東京・神田錦町(かんだにしきちょう)に
一軒の中華料理屋さんがありました。 中華まつおか
「34年間」ご夫婦二人三脚で
お店をやって来られました。
地域にしっかりと根を下ろし、誠実に堅実に商売をされ
町内会の重鎮でもあり、土地のお祭りでも毎年大活躍されていました。
息子さん、娘さんはそれぞれの道を行かれるそうで、
残念ながらお店は手離して、新潟のご実家に戻られる事にしたそうです。
私も多少ご縁を持たせて頂いて、ランチに伺ったり
お稽古事の帰りに寄らせてもらったり、大好物もたくさんありました。
12月26日、中華まつおかの灯りが消える最期の夜にお邪魔して、
美味しい中華を堪能してきました★
(華道)池坊緑葉式の家元を囲み、社中一同での忘年会です。
健啖家が揃っているのでお皿はあっという間に空。
22時を回った頃、町内会の方々がお揃いで店に来られました。
厨房の料理人さん、そしてご夫妻に花束が贈られ、
伝統の口上があり、最後に神田名物の一本締めで場を〆られました。 なんだかジーンときました・・・
長年その土地で共に生きてきた仲間を見送り、ねぎらう為に現れて、
キリリと温かく場を〆て、颯爽と去っていくこの一連の鮮やかな心意気。 【粋】 のひとことです
口上に黙って聞き入る まつおかご夫妻
長い間、おつかれさまでした
いつも温かく迎えてくださり
ありがとうございました
そして、どうぞお元気で!