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も う ん た い ん 。

かつてはRCレースの楽しさを発信するブログでした。次は何についてのブログが良いか、ご意見募集中です。

DB02(レオニス)記録簿 第021回

2012-08-24 00:09:34 | RC記録簿(DB02編)

◆ レース参戦レポート No.6 ◆
‐ TRESREY OFF-ROAD RACE ROUND 9 @ABC ‐

 トレスレイは、関西で圧倒的なシェアを持つ、チーム・デュランゴ(独)のマシンを取り扱う代理店として、特にRCバギーを楽しむユーザーの間で高い認知度を誇るエンタープライズです。彼らの存在感をより一層高めているのが、今回レポートするようなオフロードレースイベントの開催。中部、関西、そして関東と、広い地域で業界全体の活性化に貢献しようとするその姿は、未だマイナー感の強いこのホビーを楽しむ我々にとって、非常に頼もしく映ります。各地から参加者を集め、エントリー台数は二駆、四駆とも50台に迫ろうかという勢いのこのビッグイベントで、私のDB02は地元の有利を活かしきることが出来たのでしょうか。



■有効性の高いパーツから段階的に入れてゆく■
 タイミング的にこのレースに合わせて、というわけではありませんが、新たに投入したオプションパーツについて紹介しておきます。

 1つ目はヒートシンク。シャーシ底面にモーターマウントと接触するように装着され、排熱効果を高めます。走行直後はかなり熱くなっていることから、それなりの効果は発揮されるという印象。

 2つ目、リヤサスマウントのアルミ化。前後とも502Xのパーツが流用可能とのことで、樹脂製では心許ないこの部分はさっさと強化しておく事にしました。品番はフロント側が 13454741(1,155 YEN)、リヤは 13454740(1,344 YEN)となります。

 装着状態。フロント側については、樹脂製がビス4本留めだったのに対し、アルミ製は2本でOK。サイズは前後ともピッタリで、ヤスリなどを用いたフィッティングを行う必要はありません。

 リヤビュー。やっぱり見栄えが違いますね。実用上の重要度も高いパーツなので、そのうちDB02用として正式にリリースされる可能性も十分あると思います。



 それではレースの模様を。この日はかつて体験したことがあっただろうかと思うほどのハイグリップ路面で、特に地元勢はその走らせ易さから、攻撃的な気持ちで予選に臨んでいった選手が多かったのではないかと思います… 少なくとも私自身は、その気アリアリでしたね。

【予選:1st ROUND】
 早朝のプラクティスヒートを消化した時点で、この手応えならかなり攻め込んでも転ぶことは無いだろうという実感がありましたので、いつものタイムを“作りにいく”感覚は捨て、1本勝負のつもりでアタック。最終周で勢い余ってバタついた意外、大体満足のいく走りが出来ました。総合順位は6位(/42台)と、上々の滑り出し。

【予選:2nd ROUND】
 2R以降は、1Rの結果を受けて組分けが変更されます。1Rで気合を入れたのは、残る2本の予選をどうしても最終組(=最速集団)で走りたかった為。1Rは6位ということで、目論見通り最終、第5ヒートに入ることが出来ました。私の場合、こういうところでキッチリ流れに乗っておかないと、自分に自信が持てなくなってしまいがちなので。で、実際望みの組に入っての走りがどうであったかというと、今度は撃沈。走りにムラが多くなり、1Rより1周少ない周回数でのゴールになってしまいました。が、順位の方は7位と、まだまだ良い位置をキープ。

【予選:3rd ROUND】
 このままではBメイン落ちの危機もあり、集中力を高めて挑んだ3本目。今度は1Rと同等以上、終始スムーズに走り切り、タイムもそれまでのレコードを4秒ほど上回ることが出来ました。が、最終的な結果はさらに1ランク落ちて8位。それでも、何とかAメインの枠内に踏み留まりました。この規模のレースで、DB02をファイナルに送り込むことが出来たという時点でもう… それはもう、踊り出したい程の嬉しさでしたね。

【決勝:FINAL ROUND】
 というわけで決勝、私のマシンは10台中の8番手でスタートです。デュランゴ勢(DEX系)が7台と圧倒的な割合を占める中、下位をひた走るチープなマシンにフォーカスが当たる機会などはあるはずも無いですが、ご興味があれば動画をどうぞ。



 一番いい時で5位前後にまで登り詰めながら、終盤に左奥で転倒してしまったのが響き、最終的には6位ゴールというリザルトでした。言わずもがな、この結果には満足すべきでしょう。



 40台以上という分母の大きさを考えると、今回のレースではかなり良い成績を残したようにも見えますが、この結果は冒頭でいうところの“地元の利”が最大限発揮されただけのことで、決して私やマシンのスペックが正確に反映されたものではありません。ただ、ビッグレースというセンシティブな空間で、出して然るべき力をキッチリ出せた、という事実については、素直に喜んでも良いのかな… とも思っています。良い流れが続くよう、このまま頑張って行きたいですね。

 なお、2日間開催となったこのイベントの模様は、主催者であるトレスレイのWebサイト上でもレポートされていますので、宜しければそちらもご覧下さい。




   

DB02(レオニス)記録簿 第020回

2012-08-05 21:14:56 | RC記録簿(DB02編)

◆ メンテナンスノート ◆

 さてそれでは、DB02の気になる部分について、私のマシンがどういった経緯を辿っているのか、ここでまとめて書きとめておくことにしましょう。私が所有している1台は、マシンに最も高い基本性能を要求する、全日本選手権のレギュレーションに基づいたレースを戦い続けています。DB02というモデルのそもそもの位置付けを考慮すれば、ストックに近い状態での使用であちこちに破綻をきたしてしまうのも、ある程度は仕方の無いこと。私としてはリリースと同時にメイン機として採用することを決意した以上、簡単には諦めたくないという意地の気持ちもあって、問題箇所については知恵を絞り、何とかレースへの出場を継続しようと奮起してきました。そうこうしているうちにデビューから半年が経過し、今ではメーカーからも立派な対策・強化品が提供されつつあるという状況。ハードなレースシーンへの投入も、当初に比べれば敷居が低くなってきています。



■ドライブカップについて■
 シェイクダウン以来、大いに私を苦しめてきたドライブカップ。リヤインプット部の破損が発覚した当時のショックは相当なもので、DB02計画を早々に頓挫させ兼ねない、非常に深刻な問題でした。別シャーシからのパーツ流用を思い付けていなかったらと思うと、本当に背筋の寒くなる思いです。

 数ヶ月に渡り頑張ってくれた当のTBエボV用ユニバーサルジョイントも、とうとう写真のようなみすぼらしい状態に。ニードルピンの受け部が楕円形に引き伸ばされています。アルミ製であるだけに、いつまでも持ち堪えられるものではないということは分かっていましたが、どちらかと言えば予想よりも長く、私に快適な走行環境を与え続けてくれました。

 …で、ここで出てくるのが大方の予想に反し、キットノーマルのドライブカップ。この樹脂製カップについては過去記事でも言及しました通り、きちんとグリスアップさえしておけば、そうそう壊れるシロモノでもないという話があります。これが私にとっては非常に懐疑的な訳で、まずはこいつが本当に問題のないパーツなのか、確認しておく必要があったわけです。今回は写真の通り、はみ出るくらいにたっぷりとAWグリスを充填した上で、いざ走行開始。

 実は本心では結構期待していたのですが、結果としては見ての通り。こうなるのに3分掛かりませんでした…正に瞬殺。やはり私が今の環境で操縦すると、どうやっても壊れてしまうようです。少し残念。

 と言う訳で最終的には切り札、メーカー純正の強化カップ(Op.1389:399 YEN)がお出まし。こいつは金属製なので、今後は注意深くこの部分の損耗チェックをする必要も無くなるでしょう。

補足01:樹脂製カップとの使い分け】
 現時点で上記の金属製カップを投入しているのは、リヤのインプットシャフト側のみです。他はグリスアップした樹脂製のカップで十分の印象で、今のところは壊れそうな雰囲気も見られません。

補足02:ピン抜け防止処理の続報】
 樹脂製カップのピン抜け対策として紹介しました受け穴の拡大工作(過去記事第14回を参照)について、これは有効に機能しています。私は2.2mmのピンバイスを用いて穴の径を大きくしていますが、この処置がカップの耐久性にマイナスの影響を及ぼすことはないでしょう。

補足03:ユニバーサル化の是非】
 メーカーからは既に、ドライブトレイン強化の最終兵器と目されるユニバーサルジョイント(Op.1404:3,465 YEN)がリリースされています。駆動効率の点で、このパーツが他の追随を許さない効果を発揮するのは明らか。ただ、耐久性のみにフォーカスすれば、現状の装備でも問題はないはずですので、投入の判断は全日本選手権の本戦をこのマシンで戦うか否か、に連動する形になると思います。


■リヤのデフギヤについて■
 先のカップに並ぶDB02の泣きどころ、それがデフギヤ(ベベル/リング両ギヤ)の脆弱性です。重要な局面で幾度となく破損し、その度にベソをかきながら必死の修復を行ってきました。これまでは現場の処理で適当にシムを入れたりしてきましたが、これは一度、本格的に腰を据えてクリアランスの確認を行う必要があると判断。

 その手法は極めて単純で、ベベルギヤ側とリングギヤ側、各々について、シムを0.1mm追加してはギヤボックスを閉める(ちゃんとビス留め迄します)という作業を繰り返し、動きが極端に渋くなるギリギリ手前のポイントを探り出す… という行程です。なお、取り掛かりの前段として、ギヤボックスは強化品(Op.1349:840 YEN)への交換を済ませています。ギヤ舐めはケースのたわみが原因となることもある、というアドバイスを戴いてのことですが、これも正直、個人的には信じ難い話。一応、ということでやっておきました。

 で、実際に作業をやってみて分かったのは、まずベベル側にはせいぜい、0.1mmくらいのシムしか追加出来ない、ということ。具体的にどこ、というのは分からないままなのですが、それ以上のシムを追加すると、ボックスを閉めた時に干渉が生じ、動きが渋くなります。一方のリングギヤ側は、先に紹介した(過去記事第10回を参照)0.3mmシムの短い側への入替に加え、その短い側にさらにもう1枚、0.1mmを追加するぐらいがギリギリでした。

 上記の検証を経た現在、私のDB02のリヤデフギヤは耐久記録を更新中です。ただ、最近は駆動系への負担が比較的少ない、ABCでの走行が続いており、その辺りを加味すれば、実際どの程度の効果があったのかを推し量るのは難しいところですね。

補足01:調整の誤差について】
 シムを使った調整は、個人の好みとマシン個体差、2つの要素でその結果が微妙に変わってきます。本記事では具体的な数値を出しておきましたが、最終的には自身の感覚を信じて作業をする方が良いでしょう。

補足02:ストレスが掛かるのはリヤのみ】
 フロントのデフギヤについては、上述したような神経質なバックラッシュ調整を行う必要は無いと思います。リングギヤ側の0.3mmを短い側に移動するだけで、十分に耐え続けてくれる筈です。



■デフジョイントカップについて■
 これも負荷の大きいリヤで顕著に見られる症状ですが、キットノーマルのジョイントカップは、連結部の磨耗がかなりの速度で進行します。

 TRF511を使っていた当時は全く削れる様子がなかったことから、念の為502Xのパーツ取り寄せ表をチェックしてみると、正にビンゴでした。DB02用のものと全く同形である筈なのに、価格は502X用の方が高いのです。で、確証を得る為カスタマーどのに質問をしてみると、やはり両者にはその硬度に違いがあるとのこと。早速購入(品番 19804434:1,806 YEN)し、リヤ側については既に交換、使用中です。502X用になって以後、連結部の磨耗は全く見られなくなりました。




DB02(レオニス)記録簿 第019回

2012-07-22 15:58:17 | RC記録簿(DB02編)

◆ レース参戦レポート No.5 ◆
‐ シリーズレース2012 第6戦 @ABC ‐
‐ KINKI CUP Rd3 @RC PARK GOJO ‐

 今回は6月に参加した2つのレースについて、まとめてレポートしておきたいと思います。またまた記憶がおぼろげなので、さらっとダイジェストな感じで。なお、この間も継続的な検証(専ら駆動系)はひっそりと続けていますが、こちらもある程度、まとめて書いた方が判り易いと思うので、次の記事で扱うことにします。



■シリーズレース2012 第6戦■
 それでは明石バギー倶楽部の定例戦(2012/06/10開催)の模様から。この時は雨のせいで前日までに思うような練習が出来ず、やや自信なしの状態で挑みました。

【予選:1st ROUND】
 終始ペース上がらず。転倒しまくったりしたわけではないものの、危なっかしいミス連発でヒート最下位をゲットしてしまいました。マシンのせいにしたくなるところですが、理由はやはり私の練習不足が祟ってのこと。総合順位は8位あたり(全20台中)だったと思います。

【予選:2nd ROUND】
 大分感覚を取り戻した感じで臨んだ2本目は、最後まで落ち着いて走らせることが出来ました。スタックが1回あったものの、全体的にはテンポ良くまとめられたと思います。1Rから9秒のタイムアップ、順位も7位に上昇。

【予選:3rd ROUND】
 アタック開始直後から異音発生。いつものバリバリ音で、どこかしらのギアが寿命を迎えたようです。加速度的に増してゆく騒音とは反比例の関係で、私の集中力はみるみる下降。ゴールタイムは2Rに比べ6秒も遅くなってしまいました。

 破損箇所は予想通り、リヤ側のベベルピニオンギヤでした。毎回同じような写真ですが、一応載せておきます。

【決勝:FINAL ROUND】
 3Rでタイムアップが出来なかった結果、予選最終順位は8位で、Aメイン7台の枠からは漏れてしまいました。7位の方とはたったの0.005秒差… 無念。

 グリッドはBメインのポールポジションですので、せめてものメイン優勝は確実に取っておきたいところ… だったんですが、練習走行でトラブル発生。

 キャスターブロックとアッパーアームを接続しているピローボールが折れてしまいました。即座にリペア出来る部分ではありませんので、この瞬間、私の決勝レース結果はリタイヤで確定。運気が悪いときはこんなものです…。


 フロントのアッパーアームは材質を全般的に強化している為、それを受けるピローボールの方が衝撃に耐えられなかったようです。その後の修復は強化品であるハードタイプ(Op.969:735 YEN)を用いて行い、同時にキャスターブロックの方も高耐久のもの(Op.1034:420 YEN)に交換しておきました。


■KINKI CUP 2012 Rd3■
 続いてのレポートは明石のレースから2週間後、6月24日にGOJOで開催されたKINKI CUP Round 3 。参加台数が少なく、4WDは9台での争いとなりました。この日に備えては前日にキッチリ3パック、練習走行を行いましたので、明石の時よりはスムーズにレースに入っていけるはず。

【予選:1st ROUND】
 マシンのグリップバランスが完全に後ろ勝ちで、各コーナーで曲がらないのを必死にこじりつつのドライブ。しかし転倒無しで無難にまとめることが出来、後続に10秒以上の差をつけての1位ゴールを果たしました。

【予選:2nd ROUND】
 曲がらないマシンを何とかしたかったので、F:ミディアム/R:ソフト だったスプリングのうち、フロントをソフトへと変更。しかし走らせてみると、このセッティングは完全に裏目に出ていました。マシンはますます曲がらなくなり、特に低速コーナーはうっかり減速不足で進入すると、みっともないまでの超アンダーに見舞われるような状態に。当然ながらタイムは上がらず、完全な捨てラウンドになってしまいました。順位は1位をキープしたままですが、これはうかうかしていられません。

【予選:3rd ROUND】
 順位を下げないようにすることも大事ですが、先のバネ変更で妙な結果が出たことも気になります。ので、ここは一か八か、推測に基づいた更なるセット変更を施してみることにしました。今度は現状のF:ソフト/R:ソフト から、一気にF:ハード/R:ミディアム へチェンジ。2R迄の理屈をそのまま落とし込めば、これでマシンは曲がるようになる筈です。で、実際走行確認してみると、大体こちらの注文通りの動きをするようになっていました。1Rの時より曲げやすくなり、かつ全体の操縦性も心なしかイージーになった気が。これはいける、とやる気も高まります。…が、当の5分間は同じ他車に2度絡んで転倒してしまうなど、今度は運に見放された格好でまたも散々なものになってしまいました。予選順位の方もとうとう、GOJOをホームによく練習されている成長株の選手にかわされて2位に後退。

【決勝:FINAL ROUND】
 というわけで決勝はAメインのみ、2番グリッドからのスタートです。詳しくは以下の動画にて。


 3周目で転んでしまい、後は再びトップにプレッシャーを与えられる機会も作れず、そのまま2位ゴールという結果でした。う~ん、正直これはちょっと情けなかったですね。一発のラップタイムでは負けていた分、集中力で上回らなければ先頭のマシンに勝つことは難しかったのですが、緊張の糸を早々に切ってしまったのは私の方でした。



 以上、中々思い通りに行かない6月のレースの顛末でした。まだまだトラブルに悩まされ続けている感はありますが、やはり戦闘力は低くないと感じるマシンですので、もう少し頑張って結果を出して行ければ… と思っています。



   

DB02(レオニス)記録簿 第018回

2012-07-09 00:02:55 | RC記録簿(DB02編)

◆ プラクティスノート ◆

 一度テンションを下げてしまうと、書こうという気力を再度奮い立たせるのが大変です… こんばんは、またまたご無沙汰してしまいました。詳細を記そうにも記憶の方がかなり蒸発してしまっておりますので、ダイジェスト版のような形で近況をお伝えしておきたいと思います。



■収穫少なの関東行脚■

 5月中旬、仕事で東京に行く機会がありましたので、これを最大限利用して土曜日は 谷田部アリーナ、日曜日は Y・R オフロードバーク へ行くという、狂気の弾丸サーキット巡りを遂行してきました。訪れた時点での谷田部オフロードコースレイアウトは、RC PARK GOJO のオーナーさんが改修のヘルプだけに留まらず、基本設計の部分も手掛けられたということで、楽しみにするのもいつも以上だったわけですが… 実際に走らせてみると、これがまた非常に難しかったです。身近な人が作ったコースだから馴染み易いのかと思っていたら、そこにあったのはいつも通りの手強い谷田部。とても1日の攻略で征服感を味わうことが出来るような相手では無く、改めて自分の身の程を知ることが出来た良い週末でした。

 DB02に関しては、谷田部でのみ2.5パック程走行。正直なところ、現状のマシンではやはりパワー感が無さ過ぎる、ということが改めてハッキリしたこと意外に、目立った収穫はありませんでした。谷田部というサーキットは、鈍チンの私をもってしても基本的なセット出し作業がちゃんと奏功するところで、逆に言えばそれすらもやらないのであれば、気持ち良く走らせてもらえることは中々ありません。この日一発目のフィーリングとしても、まずは腰をすえて、足回りのセットに当たりをつけるくらいのことはすべきであるのが明らかな感触だったんですが、次があるかどうかもわからない状況ではそれすらも面倒に感じ、サボってしまいました…。お陰で本記事のトップ写真に写っているライバルマシン達には手も足も出ませんでしたが、先に書いたとおりパワーの無さは致命的で、そもそもこの方達に相手をして頂くのは失礼であろう、とも言えるような状態だったと思います。

 走行が2.5パックと中途半端に終わってしまったのは、3パック目の走行中、写真のリアサスマウントF(フロント側)が破損してしまった為。アウェーモードで荷物の量を絞った結果、DB02のスペアは持込の対象外にしていましたので、即座の修復が出来ずジ・エンドとなりました。因みに、この破損は転倒したところへ他のマシンから突っ込みを受けたのが原因で、通常走行時の衝撃に拠るものではありません。言うまでも無く、悪いのはひっくり返ってコース上の邪魔なところにマシンを転がしていた私の方ですよ。

 個人的には、(一方的なものも含め)懐かしい面々に再び会えたことが只々嬉しく、それだけでご機嫌さんに過ごせた2日間でした。


■破損がつきまとうGOJOでの練習■

 さてその翌週末には、壊れたリアサスマウントを強化品と交換してからGOJOへ。オーナーさんにはYTBコースレイアウトに対する感想等を報告しつつ、課題山積みの四駆に再び向き合います。前回の練習では6.5Tのモーターを投入して散々な目に遭っていますが、クラッシャーな流れはこの日も継続している感じでした。

 まずはスパーギヤ。モーターのマウント位置を何の気なしに ネジ穴のティアドロップ部分近くにしたところ、締結力の甘さからモーターが動いてスパーとピニオンの距離が開き、結果写真のような丸坊主になってしまいました… う~ん、ボーンヘッド。次からはビスヘッド2本の位置関係がキッチリ垂直になるよう、よく確認した上で装着したいと思います。

 こちらはジャンプの着地をミスった結果、折れてしまったフロントダンパーステー。ノーマルでも十分な強度を持っていると思っていただけに、今回割とあっさり壊れたことに驚き。交換に時間を要するパーツではないものの、私のDB02は緩める頻度が低いと思われる部分に、キット標準のプラスビスをそのまま用いているので、こうなった時はヘックスビスより確実に手間。総取っかえした方が良いに決まっていますが、最初から付いているものをなるべく無駄にしたくないという心理が中途半端に働いてしまう私。

 リヤサスマウントは結局、リヤ側も壊れてしまいました。これもジャンプ中の他車との接触で、変な着地の仕方をしてしまったせい。因みにマウント部のサスボールは、フロント側を交換した時にTRF5XX系では標準装備となる金属製(Sp.994:630 YEN)へと交換済です。



 私個人の技量については、四駆の練習量が絶対的に不足しているような気がしています。谷田部でもGOJOでもそうなんですが、二駆と四駆の1ラップベストが殆ど変わりませんから…。購入時期や総走行パック数を考えれば、練習対象から遠ざけるのはまだまだ早過ぎる段階です。僅かな走行ですぐ壊れてしまうのはゲンナリですが、もう少し親身になって付き合ってやらないと、見えてくる筈のクセも見えなくなってしまいそうなもの。思い返してみれば、TRF501Xで初めてベルト系のシャーシを使った時も、最初はもう体当たりの練習・検証で壊しまくってましたからね。今のDB02に必要なのは、少々のことにはへこたれない私のガッツなのかも知れません。



   

DB02(レオニス)記録簿 第017回

2012-05-30 23:09:14 | RC記録簿(DB02編)

◆ レース参戦レポート No.4 ◆
‐ シリーズレース2012 第5戦 @ABC ‐

 すっかりご無沙汰してしまいました、申し訳ありません。今回も前回に引き続き、レース参戦レポートをお送りしたいと思います。元々四駆を練習する機会は少ない(メンテが面倒な為・関西地区にはこういう人が多いです)ので、これ以降の記事も必然的にレースレポートの割合が多くなるとは思いますが、メーカーからは興味を引くオプションパーツの発表もされているようですので、頑張って走行・更新の頻度を上げていきたいと思います。



■メンテナンス■
 前月のレース前にリヤデフのみメンテナンスを行ったのに続き、今回はフロントデフのメンテを実施。やはりプレートの表裏を入れ替えた上、こちらはアソシエイテッドのタングステンボール(AS-6581:1,890 YEN)を仕込みました。価格ベースではリアデフに採用した kimihiko-yano.net さんで取り扱っているものの2倍以上にもなる代物ですので、少なくとも耐久性については期待したいところ。組み上げた感触は非常に良かったですが、その真価がわかるのはまだまだ先です。

 後もう1つ、フルステア時に何故か勝手にスロットルが入る(ガガガッ、と小刻みに前進する)という怪現象が発生していたので、受信機をエントリータイプである RX-371(DSSS方式) から、M11X用向けスタンダードモデルの RX-451 (FHSS方式)へと載せ替えました。

 交換した当時は原因がよく分からないままの作業でやきもきしていましたが、交換後はすっかり正常動作するようになって一安心。その何日か後になって、ESC(LRP スフィアコンペ)のキャパシタがいつの間にか断線していることに気付きました。確定ではないものの、それが直接的な原因となっていた可能性は低くないと思います。

 因みに、今回の受信機交換という作業には割と悲しい副作用が伴っておりまして、以前は二駆と四駆で電波方式の異なる受信機を使っていたことで、プロポのモデルメモリーを切り替え忘れたまま走行を開始することは出来なかったのですが、その防御システムが失われてしまいました。これからは自分で気をつけるしかありません。


■練習走行:前日&当日■
 練習の模様についてはさらっと… まずはレースの1日前迄に走行させた5パック分のお話から。

 今回から、バッテリーは新たに購入したYOKOMOのストレートパック・4000mA/h(YB-P240BD)を使用することにしました。決して高価なものではありませんが、それでも以前使っていた Team ATLAS のスポーツユース 3700mA/h とは一線を画すパワー感があり、実際走らせてみた感触も確実に良かったです。ただ私の場合、前日迄の練習はボロタイヤでやっているのが殆どであるが故、総合的には『何となく調子良さげ』といった程度のところまでしかわからず、にも関わらずそのまま終了してしまうことが多いですね。特にこのマシンに至っては、『取り敢えず壊れさえしなければいいや』という、ある種楽観的な見方で接しており、レースを迎えるに当たっての不安は専らそこだけ、と言っても良いくらいです。

 で、当日の早朝練習。1パック、前日までのよりは良いタイヤで練習しましたが、やや巻き気味の挙動を示していることがわかりました。リヤに履かせているボウタイ M3(8186-02)の路面マッチングがイマイチである、という可能性もありつつ、この時はフロントダンパーのスプリングをソフトからミディアムへ交換する対処。一応、気持ち程度には改善したように感じられたので、予選はこの状態のままで臨むことにしました。


【予選:1st ROUND】
 あまり覚えていません… すいません。2回はスタックした気がしますが、やはり巻き気味の動きを見せるマシンを安定させることが出来ず、走行後に不満な気持ち一杯で操縦台を降りたのは確かです。この時点での総合順位は7位(/19台)。

【予選:2nd ROUND】
 疑いは掛けつつもそのまま使用していたボウタイに見切りをつけ、リヤタイヤをホールショット2.0(M3)に換装。結果、今度はミス1回の快走でした。1Rから8秒のタイムアップ、にもかかわらず順位は変動無し。

【予選:3rd ROUND】
 Aメインに残れるのは7台、現在の位置はボーダ上ですので、さらにペースアップする方向で走行させます。で、割とうまく走れはしましたが、やはり転倒が1回… 乗ってきていただけに悔しかったです。時計は2Rから4秒アップするも、順位はまたも変わらず。しかしAメインに残ることは出来ましたので、そこは素直に喜びました。


【決勝:A FINAL】
 最後尾グリッドはこれ以上順位が落ちないポジションである為、臆病者の私でもリラックスして挑むことが出来ます。という訳で、その模様は動画でご確認下さい。


 一切の転倒無しで、2位という好結果を陥れることが出来ました。まずは中盤を迎えるまでにスルスルとランクアップし、その後ミスが無ければ私より速い周回ペースで差を詰めてくる後続については、何とか自滅待ちで凌ぎ切ることが出来た形ですね。あまり格好良くはないものの、私らしい展開で内容には十分満足しています。



 これ迄、DB02の走行フィーリングについては、“鈍重”というネガティブな言葉で表現することに終始していましたが、今後は高い安定性を誇るという意味の“どっしり感”という言葉をもって、このマシンの長所として強調してあげなければいけないかもしれません。但し、では危惧点は無いのか、と問われれば当然そんなことは無く、現状ではまだまだ、パワー的に物足りない状態で走らせているというのが正直なところです。動画をよく見てもらえれば分かるのですが、私のマシン以外の全車が、一息で跳び切っているジャンプ台があったりするくらいですからね。サーキットによっては、このパワーの無さが命取りとなる場面も多々出てくる筈。捨て置けない問題であることは間違いありません。



   

DB02(レオニス)記録簿 第016回

2012-04-14 23:57:43 | RC記録簿(DB02編)

◆ レース参戦レポート No.3 ◆
‐ シリーズレース2012 第4戦 @ABC ‐

 DB02にマシンチェンジしてから、ホームコースであるABCでは2回目の参戦となったレースのレポートをお送りします。前月はスペアパーツの用意が十分でない中、早い段階で駆動系にダメージを与えてしまい、決勝までマシンをいたわりながらの戦いで、その実力を存分に発揮させることが出来ませんでした。今回も直前のGOJOにおける検証が想像以上の不発に終わったせいで、メンタル的に安心してレースに専念出来る雰囲気ではありませんでしたが、何とか前回よりは良い結果を残そうと頑張ってきました。



■メンテナンス■
 まずはモーターを前回検証で使用した ZERO 6.5T から ZERO R 7.5Tへ戻します。6.5Tでは駆動系が負荷に耐えられないという事実がある以上、元から選択の余地は無い訳ですが、グリップの低いABCではGOJOの時ほどパワー不足を感じることも無いので、7.5Tでもさほど抑制を感じることはないはずです。

 続いてリヤデフをメンテ。シェイクダウンからの走行パック数はまだ15にも到達していませんが、ここも6.5Tパワーの歪みで消耗度が一気に上昇。明らかにゴリゴリだった上、GOJOでの検証では終盤、ジャンプ前の区間で異常な加速の鈍さを感じたことから、既に滑りが発生していた可能性が高いと見て手入れを行いました。内容としてはプレートは裏表を入れ替え、ボールはキット付属のノーマルから kimihiko-yano.net さんのタングステン製(ky244:780 YEN)に交換した上でリビルド。仕上がりは非常に良好で、耐久性にも期待が掛かります。

 そして当然、前回壊れてしまったベベルピニオンギヤも交換。で、今回はそのベベルピニオンギヤ側からもバックラッシュの調整(シム追加による切り詰め)を行いました。
 キツキツになるギリギリを探った結果の0.2mm、という訳ではありませんので、実際はさらにもう少し、厚みを増やすことが出来るという可能性はあると思います。

 最後はスリッパー。パワー感を上げようとばかり考えていたここまでの流れで、不必要にスリッパーが締め上げられているのではないかと考え、取り敢えず1/4回転程緩めておきました。TRF201の方はスリッパー周りの品質が非常に低いお陰で、逆に調整の仕方や調子の良し悪しを判断する為の知識が身に付きましたが、四駆の方は未だにいじくり方が良くわからず、もう少し真面目に手探りをしていかないといけないかな… と思う今日この頃。

■練習走行:前日&当日■
 上記内容のメンテナンスを終えた上で、まずはレース前日に練習を行いました。驚いたのは、加速、スピード感が全く不満の無いレベルであったこと。ABCでの前回の走行時は、TH-EPA-HIGH(アクセルスロットル開度)をMAX90%に制限していたことから、そこを開放した分の差があることは分かっていたのですが、体感的には70%位からの100%ではないか? と思える程のパワーアップを感じました。このレベルの出力があれば文句無しです。

 それにしてもこの“パワー感”というものに対しては、ラジコンを始めて何年も経った今でも、狐につままれたかのような訳のわからない感覚に陥ることがあります。『路面が重いから』『駆動が重いから』『バッテリーがショボい』など、多くの要素が絡む部分ですから、単純なテーマでは無いことくらいは分かりますが、未だに法則化の糸口すら掴めないというのはどうも…。まだまだ精進が必要な身です。

 予定では前日練習で最低でも3パック、走行を行う予定でしたが、降雨で2パック目にも行けず。やれそうな実感が沸いてきていただけに残念でしたが、諦めて帰宅の途につきました。

 続いて当日。早朝練習は1パック丸々、前後とも割と活きの良いタイヤで練習を行いました。前の日の操縦感覚から大差が無いこと、駆動系に問題が起こってないことの確認をして終了。手ごたえは相変わらず悪くないので、最初からとにかく思いっきりいこうと思いました。


【予選:1st ROUND】
 一発目は完全に気合が空回り。転ぶこと4~5回、タイムを見る気も無くなるような出来でした。直後にマーシャルをしていて、多くのマシンが私と同じく、外周部にあるギャップのアプローチで転ぶ or 体勢を乱していることが判明。一方で普段からコース作りに携わっている地元エキスパート組は、うまく交わしたライン取りでスムーズに通り抜けています。なるほど… この時点での順位は7位(/19台)。

【予選:2nd ROUND】
 2本目は先程学習した上手い人のラインを丸々真似る形で走行。結果、今度は転倒無しで5分間を駆け抜けることが出来ました。タイムは1Rから丸々1周以上アップし、一気にトップから3秒遅れの3位へとジャンプアップ。

【予選:3rd ROUND】
 最後はもう一歩タイムを縮める意図で、明らかに攻めの走りへとシフトしてみました。ラップレベルでのペースアップは出来ていたようですが、今度は1度転倒してしまった為、5分間のタイムはほぼ同じという結果。終盤、何だかガリガリ音が聞こえているような気がしてきて、大いに動揺してしまいました。


 決勝前はリヤ→フロントの順にギアケースを開けて確認してみるものの、ベベルが損傷している様子はありません。幻聴だったのでしょうか… 折角開いたので、ついでにフロントのベベルピニオンにも上で説明したシム(0.2mm)を入れておきました。


 決勝はちびてきていたフロントタイヤ、ホールショット1.0(M3)を新品の2.0(M3)に交換、リヤにも二駆の決勝で使っただけのほぼ新品をあてがった上で臨みます。

【決勝:A FINAL】
 グリッドはAファイナルの4番手。後1つのランクアップで表彰台となるわけですから、これは燃えるなと言われても無理というものです。しかし練習周回では、この日これまでは全く生じていなかった巻き気味挙動が発生。フロントタイヤを新品に替えたせいでしょう… 嫌な予感。で、どうなったかは下の動画をご覧下さい。ホイールが1台だけ赤いので、それを目印に追いかけて頂ければ良いかと。



 展開としては少し苦手に感じていた左奥の2連ジャンプで2回も糞詰まってしまい、中盤以降は立て直すも上位集団が安定した走りで落ちてこず、6位フィニッシュという結果でした。マシンが安定しなくなっていたこともありますが、もう少しいつも通りの走りをするよう心掛けていれば、スタックの回数は減らせたような気がします。



 どうしても駆動系の状態が気になり、耳を澄ませて走らせる事が止められません…。もう少し走りに集中したいのですが、現状のままでは難しいですね。ただ、車の動きには大分慣れてきて、鈍重さもさほど悪いと感じないようになってきました。走りの部分でもまだ洗練の余地は残っていますので、この調子でさらにもう一押し、頑張っていきたいと思います。



   

DB02(レオニス)記録簿 第015回

2012-04-06 17:38:00 | RC記録簿(DB02編)

◆ テストレポート @ GOJO ◆
 本当はホームサーキットである明石のコースで練習したいのですが、何せ週末毎に雨が降るもので、思惑通りには行かず。屋内型のRC PARK GOJOにて、予定していた検証を行ってきました。


■思い切ってモーターをランクアップ■
 メインテーマは“パワーアップ”。駆動系については万全の耐久性が確保されたとは言い難く、また発熱の問題も根本的な問題解消には至っていないのが現状ですが、試すこともせず妥協していてはストレスが溜まりますし、何より面白くありません。小康状態と言える今だからこそ、次のチャレンジを積極的に行って、課題の有無とその内容整理をしておくべきです。

 まずは比較元のパワー感を再確認、そして記憶する為、前回までの状態で1パックを走行。この時点でのパワーソースは以下の通りとなります。

●ESC:LRP SPHERE COMPETITION 2007 EDITION
●モーター:YOKOMO ZERO R Series 7.5T
●バッテリー:TEAM ATLAS LiPo 7.4V 3700mA/h 30C スポーツ

 上記装備の中で明らかにプアなのはバッテリーですね。実勢価格で3,000円もしないエントリーユーザ向けの製品で、当時は二駆のみで使うことを想定して購入したものです。当然パンチ感は低く、もとい四駆での使用に厳しい感があることは否めません。

 現状の走行感を確認後、モーターを同じヨコモのZERO 6.5Tに載せ変えました。
 このモーターは圧倒的なトルク感を誇るZERO R系とは異なる特性を有しており、ローター径12.3mmの高回転型モデルです。ピニオンはZERO Rの時から2枚少ない17枚、減速比 11.04(:1)で繋ぎ込みました。

 早速走行させてみると、7.5T→6.5Tへのパワーアップ感は想像以上のものでした。瞬発力、最高速とも明らかに向上しており、即座に慣れることが出来ないほど。ただ、フィーリングとしては求めていたレベルに近しいもので、是非ともこのままで練習を続けていきたいと思える、良好な状態です。後は私の感覚さえ上手く合わせることが出来れば、爽快感のある走行が楽しめそうな雰囲気が、そこにはありました。

■ハイパワー化がもたらしたもの■
 しかし明るい話はここまで。いちかばちかのパワーアップは、予想を超えた広範囲に深刻なダメージを与えていました。

 まずは発熱。その度合いは7.5Tの時と比べ飛躍的に増しており、モーター、ESCとも、1パック走行直後は触ることが出来ないほどの熱を持っていました。この状態のままでは持っても6月迄、梅雨明けを待たず、確実に5分間を走り切れないマシンになると思われます。

 この日の練習走行は、6.5Tに換装後、たったの2パック足らずで終了せざるを得なくなりました。マシンから常時、バリバリ音が出るようになってしまった為です。
 原因は上の写真。リヤのベベルピニオンギヤが派手に破壊されていました。バックラッシュの調整を済ませていたことから、ここは当分問題にならないだろうと踏んでいただけに… ショックです。

 さらにはリヤのインプットジョイント。ニードルピンの軸受穴が横長になってしまいました。確証はありませんが、ここは割と頻繁にチェックしていた部分ですので、6.5Tのパワーが一気に損傷度を進行させたものと思われます。

 一方のアウトプット側。やはり少し削れてきていますが、こちらは7.5Tの時から徐々に進行してきているもので、6.5Tに替えてから損傷速度が早まったという印象はありません。

 とどめはバッテリーです。満タンからカラになるまで一気に走り切ったことで、過去の使用時に比べ明らかに大きな熱を持っていた Li-Po 3700mA/h は、よくよく調べてみると、ケースがパコパコと音を立てる状態になっていました。中のセルが膨らみ、納まりが悪くなってケースを押し開いているのが原因です。半年超に渡る稼動で劣化が進んでいたところへ、放電能力以上の負荷を与えた結果なのでしょう。これが1本だけに起こったことではなく、2パックの走行に使ったその両方、2本が一気に(実質)ダメになってしまったことが、また大きな痛手です…。



 ある程度の覚悟はした上で実践したものの、まさかここまで被害が大きくなるとは思いませんでした。マシンも私のメンタルも、立て直すのが大変です。一切の縮退なしで事態を収拾していくことは難しいでしょうから、妥協点を上手く探りながら、解決への道を探っていくことになると思います。



   

DB02(レオニス)記録簿 第014回

2012-03-28 22:57:53 | RC記録簿(DB02編)

■ジョイントカップのピン飛び出し対策■
 少し前に困っていると報告した、ジョイントカップのピン飛び出し現象。これが発生するのはキット標準の樹脂製に限っての事で、無理矢理後付けした TB エボV 用の金属製カップでは全く起こりません。で、両者の違いはどこだろうと考えてみると、ピン挿入部のキツさ。アルミの方は下向きにすれば勝手に抜け落ちる程スポスポなのに対し、樹脂製に対しては入れる時も出す時も、径の細いドライバー等、何らかの道具を使う必要があります。さらに今度は、この差を問題発生の原因と結びつけようとして、樹脂製カップではピンのホールド力が高過ぎる故、微妙にズレ始めたピンをOリングの力でセンターに戻すことが出来ないのではないか? という推論に行き着きました。その上でどのような対処を行うのが良いか… となれば、もう答えは簡単です。

 そう、ピン挿入穴を拡大するのです。まずは2mm径のドリルビットを通してみましたが、これは殆ど手ごたえが無く、実際その後ピンを入れてみてもキツさに変化なし。手持ちのビットセットは0.5mm単位だったので、イヤな予感はありつつも、次は2.5mmを使ってトライ。すると今度は案の定、明らかにピン径よりデカい穴が…。本来はスポスポになる最小の範囲まで広げるべく、もっと小刻みに拡大してゆくのが良いと思います。私はこの部品の予備を沢山持っている為、強気の行動に出てしまいました。

 私の読みが正しければ、これでピンの飛び出し現象は収まるはず。結果の方はまた次回以降、報告します。


■強化品はあくまでスペアパーツとして■
 メーカーから、以下のような強化樹脂パーツがリリースされました。

●Op.1345 カーボン強化A部品 (ギヤケース)
●Op.1346 カーボン強化K部品 (アッパーアームマウント)
●Op.1347 カーボン強化L部品 (アッパーデッキ)
●Op.1348 カーボン強化M・N部品 (ダンパーステー・サスマウント)
●Op.1349 カーボン強化S部品 (リヤギヤケース)
●Op.1350 カーボン強化ロワデッキ

 個人的な思いを正直に書いてしまうと、こういった類のパーツが走行性能の向上にどの程度寄与するかは…。あくまで破損時の予備として持っておきたいか否か、という基準の元、アッパー/ロワデッキ以外は入手しました。壊れたところから順次入れ替わりますので、現時点ではどれも包装されたままです。

 その他、私が現時点でスペアパーツとして確保しているものは以下の通り。

●SP.1438 TRF502Xボールデフギヤセット
●Op.1131 WOユニバーサルシャフト用フロントアップライト
●Op.1034 DB01 カーボン強化D部品 (キャスターブロック)
●OP.1257 5mm強化アジャスター (グレイ8個)
●ロワサスアーム(フロント・リヤ)
●ターンバックル
●ダンパーシャフト一式
●サスシャフト一式
●ユニバーサルシャフト一式
●スリッパーパッド
●ホイールスペーサやピン等、他パーツ破損のタイミングで紛失し易い小部品

 私は長年、タミヤのバギーでRCを楽しんでいるので、スペアパーツの在庫も自然と潤沢になります。最初から上に述べたような部品群を揃えておく必要は全く無く、走らせてみて頻繁に壊れるところから、徐々にストックを持つようにしていけば良いでしょう。DB02は駆動系以外はタフな作りになっている印象で、破損の機会は比較的少ないのではないかと考えていますが、各部の耐久性に関する考察は、今後も出来るだけ詳細にレポートしていくつもりです。




DB02(レオニス)記録簿 第013回

2012-03-23 07:43:36 | RC記録簿(DB02編)

◆ レース参戦レポート No.2 ◆
‐ リニューアル記念レース @GOJO ‐

 予定通り、GOJOのメモリアルレースに参加してきました。今回は東阪に実店舗を構えるRCショップ、チャンプが主催するイベントであり、総勢9名のワークス系ドライバーが名を連ねるという、非常に華やかな大会。半年振りにエキスパートクラスのキレた走りが拝める機会とあって、個人的にも非常に待ち遠しいレースでした。



■GOJOのレースプログラム■
 RC PARK GOJOのレース進行には少し特徴的な部分がありますので、まずはそちらの説明から。早朝の練習走行については、カテゴリ毎、ヒート単位でコースイン出来る時間が決められています。自分に割り当てられた時間帯以外の練習走行は、原則NG。四駆、二駆の順でまず一回りした後にドライバーズミーティングが入り、その後同じ組み合わせ、同じ並びででもう一回り、練習走行の機会が与えられます。1回辺りの練習走行は5分間です。

 その後の予選組み合わせは、練習走行結果の1周ベストラップが早い順に、上から一定の台数ずつ区切られることでグループ化されます。出走順はタイムの遅い集団から第1ヒート、第2ヒート… といった具合。自然と実力の近しい者同士が集まりますので、力を出し易い走行環境が整えられます。その一方、トライ回数はABCでのレースより1回少ない2回ですので、どちらかを捨てラウンドにしてしまうと、好成績を納めることは非常に難しくなるでしょう。

 決勝は予選のトータル(5分間)タイムが早い順、上から一定の台数ずつで切り分けられ、下位集団からファイナルが実施されてゆきます。この辺はどのサーキットのレースでも、大体同じスタイルですね。


■練習走行からシリアスな雰囲気■
 それでは早朝の模様から順を追って。練習ラウンド1本目は、まず路面とマシンの状態を感じながらの周回を行います。がむしゃら、闇雲に飛ばしてゆくのでは無く、自分がしくじりそうなポイントや、他マシンと併走時のリスクが高そうなポイントを見つけ、走らせ方をとっさに変更する為の心の準備をします。本番になってしまうと考えて出来ることではありませんので、反射的に分岐対応が行えるよう、軽くシミュレーションをしておくことが大事だと思います。今回は予選本数が少なく、またプラクティスも5分×2回と限られていた為、他の皆さんも最初からかなり真剣にこなしていたのではないでしょうか。


■自分に自信を持たせる為の奮起■
 2回目の練習走行では一転、タイムを出すための走りにモードを切替。練習走行でここまでムキになって走らせるのは初めて、というくらいの勢いでアタックしました。というのは、ここで1発良いタイムを出しておいて、普段よくやられているライバルマシン達に気遅れしないよう、自分に“ 俺もやれる!! ”という気持ちを植えつけておきたかったからです。果たして、ラップファステストは目論見通りに更新され、順位も1回目終了時点の15~16位辺りから、Aメイン目前の11位(/33台)まで一気にジャンプアップ。改めて振り返ってみると、今回のレースでは突然思いついたこの作戦が、最後まで極めて有効に作用していたと思っています。


【予選:1st ROUND】
 練習走行での良いフィーリングそのままに走りきることが出来、ヒート2位でゴールしました。展開としてはトップを快走するパパ杉浦選手にグイグイ離される構図で、手が届かない相手だけに無理なチャージを試みるといった失態を犯すことも無く、マイペースに周回することが出来たと思います。総合順位の方は12位(/33台)前後ということで、普段の自分に比すれば非常に良い位置に踏み留まりました。


【予選:2nd ROUND】
 何も変更せずに望んだ2Rですが、マシンには強いオーバーステア特性が現れていました。時間が経つにつれて路面が乾いてゆく、この季節のGOJOではよく起こる事象です。ウォームアップ周回の時点で(これはアカンかな…)と思わずにはいられないレベルで、案の定、本番でも巻き込もうとする機体挙動を安定させることが出来ないまま轟沈。1Rより10秒以上遅いタイムを叩き、殆ど見るべきところの無いラウンドになってしまいました。


 結果、四駆の予選総合順位は13位、決勝はBファイナルの3番手スタートとなりました。


【決勝:B FINAL】
 巻き巻き対策の為、まずはリヤタイヤを二駆で使っていたより活きの良いものに交換。次に、フロントダンパーのバネをソフトからミディアムへと交換。これで変化が無ければ、決勝での躍進は絶望的…という状況でしたが、ウォームアップ周回では、思惑通りにバランスが改善されていることが確認出来ました。非常にやる気になった状態で挑んだ結果が、以下の動画となります。



 …というわけで、上手い具合にメイン優勝を勝ち取ることが出来ました。



 今回のレースでは1~8位までがワークス系の選手で占められていた事を考えると、とても自らの所業とは思えない程の好成績でレースを締め括ることが出来ました。DB02、こいつはひょっとすると、極めて高いスペックを秘めたマシンなのかも知れません。



   

DB02(レオニス)記録簿 第012回

2012-03-20 10:54:31 | RC記録簿(DB02編)

◆ プラクティスノート @GOJO ◆
 翌日に開催されるリニューアル記念レースの準備を整える為、奈良県五條市にある RC PARK GOJO へ行ってきました。峠を越えた感じはある一方、まだまだ油断出来ない雰囲気を醸し出しているようにも思えてならない、私のDB02。今はとにかく走行を重ねて、上手な付き合い方を地道に探っていくことが大切です。



■ベベルピニオンを修復■
 まずはこの間のレースで歯が潰れたままになっているフロントのベベルピニオンギヤを交換。一応補足しておくと、これが壊れたのはリヤに付けられていた時で、応急処置の為前後を入れ替えたという経緯があります。通常の走行下では、同じタイミングで使い始めてフロントが先にNG… ということは少ないでしょう。

 スペアパーツは店頭にも並んでいます(Sp.1438:630 YEN)ので、入手するのは簡単です。で、今回はバックラッシュをシビアにチェックしながら組み付けようと考え、ベベルギヤの位置調整に用いる内径10mmのシムセット(Op.588:525 YEN)も同時購入。調整のコツとしては、引っ掛かりや渋さを感じないギリギリまで、ギヤ同士を接近させるようにシムの抜き入れを繰り返します。しかし実際に私が作業を行った結果では、前回説明した0.3mmシムの1枚入替だけで十分な感じで、0.1mm、0.2mmを併用した微調整は不要でした。バックラッシュの塩梅は個人の好みで差の出る要素だと思いますので、参考程度に。

 後はこれらギヤの寿命を少しでも延ばす為、デフメンテ毎にバックラッシュの状態をチェックして、磨耗してきたようなら0.1mmを追加していこうかなと考えています。あくまで想像ですが、バランスを取る意味ではベベルピニオン側での調整も意識しておいた方が良さげ。こちらの位置調整はφ5mm(Op.587:525 YEN)を使います。

 1つ疑問に思ったのは、なぜ組立図が緩めのバックラッシュで組み立てる指示になっているのか、ということ。搭載を想定しているモーターのパワーが低く、さほど間隔を詰めなくても十分に耐えるという判断でしょうか。であれば、Op設定のスリッパーに対する説明と同様、“(目安として)nターン以上のハイパワーモーター”搭載時の分岐として、補足文を載せておいてくれれば親切ですよね。


■開口一番『カップにはグリスを塗るべし』■
 この日の練習にて、中部地方から来られていた方からまず戴いたのが上のお言葉。インプット/アウトプットのジョイントカップについては、グリスをたっぷり塗ってやれば破損の確率をグッと下げられるそうです。私は油脂を塗布した部分に泥砂が付着するのを嫌って、あらゆる箇所のグリスアップを省く傾向があり、過去のトラブルはそれが仇となった可能性が高いのではないか、とのこと。
 というわけでシャフトの両端、ピン部分を中心にたっぷりとアンチウェアグリス(Op.439:525 YEN)を塗布しておきました。キット標準のカップは、リヤほど負荷の掛からないフロントでのみ使用していますが、壊れないのであれば強化品の移植を検討する必要も無くなりますね。

 …ただ、このノーマルカップには、他にも面倒な弱点があります。
 写真の通り、何故か締結ピンが頻繁に飛び出てくるのです。元に戻すにはマイナスドライバーなどを用い、しっかり力を入れて押し込む必要がありますので、アウトプットシャフト側はまだしも、アッパーデッキが邪魔なインプットシャフト側の修正が非常に手間。ただ、この件については、今この文章を書いている時点でやってみようと考えている対策があります。具体的な手順はまた後日、紹介の予定。


■廃熱装備が早くも稼動■
 この日のGOJOでは目立ったトラブルも無く、快走を続けてくれた私のDB02。現状の問題点としてはメカ系の発熱が異常に高く、バッテリー1本分を丸々走行させると、夏場のそれに近いほど熱を持った状態になってしまいます。駆動は軽くなってきていると感じるのですが、走行中はとにかくギアノイズと思われる騒音が大きく、ひょっとして私の気づいていないどこかが壊れているんじゃないかと不安になる程。
 仕方が無いので、まずモーターに対しては写真の位置にクーリングファンを設置。

 そしてESCには、かさばらないKAWADA製の薄型ヒートシンク(B61M:980 YEN)を貼付しました。

 まだ3月、外気温が17度程度であったことを考えると、今回行った対処のままでは夏場を乗り切れない気がします。もう一手二手、効果の高そうな発熱対策を考えておかなければなりません。ただその一方、現状では少しパワー不足を感じているところもあり、さらに発熱量が増加する方向への装備変更も行いたいというのが本音。モーターを6.5Tにするか、放電能力の高いバッテリーに切り替えるか… 色々と試してみる必要があります。


■TOPIX■
●今回記事のトップ写真に写っている3台は全てDB02、リニューアル記念レースの当日に出会ったマシンで、集合写真を撮影させて頂きました。同志がいるというのはやはり嬉しいものですね。お二人ともこのブログをご覧頂いているそうで、よくウソを書くので気をつけて下さいと言っておきました(笑)。

●RC PARK GOJO は1月末の KINKI CUP 終了後、最後の拡張工事を行う為長期閉場されていましたが、ようやくリニューアルオープンされました。コース、外辺とも立派になり、また駐車場の収容台数も大幅に増えて、いよいよオーナーの夢である全日本選手権誘致の準備も整った… というところでしょうか。まずは関西地区予選の開催地として名乗りを上げ、キャパシティの高さを内外にアピールして欲しいですね。



   

DB02(レオニス)記録簿 第011回

2012-03-16 19:06:58 | RC記録簿(DB02編)

◆ レース参戦レポート No.1‐iii ◆
‐ シリーズレース2012 第3戦 @ABC ‐

【予選:3rd ROUND】
 先に述べたバックラッシュの調整は問題解消の決め手となってくれる予感があったので、スリッパーの方も半回転ほど締め上げるという賭けに出ていた私。そして緊張のウォームアップ周回… 果たしてパリパリサウンドは、私の期待した通り、見事にその影を潜めていました。これでやる気の方も一気に回復、もう一度力を出し尽くし、1つでも順位を上げようと目一杯頑張りました。結果、タイムは1Rより7秒ほどアップ、最終的な予選順位も1Rより1ランク上げて、10位(/22台)という位置に。7台枠と厳しい争いになったAメイン進出を果たせなかったのは残念ですが、シェイクダウンもろくに行えないままのレースだったことを考慮すれば、まずは良しとすべき位置に納まったと言えるのではないでしょうか。


 決勝前の準備としては、まず走行中の姿勢を見ていた方からの『クルマめちゃめちゃロールしてるで』という指摘を受け、ぶっつけでリヤスタビライザー(Op.963:1,365 YEN)を装着しました。

マシンレスポンスの悪さ(=鈍重さ)を解消するのに必須である可能性が高いこのアイテムについては、別途練習の日にじっくり試したいという思いがあったのですが、現状のフィーリングであれば、装備しても極端に悪い方向へいく可能性は低いだろうと考えてのことです。バーの硬さはTRF511で使っていたときと同じハードを選択。

 もう1つ、3Rの走行では歯飛びの発生が全くと言っていい程無かった為、スリッパーをもう1/4回転ほど締め上げ。レース時は好き勝手に練習周回を行うことが出来ないので、調整後にフィーリングの確認が出来ないのが痛い…、しかしEPAは絞ったまま(90%)なので、これでも本来のパワー感で走らせることが出来るわけではありません。


【決勝:B Final】
 決勝は3番手スタート。うだうだ言葉で説明してもわかりにくいと思いますし、ここは動画を見てDB02の挙動を確認して頂きたいと思います。トップを走行していた時間が全く無い為、スポットは当たっていませんが…悪しからず。


 と言うわけで、最終結果はスタート位置と同じ3位フィニッシュでした。スタビの効果は決勝の興奮でよくわからず… まぁ、この辺はわかっていたことではあります。



■TOPIX■
●組立当初から感じていた駆動系の重さは、走行を重ねるにつれて解消されてきているように感じます。というのは、マシンを持ち上げてスロットル全開状態からニュートラルに戻した時、タイヤの回転が止まるまでの時間が明らかに伸びてきているからです。しかもこの日はデフベベルのバックラッシュ調整という、駆動がさらに重くなる方向の調整を行っているにも関わらず、です。非常にタイトな作りになっているセンターギヤ郡に当たりがついてきているのかも… そう考えると、このマシンは先んじて適度な慣らし運転をしてあげた方が良いタイプなのかも知れません。

●繰り返しになりますが、現状この機体の動きで気になるのは、なんと言っても動きの鈍さです。感覚的には、他のマシンより2倍くらい重いんじゃないか… と思わされる位。ここを何とかしない限り、レースで順位を上げていくのは難しいのではないかと感じています。

●本当色々ありましたが、今回のレースで即破壊系のトラブルは全て吐き出されたのではないか、と思っています。つまり一応、DB02は今後もコンペマシンとして、使い続けていける目処が立ったのかな…と。まだまだ油断は出来ませんが、実は少し(心底?)ホッとしているというのが、今の正直な気持ち。



   

DB02(レオニス)記録簿 第010回

2012-03-14 19:28:53 | RC記録簿(DB02編)

◆ レース参戦レポート No.1‐ii ◆
‐ シリーズレース2012 第3戦 @ABC ‐

 第3戦の四駆エントリー台数は22台。コースレイアウトが刷新されたのは1週間前ですが、雨続きで前日迄に十分な練習が出来ていた参加者はいなかったようです。全日本選手権バリのイコールコンディション下で、DB02はどこまで順位を上げてゆくことが出来るのでしょうか。



【予選:1st ROUND】
 いきなり調子を崩したマシンのケアをしていたお陰で、朝の練習走行は中途半端に終了。かつ駆動系には爆弾を抱えたままですから、上位進出のカギはマシンだけでなく、私自身のテンションを如何に下げないようにするか… といったところも重要になりそうです。

 予選開始前のウォームアップ周回では、改めてマシンに瞬発力が無いことを実感。二駆で一息に飛び越えられるジャンプを刻んで通過するしかないなど、何しろ走りに迫力がありません。が、今はとにかく目前の5分にベストを尽くすだけ。スタートしてからは焦らず無理せずを心掛け、転ばなければ何とかなると信じて頑張りました。それでも2回ほどはひっくり返ったような気がしますが、どうにかこうにかヒート4位で完走。総合でも11位(/22台)と、まだ十分に望みの持てる位置です。


【予選:2nd ROUND】
 とは言え、マシン状態がさらに悪化の一途を辿っているのは明らかでした。1Rの走行では2分過ぎから例のパリパリサウンドが復活し、ゴールする頃には殆どどの区間の加速でも歯飛びが発生するという事態に。しかしながら、この時点では先に施した3点以上の対処は思いつかず、この調子で走行を続ければ決勝の出走すらも危うくなるのでは… といった状況。散々悩んだ結果、予選2回目は自ら放棄(リタイヤ)するという、最も苦しい選択を取りました。新レイアウトで行われるレースでは、予選を重ねるごとに大きくタイムアップしてゆく流れが多い中、この作戦でいかざるを得ないのは非常にツラいものがあります。が、正に背に腹は代えられぬの心境。


 お昼休み、今日の四駆に関する愚痴を仲間に聞いてもらいながらお弁当を食べていると、経験豊富な先輩から

 『バックラッシュは見直した?』

 という、疑問形のアドバイスを頂きました。その方はHOT BODIESのサイクロン D4で参戦されているのですが、このマシンは初期設定ではバックラッシュのチューニングが甘く、シムを入れて調整しないとすぐ樹脂製ベベルギヤが舐めてしまうのだそうです。なる程… そう言われてみると、同じシャフト4WDであるレーザー ZX-5(京商)やB-MAX4(ヨコモ)を使っている人達も、似たようなことを言っていたことがあったような…。因みに、ここで言う“バックラッシュ”の対象となっているのは、一般的に調整する機会の多いスパーとピニオン間のことではなく、デフベベル‐ベベルピニオン間の話です。

 この助言をもらった時、私の内心にはピーンとくるものがありました。DB02のデフユニットには、ジョイント部にバックラッシュを調整する為の0.3mmシムが計3枚、入る仕組みになっている(組立図[4])ことを覚えていたのです。3枚、奇数であるというところがキモで、組立図の指示とは逆側を2枚にすれば、バックラッシュをキツくすることが出来るはずでした。

 早速シムの位置替えを実践した上で駆動系の重さをチェックしてみると、ほんのわずかに動きが渋くなったような感じはあるものの、まず無視出来るレベルと言って良い程度のもの。0.3mmはバックラッシュの調整幅としては大き過ぎるように感じられる点が心配でしたが、実際に試してみて問題無さそうだということがわかり、取り敢えず安心しました。前後のデフに対し同じ処置を施し、最後の予選を待ちます。


 《続く》




   

DB02(レオニス)記録簿 第009回

2012-03-12 23:09:34 | RC記録簿(DB02編)

◆ レース参戦レポート No.1‐i ◆
‐ シリーズレース2012 第3戦 @ABC ‐

 ろくに試走することも出来ぬまま、とうとうレースの日を迎えてしまいました。もう少しシャーシの素性を見極めてから挑みたかったところですが、何分ラジコンを走らせることが出来るのが3週間振りだったので、怖気づいてパスするなどという選択肢は頭から無し。とにかく【決勝まで無事に完走する】ことを目標に、目一杯頑張ってきました。



 明石バギークラブのEP用コースは、3月初頭に年一度の大改修を終えたばかり。ガラリと変わったニューレイアウトでの走行はこの日が初、そしてマシンはロクに走らせたことも無い新車… と、状況は正に実力テストといった様相です。せめてもの早朝練習は十分にこなそう、もといマシンの問題は出来る限り、本番開始までに取り除いておこう… と考え、当日は通常よりかなり早めに現地入りしたのですが、あいにく路面は新車を突撃させるのがためらわれるようなマッド・コンディション。結局走行を始めたのは到着から1時間以上経過した後で、どうものっけから予定通りにはいかないのが嫌な感じです。

■あまりにも早かったピンチの到来■
 走り始めは慣れている二駆、TRF201でスタート。1パック丸々使って、コースの特徴を掴むことに徹します。それが終わればいよいよDB02。おっかなびっくりスロットルを開いてみると、スリッパーを緩めにセットしておいた割に、前回走らせた時とさほど変わらない勢いで加速してくれます。ポケットに忍ばせていた調整用のボックスレンチを使うことも無く、そのまま周回を重ねてゆくDB02。マシンの動きは非常に鈍重の一言で、TRF511に比べると瞬発力、最高速とも数段劣っている感はありながら、各コーナーにおける回頭性、及び回頭のコントロール性は悪くありません。特に空中姿勢の制御は511の時の感覚から大きな修正を強いられることもなく、この辺りはモーター横置きレイアウトという特徴が顕著に現れている点と言って良いのかも。

 と、かなりやる気になってきていたその時、マシンから加速のタイミングで『パリッ』『パリパリパリッ』といった感じの異音が聞こえてきました。これは間違いなくギヤ飛びの音… 駆動系の特定部を強化した結果、その次に弱い他箇所にしわ寄せが来るという、あまりにもありがちなパターンがやはり、このマシンにも起こってしまったのか。落ち込みながらピットへと引き上げ、迷うことなくリヤのギヤケースを開きます。

 診断結果は予想した通り、ベベルピニオンギヤの歯欠けでした。いつもの要領であれば、スペアパーツは幅広く在庫を用意するのが私なのですが、このDB02に関しては過日の5分シェイクダウンで将来性に大きな不安を感じた為、お店で入手可能なこのギヤの予備すら持ち合わせ無し。加速感が変わらないと感じた時点で即座にスリッパーを緩め、全く前に進まない状態から徐々に締め上げていくという、当初の予定通りに事を進めるべきだった… と、ここに至って後悔しても後の祭りです。で、これに対しては現状で思いつく策として、以下の3つを実行。

 ●フロントとリヤのベベルピニオンギヤを入れ替え
 ●プロポのスロットルEPA(最大開度)を90%に抑制
 ●スリッパー再調整、作動開始の負荷レベルを下げる

 処置済の状態で再度試走してみると、パリパリ音は消え失せたものの、加速感の無さはさらに耐え難いレベルに。しかし今回の目標である【決勝の完走】はどうあっても譲れないので、先の見えない現時点で高い負荷を掛ける事は出来ません。リミッターを掛けたマシンでレースを闘わなければならないのは非常にストレスで、正直この時点でのテンションはかなり下がっていました。


 《続く》



   

DB02(レオニス)記録簿 第008回

2012-03-03 23:59:17 | RC記録簿(DB02編)

◆ TIPS : プロペラシャフトのユニバーサル化 ◆

 次回はスリッパークラッチ投入下での走行レポートをお届けするつもりでしたが、雨に降られて予定通りには行かず終い。あまりにも脆弱なセンターカップに対しては十分な手を打てず、またスリッパーの効果を確かめることも出来ず、悶々とした気持ちのままで過ごす日々… そんな折、ブログをご覧頂いていた方からの助言をきっかけに、カテゴリを異とするマシンからのパーツ移植を検討・検証するという手段が残っていたことを思い出しました。以降色々と試行錯誤を行った結果、何とかトップ写真のような形に持っていくことが出来ましたので、テスト前ではありますが詳細を解説しておこうと思います。





 まずはインプットシャフト(デフ)側から。写真右側はキットノーマルの樹脂製、そしてシルバーの左側はTB エボリューションV用のフロントセンターカップ(3455968:520 YEN)です。

 全長は換装パーツの方が長くなりますが、外径は逆に小さい為、アッパーデッキに干渉することはありません。


 問題はシャフト径が小さいこと。エボV用が5mmで作られているのに対し、DB02用のシャフトは4mmの両端Dカットです。そのままでも装着出来ないことは無いものの、ブカブカで締結ピンと平行の方向にスライドしてしまう状態で、精神衛生上非常に宜しくありません。


 この平行方向のガタつきを抑制する為、シャフトの外側、両端に内径2mm×0.5mm厚のスペーサをかまします。赤丸で囲った部分が装着のイメージで、実際はスペーサをシャフトにグリス等で緩やかに貼り付け、カップに挿入してから最後にピンを通すことになります。スペーサはカップ挿入の際、無理矢理押し込んでしならせる(或いは軽く潰す)必要がありますので、樹脂製であるヨコモのスペーサセット(ZC-S20:399 YEN)を用いるのがオススメです。本当はもっと外径の小さいテーパーワッシャが欲しかったのですが、今回は見つけることが出来ませんでした。

 インプットシャフトとカップの処理が終わったら、お次はスイングシャフトの接続です。用意するのはTRF5XX系のリヤ用ユニバーサルシャフト(Op.1016:2,520 YEN)として使われるもので、その長さは64mm。ホイールアクスルとカップを置き替えた上で、組立図通りに完成させればOKです。

 最終的にはこのような感じに。カップのガタつきも無く、良好な状態です。


 続いて、アウトプットシャフト(センターバルク)側にいきましょう。ここで登場してくるのは、またもTBエボV用のパーツであるセンターカップ(3455967:540 YEN)です。


 こちらもシャフト径に関する相違点はインプットシャフト側と同様、よって処置も全く同じように行って下さい。

 アウトプットシャフトのみ、締結ピンに対し垂直方向のガタを抑える為、写真の場所に内径5mm、厚み1mm+α のワッシャを入れます。

 センターバルクへのセットを完了。長いカップなので、上述したスイングシャフトはもう5mm程迄は短くても問題無いでしょう。

 全ての工程を完了した状態、ほぼ真上から撮影したもの。両カップはアルミ製なので、どこまでもってくれるかは未知数ですね。

 真横から。電池搭載スペースへの影響はありません。




DB02(レオニス)記録簿 第007回

2012-02-25 21:13:05 | RC記録簿(DB02編)

 なんとも酷い結果になってしまったシェイクダウン走行。ブログを再開してまで張り切って取り組んでいただけに、あの日のショックは非常に大きいものでした。私はこのマシンで今年の全日本まで行ってしまおうと大真面目に考えていましたが、このお先真っ暗感は一体どうしたものか…。早くも折れそうになった心を必死で立て直しつつ、原因の究明と対策の考案に乗り出します。


■考えられる要因を洗い出す■
 瞬殺と言っても差し支えの無い勢いであっという間に破壊されてしまった、リヤのドライブシャフトジョイントカップ。思いつく限り、原因の候補として挙げられるものは以下の3つです。

★組み方を誤っている
 これはつまり、“どこかしら組立図通りに作れていない部分があり、その間違いが駆動系に深刻な負荷を掛けるに至った”といった感じのことですね。しかし、破損前後のチェックでは駆動に特別な重さを感じる部分はありませんでしたので、可能性としては低いと思います。

★剛性不足
 例えば走行中、ハードな着地等によるシャーシの歪みが大きければ、各回転部のクリアランスが狂って瞬間的な過負荷状態が生まれている可能性はあります。センタードライブシャフトが絡む場合で考えれば、シャーシがピッチング方向に大きく歪む(丸まるイメージ)ことにより、前後ジョイントがドッグボーンを押さえつけるような状態になる… など。しかしDB02のアッパーデッキは有効に機能しているように見え、そのようなことが容易に発生しそうな雰囲気はありません。

★当該パーツの強度不足
 やはりどう考えても本命はこれです。上2つのいずれかが原因であってくれればまだやりようもありますが、この3つ目の問題を現段階で根本的に解決するのはかなり厳しいと思われます。


■コンペマシンからの流用は可能か■
 まずはカスタマーに部品を注文するついで、TRF502Xのリヤプロペラシャフト(ユニバーサル)がDB02に搭載出来ないかを確認してみました。組立図を見る限り、502XとDB02では特にリヤ駆動系に設計の相違点が見られ、シャフトについてはまず長さからして違うようなので、望みは薄いと思っていましたが… やはり答えは “NO”。残念です。


■スリッパークラッチの装備■
 …と言う訳で、結局今は1週間遅れでのリリースとなったスリッパークラッチセット(Op.1336:3,465 YEN)以外に、直接問題を解決出来そうな手立ては無さそう。

 プレートはDN-01用としてOp設定のもの(Op.1260:3,150 YEN)とほぼ同等(形状は異なる)、スプリングもDN-01用と同じもののようです。

 センターバルクへの格納は、やはりスリッパークラッチを組み込んだ時の方がスムーズにいきます。ここは予想通り。

 クラッチの滑り具合はまずズルズルのところからスタートして、トラクションロスを感じないギリギリのところを見極めるように調整を行ってゆく予定です。ので、最初は組立図の指定より大幅に緩めておきたいわけですが、そうすると付属のナットでは、ナイロン部への雄ネジの掛かりが悪くなります。この状態では適切な締まり具合を維持出来ない可能性がありますので、フランジの無いローハイトタイプ(Op.1080:525 YEN)に交換してみました。スプリングとの間には、内径4mmのワッシャかシムを入れます。


■破損箇所の修復■
 ビスが折れて取り出せなくなってしまったフロントギヤケース(上)を交換する為、カスタマー扱いのAパーツ(19115345:1,155 YEN)を注文。
 このランナーはTRF502Xとの共有部品郡なのですが、実際にDB02で使用出来るのは半分ほどで、残りは不要品となります。スペア確保の意味で前後のケースを揃えたいのであれば、別途Sパーツ(19115342:672 YEN)も取り寄せる必要があります。

 続いてジョイントカップ。
 Tパーツ(19115343:1,008 YEN)には元よりスペアとして確保しておきたいと感じる部品が殆ど無く、実質的には写真のカップ4個を手に入れる為だけに、1,000円以上の出資を強いられることに。


■TOPIX■
●今回のメンテナンスにおいては、破損した箇所以外のジョイントカップ(合計4)についても状態のチェックを実施。その結果、程度の差はあれ、その全てに破損の兆候が現れていました。次回からはスリッパーの投入による保護効果が見込まれるものの、交換した箇所以外のカップが順次舐めてゆく可能性もあると見ています。

●キット標準の1050ベアリングにはグリスがたっぷりと充填されているようで、本格的な走行を開始すると、これらからそのグリスが沢山漏れ出してきます。私は拭き取ってしまえば良いと思っていますが、気になる人は前もって脱脂をしておいた方が良いかも知れませんね。





 出来るだけの準備はしましたが、正直言って非常に不安です。スリッパーが私の見込を大きく上回る効果を発揮してくれれば万事解決、そうなることを願うばかりですが…。