も う ん た い ん 。

かつてはRCレースの楽しさを発信するブログでした。次は何についてのブログが良いか、ご意見募集中です。

DB02(レオニス)記録簿 第007回

2012-02-25 21:13:05 | RC記録簿(DB02編)

 なんとも酷い結果になってしまったシェイクダウン走行。ブログを再開してまで張り切って取り組んでいただけに、あの日のショックは非常に大きいものでした。私はこのマシンで今年の全日本まで行ってしまおうと大真面目に考えていましたが、このお先真っ暗感は一体どうしたものか…。早くも折れそうになった心を必死で立て直しつつ、原因の究明と対策の考案に乗り出します。


■考えられる要因を洗い出す■
 瞬殺と言っても差し支えの無い勢いであっという間に破壊されてしまった、リヤのドライブシャフトジョイントカップ。思いつく限り、原因の候補として挙げられるものは以下の3つです。

★組み方を誤っている
 これはつまり、“どこかしら組立図通りに作れていない部分があり、その間違いが駆動系に深刻な負荷を掛けるに至った”といった感じのことですね。しかし、破損前後のチェックでは駆動に特別な重さを感じる部分はありませんでしたので、可能性としては低いと思います。

★剛性不足
 例えば走行中、ハードな着地等によるシャーシの歪みが大きければ、各回転部のクリアランスが狂って瞬間的な過負荷状態が生まれている可能性はあります。センタードライブシャフトが絡む場合で考えれば、シャーシがピッチング方向に大きく歪む(丸まるイメージ)ことにより、前後ジョイントがドッグボーンを押さえつけるような状態になる… など。しかしDB02のアッパーデッキは有効に機能しているように見え、そのようなことが容易に発生しそうな雰囲気はありません。

★当該パーツの強度不足
 やはりどう考えても本命はこれです。上2つのいずれかが原因であってくれればまだやりようもありますが、この3つ目の問題を現段階で根本的に解決するのはかなり厳しいと思われます。


■コンペマシンからの流用は可能か■
 まずはカスタマーに部品を注文するついで、TRF502Xのリヤプロペラシャフト(ユニバーサル)がDB02に搭載出来ないかを確認してみました。組立図を見る限り、502XとDB02では特にリヤ駆動系に設計の相違点が見られ、シャフトについてはまず長さからして違うようなので、望みは薄いと思っていましたが… やはり答えは “NO”。残念です。


■スリッパークラッチの装備■
 …と言う訳で、結局今は1週間遅れでのリリースとなったスリッパークラッチセット(Op.1336:3,465 YEN)以外に、直接問題を解決出来そうな手立ては無さそう。

 プレートはDN-01用としてOp設定のもの(Op.1260:3,150 YEN)とほぼ同等(形状は異なる)、スプリングもDN-01用と同じもののようです。

 センターバルクへの格納は、やはりスリッパークラッチを組み込んだ時の方がスムーズにいきます。ここは予想通り。

 クラッチの滑り具合はまずズルズルのところからスタートして、トラクションロスを感じないギリギリのところを見極めるように調整を行ってゆく予定です。ので、最初は組立図の指定より大幅に緩めておきたいわけですが、そうすると付属のナットでは、ナイロン部への雄ネジの掛かりが悪くなります。この状態では適切な締まり具合を維持出来ない可能性がありますので、フランジの無いローハイトタイプ(Op.1080:525 YEN)に交換してみました。スプリングとの間には、内径4mmのワッシャかシムを入れます。


■破損箇所の修復■
 ビスが折れて取り出せなくなってしまったフロントギヤケース(上)を交換する為、カスタマー扱いのAパーツ(19115345:1,155 YEN)を注文。
 このランナーはTRF502Xとの共有部品郡なのですが、実際にDB02で使用出来るのは半分ほどで、残りは不要品となります。スペア確保の意味で前後のケースを揃えたいのであれば、別途Sパーツ(19115342:672 YEN)も取り寄せる必要があります。

 続いてジョイントカップ。
 Tパーツ(19115343:1,008 YEN)には元よりスペアとして確保しておきたいと感じる部品が殆ど無く、実質的には写真のカップ4個を手に入れる為だけに、1,000円以上の出資を強いられることに。


■TOPIX■
●今回のメンテナンスにおいては、破損した箇所以外のジョイントカップ(合計4)についても状態のチェックを実施。その結果、程度の差はあれ、その全てに破損の兆候が現れていました。次回からはスリッパーの投入による保護効果が見込まれるものの、交換した箇所以外のカップが順次舐めてゆく可能性もあると見ています。

●キット標準の1050ベアリングにはグリスがたっぷりと充填されているようで、本格的な走行を開始すると、これらからそのグリスが沢山漏れ出してきます。私は拭き取ってしまえば良いと思っていますが、気になる人は前もって脱脂をしておいた方が良いかも知れませんね。





 出来るだけの準備はしましたが、正直言って非常に不安です。スリッパーが私の見込を大きく上回る効果を発揮してくれれば万事解決、そうなることを願うばかりですが…。



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DB02(レオニス)記録簿 第006回

2012-02-22 18:54:09 | RC記録簿(DB02編)


◆ シェイクダウンレポート ◆
@:ABC

 2月19日、日曜日。いよいよこの日がやってきました。朝は7時起きでボディを受け取りにサーキットとは逆方位へとクルマを走らせ、即座に家へとんぼ帰りでカットとデカール貼り。シャーシへの搭載に伴う微調整も終え、ようやく自宅を出るという頃には既に13時を回っていました。それでも15時前から走行を開始すれば、軽く5パック程度は走行させることが出来ます。ここまで用意周到に準備してきたのですから、シェイクダウンの喜びもひとしおのものとなることは間違いありません。基本部分のセットを出してゆく順番までも考え、大興奮の私は意気揚々とサーキットに向かいました。


■テンションの下がる出来事■
 この日午前中の作業で、ボディが手元に来る迄は不要と考えていたフロントのボディポストを取り付ける為、アッパーデッキを取り外そうとしたところ… フロントギヤケースに締め込まれていたビスの内の1本が折れてしまいました。ビスは大量生産されるものなので、品質の悪い個体が混じっているのは仕方の無いことかも知れませんが、まさか少しも走らせない内からこんなことになるとは。DB02は特に、アッパーデッキが剛性を保持する上で非常に重要な働きをしているので(無いとバルクより先がグニャグニャしなります)、この部分の支持がビス1本になってしまうのは痛恨です。とは言え、スペアの手持ちが一切ない現状にあっては、いくらジタバタしたところで無駄。時間も押していましたし、今日に限っては気にしないことにするしかありません。


■写真撮影は至福の一時■
 オフロードバギーを無垢の姿で写真に収められるのは、シェイクダウンの直前まで。ABCに到着後はまず、何となく私の到着を待ってくれていた仲間の皆さんから四駆を借り、本記事トップのような写真を沢山撮りました。ボディが予想以上にカッコ良く仕上げられていましたので、とにかく色々な角度で撮影しておこうと。


■そして悪夢は訪れた■
 それが終わればとうとうコースイン。取り敢えずは挙動特性をチェックして、私が順応すべき点と、セットでの修正を試みるべき点の切り分けをザックリと行うつもりでした。が。

 うだうだ遠回りをせず簡潔に結果のみを述べますと、5分程度の走行にも耐えられず、駆動系(リヤインプットシャフトのジョイント)が破損して走行不能となりました。言うまでも無く、シェイクダウンはこれをもって終了です。



 その後の検証を全く行えていない現段階では、私の組み方が悪かった結果として引き起こされたトラブルである可能性も十分にあり、まだ多くを記述することは出来ません。しかし、DF-02はブラシモーターの15Tで何ヶ月も元気に走っていましたし、DF-03はOp設定のスリッパーを投入せずとも、6.5Tのブラシレスモーター搭載で半年以上快走を続けてくれました。もし組立や環境に問題が無かったとすれば、これはスリッパークラッチを投入した程度で簡単に収束するレベルの話では無い気がしています。DB02記録簿は、早くも修羅編へと突入してゆくことが決定的となりました。



   
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DB02(レオニス)記録簿 第005回

2012-02-21 11:44:32 | RC記録簿(DB02編)


◆ 組 立 編 #04 ◆

 突っ走り続けてきた組立編も本日で4回目、ラストはメカ積みとボディの作成にスポットを当てます。


【説明図:25】

 シャーシの写真が出回り始めた当初から気になっていたことの1つが、モーター周りのメンテナンス性。実際に組んでみた印象としてはやはり、バックラッシュの調整がかなりやり辛いです。幅広なアッパーデッキのせいで光が入りにくく、目視でスパーギヤとの噛み具合を確認するのが本当に大変。シャーシには下側のモーター締結ビスにアクセスする為の穴が2箇所に渡って設けられており、そこから工具をスルスルと突っ込む訳ですが… なんと間抜けなことに、付属のレンチは短過ぎ、そのビスにはどう頑張っても届きません。さらに手持ちの六角ドライバーでも届かないとわかった時は、もう本当にどうしようかと思いました。が、工具箱にはTRF511のキットに付いていた妙に長いレンチが入っていることを思い出し、こいつを用いることで何とか作業を続行することに成功。う~ん… ここで作業が強制中断になってしまう人、沢山出てくると思いますよ。

 モーター締結ビスは上側も締めにくい位置に来ています。ただ、一方でマウントにはビスを仮止めしたままで設置が出来るよう、穴をティアドロップ型にするという工夫が凝らしてあり、この点は素直に良いと感じました。

 搭載したモーターはヨコモのコンペ向けハイトルクタイプ、ZERO Rシリーズの7.5Tです。スリッパーレスの状態でTRF511に載っていたものをそのまま使うことに不安が無いわけでは無いものの、スリッパー投入前に正真正銘のゼロスリップ状態における加速感を知っておくのも良い材料になると思い、この選択でいくことにしました。ピニオンギヤは19枚の減速比9.88(:1)でセットアップ。


【説明図:27~28】

 ステアリングロッドについては、キット標準のパーツを使ってそのまま組み立てます。あくまで私の経験則ですが、操舵系はセイバーが正常に稼動している限り、特に強化品を用いる必要はありません。

 サーボの位置決めについて。組立図では“サーボの大きさに合わせて取り付け”などという曖昧な表現がされていますが、単純な目安としては写真の通り、アッパーデッキのくぼみにリンケージロッドが来るように配すれば良いでしょう。力学的な見地で補足しておくと、DB02ではホーンの位置が稼動範囲に干渉を起こさないギリギリのところまで前(フロント側)に来るよう、サーボを配置するのが良い筈です。

 サーボ搭載の工程が完了したら、もう一度電源を入れてサーボセイバー(Saver:保護機構)の具合を確認して下さい。ニュートラルのままで前輪を掴んで無理にステアさせてみれば、ホーンに仕込まれたセイバーが作動してスプリングが広がることを確認出来ます。この状態で手を離し、ホーンが小気味良く『スパン!!』と戻るかチェック。サーボセイバーは、継続的な使用で砂を噛み込むと動きが悪くなる消耗品です。ので、新品のうちに良好な状態がどういった感覚のものなのか、肌で感じておきましょう。


【説明図:29】

 メカ積みを完了。レースの時に使うポンダーは付属のステーを使わず、サーボの上に載せる想定です。この後ボディを被せてみると、ESCの配線がボディに干渉することがわかりましたので、最終的には本記事トップ写真のようなとぐろを巻く形に修正しています。


【説明図:32】
 DB系の美点は何と言っても、ストレートパックを搭載出来る仕様であること。バッテリー押さえの裏面に貼るスポンジは、手持ちバッテリーの中で一番全高の高いものに合わせて厚みを調整します。固定力を重視し過ぎると出し入れがしにくくなりますので、あくまで抑えは両端のホルダーが担うものと捉えましょう。しかしながら総合的に見た実際のホールド性はイマイチで、特に横方向は詰め物もしにくい構造になっており、後々何らかの処置はすべきと感じています。


【ボディ】
 発売週の週末シェイクダウン計画を強行する為、ボディのペイントはRC仲間の方にお願いしました。私の要望を快く容れて頂くだけでなく、短時間でここまでカッコ良く仕上げてもらえるとは思ってもいませんでした。本当に有り難う御座います。

 で、裏面。少しでも長く美しい状態を保てるよう、<1>シャーシ内部との干渉で塗膜が禿げそうな箇所 <2>力が集中してクラックが入りそうな箇所 以上2点を予測して各種保護テープ、スポンジを裏張りします。

 ボディカットは基本、ライン通りに丁寧な作業が出来ていれば問題は無い筈ですが、ステア周りとタイヤの近くについては、干渉が起こらないよう、一度は確認を行って下さい。





 さて、次回はいよいよシェイクダウンレポート。ハッキリと申し上げてショッキング閲覧注意です、お楽しみに。



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DB02(レオニス)記録簿 第004回

2012-02-19 23:41:48 | RC記録簿(DB02編)


◆ 組 立 編 #03 ◆

 さらに続く組立編、3回目となる今回は足回りを仕上げるところまでを解説します。あくまでコンペ視点での戦闘力を探ってゆくのが本ブログの基本。サスペンション系については脆弱なキットノーマル部品を使うことに固執せず、最初からオプションパーツを投入しながらの完成を目指してゆくことになります。


【説明図:13~14】

 リヤは当初、キット標準のドライブシャフト(ドッグボーン)を使用するつもりでいたのですが、後述する仮組み状態のアルミダンパーを装着して動作を確認したところ、フルボトム状態でシャフトがロックしてしまいそうな感じだった為、諦めてユニバーサルシャフト(Op.1119:3,255 YEN)に換装しました。

 アッパーアームはノーマルに替えてハードスチールタイプの42mm(Op.942:735 YEN)を使用。アジャスターもナックル側のみ、硬質なもの(Op.1257:378 YEN)に交換しています。大きな力が掛かるアッパーアームは曲がりやすい箇所ですが、強化し過ぎると弾性に乏しくなって折損のリスクが大きくなることも。検証が面倒なら、評価の高い社外品で統一するのが手っ取り早いと思います。

 ピローボールに纏わりついているスポンジは防塵目的で装着されるもの(Op.980:273 YEN)で、キットには付属していません。

 ノーマルの樹脂製リアアップライトは、TRF系のバギーがリリースされ始めてからずっと同じ形状のものが使われていますが、取り回しは変化し続けています。DB02は、アジャスターをリア側から接続するパターンですね。かつて刻印されていたL、Rの表記が消されており、DB01の組立図にあったような紛らわしさは無くなっています。

 DB系のノーマルロワサスアームはハイトラクションタイプの形状だと思っていたら、実は501X系だったんですね。丈夫そうでかつ安価、ひょっとすると使える代物なんじゃないかと期待しています。

 RC誌では、リアのサスマウントに502X用のアルミ製が流用出来るという記事がありました。気になる方はチェックしてみましょう。


【説明図:15~16】

 要求稼動範囲が狭いリヤとは違い、フロントにユニバーサルシャフト(Op.1118:3,465 YEN)を用いるのは既定事項です。WOタイプを使う場合は、必ずアップライトとセットで交換して下さい。

 信頼性の高い12mm六角タイプのホイールを装着する為、ホイールハブはトビークラフト製(43860:1,575 YEN)を使います。組み合わせるのは安価で、トレッドもほぼ同じになる京商のZX5用(W5201W:420 YEN)をチョイスするのがオススメ。

 アッパーアームはシャフトにチタン製(42121:2,205 YEN)、ナックル側アジャスターにスクエアのストロングタイプ(TGE-205LW:378 YEN)を使用しています。リヤに比べ各1段階ずつソリッド。因みにこの状態では、TRF511で使用時に1回だけ折れてしまったことがあります。確かY・Rで、着地時コースガイドのタイヤにハードヒットした弾みだったと。


【説明図:18~24】

 キット標準のC.V.A.ダンパーに替え、バギー用エアレーションダンパー(Op.1028:8,190 YEN)に相当するTRF511の標準ダンパーを装着します。


 組み付けに当たっては、先んじてオイルを抜いたメンテナンス途中の状態でシャーシへの仮装着を行っています。理由は先述した通り、足回りの駆動部の干渉状態をチェックする為。アルミダンパーの方が全長が長い(と思われる)ので、必要に応じてその差を埋めるべくスペーサを仕込みます。今回のDB02への移植に当たっては、リヤダンパーにアウタースペーサ(Oリング)1個を使用するだけで済みました。

 シリンダー、ロッドを覆っているピンク色のゴムは一般にダンパーブーツと呼称されるもので、その正体はバルーンアート用の細長い風船です。ダンパーのメンテナンスサイクルを劇的に伸ばすことが可能。

 ダンパートップとステーを固定するブッシュは、別途オプションのアルミ製(Op.1205:630 YEN)を用いています。付属の樹脂製はすぐ保持力が落ちてガタガタになりますので、交換のタイミングでこちらに切り替えるのでも良し。取り付けには25mm程度のM3ビスも必要になります。

 ダンパーキャップとステーが干渉しないよう、ブッシュとステーの間には2mm程度のスペーサをかまして下さい。



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DB02(レオニス)記録簿 第003回

2012-02-18 19:04:30 | RC記録簿(DB02編)


◆ 組 立 編 #02 ◆

 さて組立編の2回目。今回は写真の駆動系完成まで、ザクザクッといきたいと思います。


【説明図:04】

 DB02は標準でボールデフを装備。ボールデフユニットはTRF502Xと同タイプのものが採用されており、前後でカップ形状等に違いはありません。それにしても何故、タミヤは扱いやすい一体型スラストベアリングを捨ててしまったのでしょう… 非常に不満です。

 ボールデフの組立が苦手な方は、KOSEなどから発売されているセッティングプレート(K-9025:840 YEN)を積極的に用いましょう。作業を高速化出来る便利なツールで、今後も定期的にメンテナンスしていくことを考えれば、費用対効果は十分です。


【説明図:06~07】

 リヤのギヤケースはDB02用に新設計されたもののようです。ギヤケースは材質が硬くネジが入りにくいので、手強いと感じたらタップを切って(Op.1232:1,365 YEN)下さい。

 リヤダンパーステーの形状をTRF511系のものと比較。流用出来れば嬉しいなーと思い並べてみたものの、一発で換装不可とわかるレベル。502Xのものなら使えるのかも知れません。

 シャーシへの搭載を完了したところ。気になるボールデフへのアクセス性ですが、デフケースを開ける際に緩める必要のあるビスは10本とやや多めです。うち2本はダンパーステーが被っているせいでドライバーを入れにくいのもマイナス。DF-03はビス4本を取り外すだけで後ろから抜き出せるという、ナイスな設計だったことを思い出しました。


【説明図:09】

 続いてフロントのデフケース+ステー。フロントのケースは502X用と共通なので、カーボン製の502X標準ダンパーステーが転用可能な公算は高いでしょう。車体完成後、デフを取り出す際に緩める必要のあるビス・ナットは12本です。


【説明図:10】

 ステア周りの組立。各ビスは締め上げても動きが渋くならないように設計されていますので、緩まないようトルクをキッチリ掛けておいて下さい。

 ワイパー軸受は850メタルとなっていますので、万全を期したい方は予め、850サイズのベアリングを4個用意しておきましょう。なお、ワイパー軸はシャーシとアッパーデッキの2ポイント支持となっており、剛性は十分の印象。


【TOPIX】

 前後ドライブシャフトのオフセット具合をチェックしてみました。上からと、真横からの2ショット。




      


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DB02(レオニス)記録簿 第002回

2012-02-17 23:52:45 | RC記録簿(DB02編)


◆ 組 立 編 #01 ◆

 さて、それでは組み立てに入っていくことにしましょう。急いで作って走らせたい気持ちもありますが、ここは慌てず丁寧に、また一風変わった機構を持つこのシャーシのアイデンティティを楽しみながら、じっくり進めていきたいと思います。


【組み立てを始める前に】

 組立図に書いてある道具を一通り用意するのは言うまでもありませんが、ここではそれに加えて“あると便利!!”なものを紹介しておきます。

■パーツボックス
 小ぶりなものでも構いませんので、小分け収納の出来るパーツボックスを使いましょう。パーツを無くさない為、また目的のパーツを素早く見つけるのに大きな威力を発揮します。組立作業を細かく中断せざるを得ない人には必須。

■ヤスリ類一式
 動きの渋い箇所をケアしたり、スペース的に厳しいところを拡張したり… あまり使いたくはないというのが正直なところながら、実際は大活躍する可能性のあるツールです。安物で構わないので、電動式のものを確保しておくのが吉。あるとないとで効率に雲泥の差が生じます。私が使っているのは、単3電池4本で駆動する800円のシロモノ。

■シム・スペーサ一式
 こちらはガタの調整用。妥協せざるを得ないという状況を生まない為にも、出来るだけ豊富なラインナップ(内外径、厚さ)で揃えておきたいところです。


【説明図:01】

 こちらがメインシャーシ。バッテリー搭載部がのっぺりしていて何だかヘンな感じです。

 センターバルク(モーターマウント)を組み付けたところ。マット調でアルマイト加工もありませんが、かなり複雑な形状をしています。

 フロントバルク周辺? 組立図の指示通りにスポンジを貼り付けました。防塵の為ということですが、テストショットの走行でかなりの泥砂が詰まったということでしょうか。

 と、ここで早くもメカ積みの検討を開始。ESCは組立図と異なる写真のポイントへ配置するのが私の構想です。早速試してみると… ほぼジャストフィット、しかしながらわずかに干渉する部分がありましたので、リュータでチョチョイと削っておきました。こういった処理は、組立の進んだゴチャゴチャした状態になる前からやっておく方が良いです。但しあまり決断を早めると、結局またクリアランス的な誤算が出てきて努力が水泡に帰す場合もありますよ。


【説明図:02~03】

 センターバルクに納まるベベルギヤ(20T、4枚)はダイキャスト製法で作られています。DF-02ではデフ側のベベル/リングギヤに採用されており、高い耐久力を発揮していました。これならきっと大丈夫。

 スパーギヤユニットの組立はかなり注意して取り組む必要があります。キッチリ重ねていかないと、センターバルクに納まりません。具体的には

 ・バリはきちんと取る
 ・向きを間違えない
 ・使用するOリングは3mm径(シルバー)と2.5mm径(黒)の2種類

 …以上がポイントとなってくるでしょう。2.5mm径のOリングは予備がありませんので、破損・紛失してしまわないよう、特に慎重に扱って下さい。写真のところまで完成したら、取り敢えずセンターバルクに仮搭載してみることをオススメします。

 上手く仕上がっていれば、少しの力でザクッと所定の位置まで押し込める筈。コツはシャフトがシャーシと水平になるよう、両端に均等な力を加えつつ挿入することです。それでも上手く入らない場合は、一旦スパーギヤユニットをバラして、もう一度ハメ込みをよく確認しながら組み直して下さい。ここを適当に済ませてしまうと、最終的に全てのシャフトを格納する説明図[03]の行程で、思わぬ苦労をすることになります。

 全部納まったら、後はうっすらとモリブデン系のグリスを塗布して蓋をすれば終わり。正直、私はここまで来るのにかなりの時間を要しました… どうも樹脂パーツの精度に問題があるようで、Op設定のスリッパークラッチセット(Op.1336:3,465 YEN)を組み込む場合であれば、これ程苦労することも無いのではないかと予想しています。繰り返しになりますが、上手くいっていればシム除去等で調整を行う必要も無くスルスルと回転しますので、とにかく丁寧な作業を心掛けて下さい。また、ここで取り上げた説明図の[02~03]は、結構力を入れたり、道具を上手く使って進めないといけない部分があり、お子様が一人で取り組むのは大変だと思われます… 手助けをしてあげた方が良いでしょう。


 組立編、長くなっちゃうぞこれは。




      
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DB02(レオニス)記録簿 第001回

2012-02-16 22:56:25 | RC記録簿(DB02編)


◆ Prologue ◆


 こうも更新が久々ですと、ブログ編集の基本的な操作をとことん忘れていて大変です… こんばんは皆さん、長らくご無沙汰しておりました。見ての通り、本格的にブログを再開してみようと思います。今日の更新はいわばリハビリ的なものですが、ボチボチ頑張っていきますので宜しくお願い致します。


 首を長くして発売を待っていたタミヤの4WDニューモデル、DB02シャーシがついにリリースされました。

 説明図の名目は“DB02”、レオニスのボディ塗装図は別紙でした。例に漏れず、ボディ違いのモデルが後ほど登場してくるのでしょう。



 キットを購入後はボディを届けるため、今回ペイントを引き受けてくれたあの方の自宅へ直行。今頃うんうんとデザインを考えてくれていることだと思います。



 明日以降は組立編がスタートです。これ迄執拗にタミヤのマシンばかりをチョイスし続けてきた経験を存分に活かし、皆さんにお伝えしたいノウハウや考察をたんまりと掲載していきたいと思います。ラジコンを始めようとしている一人でも多くの人に役立てて貰えるよう、張り切っていきますよ。


 さぁ、やるぞ!!




      
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