資生堂の研究者・傳田光洋先生の新しい皮膚学説は凄い。
「皮膚の全く新しいとらえ方」で現代医学を揺さぶり、
鍼医術とつながった。
「身体の健康,こころの健康も皮膚から」
これはまさに鍼医学の基本です。
先生は皮膚を身体の単なる一つの「臓器」でなく
全身を覆い、すべての内臓を守り健康を保つ役割を持つ
「外臓」としてとらえました。
これは鍼医術の観点と同じです。
そして皮膚の構造の現代医学的把握を深めました。
「表皮」「真皮」「皮下組織」3層の仕組みを明確にしました。
鍼を刺した時の「感じ方」の深さによる違いも明らかになり
私の「鍼は表皮」に刺していると理解し、治療実践を重ね、
「表皮刺・置鍼法」としての確立を目指してきました。
しかし、これは間違いでした。
原典に基づく「古来の鍼」は、「表皮」には刺しません。
鍼を刺す「ツボ」は、「表」に刺すもので「皮」すなわち「皮膚」には
刺しません。
この違いを実際の臨床現場で学びました。
「原典」では「ツボは皮肉筋骨にはあらず」として
融通無碍な鍼治療の奥深さ、生きるこころと身体の
健康を守る仕組みと刺し方を示しています。
私は「快微鍼 表刺・置鍼法」の確立をめざし研鑽を深めます。😁