしてみると、フロントベルトの歯が殆ど無くなっていました。

 前回は34パックを走行後、前後まとめての交換となったドライブベルト(第07回参照)。あの時、実際に使い物にならない状態になっていたのはリアベルトだけでしたが、個別交換を面倒に感じた私は両方を同時に新しくしました。つまり通常の流れでいけば、ダメになるのは今回もリアベルトが先のはずですよね。それがなぜこうなったのか、全く身に覚えが…あるんです、これが。実は前回のベルト交換時、私はフロントデフの偏心カム(K1パーツ)取り付け位置を間違えて組み直していたのです。この部品にはベルトテンションを調整する役割があるのですが、私は勘違いでテンションが大幅に上がってしまう位置で組み上げていました。一週間後には気づいて定位置に戻したものの、そこはやはり手遅れ。その時点で既にほぼ新品だったとは思えないほどビロンビロンになっていたことを考えると、ここまで持ってくれたのはむしろ有り難いと思うべきでしょう。

 ここで501Xの泣き所、センタープーリーについての考察もついでに述べておきます。とかくすぐ壊れることで悪名高いキット標準の16Tプーリー(Sp.1213)ですが、私の使用する限りでは、先で述べたようなベルト寿命の末期状態で走りさえしなければ結構持ってくれます。手っ取り早く言ってしまえば、ベルトは『ブボボッ』っと言わせる前に替えましょう、ということですね。実際フロントベルト側のプーリーは今回初めて交換しましたので、大体70パックくらいは耐えている計算になります。もっとも、プーリーに関しては既に対策品(Op.989)がリリースされているわけで、私のように旧型を使い続ける人がそう沢山いるとは思えませんが…。私も導入を全く考えていないわけではないものの、二次減速比が上がってしまうこともあって未だ検討中の段階です。


   もう一つ、ベルト交換時のこぼれ話のようなものを。たまたま運良く気付いたのですが、ワンウェイハウジングプーリーを固定しているビス三本のうち、二本までが脱落しているのを発見しました。一体いつ頃からこうだったのか…たった一本の保持力だけで走行を続けていたことになりますが、プーリーなどに物理的な損傷がなかったのは幸いでした。で、この部分に使われているビスがφ2.6mmと知った時は一瞬青ざめたものの、過去に廃棄モ
ーターから回収してケースに入れておいたネジがちょうど良い感じだった為、程なく元の状態に戻してやることが出来ました。

【ノーマルとは違うところを見せてくれたタングステン製】
 お次のトラブルはおやつ時に発生。今度はスロットルONで金属摩擦音、『ゴココッ』が聞こえてくるようになってきました。DT-02を使っていた頃から良く聞いているこのサウンド、疑うべくもなくボールデフのルーブが尽きたサインです。ボールデフに関しては二個体制ですので、不調を悟った時点で即座にメンテ済のスペアに載せ替え。お手軽です。

 私が所持している二つのボールデフですが、これらは全くの同一品ではありません。片一方はノーマルボール、もう一方にはタングステン製のボールが仕込まれています。今回調子を崩したのはタングステンボールを使って組んである方ですが、大体ノーマルに比べ1.5倍ほどライフが長いことが判明しました。ふーむ、ここまで違いがハッキリ出るとは少々驚きです。タングステンボールは地味なイメージの割に高価なオプションですが、この結果を見る限り、投資の価値は十分にあると考えて良いのではないでしょうか。

 スペアデフ搭載の際、ちょっとした思いつきから偏心カムをテンションアップの方向に微調整してみました。計算上はもうそろそろダメになるであろうリアドライブベルトの延命を図るべくとった処置で、ヘタって緩くなっているはずのテンションを適正なレベルに戻してやろうというわけです。調整とは言っても目分量で適当にやっただけのことですので、実際的を得た修正が出来ているのかどうかは不明。

【ボロボロのリアステーもようやく交換】
 上のボールデフ換装に合わせ、便乗的に行った作業がリアダンパーステーの交換。触ってみると簡単にグニャグニャしなる状態で、亀裂が既に深部にまで到達している様子であった為、ここで見切りをつけて新品を投入しました。DF-03のカーボンステー(FIVESTARS製)が100パックを超えて平気だったことを考えると少々不満ですが、あっちはステーマウントの方がグニャグニャでしたので、単純な比較は出来ませんね。

【まだまだ落ち着かない? 頻発するマイナーチェンジ】
 前週より最難関ポイントのジャンプ台が一台撤去され、マシンにやさしいレイアウトとなったサーキット。しかし7月の大規模改修からまだ安定期には入っていないらしく、この日も数人掛かりでコースに手が入れられました。下がり過ぎた難易度の補正が目的だったようで、操縦台至近の直角コーナーが120度程になり、直後にシケインが待ち構えるという構成に変化。120度コーナーのあるポイントは元々砂浮きが激しいところであり、今回の改修でますます曲  
がりにくさを感じるようになっています。またシケインのCP近辺は軽く盛り上がっている為、あまり速度を上げてクリアしようとすると路面に蹴られてしまうという、トラップ的な一面もアリ。ジャンプとはまた質の異なる難しさで、なかなか挑み応えがあります。

【それでもダメになったリアベルト】
 日没間近の最終10パック目、走行開始直後からまたも『ブボボボッ』音が発生。先の小細工の甲斐もなく、リアベルトがぶっ壊れました。今から直しても日没には間に合わないということで、この日の練習はこれで終了。締めの走りが出来ないというのはストレスです…。ベルトの耐用数はリアを基準にして見ていますが、今回は41パック持ったということで、初回交換時に比べ7パックほど寿命が延びています。まぁこの程度なら誤差の範囲内とも捉えられますので、あと1~2回は検証サンプルが欲しいところですね。





 ふぅ~む、今回もメカニック視点でのトピックが殆どを占めてしまいました。元々ドライバーとしての記事にはあまり期待されていないと思いますので、これはこれでいいのかなーとも思いますが…。次回はやっとこさのレースレポートですので、少しは臨場感のある記事が提供出来るのではないかと考えております。お楽しみに それにしても最近仕事が忙しい


TRF501X
【この日までの走行データ】
■総走行パック … 075 +09
■重量 … 1,860g ±0

< 破 損 パ ー ツ >
リアダンパーステー
ドライブベルト(前後)
センタープーリー(前後)

ロゴ
重量はバッテリー(IB3800バラセル:420g)を含む全備重量

アルティマ ULTIMA RB5 DF-03 ダークインパクト DARK IMPACT キーンホーク KEEN HAWK アバンテ AVANTE DF-02 グラベルハウンド GRAVEL HOUND ライジングストーム RISING STORM DT-02 MS サンドバイパー SAND VIPER デザートゲイター DESERT GATOR スーパーファイターG SFG
      

TRF501X記録簿 第11回

2007-10-08 16:28:36 | RC記録簿(501X編)


- プ ラ ク テ ィ ス レ ポ ー ト -
<第 7 回> 2007_0812 

 八月のレースを翌週に控えてのサーキット突撃。今回はレース前最後の練習となりますので、なるだけ良い感触を得て終わりたいものです。現レイアウトでのプラクティスはこの日で三回目となりますが、攻略に当たっての試行錯誤はまだまだ続いている状態。最低でも楽に安定周回が出来るくらいにはなっておかないと、本番で自分に自信が持てなくなってしまいます。上がり症の私にとっては、心の拠り所を作っておくことも大事な要素となってきますので、直前の練習をいいイメージで終わることはかなり重要。まぁ…実際はそれ程気合を入れてやっているわけでもありませんが、一応テーマとしてはそんな感じで臨みました。

 お天気は久々に予報から快晴です。かなり暑くなりそうな感じでしたので、タープや扇風機、お茶を入れるクールキーパーなど、人間冷却グッズの方もバッチリ準備して行きました。しかし現地では結構風が吹いていた為、予想していた程の過酷さはなし。昼過ぎには二時間前後の曇りタイムもあり、結果的には完全に肩透かしを食った格好となりました。


【スペアリストを公開】
 今回はガラリと趣向を替え、私が普段現場に携行している、501Xのスペアパーツ一覧を記してみようと思います。突然こんな企画をやるなんて変に思われるでしょうが、理由は簡単。今回は事前メンテナンスを全く行わなかった為、ココに書くことがないんです…。あまり参考になるような資料ではありませんが、スペア調達の際の一助として頂ければ幸いです。

 私がサーキットに持ち込むマシンは基本的に一台。つまりこの一台が走行不能になると、自動的にその日の練習は強制終了となってしまいます。そんな事情がありますので、私はかなり幅広くスペアを買い揃えている方の人間だと思います。

 まずは店頭で購入可能な専用パーツから。
  ●足回りの樹脂パーツ
   ・Sp.1272 TRF501X C部品(フロントアップライト) 500 YEN
   ・Sp.1273 TRF501X D部品(フロントハブキャリア) 400 YEN
   ・Sp.1274 TRF501X E部品(リアアップライト) 500 YEN
   ・Sp.1275 TRF501X F部品(フロントロワアーム) 700 YEN
   ・Sp.1279 TRF501X R部品(リヤロワアーム) 700 YEN
   ・Sp.1280 TRF501X V部品(ダンパーキャップ) 500 YEN
   ・Sp.1282 TRF501X X部品(ダンパーリテーナー) 500 YEN
  ●その他
   ・Sp.1283 5mm強化アジャスター(8個) 300 YEN
   ・Sp.1284 48ピッチスパーギヤ(96T) 400 YEN
   ・Sp.1285 TRF501X ドライブベルト 500 YEN

 足回りの樹脂パーツで使用したことがあるのは、フロントロワアームだけですね。ベルトはいつも突然寿命が来る感じですので、スペアは常に一台分をキープします。

 お次はオプションパーツ。
   ・Op.951 TRF501X フロントワンウェイセット 4,000 YEN
   ・Op.995 TRF501X 強化アッパーアームマウント 1,600 YEN

 ワンウェイベアリングは消耗品ですので、破損時に対応出来るよう予備をストック。強化アームマウントは一応一台分買ってあるんですが、今のところノーマルのマウントに曲がる気配はありません。

 続いてカスタマー経由&汎用パーツ。社外品もここに入れてしまいましょう。
  ●サスシャフト一台分
   ・Sp.1093 3 × 46mmシャフト(4本) 200 YEN
   ・9804301 2.6 × 27mm ステンレスシャフト(4本) 250 YEN
   ・9805681 3 × 48.5mm ステンレスシャフト(4本) 250 YEN
  ●ダンパー&ステー
   ・4304075 フロントダンパーステー 1,000 YEN
   ・4304076 リヤダンパーステー 1,300 YEN
   ・9804292 TRF501X 36.5mmピストンロッド(2本) 270 YEN
   ・9804293 TRF501X 45.4mmピストンロッド(2本) 270 YEN
  ●ユニバーサルジョイント
   ・Op.500 アッセンブルユニバーサル用クロススパイダーセット 500 YEN
   ・9804297 78mmスイングシャフト(2本) 1,100 YEN
   ・9804298 64mmスイングシャフト(2本) 1,100 YEN
  ●ベアリング
   ・PJ-BB1050ZZ PowersBearing 10pcs 1050 1,050 YEN
   ・PJ-BB1510ZZ PowersBearing 10pcs 1510 1,260 YEN
  ●その他
   ・Op.709 フッソコート 5mmサスボール(8個) 700 YEN
   ・Sp.1000 ハイトルクサーボセイバー(ブラック) 700 YEN
   ・Sp.1213 TA05 センタープーリー(16T) 300 YEN
   ・Sp.1290 TRF501X キングピン(4個) 600 YEN
   ・9404713 TRF501X スリッパーパッド(2個) 600 YEN
   ・9804305 TRF501X リアアクスルワッシャー(2個) 260 YEN
   ・9804313 TRF501X 六角ハブ(2個) 450 YEN

 この他、ボールデフは丸々組み上がった状態の予備があります。ポイントとしては実際に破損するものだけではなく、ピットワーク中に無くしてしまいがちな部品や、或いはクラッシュでコースにバラ撒いてしまいそうなパーツの予備も持っておくというところですね。

 カスタマー取り扱い分は以前にまとめて注文したのですが、アンダーカウル二枚も含めたその時の請求額は一万円を超えていました。スペアパーツの必要性を判断するに当たっては、各々の経験・体験がモノを言ってくるところも大きいと思いますので、私の資料を見たところで無理に買い揃える必要はないと思います。


 今回の練習では、定期的な交換が避けられない消耗品と思われるパーツの破損が目立っています。まさかメンテナンスをしてやらなかったせいとも思えませんが…詳細は以下で。

【正にサンドターマック】
 現地に到着した我々を待っていたのは、前回以上のスーパーヒビ割れ路面でした。走行ライン上の砂の堆積は全くと言っていいほどなく、リアタイヤに関してはテーパーピン(R)が圧倒的なマッチングの良さを示します。しかしですね、フロントは写真のようなブロックヘッドでもバッチリグリップしていたわけで…となると、これはただ単にピンが無ければ無いほど食うんじゃないかとも思えてくるわけです。因みに使用前に9分山だったテーパーピンは、この一  
日を走らせただけですっかりつんつるてんになってしまいました。それでもグリップに急激な落ち込みを感じることはありませんでしたので、これはやっぱりピンのないX2000でも良かったんだろうなー…なんて考えています。

【ナックルのベアリングに異常】
 数パックを走行後のこと。マシンを持ち上げて空ぶかしをしてみると、リア側から『カカカカカッ!!』という気持ちの悪い金属音が出ていることに気づきました。最初はどこが問題なのかよくわからなかったのですが、友人Tの助言から発生源がベアリングであることをつきとめます。ナックルのベアリングを外してチェックしてみると、そのうちの一つの動きが激シブだったんですね。外の3つも動きは悪くなっている印象でしたので、今回の一件でリアナックルのベアリングは全て交換しました。バラバラになる前にベアリングを交換したのは今回が初めてです。

【リアダンパーステーに亀裂を発見】
 徐々になのか、それとも当然こうなったのかはわかりませんが、いつの間にやらリアダンパーステーに亀裂が入っていました。二連ジャンプをしくじった時は仰向け着地をやってしまうことも多

  く、ヒビの入り方を見る限りはその影響もかなりありそうな感じです。触ってみると意外にまだガッチリしていますが、どちらにしろそう長くは持たないでしょうね…。順調に行けば次週はレース参戦となりますので、直前メンテナンスでは交換することになると思います。

 先の話にあった仰向け着地で一番激しいダメージを受けるのは、言うまでもなくウイングであるわけですが、実
はこのウイングを支えているウイングステー(B1)への衝撃も結構なものだったりします。度重なる転倒でだいぶ前から変形を始めていたこの部品、最近ではネジ山まで馬鹿になってきており、走行毎の増し締めが欠かせないような状態に…こちらも要交換です。

【トラクション不足の正体】
 次に私の501Xを襲ったのは、突然の前に出ない病です。何の前触れもなく、加速が極端に鈍り出してしまいました。異音を発したりといったわかり易い変調がなかった分戸惑いましたが、原因は単なるリアホイールナットの緩み。確認時には既にピンが抜け落ちており、つまりマシンは三輪駆動車になっていたというわけです。このホイールナットはDF-02時代から使っていたもので、確かにロック能力低下の兆候はありました。即座に全てを新品に交換して解決。

【ショック!! もう破れた…】
 ラストの走行を終了、それなりの手ごたえを得て満足していたところへ、この日最大のインパクトが私を打ちのめしました。おろしてまだ二日目、手を掛けてこさえたアンダーカウルが早くも損傷を受けてしまったのです。前と同じくコース上の打ち釘に当たったようで、端っこにビームサーベル攻撃の痛々しい痕がありました。今回の一件でハッキリ認識しましたが、どうもこの打ち釘によるダメージを防ぐことは難しそうな感じです。運が悪ければそれこそ新調1パック目で駄目にしてし
まう可能性もあるということで、あまりアンダーカウルの延命策に頭を悩ませても仕方が無い気がしてきました。修復の模様は次回記録簿にて。

【折れたアンテナ 原因は不注意】
 細かい災難の連続でややお疲れモードだったこの日の私、最後のお片付け中にもう一発やらかしてしまいました。タープの屋根布を骨組から外す際、うっかりアンテナ
  
引っ掛けてプロポをテーブルから転落させてしまったんです。この落ち方が悪かったようで、アンテナがあっけなく折れてしまいました。皆さん、アンテナは使い終わったらちゃんと縮めておくようにしましょうね…。





 読み返してみると純粋な走行インプレが殆ど無い今回のレポートですが、ハイグリップな路面の助けもあり、テーマであった『自信』の方はそれなりにつけることが出来ました。二連ジャンプの成功率も確実に上がってきていますし、取りあえず『後は本番で頑張るだけ!!』という状態までには持ってこれたと思います。次はメンテナンスもバッチリやってレースに備えますよ…それではまた次回。


TRF501X
【この日までの走行データ】
■総走行パック … 066 +09
■重量 … 1,860g ±0

< 破 損 パ ー ツ >
1050ベアリング

ロゴ
重量はバッテリー(IB3800バラセル:420g)を含む全備重量

アルティマ ULTIMA RB5 DF-03 ダークインパクト DARK IMPACT キーンホーク KEEN HAWK アバンテ AVANTE DF-02 グラベルハウンド GRAVEL HOUND ライジングストーム RISING STORM DT-02 MS サンドバイパー SAND VIPER デザートゲイター DESERT GATOR スーパーファイターG SFG
      

TRF501X記録簿 第10回

2007-09-30 01:07:56 | RC記録簿(501X編)


- プ ラ ク テ ィ ス レ ポ ー ト -
<第 6 回> 2007_0729 

 翌月のレースに向け(次こそ参加したい)、501Xでの練習を再開します。前回の走行ではフロント周りを派手に壊してしますが、厄災は今回も訪れました。最近は二駆の方でもトラブルを引き起こしていますし、私にもついに壊しグセがついてきてしまったのでしょうか…。次はどこかと戦々恐々の思いですが、あまり縮み上がって走らせていても練習にはなりませんので、スペアを沢山用意して『壊れるなら壊れやがれ!!』の精神で臨みたいと思います。

 記録簿を見返してみると、一日中晴れ間の中でRCを楽しめたのは、どうも5月20日が最後である様子。この日も帰宅時間になる少し前に降られてしまっています。近畿の梅雨明けは7月24日でしたが、今年の初夏もちゃんと梅雨らしい梅雨でしたね。来年こそは取水制限が掛からない程度でご勘弁戴けるよう、この人に嘆願書でも出しておくことにします。


 事前メンテナンスにおける特記事項は二点。以下で順に解説していきます。

【アンダーカウルの新調】
 前回の走行で大穴が開いてしまったアンダーカウルを新品に交換しました。少しでも寿命を延

  ばすべく、第四の刺客としてチームあざらしのシャーシガードシートを採用。製品の説明書ではロアデッキに直接貼り付けていますが、私はあくまでアンダーカウルを保護するツールとして使用します。行程はカウルのカット⇒ガードシートの型取りとカット⇒カットしたシートの貼り付け⇒各ビスへのアクセスホール開口(30箇所!!)⇒ロアデッキに取り付け⇒養生用テープの貼り付け …でようやく完成。ハッキリ言ってハイパー手間のかかる作
です。さすがに途中で『ここまで時間かける価値があるのかコレ…?』って思ってしまいました。毎回同じ処理をやるかどうかは、この二代目がどこまで持ってくれるかによります。

【ナックル周りの不具合改善】
 続いて、スムーズなステア動作を妨げているナックル歪曲の解消を図ります。まずは問題の上下軸部分に棒状のもの(適当なサスシャフトを使えばOK)を差し込み、熱湯で煮込んでいがみを修正する方法から試してみました。写真のような状態のナックルを、弱火で沸騰させたお湯に十
分間浸からせます。結果は…全然ダメ、ちっともスムーズになっていません。その後破損覚悟で煮沸時間を一時間に延ばしてみましたが、それでも改善は見られず。丸っきりやるだけ無駄でした。あとはもうキャスターブロック側の受け穴を拡大する方法しかありませんので、2mmのドリルビットを使ってサクサク作業を進めます。効果はてきめんですが、このやり方ではどう頑張っても、ナックルにガタが出てしまうハズなんですよね。個人的には一長一短と感じ  
られる部分で、この処理が総合的に見て良い結果をもたらすのかどうかはわかりません。

 私はオプション設定のアルミ製ブロックも所持しています。今回お試しで装着してみると…この場合、ステアの動きは渋いどころかギシギシで殆ど動かなくなってしまいました。つまり受け穴の拡大工作が必須となるわけですが、こちらは材質がアルミだけに結構大変でしょうね…。ただ、タミヤはこのアルミブロックを標準装備とした世界戦仕様の501Xを発売予定ですので、今後問題が修正されたパーツが出回る可能性は十分あると思います。


 この日は香川からお越しの501X使い、T井さんとご一緒させて頂きました。今回も聞いてビックリ、加西に来る時は基本的に神戸出張の帰りなのだそうな…。何というバイタリティー、もやしっ子の私には想像も出来ない芸当です。

【コンディションは良好】
 路面は今年二度目のヒビ入りハードドライ、夏場のコンディションとしては完全に良い方の部類です。リアタイヤは久しぶりに各種を試してみましたが、ロッシレッドの圧倒的優勢は変わらず。この日は砂の堆積が少なかった為、普段は殆ど使わないテーパーピンの活躍にも期待していました。…が、フィーリングとして一番良かったのはこの日もX2000。う~む、この調子だと一度もハマることなく秋を迎えてしまうかも。フロントはいつも通り、一日中ブロックヘッドで通しました。

【四駆でも難しい二連ジャンプ台】
 アルティマではえらく苦労させられている、操縦台前の二連ジャンプ。短い距離でも爆発的に加速していける四駆であれば、飛び越える事自体は難しくありません。これはレイアウト変更前から同じでしたが、私の場合は超えられても、着地の精度が低いという詰めの甘さまで相変わらずです。今回も着地点はスペースが広い分、転倒の危険は低いものの、すぐ後ろにもう一台ジャンプ台が控えているので、あまり乱れると舵修正で大幅な減速を余儀なくされます。路面に蹴られない姿勢で進行方向にピタリと ランディングすることがジャンプのキモですが、これは飛距離が延びれば延びるほど難しくなるんですよね。バチッと決まれば相当気持ち良いので、やはりマシンをブチ壊す気でガンガン練習していこうと思います。

 因みにトップのマシン写真では、密かにウイングが新調(ごくらくラウンドタイプ)されています。こいつも一瞬でボロ雑巾のようになる運命は避けられませんので、見ての通りデカール類は一切貼らず。前述の二連ジャンプが上手く飛べるようになるまでは、塗装もデカールもない手抜きウイングでいかせて下さい…。

【ピストンロッド折れる…】



   お次は導入部で書いていた厄災について。Fピストンロッドの折損事故が発生しました。ただ、今回はいつもの自爆クラッシュとは少々毛色が違いまして、ジャンプ台上でスタックしていた他マシンに気付かず後ろから追突した結果、こんなことになってしまいました。スペアのロッドはストックしていますので問題なし、しかし直すには大嫌いなシリコンオイルに触れなければなりません…さすがに少々ガックリ。現場でのオイル交換などは普段から全くやる気ゼロの私ですから、修理に必要なオイルやリムーバは全て自宅に置いたままです。こんな時、何でもホイホイ貸してくれる友人Tにはホント頭が上がりません。

 ブーツを取ってみると、ロッドはネジ切りの部分から折れて先端が取り残されていましたので、ダンパーエンドも同時に新しいものをおろします。後はステー側のダンパー取
付ビスも曲がっていましたので、こちらもついでに交換しておきました。

【シャーシガードシートの効用】
 アンダーカウルに関しては長期的に見ていく必要がありますので、効用といっても現段階で書けることはあまりありませんね。見る限りでは十分機能しているようですが、フロント側で一部、早くもわずかに剥がれてきている箇所が…。進行を遅らせる為、ささくれ立ったところにはマメにハサミを入れていく必要がありそうです。





 折角の好グリップ路面ですから、今回は特にもう少し練習を重ねておきたかったという思いが強く残りました。まだまだ不安定でスタックしてしまうポイントも多いので、今後もじっくりと考えを巡らせながら走らせていきたいと思います。


TRF501X
【この日までの走行データ】
■総走行パック … 057 +06
■重量 … 1,860g ±0

< 破 損 パ ー ツ >
F ピストンロッド

ロゴ
重量はバッテリー(IB3800バラセル:420g)を含む全備重量

アルティマ ULTIMA RB5 DF-03 ダークインパクト DARK IMPACT キーンホーク KEEN HAWK アバンテ AVANTE DF-02 グラベルハウンド GRAVEL HOUND ライジングストーム RISING STORM DT-02 サンドバイパー SAND VIPER デザートゲイター DESERT GATOR スーパーファイターG SFG
      

TRF501X記録簿 第09回

2007-09-03 22:32:37 | RC記録簿(501X編)


-前回走行を終えてのインプレッション-
<第 5 回> 2007_0630 

 一週間のインターバルをおいてのサーキット突撃、持ち込んだのは今回も501Xです。この日は到着がお昼過ぎだった上、初ポッキーをやらかしてリペア作業にも時間が掛かってしまった為、いつもの半分くらいしか走ることが出来ませんでした。クラッシュによるパーツの破損はかなりご無沙汰でしたので、その無残な姿を見た瞬間は相当肝を冷やしたものです。コースに下りて、バラ撒いてしまった部品を必死に探すようなことも久しぶりにやりました。

 この日のお天気も大体曇り空でしたが、現地到着時のコースは昨日の雨の影響で一部がクローズ(走行不可)された状態。最大の練習課題である二連ジャンプを含むゾーンが通過出来ず、また通常とはあまりにも勝手の違うショートトラックにテンションも下がり気味でした。しかし程なく緩かった箇所に土入れ作業が行われた為、コースは元のフルレイアウトに復活。これは翌日開催予定の全日本二次予選に備えた処置だったようですが、お陰でいつも通りに走行を楽しませて頂くことが出来ました。


 今回はダンパーのフルメンテナンスを実施しました。同時に地味なオプションを導入していますので、以下で解説していきたいと思います。

 私、もともとダンパーには滅多に手を出さない人間です。オイルさえ漏れていなければ半年、もしかすると一年でも放ったらかしにしてしまいそうな程のメンテナンス嫌いですが、現状私の501Xのダンパーはかなりオイル漏れが酷い状態。特にリア側が深刻で、ダンパーエンド周辺は常にしっとりと光っています。使用しているヨコモOリング(YS-7S、120 YEN)との相性が良くないのでしょうが、あまりに種類の多い(例えばメジャーなKOSE)流通品の中から、501Xのダンパーにピッタリのものを発掘する気力も起きません。そこで今回は純正のオプション、ダンパーロッドガイドセット(Op.979、1,100 YEN)を使ってみることにしました。リンク先の説明文の通り、このセットにはOリングの圧縮率を調整出来るスペーサーが含まれています。方向性としては多少動きのス
ムーズさを犠牲にしてでもシール性を向上させ、一定のコンディションを長期に渡って維持させるように仕上げようということになります。

 ロッドガイドセットの使用により、Oリング格納室内の部品構成は写真のように変わります。一目でわかる変化はミドルスペーサー(黒輪っか+シム)のパーツ郡、それにロアロッドガイドの追加ですが、一番右のアッパーロッドガイドも交換となります。私はあまり内容を知らずに買ったのですが、Oリングの圧縮率はシムで調整すると知ってややガックリ。う~む、そうと分かっていればわざわざ購入しなくても何とかなったかな…。両端に入れる黒い樹脂スペーサー、これがシムでOリングを傷つけない為には重要なのでしょうが、これも何かで代用出来そうですしね。

 で、天邪鬼な私は説明書通りには組まず、二枚目の写
  


真のような組み合わせでいくことにしました。ロアロッドガイドの追加でOリングの圧縮率は上がりますので、ミドルスペーサーはキット標準をそのまま使います。




   さらにもうひとイジり。シリンダーキャップ(V1部品)に穴を開け、他の一般的なエアレーションダンパーと同じ方式でオイル抜きが出来るようにしました。この工作を施しておけば、組立の工程でオイル量を微調整する際、手がオイルまみれになりにくくなるのでとてもオススメです。

 具体的な開口位置は写真の通りですが、パーツにも目印があるので難しいことはありません。実際の穴開け作業時は、横から伸びて来ている穴と繋がった時点で『ガクッ』という手ごたえを感じるはず。穴の深さはそこまでで十分でしょう。上手くいっていれば、余分なオイルの排出はシリンダーキャップ側面の穴から出来るようになります。このオイル排出口は、キットに同梱されている2×5mmのキャップビスで最後に封印して下さい。

 シリンダーキャップに対するこの穴開け工作は、最初からなされることが前提で設計されています…何せ蓋をするためのビスまでが親切に付属されているくらいですからね。ドリルを使うのは面倒ですが、この処理は初回組立の段階でやっておく方が良いと思います。

 今回のメンテナンスで新たに充填したオイルは、前後ともアソシの30番。前は30-25でしたから、リアだけ一段階硬いオイルへ変更したことになります。前回触れた、前住選手のゴルチャンセッティングに追随しただけですけどね…。ただ今回仕上げたダンパーはOリングが圧縮されていますので、手で触った感覚でも硬さは結構上がっています。フフフ…いいんです、もういいんですよそんな細かいことわぁーアハハハハ… とうとう開き直ってしまいました 。因みに前回換えそびれたフロントスプリングですが、今回のメンテナンスに合わせて一段階硬いシルバー(アソシB4用)に交換しています。リアは変更済のグリーンを引き続き装着。


 ダンパーメンテナンスの際、フロントのステーとダンパーを接続するビスが両方とも曲がってしまっている事に気付きました。フロントステー周辺は外部からの衝撃を受けやすいポジションなので、こういった事が起こるのも無理はありません。状況を見て最初に思いついた処方はビスのチタン化でしたが、弾性の低いチタン製ビスは、過大入力でいきなり折損する危険があります。ここは歪曲するだけなら走行も十分可能ですが、折れてしまうとリタイヤ必至。と  
いうことで、対応としてはマメなチェックと交換品(M3×20mm)の大量ストックでいきたいと思います。この点に関しては、マウント位置がステーの裏側になっているDF-03シャーシの方が有利と言えますね。


 一部が走行不可能となるほどの劣悪な路面環境であったことは既に述べた通りですが、この日のコンディションはそれほど単純ではありませんでした。走行可能ゾーンは既に乾燥が進んできており、砂の浮き方が尋常ではなかったため、縦にも横にも滑りまくって操縦しにくい事この上ありません。あまりのグリップの悪さから、普段は絶対使わないボウタイM3なども試してみましたが、結局この日の路面でしっかりと仕事をしてくれるタイヤは存在しませんでした。


 Oリングの圧縮もあり、全体的にソリッドなセットとなってきた私の501Xですが、感覚的にはどうも悪くなっているような気が。ただ前回とはあまりにも路面の状態が違っていますので(超悪化)、正直ダンパーメンテナンスがどの程度影響を及ぼしているかについては全くわからない感じです…。しかし現地でオイル交換をせずにセットを変えるなら、ダンパーをもう一台分入手して各々に違う番手のオイルを充填し、ダンパーを丸ごと交換する…というやり方でいくしかないですよね。う~む、必要コストを考えると安易には踏み込めない領域です。





   続いて今レポートのメイン、ポッキー事件の詳細をお伝えします。前回に引き続き、鬼門の二連ジャンプに対しては次々と無謀な突込みを掛けていた私の501X。着地に失敗して地面に叩きつけられることなどはしょっちゅうでしたが、アクロバティックな転がり方をしている割には壊れる素振りもありません。こいつは丈夫だとすっかり気を緩めていたところ、左前輪から思いっきり落ちた拍子でマシンが動かなくなってしまいました。遠目からでも前輪が怪しい方向を向いているのは明らかでしたが、私はまたアッパーアームが外れでもしたのだろうと余裕の表情。…で、実際マシンを拾い上げてみると写真の通り、アームとシャフトが粉々になっちゃってました。

 こうなった時にまず心配なのは、手持ちのスペアでちゃんと元通りに直せるかどうかですよね。アーム、シャフトに関してはちゃんとストックしてありましたが、クラッシュの衝
撃で吹っ飛んでいたサスボールは持っていなかった為、結局はコースに這いつくばって探す羽目になりました。それにしても目的のものを発見するまでに、他マシンのものと思われる破片やらを10個近くも拾えてしまったのには笑ってしまいました。このポイントでは、皆が相当痛い目にあっているというのが一目瞭然です。


 この日の終盤には、しつこく使い続けていたアンダーカウルが遂に致命的な損傷を受けました。ゴムホース(コースウォール)を地面に打ち付けている釘の突起に強打したのでしょう、一部がビームサーベルで溶断されたかのようにガッツリひしゃげてしまいました。全体的にもかなりみすぼらしくなっていますので、次回までには要交換ですね。…そうそう、すっかり忘れていた養生用テープの成果ですが、コイツもやっぱりてんでダメでした。二日間、16パックを走行を終えた時点で、だいたい八割くらいが剥がれてしまっています。う~ん、他に何か使えそうなテープってあったかな…。





 実は私、サスアームもサスシャフトも、折ったのは今回が正真正銘の初体験だったんです。501XはDF系と比べても、かなり頑丈なマシンであることは間違いないと思います。しかし性能も段違いに高いため、そもそもコース上を走る平均速度がDFとは違う次元なんですよね。DFではなし得なかった攻めが可能である故に、ミスを犯した時のダメージもまた相当なものとなるのです。

 『高密度な練習』というものを広い視野で捉えようとする場合、全くマシンを壊さないドライバーはそれが出来ているかと問われれば、そうとは言い切れないところもあるように思うんですよね(でも本当に上手な人には当てはまらないかも)。物理的破損というマシンの悲鳴を聞くことも、練習であれば十分に生かしていけるファクターではないかと、私は考えています。


TRF501X
【この日までの走行データ】
■総走行パック … 051 +05
■重量 … 1,860g ±0

< 破 損 パ ー ツ >
F ロアサスアーム(L)
46mmサスシャフト

ロゴ
重量はバッテリー(IB3800バラセル:420g)を含む全備重量

アルティマ ULTIMA RB5 DF-03 ダークインパクト DARK IMPACT キーンホーク KEEN HAWK アバンテ AVANTE DF-02 グラベルハウンド GRAVEL HOUND ライジングストーム RISING STORM DT-02 サンドバイパー SAND VIPER デザートゲイター DESERT GATOR スーパーファイターG SFG
      

TRF501X記録簿 第08回

2007-08-20 20:50:38 | RC記録簿(501X編)


-前回走行を終えてのインプレッション-
<第 4 回> 2007_0617 

 本当に久しぶりです、501X。五月のレース以降はずっとアルティマに掛かりっきりでしたから、大体一ヶ月間くらい放ったらかしにしていました。次のレースは501Xで参戦する予定ですので、それが終わるまでは四駆中心で練習していきたいと思います。走らせるだけでなく、セッティングの方も出来るだけ頑張ってみようかなーと…。

 この日の予報は大方晴れとなっていましたが、実際は午前中に少しお日様が出ていただけで、後はずっと薄曇りでした。一日中降雨の恐怖と隣り合わせなのはいただけないものの、過ごし易いので降りさえしなければこれも良かったり。六月に入り、これから暑さは本格的になってくるはずですので、願わくばこの日のようなどっちつかずの天候にも期待したいですね ってもうお盆過ぎてますが


 サーキットは長らくご無沙汰の501X、しかし自宅ピットではちょくちょくと改造手術を受けていました。まずはその辺りからさらっとお話していくことにします。

 以前にもアンプ搭載のため手を入れたサーボ周辺、しかし仕上がりとしてはまだ納得のいかないところがありましたので、今回もう少し試行錯誤してみました。現在私の501Xは、サーボが標



  準より3mm前に配置されています。これはクソデカいブラシレスアンプ、NOVAK GTBを搭載するための対処ですが、3mmではアンプとスパーセンターシャフト(BF7)間のクリアランスがギリギリなのです。そこでTech製のアルミサーボステー(TCAX01、680 YEN)を使い、オフセット幅を5mmに拡大して改善を図ることにしました。

 二枚目の写真は比較の為、片側だけをアルミステーに交換してみたところ。実はこれ、厳密に言うと取り付け方を間違えています(サーボ取付 / シャーシ取付位置を逆にして使用)。私はこのステーを汎用品として購入したのですが、こいつはどうもTech社のツーリングカー、MEDUSA(MU07)の専用パーツらしいです。私のように工夫すれば使えないことはないものの、他にもシャーシ取付の際にはスペーサー(一般的なワッシャー)が要ります
し、総合的に501Xに使うものとしてベストチョイスであるとは言い難い感じ。キット標準と同じ寸法である、コイツの紛らわしい商品説明に騙されてしまいましたね…。まぁサーボステーなどはどれも似たような形状ですから、それほど専用汎用に固執することもないだろうと思います。

 完全な衝動買いが写真三枚目、同じくTech製のホーン補強プレートTCAX18、800 YEN)です。ホーンのたわみや破損を防ぐパーツですが、補強品ということで標準の部品に重ねる形で装着します。こちらはハイトルクサーボセイバー対応と銘打たれており、さすがにフィッティングに関してはバッチリ。これはもう見た目のカッコ良さだけで買ってしまいました。DT-02で一回ホーンを折った経験はありますが、ポジション的にはお守りのようなものですね。

  


 最後は全工程を終えた状態でのサーボ周辺写真。アンプとセンターシャフトの距離は十分確保されましたので、そちらに関しては満足です。しかし今度は前方のクリアランスがちょっと…。写真ではワイパーとホーンがぶつかりそうに見えますが、実際はステアベースとホーン間の方がギリギリです。この辺りの可動部品にはガタがないので大丈夫だとは思いますが、しばらくは接触痕などがついていないか監視しなければ。





   お次は半損箇所の修復。前回のレース参戦中に気付いたのですが、リアダンパーステーのカーボンがめくれてきています。度重なるクラッシュで瞬間接着剤の防護膜もすっかりなくなり、そしてとうとうカーボン板そのものが剥離するところまで来てしまいました。まずは剥がれている所に瞬着を流して万力で押さえつけ、元の一枚板に戻します。続いて板の側面に同じく瞬着を塗りたくり、もう一度防護膜を形成。さらに今回はもう一工夫、再び剥離が起こっても一気に進行しないよう、ビスとナットで端っこを押さえつけてみました。ダンパーステーは基本的にカスタマー扱い、値段も一枚1,300円と決して安くはありませんので、まだまだ頑張ってもらわないと困りますからね。このいったツギハギ的延命処置ならいくらでも思いついてしまうのですが、例によって効果の程は不明です。

 因みに友人TのMR-4 BXの場合、ダンパーステーは前
後とも二枚重ねで装着されています。強度に不安がある故の処置ですが、BXのダンパーステーは一枚およそ2,500円。つまり前後で合計10,000円掛かってます…末恐ろしい。


 まだまだ続くぞ、延命ネタ。未だ決め手となるアイテムを見つけられないでいるアンダーカウルの保護テープですが、ホームセンターで第三の刺客をゲットしてきました。ライトグリーンのニクいヤツ、養生用テープです。しかしこれを発見した時の私、そもそも"養生"たるものが何なのかも知りませんでした。調べてみればなるほど、確かに建設現場なところでよく見かける気がします。モノとしては布テープによく似た感じ(手でビリバリ破れます)ですが、明らかに違うのが価格。一巻が特価でも300円位するので、コイツならやってくれると思い購入したわけです。これで毎回テープを貼り直すという苦行からは開放されるのか…詳細は後述。

 ウイングも変えました。501Xのウイングマウント位置は高いので、ヨコモのごくらくオフロードウイングを装着しても
  


リアタイヤと干渉を起こす事はありません。相も変わらずながら私、ウイングをセッティングツールとは見なしていません 諦めの境地 ので、選択のポイントはコストパフォーマンスのみ。写真はストレートタイプですが、ラウンドタイプとの違いを感じられるようになる日なんて来るのでしょうか…。リップは全残しとなっていますが、もちろん深い意味などありませんよ。


 この日装着したタイヤはブロックヘッド(R)-X2000(R)の組み合わせ。グリップは十分に稼げていましたので、特に他のタイヤを試してみようと思い至る事もありませんでした。ご一緒させていただいた方の話では、気温の下がった夕方以降はM3コンパウンドの方が好感触だったようです。


 さてこの日は私にしては珍しく、セッティングに関してあるテーマを持って臨んでいました。足回りの調整、主にスプリングの交換による挙動特性の違いを見極めてやろうと思っていたのです。現在のセットは遥か昔、前住選手が去年TRSを走った時のものをほぼそのままコピーした状態。で、今度はその前住選手のGWチャンピオンシップ参戦時のセッティングシートが雑誌に掲載されておりまして、それによると前後スプリングがそれぞれ一段階硬いものに変更されていたんですね。いい具合に私も同じスプリングを持っていましたので、ちょっと試してみようと考えました。

 まずは前回までのセットで2パックを走行後、リアのスプリングのみをブラックからグリーン(いずれもアソシB4用)に交換します。車高調はあえていじらず(2mm弱アップ)コースに入れてみましたが、どうも交換前よりリアがバタバタして危なっかしい挙動です…ブラックの時より悪くなってしまいました。そこで次にシリンダーダイヤルを調整、ブラックの時とだいたい同じ車高にして再度トライ。これで思ったより大分動きは改善されました。が、最終的にブラックの時より走りやすくなったのかと問われれば…ビミョーな感じ。明瞭な変化を感じることが出来ず、この時点で早くも気持ちが萎えてしまいました。予定ではさらにフロントをグリーン⇒シルバーに換え、ついで購入しておいたスタビライザーセット(Op.963、1,300 YEN)にも手を出してみるつもりでしたが、結局この日はこれ以上何もイジりませんでした。う~む、こうして書いてみると我ながら情けない話です…。


 気を取り直してコース攻略のお話を。ホームストレートの直後には、アルティマ編でも触れた新しい二連ジャンプ台がそびえ立っています。このポイント、トラクションの高い四駆であれば、飛び越えること自体はそれ程難しくありません。しかし操縦台から遠い場所にある為、着地なども含めた総合的な難易度はやはり高め。どんどん飛び込んでいって、まずは漠然とある恐怖感を払拭するところから始めていく必要があると感じました。当然吉本新喜劇バリの激しいズッコケを連発しますので、この日おろしたウイングはたったの一日ですっかりベコベコ。ムキー、このジャンプ台がある限り、もうウイングには塗装もデカール貼りも絶対したくありません。ココ以外でスタックしたりすることはあまりありませんが、ココを何とかしないとレースで順位を上げることは難しいでしょうね。





 下手っぴな私に貰われたお陰で、全身ナマ傷だらけになってきた? 501X。走行パック数はまだ50手前ですが、メンテナンスは念入りにしておかないと、どこがいつ曲がったり割れたりしているやらわかりません。暴力夫状態から少しでも早く抜け出せるよう、これからも頑張って練習していきたいと思います。


TRF501X
【この日までの走行データ】
■総走行パック … 046 +11
■重量 … 1,860g +15

< 破 損 パ ー ツ >
Nothing!

ロゴ
重量はバッテリー(IB3800バラセル:420g)を含む全備重量

アルティマ ULTIMA RB5 DF-03 ダークインパクト DARK IMPACT キーンホーク KEEN HAWK アバンテ AVANTE DF-02 グラベルハウンド GRAVEL HOUND ライジングストーム RISING STORM DT-02 サンドバイパー SAND VIPER デザートゲイター DESERT GATOR スーパーファイターG SFG
      

TRF501X記録簿 第07回

2007-06-25 22:43:51 | RC記録簿(501X編)


- レ ー ス 参 戦 レ ポ ー ト -
<第 1 回> 2007_0513 
加西T&Tサーキット 公式第一戦

 前回の予告通り、501Xのデビューレースに関するレポートをお届けしていきたいと思います。前の日が友人Tの結婚式二次会だった為、当日は二日酔いの重い頭を抱えつつ待ち合わせ場所へ。同じく疲れた顔で出迎えてくれたTと共にウコンをチャージしつつ、戦いの場へと向かいました。上空には雲が少し多かったものの、大抵は明るい日差しを受けながら快適に過ごすことが出来る一日でした。

 この日の私は四駆のみのシングルエントリー。四駆の参加台数は11台とかなり寂しさを感じさせるものでしたが、その内の5台がHOT BODIESのCYCLONE D4であったことにはさすがにたまげました。加西の人達には、この機体を待っていた方がかなりいらっしゃったようです。最近はもうZX-5ですら殆ど見かけませんし、暫くはマシン性能差でアドバンテージを取れると考えていた私の計算は崩れ去りました…。


 ではまず予め二次会出撃前に済ませておいた保守メンテナンスについて。といっても目立った作業は殆どありません。まずはボールデフを確認、3日間の練習走行ですっかりゴリゴリになっていますので、既に組み上げてある予備(第03回参照)と取り替えました。今回積んだ方にはタングステン製のデフボールが仕込まれています。ノーマルと比べ、どの程度ライフが延びるのか楽しみなところです。

 続いてビス類の緩みをチェック。初期の『走らせた後はどこかが緩んでいる』という状況は脱していますが、レース前は多少面倒な箇所も含めて細かく見ていきます。

 実は前回終盤の走行にて、マシンからは今まで私が聞いたことのない「ブチッ ぶちブチッ」という音が出始めていました。急加速時に限って発されるこの音は…きっとベルトが飛んでいる音に違いありません。で、見てみると確かに、リアベルトの歯が少し減ってきているようです。ここでベルトを知っている人はテンションを上げたりするのだと思いますが、私はこのままにしてさらに様子を見てみることにします。まずは一回、とことん放置したらどうなるかというところから知っていこうということです 決して面倒臭いわけではない事も…ないです



   到着一番、ピット展開とエントリーを終わらせれば、路面の観察とタイヤの見極めを兼ねた練習走行へと突入です。相変わらずのカサカサ路面ですが、この日は走行ライン上の砂の堆積も結構激しめ。リアは先週から試し始めている、ロッシのテーパーピンとX2000(共にRed)をチェックしました。テーパーピンは基本的に砂浮きのない、締まった路面で力を発揮するタイヤとのこと。実際この日のコンディションで比べてみても、X2000に分があるのは明
らかでした。こんな風にわかりやすく差がついてくれるとやり易くて良いです。但しこのX2000は既に20パック以上の走行をこなしており、ピンが1~2割ほど飛んでいる状態。まだ数パックはグリップ力をキープしてくれるだろうと考えていましたが、この練習走行では既にピークを過ぎていることがハッキリと感じ取れました。そして迂闊にもこの日、私は新品のX2000を持って来ていなかったのです。今回のレースでは、このチョンボが最後まで尾を引きました…。因みにフロントは決勝まで、ずっとブロックヘッド(Red)一本で走り切っています。


 予選は二組に分けて行われ、私と友人Tは同じ第一ヒートで凌ぎを削ります。

【予選:1st ROUND】

 一発目。チビりタイヤのお陰で、スタート直後から早くもナーバスな挙動が目立ってきていた501X。リアが危なっかしいズレ方をするため、積極的にコースを攻めていくことが出来ません。それでも転倒だけは何とか免れていたのですが、さらに今度は中盤過ぎ以降、マシンが徐々にパワーダウンしてくるというわけのわからない事態に。そのくたびれ具合は電池が無くなってきた時のものとそっくりでしたから、私も最初はバッテリーが壊れてしまったものと思ったんですね。最終的にはあと少しというところで完全に停止してしまい、マーシャルの方に20m程手で押してもらってゴールするという面白フィニッシュになってしまいました。

 例えバッテリーが死んでしまったとしても、全く動けなくなるということはそうそうないはずです。不思議に思いながらボディを外してみると、この前モーターケーブルに付けたコネクタ(2ピン)のハンダが一本、見事に外れていました。さすが501X、熱関連の問題からはなかなか開放してくれません…とは言いつつ、この時の私はまだ原因が過発熱によるハンダの溶解であると気付いていませんでした。比較的綺麗に外れており、また焦げのような跡もなかった為、衝撃で外れたものと思い込んでしまったのです。ですから修理も元通りになるよう、ハンダを付け直すだけで済ませてしまいました。


【予選:2nd ROUND】

 このラウンドでは、1Rであった諸問題がより大きくなって降りかかってきただけでした。リアタイヤはいよいよグリップ力を失ってズルズルに、そしてモーターコネクタに至っては二箇所が外れてしまい、マシンは4分を経過したあたりであっけなく沈黙。今度は最後まで走り切れませんでした…。ガッチリ付け直したはずのコネクタが再度あっけなく取れ、そしてシャーシには溶け落ちたと見られるハンダ片の付着。私はこれをみて、ようやく原因が過発熱に因るものであることを悟ったのでした。


 お昼休み。このまま2ピンを使い続けるわけにはいかなくなりましたので、まずはこの部分の配線をケーブル直結に変更しました。練習走行が出来るのはお昼休みの間だけですから、ご飯も後回しにして作業を実施。サクサク終わらせてマシンをコースに入れ、取りあえずまともに走るかどうかを確認します。直した箇所に関してはすっかり大丈夫だったのですが、当然ながらハゲたX2000が全くグリップしてくれないのは相変わらず。一応友人Tに借りれるタイヤがないか聞いてみたところ、彼は3RでX2000とは別のタイヤを使うつもりでいることがわかりました。おぉ~、これで難なくまともなX2000をゲット。俄然やる気も復活です。


【予選:3rd ROUND】

 午前中はまともなタイムが出せていませんでしたから、このラウンドに全てを賭けます。借りたX2000はレースの為におろした新品とのことで、マシンの動きもすこぶる良い感じ。いつもなら切羽詰まった気持ちで臨むところでしたが、練習周回での好フィーリングが私を落ち着かせてくれました。多少安全運転に徹した感はあったものの、殆どミスもなく5分間を完走。この結果友人Tをかわし、全体でも5位 / 10台(1台棄権)という好位置を陥れることに成功しました。参加台数が極端に少ないとはいえ、初めてランキングに溶け込めた事には軽く興奮を覚えました。


【決勝:FINAL ROUND】

 1台棄権の為Bメインが消滅、決勝は10台が一斉にスタートするというスリル満点の展開となりました。ただでさえいつも以上の混乱が予想されるというのに、コースマーシャルはたったの四名。何せ参加者の殆どが操縦台に立っていますから、いつもは出張らない運営の方まで掻き集めても二人足りないのです。『こけたら自分で直しに行け!!』なんて冗談まで飛び交ってましたね。

 緊張のスタート直後、早速前方で起こったゴチャゴチャに突っ込んでスタックしてしまった私。マーシャル減の影響ではありませんが、いきなり最下位に転落してしまいました。これですっかり焦ってしまい、序盤は凡ミスを連発…ううぅ、前のレースから全く成長していません。中盤以降なんとか持ち直しましたが、やはり順位は二つ下げての7位でフィニッシュ。完走車8台の中ではブービーという、DF-03でのラストレースとほぼ同じ結果になってしまいました…。友人Tはフロントステーを折ってリタイヤしてしまいましたので、今回彼との決着に関しては無効試合な感じです。



   今回のレースを通じて、私のプレッシャーに対する弱さは相当重症であることがハッキリしてきたように思います…。正確には重圧に耐え切れず、少しのイレギュラーですぐ集中力が落ちるのがダメっぽいですね。諦めの入った中盤から走りが安定してくるというのは、基本的にいきり立ち過ぎている証拠だとも言えるでしょう。このままではいくら腕を上げたところで、それに相応しい順位を得ることはかなり難しい情勢。今はレースというだけで興奮する
超サイヤ人のような状態ですが、やはり場数をこなさなければどうにもならないところはあるでしょうね。というわけで、当面は予選順位のキープを目標に据えたいと思います。


 今回のレポートにはもう少し続きがあります。これもエントリー台数の少なさ故ですが、この日のレースはいつもより1時間以上も早く終了してしまいました。ですからその後、普通に練習する時間がいつもよりたっぷりとあったんですね。BJ4WE、BX、501X、D4を一同に会しての次世代四駆バトルが始まったり、お互いがお互いのマシンを真剣に観察したり。レース直後の開放感も手伝ってか、非常に有意義な時間を過ごすことが出来ました。

 …とそんな程度のことだけであれば特別書く必要もありませんでしたが、実はこの時初めてドライブベルトの交換を実施しました。レース中もずっとブチブチ音を発し続けていた501X。走行を重ねる度にその発生頻度は高くなり、また音そのものも『ブチブチブチブチッ』という連続したものになっていきました。二本のベルトを見比べてみて、傷みが激しいのは明らかにリア側。歯飛びが起こっているのもこちらであると推察出来ます。BXはリアにフロントより太いベルトを装着する設計となっていますから、前後共通ベルトの501Xではリアが先に寿命を迎えるというのも無理のない話です。

 真ん中の写真が交換時のベルト(上は新品)。見ての通り歯が殆どありません。一体どうなるまで走らせたのかと
  



問われれば、スロットルを入れても『ブボボボボ!!』と鳴ってロクに進まなくなるところまでです。一番下の写真、センタープーリー(左が新品)もすっかり歯が無くなってしまいました。あまり緩んだまま放っておくと、ベルトだけでなくプーリーもダメージを受けてしまうようですね。次からは歯飛びの音が聞こえ次第、偏心カムを調整してテンションを上げてみようと思います。なおフロントベルトはまだ使えそうな感じでしたが、今回はリアと同時に交換しておきました。




 ブログの投稿文字数制限に苦しめられています…。本当はベルト交換後のマシン挙動の変化まで書きたかったのですが、文字数の関係で入り切りませんでした。次回レポートでキッチリ書く予定ですので、もうしばらくお待ち下さい。


TRF501X
【この日までの走行データ】
■総走行パック … 035 +08
■重量 … 1,845g ±0

< 破 損 パ ー ツ >
ドライブベルト(前後)
センタープーリー

ロゴ
重量はバッテリー(IB3800バラセル:420g)を含む全備重量

アルティマ ULTIMA RB5 DF-03 ダークインパクト DARK IMPACT キーンホーク KEEN HAWK アバンテ AVANTE DF-02 グラベルハウンド GRAVEL HOUND ライジングストーム RISING STORM DT-02 サンドバイパー SAND VIPER デザートゲイター DESERT GATOR スーパーファイターG SFG
      

TRF501X記録簿 第06回

2007-06-09 23:20:10 | RC記録簿(501X編)


-前回走行を終えてのインプレッション-
<第 3 回> 2007_0429 

 またもや一ヶ月振りの突撃となったサーキット(前回は '07/04/01)。…と記録上ではこうなっていますが、実はこの前の週も行くには行ったんです。現地に到着し、さぁマシンを出してタイヤを履かせようか…というその時になって雨がザーザー。ええ、その日は何一つ出来ずに撤退しましたとも。あり余った時間を利用して友人Tを強力にそそのかし、アルティマRB5買わせたくらいの成果しかないような有り様では、レポートも糞もありません。降水しない確率10%に賭けた私が馬鹿でした…。

 で、悪夢の顛末となった先週とは打って変わっての快晴で迎えたこの日。溜まりに溜まった欲求不満を開放するのにはおあつらえ向きのラジコン日和でした。梅雨を迎えるまでのこの時期は本当に気持ちが良いですよね。501Xにも慣れてきたことですし、それそろ私自身もギアアップしてガンガン練習に取り組んで行こうと思います。


 前回の走行にて、まさかのオーバーヒートによるシステム強制停止を引き起こした501X。前回も書いた通り、熱対策は501X最大の難課題です。いずれ確実に来る真夏の猛暑に備え、この機会に出来ることは全てやっておこうと腹を決めました。






   これまでアンプ(NOVAK GTB)はファンレス状態で搭載されていましたので、まずはそのファンを付け直してやります。これはスペースの都合上取り払われていたものですから、元に戻すと全高が上がってしまい、このままではボディが納まらなくなってしまいます。つまりファンを取り付けるなら、アンプはボディと干渉を起こさないポイントに再配置されなければならないわけです。実際この条件を満たす位置はモーターの向かい側くらいにしかないのですが、ここにはフルサイズのサーボ(SANWA RS-995)が鎮座している為、縦横サイズもデカいGTBは入り切りません。サーボを背の低いロープロタイプに換えれば余裕ですが、そんなお金はありませんし…。代替策として、サーボ取り付け位置を前にオフセットすることでスペースを稼ぐ方法を試すことにしました。サーボステーに3mmのアルミスペーサーをかまし、またワイパーとホーンを繋ぐロッドの位置関係を適正にする為、ピローを標準とは逆の方向に付け替え。ギリギリな感じですが、こうすれば一応アンプを納めることは出来るようになります。

 ポジションチェンジを行うと、配線の方も色々考え直さなければならなくなります。モーターとアンプがセンターバルクを挟む形となったので、両者を結ぶケーブル類はドライブベルトの輪の中を通します。これは特別なことではあり
ませんが、こうするとベルトの交換がさらに面倒になってしまうんですよね。少しでもメンテナンス性を上げる為、ケーブルに2ピンコネクタをつけて簡単に抜き差し出来るようにしておきました。また発熱量の多いメカ類がバルク左右に搭載されましたので、ボディのエアインテークも両側を開口しました。

 これでファンの再装備作業+α はなんとか完了、あとはギア比の見直しです。ピニオンを現在の18Tからキット標準の17Tへと付け替え。これでダメなら16枚を買わないと…。


 その他に気になるところと言えばベルトテンションですが、まだベルト経験値の低い私は怖くて中々イジる勇気が持てません…。あまり緩め過ぎた状態だとベルト、プーリーとも寿命が短くなってしまうらしく、迂闊に手を出すとヤケドしそうな感じ。今回は取りあえずそのままにしておくことにしました。

 そんなドライブベルトは今どうなっているかと言うと、二日
  
間、16パックの走行を終えた現時点では、まださほど損傷している印象も受けません。フロントベルトに関しては両端に多少毛羽立っている箇所も見受けられるものの、プーリーと噛み合う歯の部分はまだ十分山が残っている様子。走行時のフィーリングにも違いは感じられませんので、交換はもう少し先のことと考えても良さそうです。


 実は今回、コースには大きな変化が起こっていました。といっても見た目の違いは一切なし。周回方向が反時計回りから時計回りに変更となったのです。サーキットでRCカーを楽しむようになってから二年半、思い返してみても逆回りで走った記憶は殆どありません。実際体験してみて、その明らかな違和感には相当戸惑ってしまいました。走りがメチャクチャになってしまうわけでもないのに、得体の知れぬ妙な不快感が常について回るのです。これを例えるならアレです、靴の左右を逆に履いて歩くみたいな感じです。結局この日は一日中、そのなんとも言えないヘンテコ感に慣れず終まいでした。


 路面は結構なカサカサ+砂浮き状態だったのですが、強力な対抗兵器を持ち込んでいたこの日の私はむしろ大歓迎。これまで値段の高さや、タイヤが増える事自体を嫌って敬遠していた
ッシレッドコンパウンドタイヤを用意していたからです。特に夏場、私のホームサーキットで走っているマシンには、かなりの割合でレッドコンパウンドのタイヤが装着されています。当然パターンにも様々なものが存在しますが、私は友人Tに勧められたブロックヘッド(フロント)、X2000(リア)を入手。まずはフロントをホールショットM3のままに、リアをX2000に付け替えてみます。

 …素晴らしい。ホールショットとはまるで桁違いの食い付き具合です。あまりに踏ん張るもので、低速コーナーでお尻が振り出せず曲がりにくさを感じるようになってしまいました。よぉ~し、それならフロントもブロックヘッドに変えてしまいましょう。

 …素晴らし過ぎます。今度はフロントグリップが勝ち気味になり、やや巻き気味の挙動を見せるようになりました。
  


しかし中高速コーナーではフロントが逃げない分、よりアグレッシブにスロットルを開けていくことが可能に。総合的には前後をレッドコンパウンドに変更したことで、操縦安定性が格段に向上しました。

 なるほど、これだけ圧倒的なグリップ力を発揮するのであれば、皆が皆このタイヤを使うという話も理解出来ます…ホールショットとの差は歴然としていました。以前から何度も述べていることですが、タイヤ代というものはケチっても絶対ロクなことにはならないですね。これから秋を迎えるまでは、基本的にこの辺のタイヤが大活躍することになりそうです。


 今回一番の目的はもちろん、メカ位置変更を始めとした発熱対策の効果を確かめることです。特に意識していたわりながら走行させるようなことはしていませんが、この日ESCのヒートプロテクトが作動する事はありませんでした。ヒートシンクの温度は走行直後でも人肌程度、これなら全く問題なしと捉えて良さそうです。そもそも前回の強制停止は、スーパーハイグリップ路面を、パワフルなインテレクトで、しかも転倒もなく延々とかっ飛ばしていた…といった悪条件が揃った上で起こったもの。夏場を乗り越えられるかどうかという点ではまだなんとも言えませんが、取りあえず眼前の危機が去ったことには安堵しました。


 アンダーカウル底面には、友人Tの助言を受けて今回から布テープを貼り付けて臨みました。が、一日の走行を終えるとボロボロに剥れまくっているところは、紙のガムテープと比べてもさして変わりがありませんでしたね。カウルの寿命を延ばしたければ、テープは毎回マメに貼り替えるしかないみたいです。





 なんだか最近は毎回、書きたいことが多くて結構大変です。読み返してみると、記事としてのまとまりがイチイチない感じがしますね…。読み苦しい所も多々あろうかと存じますが、宜しければこれからもお付き合い下さいませ。次回は501Xで初めて挑んだレースの模様をお届け致します、お楽しみに。


TRF501X
【この日までの走行データ】
■総走行パック … 027 +11
■重量 … 1,845g +10

< 破 損 パ ー ツ >
Nothing!

ロゴ
重量はバッテリー(IB3800バラセル:420g)を含む全備重量

アルティマ ULTIMA RB5 DF-03 ダークインパクト DARK IMPACT キーンホーク KEEN HAWK アバンテ AVANTE DF-02 グラベルハウンド GRAVEL HOUND ライジングストーム RISING STORM DT-02 サンドバイパー SAND VIPER デザートゲイター DESERT GATOR スーパーファイターG SFG
      

TRF501X記録簿 第05回

2007-05-28 00:18:00 | RC記録簿(501X編)


-前回走行を終えてのインプレッション-
<第 2 回> 2007_0401 

 2007年になってから3ヶ月が経ちましたが、今年はまだひたすらサーキットへ通い詰める『荒行』モードには突入していません。前回のシェイクダウンなど、ラジコンを走らせること自体が1ヶ月以上振りだったくらい。これについては友人Tが結婚準備に多忙を極めていたのが主な理由でして、特に意図したものではありません。ですが、この空白は私にとっても至極都合のよいブランク期間となりました。お陰でゆっくりじっくり、余裕を持って501Xに取り組むことが出来たんですね。組立はとても楽しい工程であると同時に、マシンと長く付き合っていく上で非常に重要なセクションでもあります。ただただ説明図通りにやっつけていくのではなく、あれこれと考察を交えながら進める方が面白いですし、また後々のためにもなると思いますよ。

 さて、シェイクダウンから2週間後のこの日は朝からかなりの悪天候でした。車で移動中に雨が降り出し、一時は高速を降りずSAで空の様子を伺ったものです。結果的には何とか一日持ってくれましたので、移動時間やガス代が無駄にならなくて良かった…といったところでしょうか。もっともマシンの方はこの日ですっかり泥団子になってしまったわけで、メンテナンスのことを考えると軽い後悔の念は禁じ得ませんでしたが…。


 ではシェイクダウン終了後の保守点検の模様からお話を進めてゆきましょう。まずはダンパーです。前回走行中、リアダンパーからは早くもオイル漏れが起こっていることを確認していました。ダンパーエンドがテカテカしており、周辺には湿った色の泥土がたっぷりと纏わりついています。初回組立時に使用したヨコモ製Oリング(YS-7S)との相性があまり良くないのかも知れません。対処として、二個のうちの一つをタミヤ標準の赤Oリングに交換して組み立て直すことにしました。

 リアダンパーに対しては、同時にインナースペーサーの再調整も実施しています。フルストローク状態でスロットルを入れると、リアのユニバ周辺からガタガタと引っ掛かった音が発生していたからです。最初にこれを見た時、私はてっきり組立の過程でインナースペーサーを入れ忘れたのだと思っていました。しかし中身を見てみると、ちゃんと説明図通りに0.5mmがかましてあります。むぅー、これはどういう事でしょう…。この箇所にキット個体差が出るとは考えにくいのですが、現状こういった症状があるのならば対処せざるを得ません。スペーサーを1.5mmのものに交換(ストローク量抑制)することで、伸びきった状態での空転時にも異音の発生はなくなりました。

 前回の走行ではギャップ通過時に底面をかなり激しく打ち付けていた為、車高を全体的に上げ目で調整し直しました。フロント4mm、リアは2mm程ダイヤルを下げています。アソシのフロントスプリングは特に全長が短いので、ダイヤルはかなり下にしないと実用的な車高が得られません。





   アンダーカウルにも少し手を入れてみました。アンダーカウルは両面テープで直接、メインシャーシに貼り付けられる(私はビスを使用しません)ものなのですが、走行後チェックやメンテナンスの度、こいつを脱着するのはヒジョーに面倒臭いんですね。車高が下がる、カウルがダブつくなどの理由で、固定にマジックテープを使うことも出来ません。そこで、友人TがBXにて実践していたハチの巣工作を私も真似してみることにしました。上の写真の通り、ビスのあるところをリーマーで開口してしまうんです。こうしておけば、カウルを外すことなく緩んだビスにアクセスすることが可能になります。穴を開けただけではそこから砂塵の侵入を許してしまいますので、作業が終わったら下写真のようにテープを使って封印。アンダーカバーは消耗品にも拘らずカスタマー経由でしか手に入らない上、値段も1,450円(1834019)と決して安くはないシロモノです。私
のやり方はいかにも手抜きなのが丸わかりですが、カウル保護の為にも、テープはカウル全面を隠すように貼っておく方が良さそうです。


 到着時はパラパラと落ちていた雨、しかし降り始めという事で、路面はまだそれほど水気を吸ってはいませんでした。1パック目はそんな小雨も気に掛けず、半ば強行軍的にコースインを敢行。せっかく来たのだから走れそうなうちに走っておけ…という感じでしたね。その後はお日様こそ見えないものの、何とか雨だけは収まってくれました。適度に湿った路面となった為、タイヤは前回と同じく前後ホールショットM3で行きます。


 この日のメインテーマはすっかり様変わりした新コースの攻略。ベルト車への乗り換えによる滞空姿勢の変化にもまだ戸惑っている状況ですから、そういった基本的なところから順繰り潰していかなければなりません。

 コースが変わっても、相変わらずの難所となって立ちはだかるのが三連ジャンプ台です。前回書いた通り、跳躍に向けて体勢を整える直線区間が殆ど無くなってしまった為、直前の90度コーナーをスムーズにクリアしないと大幅な減速が避けられません。とにかくラインを修正しているヒマがないので、オーバースピードで突っ込んでリアをブレイクさせてしまうのは致命傷となります。右の図は問題のポイントを真上(上空)から見た図。この日居合わせた熟練者の方の四駆は、かなりのスピードで突っ込みながらもマシンの向きをピタリと合わせ、そのまま跳躍してしまいます。まるでジャンプ台など無いかのような素晴らしい攻めです。一方の我々には恐怖感があるため、修正舵を取るストレート区間を作ろうと直角的な曲がり方になってしまい、結  
果速度がガタ落ちしてしまうんですよね。実際はそれでもメチャクチャな向きのまま飛び出してしまい、コースからはみ出てひっくり返ってしまうこともしょっちゅう。う~む、ここを無難にさばくにはまだまだ練習が必要です。

 とまぁ三連に関しては相変わらずですが、全体的にはかなり安定した走りが出来るようになったと思います。前回に比すれば転倒の回数も激減し、501Xのポテンシャルを十分に堪能しながら友人Tとのオープンバトルを楽しみました。ただ、この日は軽湿路面でグリップが格段に上がっていたので、そこに助けられた部分は大いにあったと考えなければならないでしょうね。


 この日は一日中、いつ降ってもおかしくないような空模様だったのですが、急ぎ足に6パックの走行を消化したところで、ついに再び雨が落ちてきました。私は次のバッテリーの充電を完了していた為、片づけを始めた友人達を尻目に、もう一度マシンをコースへ入れます。この雨でさらに水気を含んだ路面はスーパーハイグリップ、これがラストということで気合が入っていたこともあり、転倒もなくガンガンスロットルを握っていたところ…突如マシンがストップしてしまいました。何が起こったやらさっぱりわかりませんが、とにかくマシンに駆け寄って中をチェックしてみます。すると…アンプがかなり熱い!! 検証の結果、ヒートプロテクトによる強制停止であったことが判明しました。これは大ショックです。今はまだ四月、この日の予想最高気温はたかだか16度なのです。この調子では35度を超える夏場を乗り越えられるわけがありません。これで取り外していたファンの再装備、それに伴うメカ搭載位置の変更が必須となってしまいました。これにはガックリ来ましたね…また家でアンプ相手にパズルゲームをしなければならないのですから。


 そうそう、上で述べたアンダーカウル保護策ですが、あの時に貼ったガムテープは3~4パックを走行した時点でボロボロになり、最終的には大体7割くらいが消失してしまいました。友人Tからは「普通そういう時は布テープ使うでしょあんちゃん…」という旨のお言葉を戴きましたので、次からは素直に従おうと思います。





 なかなかどうして、問題というものは色々なところから出てくるものです。アンプに関しては一発昇天を免れただけでも喜ぶべきでしょうが、今後必要とされる処置のことを考えると、少なからず憂鬱な気持ちになってしまいました。次回の走行に向け、不屈の闘志で改善策を練っていきたいと思います。


TRF501X
【この日までの走行データ】
■総走行パック … 016 +07
■重量 … 1,835g +5

< 破 損 パ ー ツ >
Nothing!

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重量はバッテリー(IB3800バラセル:420g)を含む全備重量

アルティマ ULTIMA RB5 DF-03 ダークインパクト DARK IMPACT キーンホーク KEEN HAWK アバンテ AVANTE DF-02 グラベルハウンド GRAVEL HOUND ライジングストーム RISING STORM DT-02 サンドバイパー SAND VIPER デザートゲイター DESERT GATOR スーパーファイターG SFG
      

TRF501X記録簿 第04回

2007-05-20 03:13:50 | RC記録簿(501X編)


-前回走行を終えてのインプレッション-
<第 1 回> 2007_0318 

 今年初春のレース、DF-03にて友人TのMR-4 BXに挑み、そして完敗を喫してから二ヶ月。そのBXに勝るとも劣らぬポテンシャルを秘めた新しい愛機、TRF501Xの初走行の日がついにやって来ました。思えばエントリークラスのマシンを使い続けていた私にとって、あまりにも圧倒的だったBXの戦闘力。それに対抗し得る機体をこの手で操れるとなれば、その興奮は並大抵のものではありません。

 この日の時点で既に発売からは三ヶ月が経過しており、サーキットにおいてもさして目新しく写る存在ではなくなった501X。実際他の方の501Xが疾走する姿は何度も見ていましたが、私の組み上げたものが同じ力を発揮出来るのか、多少不安な気持ちはありました。今回は新車の感触を堪能しつつ、その車体に問題が起こっていないかのチェックもしつこく行っていましたので、楽しいながらも何かと気忙しい一日でした。


 前回の <組立編> ではgooブログの仕様上(一記事の文字数制限)、書きたいこと全てを書き切ることが出来ませんでした。まずはその組立編で触れられなかったトピック、タミヤ系ホイールとの互換性確保に関する検証レポートから入っていきたいと思います。


 TRF501Xのホイールハブは、タミヤオフロードカーのホイールでそれまで一般的であった六角タイプとは形状が異なります。フラッグシップモデルらしく、ロッシ、アソシエイテッドといった米国製のマシンで採用されているタイプとの互換性が確保されているのです。私の手元にはDF/DTで使っていた六角ハブのホイールが沢山ありますが、これらをそのまま501Xに装着することは不可能。今までずっとタミヤ一筋で来た私が泣きを見ているこの状況には参ってしまいますが、どうにか両方を使い回す策はないかとあれこれ試してみました。

 まずは旧六角ハブを501Xのホイールアクスルに差し込んでみます。ハブの交換が簡単に出来れば、各タイプのホイールを使い分けるのにも苦はありません…が、これは無理でした。リアに関しては、ピンのある所までハブを押し込むことが出来ずNG。前はハブをはめることは可能なもの



  の、ネジ切り部分が短過ぎる為、ホイール装着状態でロックナットを締めこむことが出来ません。う~む、ボツです。

 次に試したのは、プロラインのピン固定型アクスルに六角タイプのホイールを取り付ける為のハブ。ヨコモからリリースされているもの(SP-3950C、750 YEN)で、上の写真右側、青い方がそれです。元々はツーリングカー向けに用意されたものらしいですが、これをB4のアクスルに仕込めば、京商の六角ハブホイールが使えるようにもなるとのこと。ならば試してみる価値は十分にあると考えました。入手したハブを早速リアのホイールアクスルに差し込んでみると…おぉ!! 今度はちゃんとピンの所までスンナリ入ります。がしかぁ~し、それとはまた別の問題が発生。ピンそのものがハブの溝に比べて太過ぎ、結局最後まで押し込むことが出来ないのです。ピンをプロライン型の細
いものに換えればピッタリフィットしますが、そうするとピンとアクスルの方はスポスポのガタガタに…あちら立てればこちらが立たずってやつです。ここの遊びが大きいとアクスルの寿命が縮みそうな気がしますので、やっはりこのハブを使うのは諦めた方が良さそうな感じ。くそぅ、残念。

 ならば最終手段、ホイールアクスルそのものを取り替えてしまうというのはどうでしょうか。DF-02用アッセンブリーユニバのアクスルを501Xのものと比べてみます。リアについては長さがあまりにも違い過ぎ、組み付けて試すまでもなくNG。上に掲載しているのはフロントアクスルとの比較画像です。こうして見てみると、やっぱりこちらも色々な所の長さがビミョーに違う…しかしこの程度なら、一度組み付けて確かめてみる必要があると判断。因みにクロススパイダー近辺の寸法は両者同じで、ユニバそのものの組立には何の問題も生じません。

 組み上げたユニバを手早く501Xに装着してみると…イケます、これはどうやら行けそうです。私はジョイントがCハブに接触するかと考えていましたが、見た限りでは一応問題のないクリアランスが確保されています。サスをヘコヘコ、ステアをグリグリ切りながらシャフトを回してみましたが、それでも干渉を起こしている様子はありません。そして最終
  




結果としては右の写真の通り、DF-03のホイールまでバッチリ装着させることが出来ました。バンザーイ、やったよお母ちゃん。

 聡明な読者の皆様はもうお気づきのことかと思いますが…この方法、全くもってお手軽ではありません。タイヤを換える度にアクスルも交換なんて、とてもじゃないけどやってられませんよね。もう最初から501X用のフロントホイールは使わない!! ということにでもしない限り、これを実践することはオススメしません。


 一応車体重量についても触れておきます。バッテリーを搭載した状態で、マイ501Xのウェイトは1,830gに達しています。以前にも書きましたが、前住選手の501Xはプロトタイプながら、その車重は1,680gに納まっているのこと。この差は一体どこから生まれているのか…キット付属の鉄ビス、ブラシレスシステムの搭載だけで150gのオーバーは説明出来ません。それでもDF-03よりは50g軽くなりましたし、高価なチタンビスに手を出す気も起こりませんし…ぶっちゃけて手の施しようがない状態ですので、いつも通りあまり考えないことにします。


 メカ類の装備品は以下の通り。DF-03に載せられていたものをそのまま持って来ています。

●モーター:NOVAK VELOCITI 6.5R(ブラシレスモーター)
●アンプ:NOVAK GTB
●サーボ:SANWA RS-995(アナログ;0.06Sec / 7.2kg)
●レシーバ:SANWA RX-311(FM3Ch)
●プロポ:SANWA M8 Ver.SS(FMホイラー / 2Ch)

 ノバックのブラシレスシステムは今のところずっと快調です。走行パック数は既に100を超えていますが、ベアリングすら一度も交換していません。アンプがでかい、ケーブルが異様に多いなど長所ばかりではないものの、メンテ不要のこのイージーさは、それらをカバーして余りあるものがありますね。私などはすっかり骨抜きにされてしまい、二駆用にもう一セット欲しいなーなどとも思っているくらい。アンプを小型化してくれそうな国内メーカー製の登場にも期待したいですね。


 私の書く記事は例によって二ヶ月前の出来事を扱っているわけですが、この日はかなり寒い一日でした。先月が異常に暖かかったことを考えると、まるで三月と二月が入れ替わったしまったかのような感じです。ニューマシン持ち込みという興奮要素がなければ、テンションも相当ダウンしていたのではないでしょうか。

 この日、変わったのは私のマシンだけではありません。前週に全日本の一次予選があった為か、コースレイアウトが全面的に改変されていました。インフィールドセクションに集中していたジャンプ台が広範囲に散らばり、以前にも増して気の抜けるところがなくなった感じ。三連ジャンプも健在で、直前の加速区間が短くなった為、踏み切り前に車の姿勢を整える余裕がありません。加えてホームストレート前には背の高いテーブルトップが鎮座。操縦台からは着地点が見えない、恐怖のブラックゾーンが操縦者の緊張感を高めます。ぐむぅ~、今回も攻略には手を焼きそう。

 路面はやや砂浮きのあるカサカサ状態。新しい機体に慣れる為、タイヤは貼りたてのホールショットM3に固定して走行することにしました。コースに習熟する必要もありましたので、正直タイヤにまで気を回す余裕はなかったです。


 コース到着後、まずはピット周辺で軽く走らせてトリム調整を行います。この時、私の501Xからはややカン高い回転音が出ていました。気になりつつも理由がよくわからなかったのですが、ここで助け舟を出してくれたのが、偶然居合わせた501X使いの方でした。聞けばこの方、なんと四国は香川県からわざわざ来られたとのこと。私のホームサーキットは関西エリアの聖地として、海を隔てた四国でも結構有名なようです。で、この方から頂いたご指摘がバックラッシュ。私のマシンから出ている音は、正にバックラッシュがキツ過ぎる時に出る音なのだそうです。早速コツを教わり(手で回して『カタカタ』と音を立てる程度が良い)、再調整を行った後に改めてスロットルON。…ふむふむ、これなら以前に見ていた501Xの走行音と同じです。バックラッシュの調整はDF-03でも必要な作業でしたが、メンテの要らないブラシレスモーターはマシンから降ろすこともないため、ずっと苦手意識があったんですよね。今回このようなレクチャーを受けることが出来たのは幸運だったと思います。

 さぁ、今度こそ念願のコースインです。まずはニューレイアウトの感覚を掴む為、八分程の握り具合で様子を見るわけですが…早くもスゴイ。車体の浮沈が驚くほどしなやかで、まるで地を這っているかのような安定感があります。ヘアピンでの回頭性の高さは言うに及ばず、突入速度に多少の誤差を生じさせても、至極簡単にマシンの向きを変えることが出来てしまうのです。DF-03で車体の挙動を安定させるのに神経をすり減らしていたことが、まるでウソのようなドッシリ感でした。ただ、ジャンプ台に関しては少々難しく感じさせられる節も。ベルト車は駆動抵抗によるブレーキが強く掛かる為、滞空中にシャフトドライブと同じ感覚でスロットルを緩めるとノーズが落ち込んでしまいます。予めアンプ側のニュートラルブレーキは切っていたのですが(DF-03では20%に設定)、コース変更の煽りもあり、初日から私の501Xはしこたま転げまくっていました。これに関しては私の方が順応していくより方法がありません。



   その後も快調に周回を重ねていた501Xでしたが、6パック目を走行中にちょっとした異変が起こりました。セイバーをサーボに繋ぎ止めるネジが緩み、ホーンが外れてしまったのです。直後には、先に書いた香川県さんの501Xも同様の症状に見舞われていました…写真はその時に撮影させて頂いたものです。これは偶然重なっただけかも知れませんが、これから組み立てる方は念入りに締め込んでおいた方が良いと思います。ここを締め直すにはサーボを
取り外す必要があり、サーボを外す為にはアンダーカウルをひっぺさなければなりません…面倒です。アンダーカウルを外したついで、各所のネジに緩みがないかのチェックを入れてみると…いやはやこれが緩みだらけ。最初のうちは仕方ないと思いますが、それでもチェックはマメにやらないといけない感じですね。





 マイナートラブルはあったものの、破損なくシェイクダウンを終えることが出来ました。その手ごたえは十分過ぎるもので、このマシンなら友人TのBXを捕らえることも難しくはない、という確信が得られたことにも満足しています。次回はこの日見えた課題を踏まえ、各処置を施した上で新コースの攻略に挑んでゆきます。


TRF501X
【この日までの走行データ】
■総走行パック … 009
■重量 … 1,830g

< 破 損 パ ー ツ >
Nothing!

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重量はバッテリー(IB3800バラセル:420g)を含む全備重量

アルティマ ULTIMA RB5 DF-03 ダークインパクト DARK IMPACT キーンホーク KEEN HAWK アバンテ AVANTE DF-02 グラベルハウンド GRAVEL HOUND ライジングストーム RISING STORM DT-02 サンドバイパー SAND VIPER デザートゲイター DESERT GATOR スーパーファイターG SFG
      

TRF501X記録簿 第03回

2007-05-05 12:03:17 | RC記録簿(501X編)


< ウォームアップレポート : 組 立 編 >

 いよいよTRF501Xが始動します。本格的にラジコンを始めて3年目、私もようやくレースシーンで勝てるスペックを持つ機体を手にしました。購入はもう半年も前のこととなりますが…恥ずかしながら私、501Xの箱をレジに持っていく時は軽く手が震えてました。なんと言うか、オモチャにこんなお金を使ってしまっていいのだろうかって…。こういうものを買う時はもっとウキウキワクワクするものだと思いますが、他にも『ごめんよダーク…』とか、『ひょっとしてこれよりDT-02を7台買ってライバル車全部ブロックした方が確実に勝てるんちゃうか…?』とか、色々とわけのわからない感情が交錯してました。早い話が501Xの放つオーラに軽くビビってたという、ただそれだけの話なんですが。

 実質上のレポート第一回となるこの記事は< 組立編 >とし、各種のちょっとしたTipsや、気になる点の検証結果などを報告していきたいと思います。組立の具体的なコツに関しては、RC各誌に掲載されているものの方が余程役に立ちます。よってここで私が紹介するのは、あくまで個人の『こうしてみたよー』的トピックが中心。走行レポートへと移る前に、私の501Xがどのように仕上げられているのかをお伝えしておこうと思います。





   まずはデフ周り。オプションのフロントワンウェイは最初から組み付けることにしました。さすがコンペモデルということで、ちゃんと本体発売と同時にリリースされています。しかしキットの値段を考えると、この装備は最初から同梱されていても良いように思えます…。

 これによりフロントボールデフの部品は余ってしまうわけですが、501Xの場合はほとんど無駄にせずに済みます。前後ボールデフの違いはプーリーのみであるため、もう一つリア用の36Tプーリー(Sp.1212、350 YEN)を用意するだけでスペアを作ることが可能だからです。こうして出来た二つ目のボールデフには、比較検証の為タングステン製のデフボール(Op.124、1,500 YEN)を仕込みました。現在搭載されているノーマルボールのデフと比べ、どの程度ライフが伸びるのか調べてみたいと思います。

  写真のボールデフにはプロテクトシールOp.970、200 YEN)が貼り付けてあります。501Xはデフ周辺の防塵性が低いので、このシールは必需品と考えた方が良いでしょう。


 続いて足回りを見てみます。写真のダンパーについているスプリングはアソシエイテッドのB4用。RCマガジン1月号に掲載されていた、前住選手のセッティングデータをほぼ忠実にコピーしました。ダンパー周辺パーツは総じてアソシ製のものが高評価である為、私としては以降のセッティングでもアソシのものを積極的に使ってゆくつもりです。エアレーション式のダンパーは始めて組み立てましたので、ちゃんと出来ているのかどうかがよくわからない…。

 アッパーアームのターンバックルシャフトに、DF-02用の38mmを流用してみました。パーツケースに転がしてあったものがたまたま目に入り、これは無味乾燥なキット標準の代わりに使えそうだな~、と。もちろんドレスアップ以外の効果は期待出来ませんので、わざわざ買ってまで交換することはないと思いますが…。同じ資金を投入するので
  


あれば、素直にランスフォードなどのチタン製をあてがってやるのが良いでしょう。私は走行中にアッパーアームを歪曲させた経験がありませんので、現時点で強化品を入れる必要はないと考えています。





   どんどん行きましょう、お次は恐怖のメカ積みです。これまでも散々私を苦しめてきたブラシレスシステムの搭載作業、とにかくデカいGTBをスペース内に納めるべく、今回も悪戦苦闘しました。過去にDF-03への搭載過程でケーブルを短くした経緯があり、その分取り回しには余裕がありません。あれこれ試しましたが、結局はファンを取り去って全高を低く抑え、モーターの真横に配置するというもので妥協せざるを得ませんでした。私が使っているモーターは比較的ローパワーな6.5Rですので、ファンがなくても発熱は何とかなるんじゃないかなー…なんて思っています。

 解決すべき問題はまだあります。ブラシレスモーターから出るケーブルの突起がボディに干渉してしまう為、該当箇所をうまく開口してやる必要がありました。単純にくり抜
くだけでは防塵性が大幅に低下してしまいますので、写真のような半開きのドア状態にして空間を確保しています。上手く目立たないように処理出来たと思うんですが、いかがでしょうか。

 TRF501Xの標準ギア比は12.7です。DF-03に搭載していた時は11.3で繋いでいましたので、それに比べるとだいぶ高い感じがしました。ベルトドライブ車はシャフトに比べ駆動が重いため、ギアも下げ気味になるのかも知れません。ただ、それでももう少し上げて良さそうには思えましたので、まずはキット付属より一枚上、18枚のピニオン(Op.965、800 YEN)を試してみることにしました。ギア比はジャスト12となります。


 501Xユーザーの間では既に有名?なフロントナックルにまつわる問題についても触れておきましょう。この機体のフロントナックル(C部品)は精度が悪く、普通に組むとステアの動きがかなり渋くなってしまいます。これに関しては私が入手した個体も例外ではありませんでした。当初は解決策として、ハブキャリアとの接触点を削るというものをよく目にしましたが、この対処だけで症状を解消することは出来ません。問題の主因はあくまでキングピンを通す軸線のズレにある為、結局これをうまく矯正しない限りは、スムーズな動きも得られないのです。私は諦めてそのまま組み上げてしまいましたが、2箇所の軸線に1本のステンレスシャフトを通し、熱湯で煮込むことで位置補正を行おうというやり方もあるようですね。どうしても気になる!! という方は、この処置も施してみるのが良いと思います。


 さらに今回は、エクステリアのデコレーションに関するお話もしておきます。私はボディの塗装作業を『ウザったい工程』と捉えている人間ですので、頑張ってもせいぜい完成写真のようなツートンカラーにするのが精一杯。しかも501Xには、これまでのエントリーマシンにあったようなグラフィックデカールが付属していません(ロゴデカールは入ってます)。塗装技術のない私にとって、この自由度の高さは逆に困ってしまいます…が、そんな人にうってつけの汎用デカールが色々と売られているのはご存知でしたか? 今までは気に留めたこともありませんでしたが、少し探せばどこのラジコン屋さんにも、こういったデカールがちゃんと吊ってあります。私が使ったのはタミヤのトライバル フレームOp.840、600 YEN)ですが、なんとかそれらしい仕上がりにはなっているでしょう? とっても便利なアイテムですので、物臭な人は色々と探してみるのが良いでしょう。

 私のマシンに装着されているホイールは、大抵何らかの色に着色されています。これは塗装ではなく、ダイロンというメーカーの衣料用染料を使って染色を施したものです。お鍋いっぱいに入れた水を沸騰させ、その中に好みの色のマルチカラーとホイールをぶち込むだけ。あとは弱火でコトコトやっていれば、いつの間にやらオリジナルカラーのホイールが完成です。簡単ですので、白一辺倒のホイールに
  




飽きた方はぜひトライしてみて下さい。ダイロンは手芸屋さんやホームセンター、東急ハンズなどに行けば置いてあります。



   何度もボディ関連の話に戻ってしまって申し訳ありませんが、こぼれ話をもう一つだけ。写真はリアのボディポストを写したものですが、私はここの突起部分をカットしています。一方のボディ側、このポストが当たる箇所にはスポンジテープを貼り付け。つまり『乗せるだけ』の状態にしてあるのです。手早くボディを装着出来るこの処理はオススメです。フロントポストも取り去ることは出来ると思いますが、私はボディ搭載の際のガイドとして残しています。



   TRF501Xには、バッテリーを3セル+3セルのセパレートで搭載する方式が採用されていますので、当然手持ちのものも構成を変えてやる必要があります。コネクタに関しては、これまで使っていた2ピンのままでは都合が悪いので、取り回しに融通の利くヨーロピアンタイプへと付け替えました。コネクタ交換に要した費用もそうなのですが、この501Xへの乗り換えにより、色々なところで追加投資を強いられています。これまで安物の装備で済ませていた
ツケが一気に回ってきた感じ…私と同じくDF-03からのステップアップを考えておられる方は、この点も覚悟しておきましょう。





 書き疲れました…何だかどうでもいいこともいっぱい取り上げましたが、私の手に掛かった501Xは大体こんな感じです。さすがピカピカの新車だけあって、見た目の出来映えはとってもいい感じ。しかしカーボンとアルミで出来たこのマシンを、果たして私は間違いなく組み立てられているのでしょうか…次回、緊迫のシェイクダウンレポートをお楽しみに。



DF-03 ダークインパクト DF-02 DT-02 アルティマ RB5 

      
DARK IMPACT キーンホーク KEEN HAWK アバンテ AVANTE グラベルハウンド GRAVEL HOUND ライジングストーム RISING STORM サンドバイパー SAND VIPER デザートゲイター DESERT GATOR スーパーファイターG SFG