- レ ー ス 参 戦 レ ポ ー ト -
<第 2 回> 2007_0909
加西T&Tサーキット 公式第五戦
三ヶ月越しでようやく実現した、501X二回目のレース参戦。イマイチな結果で終わったデビューレース(五月)の無念を思い出し、今度こそはと血の気も荒く挑んできました。天気は前日から下り坂で、行きの道中でもパラパラと小雨が落ちてきた時はかなりやきもきしましたが、現場に到着してからは概ね良い天気。午前中にほんの一時天気雨があった以外は、晴れ間の中で気持ち良くレースを楽しみました。
遠く石川県・一里野公園RCプラザでは、同じこの日からEPオフロードの世界戦が開催されていました。加西をホームコースとしている、関西エリアの有力ドライバーの方も何人か参加されていたようですね。その影響もあってか、この第五戦の参加人数はかなり少数に留まっています。しかしレース内容としては写真のnaoさん機とのデッドヒートなど、かなりエキサイティングな展開で満足感は十分でした。
それではレース前のメンテナンスから。兼ねてから気になりつつも放置していた箇所に手を入れました。
【とっくにスポスポになっていたアジャスター】
RPM社製のものが装着されています。しかし私個人としてはそれ程不満を感じているわけでもありませんので(現状交換した箇所以外は問題なし)、もうしばらくは純正品を使い続けてみるつもりです。
【六角ハブタイプのリアホイールを使う】
タミヤ・京商タイプの六角ハブホイールを装着しようというこの試み、実は過去にも一度トピックとして扱っています。今回紹介するのは若干の工作を必要とする手法ですが、決して難しいことをやるわけではありません。必要な道具は電動ドリルドライバーと5mmのドリルビットだけ。一番上の写真はBOSCHのIXO-2に、100円ショップで買ってきたビット付きのドリル刃を装着した状態です。 プロラインタイプのアクスルに国内六角ハブを組み合わせる際、最大の障害となるのがシャフト径の違い。プロラインタイプの方が太いので、加工なしで六角ハブを差し込むことは出来ません。そこで上のドリルを使い、穴の径を拡大してやろうというわけなのです。具体的には六角ハブとホイール、加えてトレッドを調整する為のスペーサーにもドリルを通します。あとは写真のようにアクスルに差し込んで、通常通りにナイロックナットを締め込めばOK。スペーサーは六角ハブとホイールの間、そしてホイールとナイロック間の2箇所に1mmをはさみ込んで下さい。この組み方ではプロラインホイールに比べ、トレッドが左右合わせて3mm弱狭まります。スペーサーはハブ⇔ホイール間に2枚仕込みたいのが本音ですが、あまり咬ませ過ぎるとハブの掛かりが甘くなってしまう為避けました。ホイール⇔ナイロック間のスペーサーは、アクスルのネジ切りが不足して |
それにしてもなぜ、今頃になってこんなトピックを取り上げたのか? …理由は至極簡単。こうして使えるようになった手持ちの六角ハブホイールには、活きのいいタイヤが貼られたままになっているからなんです。今回レース前にこうしたタイヤも使えるようにしておこうということで、まとめて工作を済ませておきました。
【ベルトは前後とも新鮮な状態に】
前回の練習で壊れたリアベルトを新品に交換。これでちょうどレース前に前後ベルト、ボールデフがリフレッシュされる形となりました。ベルト車の駆動系はメンテナンスサイクルが短いので、こういうタイミングで新調出来ると不安要素が減って良い感じです。
雨がちな天気が朝方まで尾を引いていただけあって、現地入り当時の路面はヘビーウェット。聞けばちょっと前までは水溜まりもあったとのことで、早入りの参加者や運営の方々による吸水作業を経て、ようやく何とか走れるくらいのコンディションを取り戻したというのが真実だったようです。
【衝撃!! 周回方向が変わっている】
到着後程なく、コース内で練習走行を始めたマシンを見て固まってしまった私。おぅっ…先週とは逆の方向、時計回りに周回しているではありませんか。改めてよく見てみるとジャンプ台も一つ消えていますし、いつの間にやらまた変更が入っていた模様です…それにしても逆走になってしまうとは参りました。とにもかくにもまずは走らせてみて、手応えを確かめなければなりません。ピット設営とエントリーを手早く済ませ、早速マシンをコースに入れます。タイヤはジュクジュクの路面状態に合わせ、前後ホールショットM3を選択。
走ってみた感じではさすがにグリップは十分ですが、やはり慣れていない分安定感が無さ過ぎます。通過する度コースからはみ出てしまうジャンプ台とか…どこを走ってもフラフラで全くイケてません。そこで今回は気持ちを切り替え、予選も前半二回は練習と捉えて当たることにしました。最初から結果を出そうと焦らず、まずはコースに慣熟することを重視した走りに徹します。
今回四駆カテゴリへのエントリー台数は14台。私はnaoさんと一緒に第一ヒート、友人Tは第二ヒートで予選を争います。普段の練習量がハンパではないnaoさんのプレッシャーは脅威ですが、先の決意を忘れぬよう、冷静にこなしていこうと改めて肝に銘じました。
【予選:1st ROUND】
朝の練習走行ではタイヤが泥でコーティングされる程の状態でしたから、路面が水気を失うにはまだまだ時間が掛かります。引き続き前後にホールM3を装着し、わずかに与えられる五分の練習時間を有効に使うべく、集中力を高めて臨みました。予選としての結果は散々で、同ヒートの完走者全員が16周を刻む一方、私だけが14周ジャスト5分という体たらく振り。コースに適応するという主題の観点からは満足のいくものでしたが、現時点でここまでの開きがあるということを具体的に知ってしまうと、さすがにどっしりとは構えられなくなってきました。これは少々マズい展開かも…。
【予選:2nd ROUND】
1Rの結果を受け、徐々に気持ちが浮き足立ち始めていた私。路面はところどころ乾き始めているところもあった為、思い切ってタイヤをブロックヘッド(R)-X2000(R)のドライセットへと切り替えます。使用していたホールショットはピンが飛び始めていたことも、この決断を促した理由の一つでした。しかし本番では、フロントはどっこいどっこいで何とかなったものの、リアが明らかに食いついておらず苦戦。変更が裏目に出た形で、終始不安定なオーバーステア挙動に苦しめられたラウンドとなりました。ところがリザルトは15周の5分10秒ということで、ゴール後の冴えない手応えの割にはキッチリとタイムアップしています。実感の無さから釈然としないものはありましたが、この事実は私の焦燥感をうまく取り除いてくれました。
お昼休みも有効に使います、まずはタイヤの選別から。少しチビたホールショットと、まだまだ元気なインサイドジョブのどちらが上か、フロントをブロックヘッドに固定して比較してみます。結果、軍配はインサイドジョブに。急速に乾いてきている路面を見ればまだわかりませんが、午後のラウンドでM3を選択する場合はインジョブでいきます。その後お昼を取ってから、残った時間は走り込みに費やしました。
【予選:3rd ROUND】
当初の私の計画上、唯一の予選と位置付けられている最終3R。2R終了時点で、友人Tは私より3秒早いタイムを出していますので、少なくともそれは超えておきたいところです。路面は乾燥が進んで大分白み掛かっていましたが、少しえぐればまだ湿気が残っている感じ。しかし砂は浮いてきており、タイヤの選択が難しいところでした。悩んだ末、フロントはブロックヘッド、リアはインジョブという、お昼休みそのままの組み合わせで出ることにします。
計測開始からおよそ二分過ぎ。快調に走っていたところで前方のnaoさんがミスをやったらしく、ちょうど私の真後ろにつく感じで復帰してきました。当然猛プッシュを受け始めるわけですが、この状態になったことで私の方も完全にスイッチが入ります。予選とは思えないほどの集中力を発揮し、そのままnaoさんを抑えきってゴール。お昼休みの練習走行で自信をつけていた為、間近のプレッシャーにも心を乱さず対応することが出来ました。結果16周5分15秒という好タイムを叩き出し、少エントリー数ながらAメイン決勝への進出を勝ち取ったのです。
【決勝:FINAL ROUND】
さあ決勝です。Aメインとは言っても私は最下位グリッド、つまりこれ以上は順位が落ちないという気楽なポジションからのスタート。目前には私のタイムを1秒上回ったnaoさん501Xがいますので、このマシンの撃破を目標に据えて頑張ります。タイヤチョイスに関してはますます迷いましたが、流れ的にはまた裏目に出てしまいそうで怖かった為、3Rの出走時そのままでいくことにしました。
スタートは快心の飛び出し、コーナー二つ目をクリアした時点で4~5位あたりにつけます。ここから30秒くらいは、直ぐ後ろを走るプレデターX10からのプレッシャーに耐えつつ頑張っていたのですが、その直後に短時間で二度も転倒。あっけなく最下位に逆戻ってしまいます。その後はnaoさんの真後ろで上位を伺うという緊迫した展開となるも、結局パスするには至らず7位でのゴールとなりました。一台リタイヤがありましたので、完走車の中では最下位ですね。う~む、少し残念。
…とまぁ大体こんな感じで終わったレースですが、今回は決勝でも6秒のタイムアップが果たせたことに満足しています。いつものような過剰な緊張状態に陥ることもなく、日頃の練習の成果をうまく出し切れたのではないかと感じました。好調の理由としては、naoさんという同じマシンを操るライバルがいたということも見逃せない要素でしょうね。今後も友人Tに負けず劣らずの発奮材料となってくれそうな予感です。
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これで二回目のレースが終了しました。スケジュールの都合もあって中々思い通りには参加出来ていませんが、これからも出場時は安定した成績が残せるよう、コツコツと練習に励んでいきたいと思います。それではまた次回。
TRF501X |
※重量はバッテリー(IB3800バラセル:420g)を含む全備重量
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