も う ん た い ん 。

かつてはRCレースの楽しさを発信するブログでした。次は何についてのブログが良いか、ご意見募集中です。

TRF501X記録簿 第16回

2008-03-21 22:10:14 | RC記録簿(501X編)


- プ ラ ク テ ィ ス レ ポ ー ト -
< 第 10 回 - SIDE:B > 2007_1209 

 前回は初めての突撃となった和歌山・TMサーキットの概観をお伝えしました。今回も引き続き、その遠征の模様をお送りしたいと思います。後編ではサーキットのレイアウトやコンディション解説に加え、走行時の模様も詳しく見ていくことにしましょう。一見フラットに整えられていると見えたコースも、走らせてみれば中々の手応えで十分に楽しめました。

 この日の空は午前中のほんの一時以外、ずっと一面に雲が広がっているような状態。屋根があるのはピットだけですから、やはり何よりも恐いのは降られることなんですが、今回はなんとか予報通りに持ってくれたので助かりました。こちらとしてはお祭り並みの盛り上がった気分で行っているのに、そんな形で水を差されてしまうのはイヤですからね。


 それでは早速、コースレイアウトの紹介から進めてゆきましょう。構成そのものに大きく目を引く点はありませんが、だけは比較的珍しいと思われる性質のものが敷かれており、それがそのままこのコースの特徴と言えそうです。

【奇をてらわないオーソドックスな構成】
 右の写真は操縦台から撮影したコースのスナップショット。上から順に右側、真ん中、左側を納めたものですね。全体のイメージを把握しやすいgifアニメも用意しましたので、併せて参照されたい方はコチラをクリック。このオフロードコース、実は我々が訪ねる二日ほど前に大規模な改修を受けていたようで(TMサーキットの店長さんブログからキャッチ)、そういう意味ではかなり良いタイミングで走らせてもらったのではないかと思っています。ザッと見た感じでは直近の加西T&Tサーキットと同じく、中~高速域での走行帯が目立つレイアウトですね。敷地としてはかなり横長な印象で、奥行きは加西の半分程度しかないかも。コースウォールはよく見る軟質の樹脂製ホースですので、よほど激しい接触でもしない限り、マシンが壊れてしまうことはないでしょう。

 ジャンプ台は盛り土をした小さなものが4つ、ホームストレート中のテーブルトップタイプ(写真中赤丸をつけた箇所)が1つの計5台です。この内のテーブルトップに関しては直後に長いストレートが控えているため、派手に跳び越えるよりは向かいの斜面に落とし、素早く加速モードに入った方が速そうな感じ。ただそれだと面白みには欠けますので、あえてマシンを粉々にするくらいの勢いで踏み切る
  




のも一興ではあります。全てのジャンピングポイントには人工芝が綺麗に貼ってありますので、ピンのあるタイヤならグリップは十二分に稼げるはずですよ。

【難易度を左右するもう一つの要素とは】
 目で確認するだけではわからないこのコースの難しさは、先にも触れた特異な性質の土にあります。文章では現しにくいのですが(路面のアップ写真も撮っていません…)、土というよりは長微細な軽石のようなものが敷かれている感じなんですよね。○協に勤める友人Tは『苗の生育に使われる培養土みたい』と言ってました。ただオーナーさんの話ですと、使われているのは運動場のものなどもミックスされたブレンド土だとのこと。色は加西に比べるとかなり灰色っぽい感じで、これも軽石の類を想像させる一因となっています。…でですね、結局それがナンだという話になるのですが、つまりはアレです、この土がどうにもグリップしないという事が問題なんです。路面のμが極端に低い状態では、このコースの各所にもあるような中速コーナーで車体の安定を保ち続けるのが大変。掲載写真には所々、水色の矢印が書き込まれていますが、これらはいずれも上記の説明に該当する中速コーナーとなります。特に私の501Xはフロントワンウェイ仕様ですので、こういったポイントでは加速も減速も簡単には出来ないところがツライ。二駆のアルティマを持参していた友人Tは私以上に苦戦していました。


 加西に行った時は次のレースを見据え、それなりに練習の方針なども考えていたりするのですが、今回のような遠征時であれば、そんな細かいことに捉われることもありません。まぁ早い話が楽しんだ者勝ちということで、気の赴くままにやりたいことをやってきました。

【遠征時には必携の『あの』タイヤが今回も活躍】
 まずは様子見ということで、前後ともチビり気味の二軍タイヤを装着して走り始めます。路面の性質を見て大体の予想はついていましたが、さすがに全くお話にならない滑り具合で、真っ直ぐ走るのも難しいような状態。たまらず数周で引き揚げ、リアを ボウタイ M3 に換装します。このボウタイ、加西で走らせている分にはあまり出番の回ってこないタイヤなのですが、遠征に出る時はとりあえず持って置いた方が良いかな~…と思わされるものの一つですね。しまりのない路面に対してはかなり広く適応性があるようなので、今回も保険のつもりでキャリアーに入れておいたのです。走らせた印象ではTMとの相性も悪くはなく、結局この日のリアタイヤはずっとこのままでした。友人Tはロッシ系のタイヤも色々と試していたようですが、最終的にはやはりボウタイがいいという結論になったようです。

 一方のフロント。機体の挙動バランスとしては、フロントのグリップはむしろ多少甘い方が操縦し易い感じでした。後半はちゃんとピンのあるホールショット M3に交換してみたものの、つんのめっ



  たような動きが出るため一概に良いとも言い切れません。感覚的にもピンのないタイヤの方が、わかりやすい大きなミスは少なかったように思います。

【シークレットシューズの様なパーツを投入】
 中盤から気まぐれで装着したのが、J CONCEPTSよりリリースされているオフセットスプリングカップです。私はダンパースプリングにRC-10B4用のものを流用しているのですが、特にフロントはスプリングの全長が短い為、実用的な車高を得るためにリテーナーをかなり下げる必要がありました。しかしこの状態ではシリンダーにダンパーブーツを深く履かせることが出来ず、下手なつけ方ではすぐにブーツがズリ落ちてしまうので困っていたのです。今回交換したカップは、ストローク量を変えずにスプリング座位置を上げてくれますので、その分だけリテーナーも上に戻すことが可能。やたらと下に降りたリテーナーはビジ
ュアル的にも不恰好だと感じていた為、換装による満足度は何気に高いです。私と同じく、B4用のスプリングをお使いの方にはお勧めしたい一品ですね。

【交換をケチったツケを払わされる】
 ちょっとしたトラブルもありました。6パック目の終了間際、駆動系が突如ロックし、ブレーキを掛けたかのように急停止して動かなくなってしまいます。原因はかなり意外なところで、ボールデフのプロテクトシールが大きく破れてめくれ上がり、他パーツに干渉したことで起こったものでした。この日は走行開始直後より、アンダーカウルの損傷箇所(コレです、第12回を参照)から内部に砂がワサワサ入ってきてウンザリしていたのですが、この一件はその砂が引き起こしたトラブルと考えるのが自然でしょうね。新しいプロテクトシールを貼り直す為だけに、ボールデフを降ろすという作業は欝でした…。シールの保護を失ったボールデフ本体もジャリジャリでしたし、何だかトホホな感じです。

 それにしてもアンダーカウルの傷に関しては、加西では全然問題がなかったため油断していました。穴が開いていても砂の入りにくい場所なんだろう…などと勝手な解釈をしていたのですが、この日は入り放題だったところを見ると、実際は状況に拠りけりのようです。う~ん、そろそろ取り替えようかな…。





 いやぁ、今回も楽しい遠征でした。距離的にかなり近いことを考えれば、現地のオフロードブームを加速させる為にも、これから積極的に足を運んで行きたいところですね でもあれから一度も行ってない… 。まだ日帰り出来るところにもちゃんとしたコースがあるものだとわかって、ささやかな喜びに浸れた一日でした。それではまた次回。


TRF501X
【この日までの走行データ】
■総走行パック … 100 +10
■重量 … 1,865g ±0

< 破 損 パ ー ツ >
Nothing!

ロゴ
重量はバッテリー(IB3800バラセル:420g)を含む全備重量

京商 KYOSHO アルティマ ULTIMA RB5 DF-03 ダークインパクト DARK IMPACT キーンホーク KEEN HAWK アバンテ AVANTE DF-02 グラベルハウンド GRAVEL HOUND ライジングストーム RISING STORM DT-02 MS ファルコン FALCON サンドバイパー SAND VIPER デザートゲイター DESERT GATOR スーパーファイターG SFG
      
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

TRF501X記録簿 第15回

2008-03-14 00:21:28 | RC記録簿(501X編)


- プ ラ ク テ ィ ス レ ポ ー ト -
< 第 10 回 - SIDE:A > 2007_1209 

 RCを始めて二度目の遠征に行ってきました。ホームである加西T&Tサーキットが路面の全面修繕で一時閉鎖(12/09~12/16)となった為、これを機会にどこか違うところへ行ってみようという話に。当初は半年前にも訪れた三重・TRSサーキットが有力でしたが、どうせなら未経験のコースを走らせたいということもあり、同じ近畿圏内である和歌山県・紀の川市のTMサーキットさんを訪れる運びとなりました。前編であるこの回ではサーキット周辺の概要を、そして実際の走行レポートは次回、後編としてお届けしたいと思います。

 今回は特に気楽に楽しんで帰ろうという気持ちが強かったので、マシンはイージーにカッ飛ばせる四駆を選択しました。前回加西で走らせてから放置したままの状態で持ち込んでいますので、メンテナンス関連のトピックは一切ありません。…つまりこの前編では501Xに直接関係する話が全くないのですが、便宜上501X編として取り扱っています。


 紀の川市は和歌山県の北端に位置する都市の一つで、隣接する大阪府からは比較的気軽に行くことの出来る地域です。記事では遠征と表現していますが、実際私の住む吹田市からの直線距離は60km程で、いつも通っている加西のサーキットより近かったりするんですね。アクセスの詳細に関しては、先にリンクしておいたTMサーキットさんのHPをご参照下さい。

【ショップ併設・メインはオンロード】
 TMサーキットの周辺は山だらけ。ほのかな潮の香りを感じさせるTRSサーキットとは対照的なイメージで、雰囲気としては加西T&Tにほど近い感じです。お店の営業は10時からのようですが、我々は新大阪を8時半に出発し、途中SAで小休憩を取ってちょうど開店時刻くらいに到着することが出来ました。


   これ以降は写真を交えながら。TMでメインとなっているのは完全にツーリング系のマシンらしく、お店の目の前には立派なオンロードサーキットが敷設されています。聞いた話ではEP / GP混走だそうで、色々なスピードのマシンが仲良くコース内を周回しているみたいですね。

 一方のオフロードサーキットですが、こちらはお店から少し離れた所に作られています。沢山建っているビニールハ
ウスの間を歩いて抜けると、小高い山のような位置に目的のダートコースが出現。左の写真はそのオフロードコースの操縦台から撮ったもので、このカットからおおよその距離感は掴んで頂けるかと思います。因みに記事トップの写真は、入口からコース全体が入るように撮影した写真となります。

 サーキットの利用料は、休みの日の終日走行で2,000円となります。後述する超快適ピットのことを考えれば、この値段はむしろ安いと感じるくらいのもの。しかしショップ内の品揃えに関しては残念ながら、オフロード専門の我々からすればかなり物足りない内容となっています。バギー用のスペアパーツはまず見当たらないと言ってよいような状況でしたので、破損部品の現地調達は期待出来ないと考えて下さい。

【もやしっ子にはピッタリの温室ピット】
 続いて、オフロードコースの周辺環境を見てゆくことにしましょう。来訪者向けの建物がない加西では青空ピットが基本ですが、TMサーキットのオフロードコースには、ビニールハウスをそのまま利用したピットルームが用意されています。見た目がナンだと侮るなかれ、入れば中はとっても暖かくて快適なんですよ。特にこれからの季節(時計を12月に巻き戻して読んで下さい…)、冷たい風を凌ぐことが出来るこのピットの存在は大きいと思います。

 中にはテーブルと椅子が備え付けられています。電源もありますし、片隅にはコンプレッサーもしっかりと完備。この日オフロードメインで来ているのは我々四人組だけでしたので、室内のスペースはかなり贅沢に使うことが出来ました。最初のうちは他の方が来られることも考えていたんですが、お昼過ぎにはどのテーブルにも私の所持品が転が
  



  ってましたね…マメな片付けが出来ない人間なもので、広い空間もすぐに狭くしてしまいます。

 一方で立地上、ピットまでの機材の持ち込みが一苦労という点は、やむを得ないながらもウィークポイントと言えるでしょう。車が進めるのはお店の正面までということで、そこから先は自力で運ぶ必要があります。普段から電車で移動している私の場合、荷物は元からコンパクトにまと
められていますので問題ありませんが、加西では車内もピットの一部として使っている友人Tは大変そう。今回は丸ごと持ち出す必要があった為、ハウスと車の間を何往復かしていました。しかしピットと操縦台はご覧の通り、直結に近い感じで至極快適です。

 実は当日、何よりも有り難く感じたサービスはお弁当の代行手配でした。周辺地理に疎い我々はナビ頼りで現地に辿り着いた為、その行きしなでお昼ご飯を調達することが出来なかったのです。ショップには一応カップラーメンが置いてありましたので、おなかが減ったら取りあえずそれで済ますつもりでした。…が、お昼前になるとオーナーさんとおぼしき方がピットまで来てくれ、『お弁当を頼んであげるけど何がいい?』 と。まぁその時の私の目の輝きようといったら、それはもう他にはなかったと思います。お陰であったかいから揚げ弁当にありつけました。いつ訪ねてもやって頂けることではないかもしれませんが、こういった計らいは本当に助かります。

【お手軽にバギーを楽しむ地元の方達】
 実際にオフロードコースを使っているのは我々だけかと問われれば、全くそんなことはありません。というのも、普段はツーリングをメインに練習されている地元の方々が、時折バギー片手に連れ立ってこちらにやってくるのです。聞けばオフロードは息抜きとして、TMでもちょっとした流行りになってきているんだそうな。マシンは主にDT-02DF系で、よく見てみると復刻版のホーネットまでもがピョコピョコ元気に走り回っています。どの機体もノーマルに近い状態らしく、ワンメイクタミグラかといった感覚で楽しまれているようですね。現在のTMサーキットでは、オフロードコースを使っての本格的なレースイベントは開催されていないようですが、取りあえずこの調子で門戸が広がっていけば、将来的には期待しても良いのではないでしょうか。
 




 以上が私の視点から見た、TMサーキットのアウトラインです。努めて今後行こうと思う人に役立ててもらえそうなことを書いたつもりですが、いかがだったでしょうか。後編はコースレイアウトの解説からです、お楽しみに今はもう変わっちゃってるかも…

京商 KYOSHO アルティマ ULTIMA RB5 TAMIYA タミヤ DF-03 ダークインパクト DARK IMPACT キーンホーク KEEN HAWK アバンテ AVANTE DF-02 グラベルハウンド GRAVEL HOUND ライジングストーム RISING STORM DT-02 MS ネオファルコン FALCON サンドバイパー SAND VIPER デザートゲイター DESERT GATOR スーパーファイターG SFG
      
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする