なんとも酷い結果になってしまったシェイクダウン走行。ブログを再開してまで張り切って取り組んでいただけに、あの日のショックは非常に大きいものでした。私はこのマシンで今年の全日本まで行ってしまおうと大真面目に考えていましたが、このお先真っ暗感は一体どうしたものか…。早くも折れそうになった心を必死で立て直しつつ、原因の究明と対策の考案に乗り出します。
■考えられる要因を洗い出す■
瞬殺と言っても差し支えの無い勢いであっという間に破壊されてしまった、リヤのドライブシャフトジョイントカップ。思いつく限り、原因の候補として挙げられるものは以下の3つです。
★組み方を誤っている
これはつまり、“どこかしら組立図通りに作れていない部分があり、その間違いが駆動系に深刻な負荷を掛けるに至った”といった感じのことですね。しかし、破損前後のチェックでは駆動に特別な重さを感じる部分はありませんでしたので、可能性としては低いと思います。
★剛性不足
例えば走行中、ハードな着地等によるシャーシの歪みが大きければ、各回転部のクリアランスが狂って瞬間的な過負荷状態が生まれている可能性はあります。センタードライブシャフトが絡む場合で考えれば、シャーシがピッチング方向に大きく歪む(丸まるイメージ)ことにより、前後ジョイントがドッグボーンを押さえつけるような状態になる… など。しかしDB02のアッパーデッキは有効に機能しているように見え、そのようなことが容易に発生しそうな雰囲気はありません。
★当該パーツの強度不足
やはりどう考えても本命はこれです。上2つのいずれかが原因であってくれればまだやりようもありますが、この3つ目の問題を現段階で根本的に解決するのはかなり厳しいと思われます。
■コンペマシンからの流用は可能か■
まずはカスタマーに部品を注文するついで、TRF502Xのリヤプロペラシャフト(ユニバーサル)がDB02に搭載出来ないかを確認してみました。組立図を見る限り、502XとDB02では特にリヤ駆動系に設計の相違点が見られ、シャフトについてはまず長さからして違うようなので、望みは薄いと思っていましたが… やはり答えは “NO”。残念です。
■スリッパークラッチの装備■
…と言う訳で、結局今は1週間遅れでのリリースとなったスリッパークラッチセット(Op.1336:3,465 YEN)以外に、直接問題を解決出来そうな手立ては無さそう。
■破損箇所の修復■
ビスが折れて取り出せなくなってしまったフロントギヤケース(上)を交換する為、カスタマー扱いのAパーツ(19115345:1,155 YEN)を注文。
続いてジョイントカップ。
■TOPIX■
●今回のメンテナンスにおいては、破損した箇所以外のジョイントカップ(合計4)についても状態のチェックを実施。その結果、程度の差はあれ、その全てに破損の兆候が現れていました。次回からはスリッパーの投入による保護効果が見込まれるものの、交換した箇所以外のカップが順次舐めてゆく可能性もあると見ています。
●キット標準の1050ベアリングにはグリスがたっぷりと充填されているようで、本格的な走行を開始すると、これらからそのグリスが沢山漏れ出してきます。私は拭き取ってしまえば良いと思っていますが、気になる人は前もって脱脂をしておいた方が良いかも知れませんね。
出来るだけの準備はしましたが、正直言って非常に不安です。スリッパーが私の見込を大きく上回る効果を発揮してくれれば万事解決、そうなることを願うばかりですが…。